三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 母

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    小林多喜二の母が語る、多喜二や家族のこと。母の言葉そのまま書かれているからこそぐっと距離が縮まり、子への気持ちが手に取るように伝わってくる。子を虐殺された母、どんなに辛かろう。母は子が全て。だから多喜二が何をしたとか、世の中がどうとか関係ない。なぜ小説を書いて殺されなければならなかったのか。この一言につきる。多喜二が殺されて、数十年たち母はクリスチャンとなり共産党へ入党する。が、母の軸はここでも多喜二。多喜二がいいと言っていたのだから間違いはないと道を行く。宗教思想政治すら凌駕する母の想い。強く大きな愛。

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    2017年07月08日
  • 母

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    小林多喜二の母が語る、多喜二や家族のこと。母の言葉そのまま書かれているからこそぐっと距離が縮まり、子への気持ちが手に取るように伝わってくる。子を虐殺された母、どんなに辛かろう。母は子が全て。だから多喜二が何をしたとか、世の中がどうとか関係ない。なぜ小説を書いて殺されなければならなかったのか。この一言につきる。多喜二が殺されて、数十年たち母はクリスチャンとなり共産党へ入党する。が、母の軸はここでも多喜二。多喜二がいいと言っていたのだから間違いはないと道を行く。宗教思想政治すら凌駕する母の想い。強く大きな愛。

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    2017年07月08日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    前作「泥流地帯」で、北海道の十勝岳が噴火。拓一と耕作兄弟は一瞬にして祖父母、姉、妹、そして田畑を失う。貧しくとも真実に生きてきた彼らに与えられた結果がこの報い。折れそうな心を懸命に立て直そうとする耕作だが、復興に取り組んだところで、またも裏切られるのではないかという疑問は消えない。

    若い頃の苦労が大事なのは今も昔も変わらない。それはわかっているんだけど、誰もがこの兄弟ほど真面目に生きられるのか。苦労は報われないこともあることを理解し、納得できるのか。考えれば考えるほど、人生は理不尽だと思う。

    本作品では、復興に取り組む村民の中で悪事に走る者もいれば、宗教にすがる者も登場する。そんな様々な人

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    2017年05月09日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    本屋さんでふと手に取った文庫本
    三浦綾子だし、小林多喜二だし、読んでみようかなあと
    よかったあ!
    一気読み
    三人称で綴られていたらここまでの感動はなかったと思う
    学校へは行かれなかったけれど聡明でまっすぐで愛情深い母セキさんの秋田弁の語り口がなんとも切ない
    丹念な取材と文献を調べた結果だろうが、やはりキリストと多喜二を重ねた作者はすごいと思う
    手に取ってよかった一冊
    友人に薦めたい

    治安維持法と共謀罪法案と根っこが同じようで空恐ろしいのです

    ≪ ただ信じ 息子の理想 後たどる ≫

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    2017年04月20日
  • 母

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    本屋さんでふと手に取った文庫本
    三浦綾子だし、小林多喜二だし、読んでみようかなあと
    よかったあ!
    一気読み
    三人称で綴られていたらここまでの感動はなかったと思う
    学校へは行かれなかったけれど聡明でまっすぐで愛情深い母セキさんの秋田弁の語り口がなんとも切ない
    丹念な取材と文献を調べた結果だろうが、やはりキリストと多喜二を重ねた作者はすごいと思う
    手に取ってよかった一冊
    友人に薦めたい

    治安維持法と共謀罪法案と根っこが同じようで空恐ろしいのです

    ≪ ただ信じ 息子の理想 後たどる ≫

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    2017年04月20日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    感動する小説は世の中に数多あります。
    ただ、打ちのめされる小説に出合うことは滅多にありません。
    打ちのめされました。
    世に言う「北海道綴り方教育連盟事件」を題材にした94年刊行(単行本)の小説です。
    と聞けば、こういうご時世です、「反戦平和小説ですか」「サヨクですね」と揶揄する向きもあるでしょう。
    それは半可通というものです。
    早合点するなかれ、主人公の竜太は紛うかたなき皇国民です。
    陛下の大御心を理解し、奉安殿に向かって深々と、それは見事な最敬礼をする青年です。
    そういう青年が「アカ」と疑われ、治安維持法違反で過酷な取り調べを受けたのです。
    げに恐ろしいのは法律の中身でも政治家でもない、法律

