三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
手に取った動機は「同病相哀れむ」気持ちから。
そう。僕自身がつい最近、晩年の著者を苦しめた難病、パーキンソン病の診断を受けたことが大きい。同じ病と闘いながら、後世に「日記文学の名作」とも評される本書を遺した著者の足跡に惹かれ、一気に読み終えてしまった。
著者・三浦綾子の名と、彼女の出世作「氷点」のことは知ってはいたが、著作を読んだのは本書が初めてでは無かったか。そしてこれが驚くほど読み易い。それが、単に平易で簡明な文章であるからのみならず、著者の一貫した、決してブレることのない価値観(信仰と云ってもよい)と洞察に裏打ちされた、表裏の無い無垢な視座、心情から湧き出た文章であるから、ということをつ -
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手に取った動機は「同病相哀れむ」気持ちから。
そう。僕自身がつい最近、晩年の著者を苦しめた難病、パーキンソン病の診断を受けたことが大きい。同じ病と闘いながら、後世に「日記文学の名作」とも評される本書を遺した著者の足跡に惹かれ、一気に読み終えてしまった。
著者・三浦綾子の名と、彼女の出世作「氷点」のことは知ってはいたが、著作を読んだのは本書が初めてでは無かったか。そしてこれが驚くほど読み易い。それが、単に平易で簡明な文章であるからのみならず、著者の一貫した、決してブレることのない価値観(信仰と云ってもよい)と洞察に裏打ちされた、表裏の無い無垢な視座、心情から湧き出た文章であるから、ということをつ -
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ようやく読み終えた。
面白かったけど、なぜか、自分がこの世界からようやく解放されたという安堵に似たものすら感じた。
下巻でやっと陽子くんのターンになった、と思えるほど上巻では影が薄かった。
作中、一個一個のエピソードは小さなもので、でも人が体験や人とのコミニュケーションを通して少しずつ変化し、影響しあっていく様子を積み重ねるシステムが印象に残った。
下巻ではラストの盛り上がりシーン以外では、陽子の下宿生活や高木と啓造の京都旅行が読んでいて楽しかった。
しかしさあ。達雄やばいよね?
母親を偶像視している激しい青年、ってもうバケモノじゃないですか。
この子が物語を引っ掻き回さないと話が進ま -
Posted by ブクログ
ようやく読み終えた。
面白かったけど、なぜか、自分がこの世界からようやく解放されたという安堵に似たものすら感じた。
下巻でやっと陽子くんのターンになった、と思えるほど上巻では影が薄かった。
作中、一個一個のエピソードは小さなもので、でも人が体験や人とのコミニュケーションを通して少しずつ変化し、影響しあっていく様子を積み重ねるシステムが印象に残った。
下巻ではラストの盛り上がりシーン以外では、陽子の下宿生活や高木と啓造の京都旅行が読んでいて楽しかった。
しかしさあ。達雄やばいよね?
母親を偶像視している激しい青年、ってもうバケモノじゃないですか。
この子が物語を引っ掻き回さないと話が進ま