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戦国時代初心者の私でもとても分かりやすく、且つどちらかと言えば女性目線で書かれたお話なので、とても読みやすく、現在下巻を読んでおりまする。当時も大変ではあるけれど、明智光秀をはじめ、素直で優しい心と豊かな考えに触れ、人々のまっすぐな生き方に心が洗われました。
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実家の本棚にあってずっと気になっていた本。母が亡くなって遺書物を片っ端から読んでいこうと手にした本だが、なんでもっと早く読まなかったんだろうと後悔するくらい面白かった。
地元亀岡市では大河ドラマ『麒麟が来る』というのがあったが全く興味もなく、明智光秀ってなんとなく織田信長の裏切り者っていう先入観でいい印象を持っていなかった(無知)んだけど、上巻ではガラシャよりも光秀がメインの流れになっており、いかにして光秀が信長を討ち取ったのかがよくわかる。そして、その人となりが娘玉子へと受け継がれるというのがよかった。まぁ、細川ガラシャもオンラインゲーム『戦国IXA』の攻略ブックのおまけのカードで知った程度で何者かも知らなかった。だから読みたかったんだけどね。
また小説とは別で明智光秀についてもっと知りたいと思うようになった。前に読んだ『極楽征夷大将軍』でも足利高尊氏が亀岡市の八幡宮で陣形を組んだ話とか地元亀岡市、結構いけてると思うんだよね。市役所さん、宣伝下手すぎくね?
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十代から繰り返し読んできた大好きな本だが、オーディオドラマとしての完成度が高くて素晴らしかった。
逆臣明智光秀の娘という辛い立場におかれながら、信仰の光を胸に、ひとりの人間として凛として生ききった姿がひたすら強く美しい。
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三浦綾子さんが戦国時代の話を書いたことをついこの間知った。読みやすい文章で、景色や人間の心の描写が緻密なので情景や心情が頭に浮かんでくる。
あっという間に読んでしまった。
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読んだのは相当昔ですが、主人公の最期に泣いたし、以降私の中の明智光秀はこの本の細川ガラシャの父のイメージ。
2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」ではコロナ禍において収録が中断になるなどの状況下で心配いたしましたが、玉子(ガラシャ夫人)も無事登場しましたね。ドラマは本能寺の変で終わりですから、玉子の悲劇の最期は当然放映されませんが、最期を知っているだけに玉子の明るい姿は切なく映りました。
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中学生のとき指定図書でしたが、歴史が苦手すぎて何も理解できず挫折しました。大人になってドラマ「真田丸」や「麒麟が来る」を見てようやく理解しました。
そのうえで読むと情景が浮かんでくるようで読みやすかったです。上巻はまだ本能寺の変までは行っていないので人となりと夫婦生活について描かれています。登場人物をあまり広げすぎていないところもバランスがよいです。
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今村翔吾作『じんかん』を読み、松永弾正や細川家に興味を持ち、フォロワーさんの方々が、この作品をレビューされていたのを思い出して読みました。
上巻は、玉子(ガラシャ夫人)の少女時代、及び主に玉子の父の明智光秀の人柄がよくわかりました。
明智光秀というと三日天下という悪いイメージしかなかったのですが、人徳者だったということを初めて知りました。
少女時代の玉子は非常に利発で美しい子でした。
戦国の世に生まれた玉子は、
「女はみなこのようにして、好きも嫌いもわからぬ人に嫁ぐのかと思うと、それが口惜しゅうございます」
と言って、細川忠興に16歳で嫁いでいきます。
そして、光秀は平生、茶道、短歌、俳句、花を好み、利休は明智光秀であったという言い伝えまであったそうです。
この作品を読む限りでは、信長の残忍さは常軌を逸しており、光秀の怒りはごく順当であったと思いました。
信長より、光秀の方が人格的にも優れているように思いました。
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読みやすいし、ほろっと泣けるシーンもあり。
明智光秀はいいイメージで語られないことも多いけど、これを読んだら印象変わるんではないかなと。
冒頭、母親の顔の痘痕を笑ってしまう玉子に光秀が怒るシーンがすごく感動した。人の価値は中身。ホントですね
早く下巻も読みたい!