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    2017年03月12日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    三浦綾子にはまっていたのは2009年。「氷点」&「続氷点」、「道ありき」を読んだ以来8年ぶりに彼女の著書を手に取ってみた。
    小林多喜二の母であるセキが一人称の形で綴られている「母」。面白く読みやすく一気に読んでしまった。
    「蟹工船」は買ったもののまだ読んでなかったな。マンガバージョンでなら何度か読んだけど。

    戦中、言論統制、思想統制が強くなる中、信ずることを表明し広め社会を変えていこうとした多喜二。針を刺されながらも血を吐きながらも世の中が間違っている、これからは人間こう生きていかねばならないと唱え続けることができるその姿を、イエス・キリストと重ねて見た三浦綾子。

    三浦綾子だからか

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    2017年02月20日
  • 母

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    三浦綾子にはまっていたのは2009年。「氷点」&「続氷点」、「道ありき」を読んだ以来8年ぶりに彼女の著書を手に取ってみた。
    小林多喜二の母であるセキが一人称の形で綴られている「母」。面白く読みやすく一気に読んでしまった。
    「蟹工船」は買ったもののまだ読んでなかったな。マンガバージョンでなら何度か読んだけど。

    戦中、言論統制、思想統制が強くなる中、信ずることを表明し広め社会を変えていこうとした多喜二。針を刺されながらも血を吐きながらも世の中が間違っている、これからは人間こう生きていかねばならないと唱え続けることができるその姿を、イエス・キリストと重ねて見た三浦綾子。

    三浦綾子だからか

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    2017年02月20日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    ガラシャの信念を持った生き方に胸いっぱいになる。密かに初の助に感動。報われないけどいつもずっと寄り添ってた密かな愛に涙涙。

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    2017年01月16日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    読みやすいし、ほろっと泣けるシーンもあり。

    明智光秀はいいイメージで語られないことも多いけど、これを読んだら印象変わるんではないかなと。
    冒頭、母親の顔の痘痕を笑ってしまう玉子に光秀が怒るシーンがすごく感動した。人の価値は中身。ホントですね

    早く下巻も読みたい!

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    2016年12月19日
  • 氷点 上

    購入済み

    これは!

    短い中に疑うことを知らない純粋な気持ちだったりドス黒い人間の性だったりの凄いドラマが詰まってました、普通に泣く。原作を是非読もうと思いました。

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    2016年11月01日
  • 三浦綾子 電子全集 光あるうちに ―道ありき 第三部 信仰入門編

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    (10.09.2016)

    三浦綾子氏の強い語調、自分の過去を全てさらけ出す強さ、同じ女性としてカッコいいなと思う。クリスチャンとしても、自分の弱さを認めながらも神様を信じ抜こうと努力する生き方は尊敬に値する。この本の最終章、最終頁の言葉に彼女の読者に対する思いが込められているのではないか、と感じた。心に響く素晴らしい本だった。

    「かけがえのない、そして繰り返すことのできない一生を、キリストを信じてあなたも歩んでみませんか。今までの生活が、どんなに疲れきった、あるいは人に言えない恥ずかしい生活であっても、または言いがたいほどに苦しく悲しい毎日であったにしても、今、あなたの前に、まだあなたの足

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    2016年10月10日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    (10.03.2016)

    道ありき•青春編に続く結婚編。三浦綾子氏は素晴らしい人脈に恵まれたなと羨ましくなる。夫である光世氏の深い愛と信仰がなければ三浦綾子という名は世に出なかったであろう。本物の結婚、夫婦、愛、そして信仰とは何なのか改めて考えさせられた。

