三浦綾子のレビュー一覧

  • 母

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    小林多喜二の母の一人語りの形で書いてある。学はないが、愛情はたっぷりある、そんな母の視点で多喜二を描くのは易しいことではなかったと思うが、第三者視点の小説では成し得ない生き生きとした、かつ生々しい多喜二を知ることができる傑作だと思う。これは三浦綾子だから書けた、三浦綾子にしか書けない小説。
    召天されて久しいが、再び戦前のようなキナ臭い今の時代に生きていたら、何を書いただろうか。

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    2016年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    上巻に引き続き再読です。

    学生の頃、貪る様に読んでいた割には内容は余り覚えておらず。

    結婚目前に召集された主人公は北海道から満州へと行きます。
    そこで様々な人に助けられる。

    最後の最後に『昭和が終わってもまだ色々な事が尾を引いている』と書かれていますが、本当にその通りだと思う。
    戦争が終わっても、人の心に残った傷は消える事は無いのだと改めて思いました。


    やはり、三浦綾子作品は私のバイブル的存在だなぁ。
    これを機に、他の作品も読み返してみよう。
    新たに感じられる部分が沢山あるのだろつな。

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    2016年08月06日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    普段は一度読んだ本を読み返す事はほとんどしない私です。
    読みたい本が、文字の通り山の様に積み上がっているので。

    中学生の頃に三浦綾子作品と出会い、強い衝撃を受けました。
    今まで読んできたどの本よりも心にズシンときて
    それからは三浦綾子作品を読み漁る日々でした。

    銃口も確か中学か高校の頃に読んだ記憶があります。
    急にもう一度読みたくなり、実家の本棚から拝借してきました。


    とても読み易いのです。それこそ中学生が読んでも決して難しく感じる事はないでしょう。

    戦前の北海道を舞台に、教師をしている青年の話が筋。
    三浦綾子さんも戦前、戦中と学校の先生をしていらした様で、本当はこう子供たちに教えた

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    2016年08月05日
  • 三浦綾子 電子全集 石の森

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    石の森を読んで、尾岱沼に行きたくなり行ってきました。大学時代、20代繰り返し読んだ本。尾岱沼の「地の果て」な感じが好きになり、今でも訪れる好きな場所。

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    2016年02月14日
  • 三浦綾子 電子全集 愛すること信ずること

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    こんな人に愛せる人信じられる人に一生の中で一瞬でも出会えることができれば、ひっそりとだけど幸福に人生を終えられるだろうなと思いました!
    ありきたりだけど、三浦さんのようにもっと色んなことを経験して、吸収して、いい女になって、たった一人でもいいから誰かを幸せにできるようになろうと心に誓える作品です!

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    2015年09月12日
  • 続 氷点(上)

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    学生以来、2度目の読破。今になって良くわかる心理描写が多く、人の生きる姿勢についてあらためて考えさせられる。「一生を終えてのちに残るのは、集めたものではなくて、与えたものである」はこの小説により刻まれた言葉だったんだ。生きる目的、死、憎悪、罪、愛について、胸に響く内容。

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    2015年08月04日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    学生以来、2度目の読破。今になって良くわかる心理描写が多く、人の生きる姿勢についてあらためて考えさせられる。「一生を終えてのちに残るのは、集めたものではなくて、与えたものである」はこの小説により刻まれた言葉だったんだ。生きる目的、死、憎悪、罪、愛について、胸に響く内容。

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    2015年08月04日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    実際の自然災害をベースに、著者が取材を重ねて書いた小説。続編では災害が起きたあとの復興に場面が移るが、人々の心情の変化や、いろいろな価値観がぶつかり合うシーンは面白い。過酷な運命の中で、貧しいながらも誠実に生きていく主人公の一家が、人生の価値について語るシーンは考えさせられる。特に、主人公の兄の行動や言葉には心を洗われるような気がする。

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    2015年07月04日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    三浦綾子の人生は間違いなく神様に導かれてると思う。私の人生はどうなのだろう‥そう思える人生に、どうしたらできる?

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    2015年03月22日
  • 三浦綾子 電子全集 積木の箱(下)

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    下巻は一晩で2時間ほどで読み終わった。登場人物が多いのに、覚えておくのに苦労させない三浦綾子さんの書き方というのは本当に不思議。そして、大体いつもエロさも取り入れられているけれど、描写としては少なくて読んだ人に任せるといったようなかんじ。でもそこがまた書き方がうまくて想像が容易にできるという。
    家族関係が複雑で、こんな家庭は存在しうるのだろうかとも思うが・・・それもまた物語なのだから。
    個人的には「氷点」のほうがお勧めしたい。

