三浦綾子のレビュー一覧
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愛とはゆるすことだよ、相手を生かすことだよ。
まさにその言葉を体現したような内容だった。
この本は約半世紀前に認められたものであって、当時の人々に真の愛とは何かを問いかけるものであったのだろうが、現代ではどうだろうか。私は当時よりも一段と愛というものを誤認して、知った気になっている人が増えているように感ずる。人々は簡単に恋や性の直線上に愛を語るが、それは真に愛することだといえるのだろうか。
また真に愛すること、即ち相手を赦し、生かすことはどれほど傲慢でどうしようもないような相手でさえも愛に包み得るのだろうか。
不完全ながらもここで語られる愛を遂行した、或いはするべきだと説いた主人公の父親が牧師 -
Posted by ブクログ
ネタバレ貴乃はひたすらに耐え続けた。人間だから耐えなければならないと。しかしひたすらに耐え続けた貴乃は幸せだっただろうか?
完治と結婚した時から貴乃の心は凍てついてしまったように見えた。自分の心を凍らせなければ、耐え抜くことはできなかっただろう。
辛いことを耐えずに礼文島へ帰った女性は幸せに暮らしているという描写がある。
耐え抜くことが必ずしも正義ではなく、辛ければ逃げてもいいと言うメッセージだろうか?
天真爛漫なあき子はお金だけでは生きていけなかった。優しい夫がいるにも関わらずに。
あき子は貴乃と孝介の関係を知らなければ死ななかっただろうか?
知らなくともいつかは孝介の前から姿を消していたように -
Posted by ブクログ
感動した。
戦国時代、戦いに明け暮れる男同様、女も大変な時代であったと思うが、細川ガラシャほど、波瀾万丈、そして気高く生きた女性は他にいただろうか?父、明智光秀の謀反による実家の消滅後、生きていくことの方が辛かっただろうと思う。あとがきにあったように、ガラシャの死を持って、徳川方が結束を強め関ヶ原の戦いの勝利をもたらせたという点で、ガラシャは、歴史を変えた人物の一人と言えるであろう。
三浦綾子さんの文章は、池波正太郎氏の文章のように、人間の生き様をわかりやすく丁寧に描いており、気持ちよく読める。
個人主義が強い現代において、若い人達にぜひ読んで欲しい一冊である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当に、お互いに必要な存在であれば、諦めなければ、何年待っても、どんなに離れても必ず一緒にいることができる。
神様は全てを完璧なタイミングで与えてくださる。もう少し早く出会っていれば、そうではない。今出会えたことに神様の大きな意思を感じる。
千利休はひたすらに茶の湯の道に生きたかった。それを理解してくれる人、高めてくれる人、同じ方向を向いて生きて行く伴侶として、おりきを神様が与えてくださったと思う。
どれだけ裕福に暮らしていてもお稲は最後まで幸せではなかっただろう。
しかし、お稲の態度は現代でも、私を含めて誰しも心当たりがあるのではないだろうか。
逆に言うと夫を尊敬し、一番の味方でいれ