三浦綾子のレビュー一覧

  • 塩狩峠

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    昭和43年に刊行された本だという事にまず驚きました。少しも古臭さを感じる事がない、文学って普遍的なんだなと。
    この本を手にとったきっかけは、本の紹介の所に、実際にこのような鉄道事故があった事という内容へのざっくりとした興味からでした。
    いつ事故が起きるのか、その鉄道事故が起点になり、物語が進んでいくのかと読む前は勝手に思っていましたが、進めど進めどそんな描写は出てこず、9割読み終わったラストシーンだったのですね。
    長編小説ですから、すっかりその世界に浸って読み進めていたので、鉄道事故のシーンは衝撃的過ぎました。号泣して目が真っ赤になってしまった。
    自分だったらこんな生き方をする事が出来るのか、

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    2026年04月23日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    歴史背景、茶の湯を世界を交えつつ、千利休のプライベートも描く下巻。おもしろかったです。簡単に人を殺すことで、解決しようとするこの時代に驚きました。
    茶の湯の世界考え方、もっと知りたくなりました。

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    2026年04月22日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    読後、「なんてこった!」と神の仕打ちにしばらく放心してしまった。

    親の不在や貧しい暮らしでも、人格者の祖父母に育てられた拓一と耕作の、性格対比にも取れる心の成長を見守るように読みました。
    いろんな人間がいろんな思いで生きていることを登場人物たちの言動から、立ち止まって考えるきっかけにもなります。
    それにしても、耕作は真面目で頭のいい、良い子なんだけど恋愛に関しては、どうも野暮天。告白されて動揺するシーンはちょっと笑いました。
    働き手となる馬の青が、家族同然に扱われているとわかるシーンでは涙を誘います。

    働き者で善人で誠実に生きている者へ容赦ない試練が襲いかかる運命に、神様はあんまりだと思っ

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    2026年04月15日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    続巻を読むまでに
    前巻から大分日が経ってしまった

    前と同じで
    苦難のオンパレードであり
    物語の中で考えさせられることが多く
    何度も立ち止まってしまった

    昔の貧しさは現代の貧しさと変わりはないのか

    貧困の中でもしっかりとした自分をもち続ける拓一と
    様々に揺れながらも正しい生き方を貫こうとする耕作
    口出しすることはないが家族の支えとなっている佐枝からなる家族と周囲の人々が
    この先それぞれに幸せになって行くのだろうと思わせてくれる結末

    三浦綾子さんらしい一冊でした

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    2026年04月13日
  • 海嶺(下)

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    終わってしまいました。幸せな結末にはならないと分かってはいましたがあまりに悲しいエンディングでした。氷点、塩狩峠、天北原野、泥流地帯、銃口等、高校生から20代の頃に三浦綾子さんの本はたくさん読んでいいました。久しぶりに手に取りましたが、特に下巻には著者らしい表現が多く見られ懐かしく思われました。これほど大変な思いをした3人が、その後の生活で幸せだと心から思って過ごせたことを祈っています。

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    2026年04月08日
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(下)

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    終わってしまいました。幸せな結末にはならないと分かってはいましたがあまりに悲しいエンディングでした。氷点、塩狩峠、天北原野、泥流地帯、銃口等、高校生から20代の頃に三浦綾子さんの本はたくさん読んでいいました。久しぶりに手に取りましたが、特に下巻には著者らしい表現が多く見られ懐かしく思われました。これほど大変な思いをした3人が、その後の生活で幸せだと心から思って過ごせたことを祈っています。

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    2026年04月08日
  • 続 氷点(下)

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    氷点を経て、家族間のあらゆる隠し事はなくなった…はずなのに
    続氷点ではこんどは家族以外の人たちを大いに巻き込む。
    続氷点を読んで「氷点はよく考えれば所詮家族の話だったな」と思い知った。
    続氷点は本当に家族以外の人たちの思惑、下心、懺悔が蠢く。もう何も隠すことないはずの家族の行動が、どんどん他者をまきこんでゆく。

