三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    泥流地帯の完結編、実質下巻にあたる本作
    十勝岳噴火による泥流被害のその後を描く

    復興を目指す拓一と耕作達に光はあるのか

    時代は大正から昭和へ
    さらに襲い掛かる苦難

    しかしそれは、災難か試練か
    人生の苦難の意味を伝える心動かす作品

    没入感あり一気読み
    今とは違う昔の時代背景
    生き方や価値観も細かく、改めて心に残る話だと感じた

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    2025年09月23日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    上富良野の市街から一里以上離れた部落に住む兄弟、拓一と耕作。貧しいながらも真面目に生きていたある日、すべてを飲み込む泥流が大切なものを奪っていく。

    大正15年、北海道 十勝岳噴火。

    正しい者がなぜ苦しむのか、人々の苦難とこれからを描いた物語。

    災害被害にあい、生き延びた者、そうでない者。
    そしてこれから、生き延びたものはどう前に進むのかまでが書かれた本作。

    その後の話は
    続泥流地帯に続く。

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    2025年09月20日
  • 母

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    中学の時に一度読んだきりの「蟹工船」だが、強い印象に残っている。その作者、小林多喜二の母の語りが本書だ。実話を元にしたノンフィクションとのこと。

    今の時代では考えられないような貧しさだが、母の心の清らかさと温かさには首を垂れるしかしない。誰から教えられることもなく、ここまで人を清らかに優しく、純粋にさせるものは何なのかと思う。当たり前のように心から子供たちがすることを信じて背中を押す姿もとても印象的だ。母を迎えた多喜二の父も同様だ。多喜二の優しさと清らかさ、賢さ、一途さも、こんな人は今まで知らない。小林多喜二とはこのような人だったのか。

    貧しさ故に学校に行くこともできず、子供の頃から働き詰

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    2025年09月07日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    中学の時に一度読んだきりの「蟹工船」だが、強い印象に残っている。その作者、小林多喜二の母の語りが本書だ。実話を元にしたノンフィクションとのこと。

    今の時代では考えられないような貧しさだが、母の心の清らかさと温かさには首を垂れるしかしない。誰から教えられることもなく、ここまで人を清らかに優しく、純粋にさせるものは何なのかと思う。当たり前のように心から子供たちがすることを信じて背中を押す姿もとても印象的だ。母を迎えた多喜二の父も同様だ。多喜二の優しさと清らかさ、賢さ、一途さも、こんな人は今まで知らない。小林多喜二とはこのような人だったのか。

    貧しさ故に学校に行くこともできず、子供の頃から働き詰

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    2025年09月07日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    一気に読みました。氷点がかなり面白かったので、続編こわいな〜と思って二の足を踏んでいましたが、読み始めたらすぐ読んでしまった。おもしろかった。読んでてしんどかったりもどかしかったりする話だけど離さない引力のある話だな〜と氷点同様思った。
    上巻、夏枝へのヘイト溜めすぎじゃない!?!?というほど執拗に書かれているような気がした。わたしは氷点のときから、夏枝という女がなんだかんだ嫌いではないというか、彼女はどうしようもなく箱入りのお嬢さんのままで、水と土が良ければ完璧な美しい花で、本当に素敵な女性で本当に素敵な母だったのだと思う。だからどちらかというと啓造のほうに苛立つというか、自分は正しいことしか

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    2025年09月03日
  • 続 氷点(下)

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    一気に読みました。氷点がかなり面白かったので、続編こわいな〜と思って二の足を踏んでいましたが、読み始めたらすぐ読んでしまった。おもしろかった。読んでてしんどかったりもどかしかったりする話だけど離さない引力のある話だな〜と氷点同様思った。
    上巻、夏枝へのヘイト溜めすぎじゃない!?!?というほど執拗に書かれているような気がした。わたしは氷点のときから、夏枝という女がなんだかんだ嫌いではないというか、彼女はどうしようもなく箱入りのお嬢さんのままで、水と土が良ければ完璧な美しい花で、本当に素敵な女性で本当に素敵な母だったのだと思う。だからどちらかというと啓造のほうに苛立つというか、自分は正しいことしか

