三浦綾子のレビュー一覧
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自己愛と罪悪感と償い
ひどく冷たく愚かな人間は人を愛せるのか
罪への自覚から愛を芽生えさせることはできるのか
私はいつか必ず死ぬ、という当たり前のことに
久しぶりに思い当たった
小さな頃から、おばあちゃんになったら
木造の平屋で猫を1匹膝にのせて
本に囲まれて死にたいと思ってた
さて、そんな呑気なことを言ってる場合なのか?
今日から生活を変えねば、と思うほどに
氷点は私の心に深く根づいた
—————————————————
p219 赤い花
正木が自殺しても、彼がいうところの、個人の存在価値はこの世において無に等しいと感じさせることの解決にはならない。社会が複雑になればなるほど、個人 -
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自己愛と罪悪感と償い
ひどく冷たく愚かな人間は人を愛せるのか
罪への自覚から愛を芽生えさせることはできるのか
私はいつか必ず死ぬ、という当たり前のことに
久しぶりに思い当たった
小さな頃から、おばあちゃんになったら
木造の平屋で猫を1匹膝にのせて
本に囲まれて死にたいと思ってた
さて、そんな呑気なことを言ってる場合なのか?
今日から生活を変えねば、と思うほどに
氷点は私の心に深く根づいた
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p219 赤い花
正木が自殺しても、彼がいうところの、個人の存在価値はこの世において無に等しいと感じさせることの解決にはならない。社会が複雑になればなるほど、個人 -
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何かと忙しなくて苦手な春、現実逃避がしたくてここに戻ってきた。実際の十勝岳噴火による泥流被害を元にしているので 決して明るい気分になれる話ではないし、悲しさと悔しさで涙を流しっぱなしだけれど、自分の正しいと思うことを貫き通す勇気と、誰に認められなくてもひたむきに頑張る活力をもらえる。
耕作や拓一よりも若かった初見の時から20年が経ち、もう佐枝さんの方が歳が近いのも不思議な感覚。読む度に感じるものも変わっているし、また気が向いた時に戻ってきてもっともっと深く味わいたい。
8年程前から紆余曲折あり遂に決定した映画化も本当に応援したいし、今後も古典としてずっと読み継がれていってほしい。
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ネタバレ原罪という難しいテーマだった。あまりに辛い展開で、読んでいて苦しかった。
啓造も夏枝も自分勝手で意地悪い人間に思われるが、嫌悪感を感じながらも、最後まで嫌いになれなかった。第三者として綺麗事を言うのは簡単だ。でも、自分が啓造や夏枝の立場だったら、どうだったろうか。自分はこの2人を馬鹿にできるほど、立派な人間であるだろうか。
この夫婦に対比して描かれる辰子や北原だって、一見よくできた人間のように思われるが、誰かの立場からしたら悪になり得るかもしれない。
何の穢れもなく描かれていたはずの陽子ですら、最後は「ゆるし」を求めて自殺を図ったのだから。
人にはそれぞれ氷点がある。啓造も夏枝も陽子も、その氷 -
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ネタバレ原罪という難しいテーマだった。あまりに辛い展開で、読んでいて苦しかった。
啓造も夏枝も自分勝手で意地悪い人間に思われるが、嫌悪感を感じながらも、最後まで嫌いになれなかった。第三者として綺麗事を言うのは簡単だ。でも、自分が啓造や夏枝の立場だったら、どうだったろうか。自分はこの2人を馬鹿にできるほど、立派な人間であるだろうか。
この夫婦に対比して描かれる辰子や北原だって、一見よくできた人間のように思われるが、誰かの立場からしたら悪になり得るかもしれない。
何の穢れもなく描かれていたはずの陽子ですら、最後は「ゆるし」を求めて自殺を図ったのだから。
人にはそれぞれ氷点がある。啓造も夏枝も陽子も、その氷 -
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上下巻ともに学びの多い本でした。
明智光秀、ガラシャ夫人の気品はさることながら、やっぱり人間の価値は、見目形や社会的地位などで測れるものでないと思いました。そんなものはすぐに崩れ去るつまらないものと思えました。
(ちょうど住まいを探しているタイミングでしたが、この本に影響されて、あばら家でも良いのだ、とさえ思ったりしました笑)
人間、優しさと謙遜なんですね。そのとおりだと思いました。今のわたしに全く欠けているものでした(笑)
(ガラシャ夫人は見目形も美しいのに、)そこにたのまない生き方が、かっこよかったです。辞世の句も潔く、女性らしい品格がありながら、精神的にはある意味、男性よりも男らし -
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1年遅れで北大に入学した陽子。
夏枝と離れて兄の徹や北原さんと穏やかな大学生活を送れると思っていたら、生みの母親の家族との接点が出来てしまう。
不義の子を産んだ母も、不義の子として生まれた自分も許せず思い悩む陽子。罪と許しについて考えさせられました。こんな重い話、私の身には降りかからないけど。
育ての母である夏枝が浅はかで、わがままで、苦手。でも私も似たようなもんなんじゃないかと思ったりして、自分省みるためにもたまに読もう。氷点〈上・下〉、続・氷点〈上・下〉全4巻の中で夏枝が圧倒的にやばいキャラかと思いきや、もっとやばい奴が出てきます。面白かった。 -
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1年遅れで北大に入学した陽子。
夏枝と離れて兄の徹や北原さんと穏やかな大学生活を送れると思っていたら、生みの母親の家族との接点が出来てしまう。
不義の子を産んだ母も、不義の子として生まれた自分も許せず思い悩む陽子。罪と許しについて考えさせられました。こんな重い話、私の身には降りかからないけど。
育ての母である夏枝が浅はかで、わがままで、苦手。でも私も似たようなもんなんじゃないかと思ったりして、自分省みるためにもたまに読もう。氷点〈上・下〉、続・氷点〈上・下〉全4巻の中で夏枝が圧倒的にやばいキャラかと思いきや、もっとやばい奴が出てきます。面白かった。 -
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養女の陽子が服毒自殺を図ったところで終わった前作。どう続くのか気になってましたが、自殺騒動の後から続いてました。いきなり10年後とかじゃなくて良かった。
養女にした経緯や、生みの親の素性など誤解は解けたはずなのに元通りとはいかない辻口家の皆さんですが、少しずつ前に進んでいきます。まずは日常を取り戻すところからなのでゆ〜っくりですが。
啓造に想いを寄せていた女由香子はファザコンなんじゃないかな。早くに親を亡くし、唯一の肉親であるお兄さんが結婚しちゃって寂しくて心細かったのもあるんじゃないかな?
あと夫の部下に言い寄られてウキウキしちゃった夏枝さんが嫉妬深い。愛人がいる人ほど配偶者の浮気 -
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養女の陽子が服毒自殺を図ったところで終わった前作。どう続くのか気になってましたが、自殺騒動の後から続いてました。いきなり10年後とかじゃなくて良かった。
養女にした経緯や、生みの親の素性など誤解は解けたはずなのに元通りとはいかない辻口家の皆さんですが、少しずつ前に進んでいきます。まずは日常を取り戻すところからなのでゆ〜っくりですが。
啓造に想いを寄せていた女由香子はファザコンなんじゃないかな。早くに親を亡くし、唯一の肉親であるお兄さんが結婚しちゃって寂しくて心細かったのもあるんじゃないかな?
あと夫の部下に言い寄られてウキウキしちゃった夏枝さんが嫉妬深い。愛人がいる人ほど配偶者の浮気