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謀反者として無念の死を遂げた明智光秀の娘、玉子の生涯。
女性としての生き方に強い疑問を持ちながらも、戦乱の時代を強く生きた。
政略のためならば、実の娘さえも人質にするのが当たり前な時代に、自分らしい生き方を見つけていく姿勢にどんどん惹きつけられる。
信仰との出逢いに迷うところがとても共感できた。
これから、どう向き合っていくのかが読みどころ。
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細川忠興の妻、明智光秀の娘、またキリシタン。
波乱の人生を送らなければならなかったガラシャ夫人。
この時代に強く自分を貫き通した女性のstory。
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主人公は明智光秀の娘・細川ガラシャなんですが、
それより前半の光秀と妻のおヒロちゃんの話がその辺の少女漫画より胸がきゅんきゅんするんだぜ…
光秀ファンとしては、世間の光秀への偏見を少し改善してくれる作品の一つだと思っています。
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キリスト教信仰に生きた細川ガラシャの生涯を描く著者初の歴史小説。
日本史上最大の謀反とも言われる本能寺の変で、主君織田信長を倒した明智光秀。その子として生まれたが故に、悲劇的な生涯を送ることになった玉子(後のガラシャ)。
この上巻では、玉子の誕生から本能寺の変直前までの流れが描かれている。まだ玉子はキリスト教に帰依しておらず、信仰に纏わる話はほとんど出てこない。政争の道具として扱われた当時の女性の様子と、信長の性格とそれを取り巻く人間模様が中心に描かれている。
大河ドラマを読んでいるようで、とても興味深く、面白い。歴史ものなので登場人物は多いが、文章の内容が分かりやすいので、人物関係に苦労することなく読むことができる。
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後半は、光秀のことが書かれていて、本能寺の変に至る心理面の状況が興味深く面白く読みました。この父親像を詳細に記してこその、細川ガラシャなのだと思うと、下巻が楽しみです。
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オーディオブックで聞きました。
明智光秀がとにかくいい男で、主人公であるはずのお玉よりも光秀の苦難の方が印象的。
対照的に信長は気分屋で本当に恐ろしい男として描かれています。
男の考えと、女の受け取り方と…。
単純な善悪には分けられない中、さまざまな考えをぶつけていくお玉が頼もしい。
上巻は明智光秀の謀反を起こすきっかけが積み重なっているイメージです。
本能寺の変のイメージが強すぎて、明智光秀の人物像が意外だった。
プロローグの明智光秀とその妻の馴れ初めで思わず泣いてしまった…。
この時代だからこそ、思いやりやすれ違い一つ一つのエピソードが胸に刺さる。
女の悲しみ、喜びを描きつつ、一方的にならないところも好感触でした。
じわじわと明智光秀やお玉たちに入れ込んでしまい、本能寺の変が怖い…。
ちなみに私はどうしても細川忠興が好きになれず…。
嫉妬深すぎだろ!と思わずにいられないが、あの贈り物の場面は感動してしまった…。
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今まさに、NHK大河「麒麟がくる」(明智光秀)OA中。 戦国の世は刺激が多くて、歴史フリークの心をつかんでやまない。一国の主とはいえ、少しも安らぐことのない国盗り合戦。下剋上、猜疑心、裏切り、寝返り、人質…混乱の真っただ中に生きた明智光秀の娘、細川忠興の妻細川玉子の物語だ。
「麒麟…」の中でも明智光秀はまっすぐで心温かい人として描かれているが、実際にそうだったんでしょうね。庶民からの信頼も厚い。土地を愛し、家族を愛し、それだけに自分が大切に築き上げた近江と丹波の土地を信長から召し上げられた悔しさは如何ばかりか。
天下人になるような人物は、信長にしろ秀吉にしろ家康にしろ、役に立つ者は利用し、かわいがるが、いざその者が才知にたけていたりすると反逆を怖れて謂れもなく討伐する。そのやり方は情け容赦がない。気に入らないことがあるとすぐ殺す。それぐらい激しい性分でないと天下は取れないのかも。明智には無理。優しすぎて。だから細川にさえも味方についてもらえず、三日天下で終わってしまったのよね。
明智光秀の反逆により、味土野の山奥に身を隠すことになった玉子。誰も訪ねてこない隠遁生活の中で、武家に生まれた女たちの不条理な生き様を憂い、そこで知った天主(イエスキリスト)へ自然と惹かれていくこといなる。やがて大坂に戻り、夫を通じてキリシタン大名高山右近の話などを聞くうちに意志が固まり、秀吉による弾圧化の中、ひっそりと洗礼を受ける。