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    2015年03月18日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    三浦綾子の自伝3部作の2作目、結婚編。第一部「道ありき」も三浦綾子氏を囲む人々の心の美しさに感動したが、本篇は病気が治り結婚してから「氷点」が入賞するまでの記録で、夫婦の在り方を考えさせられる。
    三浦光世氏の、キリスト教に根差した、綾子氏に対する深い愛情に心が洗われる。人間って(少なくとも自分は)もっと汚いものだと思っていたが、本来ここまで美しいものなのか。支えあい、補い合える人に出会い、努力しながらも幸せいっぱいな姿、日々の健康に感謝する姿勢が感動的である。
    個人的に印象に残ったのはこの部分。「子供をもうけることだけが結婚の目的だとは、わたしたちは考えていなかった。二人がお互いの人格を尊敬し

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    2014年11月19日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    道ありき第二弾。三浦氏との新婚生活から「氷点」入選まで。長い闘病生活を経て力強く人生を歩む夫婦に、「あっ、生きるってこういうことなんだ」と学ばせていただきました。元気をもらいたいときに読む本。

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    2014年10月15日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    警察に撲殺されようとも信ずる道を突き進む多喜二を、人の心を掴むのが長けている母親が語りべとして朴訥と語る。その飾り気のない静かな語りが、かえって当時の凄まじさが際立たてせている。この本を読んだすぐ後に多喜二生家後に行った。小樽築港駅の線路端の砂利場で当時の面影はない。

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    2015年12月11日
  • 母

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    警察に撲殺されようとも信ずる道を突き進む多喜二を、人の心を掴むのが長けている母親が語りべとして朴訥と語る。その飾り気のない静かな語りが、かえって当時の凄まじさが際立たてせている。この本を読んだすぐ後に多喜二生家後に行った。小樽築港駅の線路端の砂利場で当時の面影はない。

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    2015年12月11日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    謀反者として無念の死を遂げた明智光秀の娘、玉子の生涯。

    女性としての生き方に強い疑問を持ちながらも、戦乱の時代を強く生きた。

    政略のためならば、実の娘さえも人質にするのが当たり前な時代に、自分らしい生き方を見つけていく姿勢にどんどん惹きつけられる。

    信仰との出逢いに迷うところがとても共感できた。
    これから、どう向き合っていくのかが読みどころ。

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    2014年08月17日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    暴君信長の冷酷な仕打ちに追い詰められた明智光秀は、織田家に反旗を翻し、信長を打つより他なかった。

    がしかし、それが娘の玉子の運命を苦難に満ちたものにしてしまった。

    生きることは、死ぬことよりも辛いと感じた玉子を救ったのは『み心のままになさしめ給え』という祈り。

    秀吉によるキリシタン弾圧の中洗礼を受け、命を持って守ったものは信仰であった。

    短くも、最後の時まで愛と信仰に生き抜いたガラシャの生涯は実に重い。

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    2014年08月17日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    なぜ、新約聖書の冒頭は、外人の名前が羅列されているのか、愛の章とは、不正な家令の話など一信者の目線から聖書を解説している大変分かり易い本。聖書を読む前に読んでおきたい本。

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    2014年11月27日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    日々の夫婦生活や対人関係について学ばされることが多く、生活しながらこの本に書かれた言葉を思い出して過ごした。
    閉じてしまうとすぐに忘れてしまう私。その中でも一番心に刻みたい言葉は、「氷点」が朝日新聞の懸賞の一位に選ばれたとき、夫の光世さんの言った、「この土の器をも、神が用いようとし給う時には、必ず用いてくださる。自分が土の器であることを、今後決して忘れないように」という言葉。
    いろいろな意味で私には胸にささる言葉。大事にしたい。

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    2014年06月02日
  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ

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    実在の大工の棟梁、鈴本新吉(本名鈴木新吉)の一代記。
    次々と訪れる不幸と貧困の中に育つ。ヤクザ相手にも引かず、軍隊に入っても自分が正しいと信じるならば上官にも引かず。
    決して強いばかりでなく、弱い者への慈悲の心を持つ。強い男が悲しんだのは、自分の誠心誠意が通じない相手がいることを知った時。
    過酷な生い立ちは、何かの罰が当たってるんじゃないかと自身も他者も疑うほど。キリスト教と出会い、キリスト教の神は罰を与えない神で、イエスの職業が同じ大工だったことを気に入り洗礼を受ける。
    本文前の「身を殺して 霊魂をころし得ぬ者どもを 懼るな」(新約聖書 マタイ伝 第10章 28節)が、新吉の生き様そのもの。

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    2014年04月11日
  • 三浦綾子 電子全集 病めるときも

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    「井戸」、「足」、「羽音」、「奈落の声」、「どす黝き流れの中より」、そしてタイトルとなつてゐる「病めるときも」の六編からなる短編集です。

    どの短編も人間の弱さやら傲慢さやらが、サラリと描かれてゐるかと思へば、エゲツなさ全開に描かれてもゐます。ただ、「病めるときも」は他の短編とは異なり、人間のさういふものを超えた奥深きところが描かれてゐます。
    いづれにしても共通してゐるのは愛とは何なのか。…でせうかね。

    また、どの編もハッピー・エンドとして描かれてはゐないやうであつても、文末の句点以降の書かれてゐない白紙部分をどう読むのか。ソレをどう受け容れるのか、受け容れられぬのかを作者から問はれてゐるや

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    2014年01月13日