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    2025年09月03日
  • ちいろば先生物語(下)

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    決して聖人君子の話でないところが何より良い。
    牧師となりながら妻と口論したり迷い続ける人生。その中で神の摂理なのか、信仰が良い方向に進んでいく。
    享年52歳、決して長いとは言えなかった一聖職者の生涯を見事に描いた評伝小説上下巻でした。

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    2025年08月31日
  • 三浦綾子 電子全集 ちいろば先生物語(下)

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    決して聖人君子の話でないところが何より良い。
    牧師となりながら妻と口論したり迷い続ける人生。その中で神の摂理なのか、信仰が良い方向に進んでいく。
    享年52歳、決して長いとは言えなかった一聖職者の生涯を見事に描いた評伝小説上下巻でした。

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    2025年08月31日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    一気に読み終わりました。

    まさか順子が佐石の娘だったとは!
    順子の手紙と陽子の日記は、心に残りました。

    三井弥吉の告白も、衝撃でした。
    「罪と赦し」というテーマがまさに凝縮されています。

    それにしても、夏枝はもはやこういう人とあきらめの境地に至ったところで、達哉という新たなイライラ人間の登場。
    彼に「罪の自覚と赦し」はなかなかハードルが高そうだから、まだまだ騒動がありそうですね。

    4巻通じて、ずっと辰子さんが一番好きです。

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    2025年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    一気に読み終わりました。

    まさか順子が佐石の娘だったとは!
    順子の手紙と陽子の日記は、心に残りました。

    三井弥吉の告白も、衝撃でした。
    「罪と赦し」というテーマがまさに凝縮されています。

    それにしても、夏枝はもはやこういう人とあきらめの境地に至ったところで、達哉という新たなイライラ人間の登場。
    彼に「罪の自覚と赦し」はなかなかハードルが高そうだから、まだまだ騒動がありそうですね。

    4巻通じて、ずっと辰子さんが一番好きです。

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    2025年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    人気作の続編なんて、たいてい蛇足的なもので面白みは劣るのではないか。
    そう思っていたのですが、間違いでした。

    相変わらずイライラすることもありました。

    しかし、冒頭、徹が夏枝に(私が)言いたかったことを全部言ってくれたり、終盤、夏枝が陽子に謝罪したりと、スッキリすることもありました。

    由香子ちゃんも生きてて良かった。辰子さんがついていてくれるから安心。
    それにしても、村井だけはずーっと一貫してクズですね!

    また、初めて陽子の生みの親が姿を現しました。
    彼女は、潔く過失を認めて、それを誰かのせいにしない。夏枝とは、対照的なところが印象に残りました。

    何より、この巻には心に響く名言があり

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    2025年08月26日
  • 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    人気作の続編なんて、たいてい蛇足的なもので面白みは劣るのではないか。
    そう思っていたのですが、間違いでした。

    相変わらずイライラすることもありました。

    しかし、冒頭、徹が夏枝に(私が)言いたかったことを全部言ってくれたり、終盤、夏枝が陽子に謝罪したりと、スッキリすることもありました。

    由香子ちゃんも生きてて良かった。辰子さんがついていてくれるから安心。
    それにしても、村井だけはずーっと一貫してクズですね!

    また、初めて陽子の生みの親が姿を現しました。
    彼女は、潔く過失を認めて、それを誰かのせいにしない。夏枝とは、対照的なところが印象に残りました。

    何より、この巻には心に響く名言があり

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    2025年08月26日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    ネタバレ

    道徳的な、読むと自分も立派な人間になれるような気がするお話。また読みたい!

    信夫という1人の人間の幼少期から、大人になっていく中で色々な価値観が変わっていくのを一緒に感じることができた。その中で出る悩みに共感したり、不思議に思ったりと楽しかった。

    祖母と父の最期を見てあんなに急死を恐れていた信夫が、一瞬で自分が犠牲になってでも周りを助ける道を選んだんだなあと思うと…
    あんなに想っていたふじ子とせっかく一緒になれるところだったのに。幸せになってほしかったけど、信夫に迷いはなかったんだと思うと複雑な気持ち。

    聖書を読みたくなりました。

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    2026年04月10日
  • 塩狩峠

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    ネタバレ

    道徳的な、読むと自分も立派な人間になれるような気がするお話。また読みたい!