    流氷が赤く染まるとは、どういう比喩表現なのか。
    いろいろ解釈できて…えええ、驚くほどおもしろ。
    何が面白いのか、と言われれば困るけど
    氷点と続氷点には思いもしない面白さがある。

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    2026年04月07日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    氷点を経て、家族間のあらゆる隠し事はなくなった…はずなのに
    続氷点ではこんどは家族以外の人たちを大いに巻き込む。
    続氷点を読んで「氷点はよく考えれば所詮家族の話だったな」と思い知った。
    続氷点は本当に家族以外の人たちの思惑、下心、懺悔が蠢く。もう何も隠すことないはずの家族の行動が、どんどん他者をまきこんでゆく。

    流氷が赤く染まるとは、どういう比喩表現なのか。
    いろいろ解釈できて…えええ、驚くほどおもしろ。
    何が面白いのか、と言われれば困るけど
    氷点と続氷点には思いもしない面白さがある。

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    2026年04月07日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

    Posted by ブクログ

    え、これそんなに古い小説なの?
    と思うくらいとても面白くてびっくりした。

    「最後に残るのは集めてきたものじゃなく
    与えてきた物 自分以外のために」
    好きな曲の歌詞にそうあってある日「この歌詞の曲名なんだっけ?」と思って調べたところこの作品を知る。
    もしかしたらあの曲をかいたアーティストも読んだのではないか?と思い読み始めたらグイグイ引き込まれる展開にびっくり。

    もともと小説はミステリとかサスペンスが好きなのだが漂うサスペンス味がたまらん。
    先が気になりすぎて一気に読みました。
    半分くらい読んでから、「ああこの小説のタイトルは人の心が凍ったきっかけをテーマにしてるんだな」と気づくとなおのこと

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    2026年04月07日
  • 氷点(下)

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    え、これそんなに古い小説なの?
    と思うくらいとても面白くてびっくりした。

    「最後に残るのは集めてきたものじゃなく
    与えてきた物 自分以外のために」
    好きな曲の歌詞にそうあってある日「この歌詞の曲名なんだっけ?」と思って調べたところこの作品を知る。
    もしかしたらあの曲をかいたアーティストも読んだのではないか?と思い読み始めたらグイグイ引き込まれる展開にびっくり。

    もともと小説はミステリとかサスペンスが好きなのだが漂うサスペンス味がたまらん。
    先が気になりすぎて一気に読みました。
    半分くらい読んでから、「ああこの小説のタイトルは人の心が凍ったきっかけをテーマにしてるんだな」と気づくとなおのこと

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    2026年04月07日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    前作で提示された人の原罪について、理解が深まった。
    存在そのものの罪は前作で言う陽子のように、親の不義・犯罪行為によって生じるもので、たいていの人には生じないものであると考えていたが、今作を読んで、あらゆる人に生じるものだと理解することができた。
    生きているだけで、意図せず、しかも自分が認識していないところで他人を傷つける可能性がある。
    例えば、誰かを愛し、愛されることは、また誰かを深く傷つけることになる。陽子が自分を愛してくれた徹を意図せず深く傷つけたように。
    世界は無数の因果関係で結ばれている。自分の存在・言動が自分の糸や認識範囲を超えて、他人を傷つける可能性は常に存在している。であれば、

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    2026年04月05日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    前作で提示された人の原罪について、理解が深まった。
    存在そのものの罪は前作で言う陽子のように、親の不義・犯罪行為によって生じるもので、たいていの人には生じないものであると考えていたが、今作を読んで、あらゆる人に生じるものだと理解することができた。
    生きているだけで、意図せず、しかも自分が認識していないところで他人を傷つける可能性がある。
    例えば、誰かを愛し、愛されることは、また誰かを深く傷つけることになる。陽子が自分を愛してくれた徹を意図せず深く傷つけたように。
    世界は無数の因果関係で結ばれている。自分の存在・言動が自分の糸や認識範囲を超えて、他人を傷つける可能性は常に存在している。であれば、

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    2026年04月05日
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(中)