秀吉に可愛がられた細川忠興だったが、秀吉死後、天下分け目のうねりに巻き込まれ、妻である玉子は夫への貞節を守り、自害を自ら受け入れる。信仰は命より尊しと、玉子は最期までかっこよかった。辞世の句、
散りぬべき時知りてこそ花も花なれ人も人なれ
は、家や名誉にしがみついて醜く争う男たちとは対照的な潔さを表している。
長崎で大規模なキリシタン弾圧が行われ、多くの信者が過酷な拷問の末、非業の死を遂げたのはそれから何年も後の話だ。
コロナ禍、微熱で東京に戻れず、ぶらぶら過ごした実家の本棚から。
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再読。ガラシャの波乱に満ちた生涯を通して、信仰に纏わる含蓄ある言葉が散りばめられた力作。とはいえ、上巻ではまだまだ人生は波立つ前。
この本で彼女の父である明智光秀の印象が一番変わった。敵側の意のままにはならないと死を選んだガラシャと主君の意のままにはさせないと反旗を翻した光秀、二人の生き方の根底に流れているものが本当によく似ている。決して浅はかな人物ではなかったように思う。その光秀が、母の痘痕を笑った娘を厳しくも温かく諭す親心が印象的。
夫の忠興が妻に贈った手づくりの百人一首にもホロリとさせられた。
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女性が政治的戦略や人質として扱われていた戦国時代に明智光秀の娘として生まれ、細川忠興に異常なまでの執着心を持たせたガラシャ。
両親から愛情深く育てられた少女時代、忠興を夢中にさせた美貌、本能寺の変の後、不安の中で暮らした様子など、周囲の状況で生き方が大きく変わる当時の女性の様子に胸が詰まるようでした。
印象に残ったのは、キリスト教に出会ってから、自分自身の傲慢さや周りを見下していた態度に気がつき、慈愛の心で満たされていくプロセスです。
姫として生まれ育ち、嫁ぎ先でも夫の愛情を受け、周りから美しさを讃えられる中で、侍女たちとは「主人ー仕える人」という人間関係が出来上がってしまいます。
その中で、自分のわがままや傲慢さに自分で気づいて、侍女たちへの接し方を変えるというのはなかなかできないことだと思うのです。
自分を束縛し、側室まで作った夫・忠興に対してもより甲斐甲斐しく接しています。
この時代、神を信じて自分のあり方を確認するというのが、心の平穏を守る方法だったのかもしれません。
強く切ない生き方でした。
平和な時代に生まれた幸せを改めて感じます。
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細川ガラシャ夫人とありますが、
上巻はほぼ明智光秀が主人公って感じです。
光秀の描かれ方がとても新鮮で面白く、一気に読めてしまいました。
悪く言われがちな光秀がこの本では苦労人でありながら教養豊かで思慮深く、
武勇にも優れた素晴らしい人物のように描かれています。
史実的にと言うよりは作者の目線で描かれた光秀像ですが、
玉子が父である光秀から多いに影響を受けた様子やら、
かなりの信頼を寄せていたらしい記述を鑑みると、
かなり美化されてる感は否めませんが、
これに近い人物なのではないかなと思えてきます。
戦国の世における家族や女性がどのようであるかなど、
これも作者目線ではありますが興味深いです。
下巻もとても楽しみです。
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上巻は玉子(ガラシャ)の父、明智光秀の謙虚で誠実な生き様と、一方で暴君信長に振り回される諸大名と戦乱の世が描かれます。歴史物が苦手な私のような者にもすんなり読めるのは、戦争に重点を置かず、あくまで人間ドラマとして描かれていることと、展開が早くテンポよく読めるから。義を重んずる光秀の台詞の幾つかに著者の思いが込められ、印象に残ります。
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細川ガラシャに対して、あまり思い入れもないし、戦国時代にも興味はないのだけど、三浦綾子はやっぱり読ませるなあと。
ぐいぐい引き込まれていく。
エピソードのちりばめ方と戦とか政治面だけではなくて、プライベートの描き方も上手。
個人的にはクリスチャン万歳がなければいいのになあ。
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大好きな三浦綾子さん。
私の読書人生をスタートさせてくれた作家さん。
この方の時代小説を読むのは初めて。
宮木あや子さんのガラシャを読んで、
三浦綾子さんが描いたガラシャと読み比べてみたくなりました。
実はこの本は何年も何年も寝かしていた本。
三浦綾子作品が好きすぎて読むのが勿体無く、
いつ読もうかなぁと思っていたのですが
今がその時だったみたいです。
相変わらず優しい文体で読みやすいです。
私はガラシャよりも父の光秀が、とても好きになりました。
下巻も味わいながら読んでいきます。
