【感想・ネタバレ】三浦綾子 電子全集 積木の箱(下)のレビュー

あらすじ

親と子、教師と生徒の絆を深く描く問題作。

傷つき、心を閉ざした一郎だったが、唯一、雑貨店を営む久代とその幼い息子・和夫にだけは素直になれた。しかし、その久代もまた父・豪一の被害者であると知った一郎は、絶望する。そして、教師・杉浦悠二の当直の日、学校に放火することを決意した・・・!!

1968年(昭和43年)、1975年(昭和50年)に2度、テレビドラマ化された、昭和を代表する名作!

「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!

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Posted by ブクログ

下巻は一晩で2時間ほどで読み終わった。登場人物が多いのに、覚えておくのに苦労させない三浦綾子さんの書き方というのは本当に不思議。そして、大体いつもエロさも取り入れられているけれど、描写としては少なくて読んだ人に任せるといったようなかんじ。でもそこがまた書き方がうまくて想像が容易にできるという。
家族関係が複雑で、こんな家庭は存在しうるのだろうかとも思うが・・・それもまた物語なのだから。
個人的には「氷点」のほうがお勧めしたい。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

下巻もストーリーが面白くて、途中に伏線も張られていたりで2日で読めた。杉浦先生を送る生徒達が「仰げば尊し」を歌うところで全身に鳥肌が立った。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

かつて、教育実習の指導教官に「すべての生徒に慕われるのは不可能だ。多くの生徒に慕われるよう努力せよ。」と言われた。本編も教師と生徒のすれ違いが、随所で発生する。思春期の体験が大きいがゆえに教師の態様が影響力大であり重要。2016.5.20

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2016年05月20日

Posted by ブクログ

「氷点」の三浦綾子の作。

姉だと思っていた人が、親父の愛人だった!
という衝撃の事実を知って、ウツウツと過ごす中3の一郎君。
父・豪一の鬼畜っぷりが見事。

一郎と同じ立場にある姉みどりの態度が小気味よい。一郎はヘタレ。

全体的に、男性がヘタレあるいはクズに、女性が強く美しく描かれている。

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2009年10月04日

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