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    助かったとはいえフラッタリー岬では奴隷としての辛い生活。その後救助されフォートバンクーバーへ移り天国のような生活を経験しいよいよ動き出す。ハワイに立ち寄った後ホーン岬を経てロンドンへ。そしていよいよアジアへ向かう。漂流から既に2年半、長い長い旅になりました。3人の適応力には驚くばかりです。

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    2026年04月02日
  • 海嶺(中)

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    助かったとはいえフラッタリー岬では奴隷としての辛い生活。その後救助されフォートバンクーバーへ移り天国のような生活を経験しいよいよ動き出す。ハワイに立ち寄った後ホーン岬を経てロンドンへ。そしていよいよアジアへ向かう。漂流から既に2年半、長い長い旅になりました。3人の適応力には驚くばかりです。

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    2026年04月02日
  • 母

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    面白かった。多喜二の母のインタビュー形式という形を模した本作。三浦綾子の創作ではあるが、話し言葉から方言、思いなどがありありと思い浮かばれる。一人芝居、一人語りでも成り立つ劇になると思う。とりあえず、蟹工船を読まなくては。

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    2026年03月25日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    面白かった。多喜二の母のインタビュー形式という形を模した本作。三浦綾子の創作ではあるが、話し言葉から方言、思いなどがありありと思い浮かばれる。一人芝居、一人語りでも成り立つ劇になると思う。とりあえず、蟹工船を読まなくては。

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    2026年03月25日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    素晴らしい。非常に面白かった。まぁ、有り得ない奇跡みたいなことが起こるのは小説かもだけど、この人の凄いところは淡々とした飾らない言葉で当時あった出来事をある程度忠実に伝えつつ、全体としてのストーリーも成り立っていて様々な事件に触れていることも非常に興味深い。もちろん主人公の心情もありありと描写していて、具体的な箇所が良いのではなく、まるまる1冊、この物語全体が素晴らしい。

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    2026年03月22日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    これほどまでに激しく、生々しい感情を揺さぶられた小説は、かつてなかったかもしれない。物語を貫くのは、人間が抱える「邪悪さ」だ。
    まず、母・夏枝の姿に戦慄する。自分の欲望を優先し、何も知らない養女・陽子を復讐の道具にするその姿。美しく成長する陽子に女として嫉妬し、彼女の想い人を誘惑し、最悪の形で出自を暴露して嘲笑う。何より恐ろしいのは、彼女が常に「自分は被害者だ」と言い聞かせ、自らの醜悪さを一切反省しないことだ。まさに、「吐き気を催す邪悪」がそこにある。
    一方、夫・啓造もまた救いようがない。彼は「隣人愛」という高潔な言葉を盾に、陽子を復讐の道具として家庭に招き入れた。理性的に自らの卑怯さを自覚し

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    2026年03月21日
  • 氷点(上)

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    これほどまでに激しく、生々しい感情を揺さぶられた小説は、かつてなかったかもしれない。物語を貫くのは、人間が抱える「邪悪さ」だ。
    まず、母・夏枝の姿に戦慄する。自分の欲望を優先し、何も知らない養女・陽子を復讐の道具にするその姿。美しく成長する陽子に女として嫉妬し、彼女の想い人を誘惑し、最悪の形で出自を暴露して嘲笑う。何より恐ろしいのは、彼女が常に「自分は被害者だ」と言い聞かせ、自らの醜悪さを一切反省しないことだ。まさに、「吐き気を催す邪悪」がそこにある。
    一方、夫・啓造もまた救いようがない。彼は「隣人愛」という高潔な言葉を盾に、陽子を復讐の道具として家庭に招き入れた。理性的に自らの卑怯さを自覚し

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    2026年03月21日
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(上)

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    すごい物語です。平穏な日常を経ての前途洋々の船出、嵐に翻弄される恐怖の船上、永遠に続く苦しい漂流、陸地が見えた歓喜と苦難の道のりを予感させる上陸と、展開や描写が素晴らしく一気に読まされました。とても印象深かった同じく実話を基にした吉村さんの「漂流」を思い出しました。海の漂流から次は世界を漂流することとなるのでしょうか。楽しみです。

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    2026年03月18日