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    2017年01月15日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    (09.29.2016)

    毎日少しずつ読んでいたのだが、100頁から最後まで一気に読み終えてしまった。自分もクリスチャンだからかもしれないが、完全に感情移入してしまった。三浦綾子氏にとっての前川正氏や三浦光世氏がそうだったように、神様は必ず誰かを通して働かれる。ある人との交わりを通して自分の弱さや罪に気づき、神様に出会うのである。

    三浦綾子氏の人間味溢れる文章が好きだ。神様を信じますと言いながらも、情けないことに時に心配や不安から完全に信じ切れない時がある。三浦綾子氏の本を読むと、それが人間の姿だと毎回励まされる。自分の弱さと闘いながら、自分なりの信仰生活を送っていこうとこの本を読みながら

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    2017年01月15日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    小林多喜二の母の一人語りの形で書いてある。学はないが、愛情はたっぷりある、そんな母の視点で多喜二を描くのは易しいことではなかったと思うが、第三者視点の小説では成し得ない生き生きとした、かつ生々しい多喜二を知ることができる傑作だと思う。これは三浦綾子だから書けた、三浦綾子にしか書けない小説。
    召天されて久しいが、再び戦前のようなキナ臭い今の時代に生きていたら、何を書いただろうか。

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    2016年08月28日
  • 母

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    小林多喜二の母の一人語りの形で書いてある。学はないが、愛情はたっぷりある、そんな母の視点で多喜二を描くのは易しいことではなかったと思うが、第三者視点の小説では成し得ない生き生きとした、かつ生々しい多喜二を知ることができる傑作だと思う。これは三浦綾子だから書けた、三浦綾子にしか書けない小説。
    召天されて久しいが、再び戦前のようなキナ臭い今の時代に生きていたら、何を書いただろうか。

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    2016年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    上巻に引き続き再読です。

    学生の頃、貪る様に読んでいた割には内容は余り覚えておらず。

    結婚目前に召集された主人公は北海道から満州へと行きます。
    そこで様々な人に助けられる。

    最後の最後に『昭和が終わってもまだ色々な事が尾を引いている』と書かれていますが、本当にその通りだと思う。
    戦争が終わっても、人の心に残った傷は消える事は無いのだと改めて思いました。


    やはり、三浦綾子作品は私のバイブル的存在だなぁ。
    これを機に、他の作品も読み返してみよう。
    新たに感じられる部分が沢山あるのだろつな。

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    2016年08月06日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    普段は一度読んだ本を読み返す事はほとんどしない私です。
    読みたい本が、文字の通り山の様に積み上がっているので。

    中学生の頃に三浦綾子作品と出会い、強い衝撃を受けました。
    今まで読んできたどの本よりも心にズシンときて
    それからは三浦綾子作品を読み漁る日々でした。

    銃口も確か中学か高校の頃に読んだ記憶があります。
    急にもう一度読みたくなり、実家の本棚から拝借してきました。


    とても読み易いのです。それこそ中学生が読んでも決して難しく感じる事はないでしょう。

    戦前の北海道を舞台に、教師をしている青年の話が筋。
    三浦綾子さんも戦前、戦中と学校の先生をしていらした様で、本当はこう子供たちに教えた

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    2016年08月05日
  • 三浦綾子 電子全集 石の森

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    石の森を読んで、尾岱沼に行きたくなり行ってきました。大学時代、20代繰り返し読んだ本。尾岱沼の「地の果て」な感じが好きになり、今でも訪れる好きな場所。

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    2016年02月14日
  • 三浦綾子 電子全集 愛すること信ずること

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    こんな人に愛せる人信じられる人に一生の中で一瞬でも出会えることができれば、ひっそりとだけど幸福に人生を終えられるだろうなと思いました!
    ありきたりだけど、三浦さんのようにもっと色んなことを経験して、吸収して、いい女になって、たった一人でもいいから誰かを幸せにできるようになろうと心に誓える作品です!

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    2015年09月12日