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揺れて望む、真理の先にある心。
(以下抜粋)
○生まれた者は死ぬ。若い者は老いる。健やかな者も病む。美しい花も散る。
すべてが無常と知ること、それが真理を知ることじゃ(P.17)
○卑下はせぬが、謙った思いで生きている。
謙遜ほど人間を美しくするものはない。(P.64)
○死ぬつもりで生きるところに、本当の生き方があるのかも知れぬ(P.117)
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明智光秀について本能寺の変を起こした人..という認識しかなかった。この本を読んでいかに明智がすごい人かわかった。妻を家臣を大切にしていたり秀吉以上の出世頭だったり。現代に秀吉いたらすごいモテるだろうなー
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以前『国盗り物語』を読んだときに、明智光秀の娘が細川ガラシャだということを知った。
実家に、『細川ガラシャ夫人』という三浦綾子の本があって、その背表紙を見るたびに「ガラシャ? 変な名前」と思っていたのでよく覚えていた。
今回明智光秀の娘ということで興味を持ったので、実家に行って探してみたが、もうその本はなかった。
だから今回自分で買って読んでみた。
タイトルの印象からいって、洗礼を受けて、「ガラシャ」になってからのいろいろなエピソードがたくさん書かれているのかな、と思ったらそうではなく、お玉の幼少の頃からキリスト教に目覚めるまで、そして洗礼を受けてから死ぬまでといった一生を追った話だった。
夫の忠興がものすごい嫉妬をするほど、きれいな人だったんだな。
だって、ガラシャが死んだ原因は忠興の嫉妬心にあるといってもよいくらいだもん。
「他の男の手に渡るくらいなら、死んでもらった方がまし」だと。
バカいうんじゃないよ。
ガラシャはなんだか銅像とかいろいろ建っちゃってるみたいだけど、キリスト教の間ではすごい人って感じなのかな。
なんでだろう。
あの当時、名のある家の妻が入信するってことが珍しかったのかな。
でも、キリストの教えを守って死ななきゃいけないほど、信仰って大事なものなのかな……。
命より信仰が大事ってことでしょ?
生きててなんぼ、だと思うんだけど……。
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細川ガラシャ夫人…名前とキリシタンだったということしか知らず読み始めました。
前半部分であるこの上巻は、ガラシャ夫人というよりは父の明智光秀の話が大半だったと感じました。光秀と妻の煕子の出会いから結婚、織田信長との関係、もちろんガラシャこと玉含む子供たちや家臣の話。どれも興味深く読みました。
戦国時代の戦の過酷さや信長の残忍さには眉を顰めました。
個人的には信長も光秀も嫌いです。きっと光秀は聡過ぎたのでしょう。信長は誰も信用出来ない残念な人。全然関係ないけど土方歳三さんがこの時代に生きてれば…とも思いました。
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人間は完全に正しくあることは不可能なのか。事にもよるが、正しく生きたくても、人の世は正しくは生きさせてはくれない。私たち人間は、毎日毎時、右を選ぶか、左を選ぶか選択を迫られて生きている。簡単に選べるならば良いが、必ずしもそうではないから苦しくて、辛いのだ。
全二巻
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苦手な歴史小説だけど、友人の勧めで読んでみた。
細かな言葉の表現の意味がわからず、言葉の真意がわからない箇所が多いのは無知のせい。
歴史小説だけど、脚色されている分これはこれで読みやすかった。
登場人物の個性がわかりやすい。
政略結婚・人質・親兄弟間で殺しあったりとすごい時代である。
時代としては村上海賊の娘の時代が近い。
命の価値観としては、戦前の日本の特攻にも近いように感じた。
主君のために命を賭して戦う。命を賭けられるだけの人に巡り会えた人もいれば、自分の命が惜しくて命を賭ける矛盾したような人もいる。
この本の中では、敵対しているから、とか、反逆し、とか書かれているけれど、それぞれの心の内にはもっと複雑ないろんな思惑があるんだろうな。
勝ち負けもゲームみたいに単純な○×ではなくて、色んな勝ちだったり負けがあって、それは随所に書かれていた「戦わずして勝つ」っていうのも一つなんだと思う。
印象に残ったのは玉子が嫁ぐときの
「振り返ったとて、過ぎ去った日は還らない」
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明智光秀かっこいいなあ!笑
ってかんじ。(バカっぽい)
まだ玉子はまだ細川ガラシャ夫人になってないよ。下巻から盛り上がるのかな?
こういう類の小説にはまりそうだ。
知らないことがいっぱいでたのしい。