    信夫という1人の人間の幼少期から、大人になっていく中で色々な価値観が変わっていくのを一緒に感じることができた。その中で出る悩みに共感したり、不思議に思ったりと楽しかった。

    祖母と父の最期を見てあんなに急死を恐れていた信夫が、一瞬で自分が犠牲になってでも周りを助ける道を選んだんだなあと思うと…
    あんなに想っていたふじ子とせっかく一緒になれるところだったのに。幸せになってほしかったけど、信夫に迷いはなかったんだと思うと複雑な気持ち。

    聖書を読みたくなりました。

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    2026年04月10日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    ネタバレ

    愛とはなにかが知りたくて読んだ。
    愛とはゆるすこと、ゆるしつづけること。

    毎日お酒を飲んで酔っ払って、たまに暴力を振るって、不倫までする夫に、いろんな配慮をして申し訳ないという気持ちが持てる奈緒実は美しく素敵だと思った。

    確かにそれでも一緒にいる、いようと努力をするというのは愛なのかも。人それぞれいろんな愛があるだろうから、どんな種類の愛なのかはさておき。
    でも友達に良一のような夫がいたら絶対に離婚してほしいし、例えば殺されても愛があったからよかったのと思えるのか?どこまでが愛でゆるせる範囲なのか?
    良一がたまたま亡くなっていなかったら、出かける間際の会話があんな冷ややかじゃなかったら、本

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    2025年08月23日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    佐石の娘、順子がここまで生きてきた理由が辛く悲しい。いい養父母のもとで育ってそれだけは幸せだ。
    対して陽子は、裕福な家で育ったが順子の様な愛の中で育ったとは言えない。当たりのきつい夏枝、兄弟の愛情とは違う感情の徹、徹とはまた違う愛情を持つ啓造。さらに感情的すぎる実弟の達哉、穏やかなようでそうでもない北原、どこまで気の毒な…
    それなのに陽子は、常に罪と赦しを悩み続けている。何処かで自分を解放してほしいと読みながら思っているのに最後に北原を選ばざるを得なくなるのか。
    登場人物の中で辰子が一番人間味あると思うが、ラストを辰子は何というのだろうか。陽子くんが決めたことなら、というのかな。
    本の中で垣間

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    2025年07月24日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    佐石の娘、順子がここまで生きてきた理由が辛く悲しい。いい養父母のもとで育ってそれだけは幸せだ。
    対して陽子は、裕福な家で育ったが順子の様な愛の中で育ったとは言えない。当たりのきつい夏枝、兄弟の愛情とは違う感情の徹、徹とはまた違う愛情を持つ啓造。さらに感情的すぎる実弟の達哉、穏やかなようでそうでもない北原、どこまで気の毒な…
    それなのに陽子は、常に罪と赦しを悩み続けている。何処かで自分を解放してほしいと読みながら思っているのに最後に北原を選ばざるを得なくなるのか。
    登場人物の中で辰子が一番人間味あると思うが、ラストを辰子は何というのだろうか。陽子くんが決めたことなら、というのかな。
    本の中で垣間

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    2025年07月24日
  • 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    ちょうど自分が、陽子の年の頃に読み、何度か読み返しているはず。
    陽子が茅ヶ崎で書いた手紙が響く。
    切なくなる。夏枝の父親の言った「自分一人ぐらいと思ってはいけない」「一生を終えてのち残るのは集めたものではなくて与えたものである」
    私の与えたものってなんだろう、思い浮かばない。
    原罪、赦しについて考える19歳の陽子はなんと大人なんだろう。下巻を読む。

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    2025年07月22日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    ちょうど自分が、陽子の年の頃に読み、何度か読み返しているはず。
    陽子が茅ヶ崎で書いた手紙が響く。
    切なくなる。夏枝の父親の言った「自分一人ぐらいと思ってはいけない」「一生を終えてのち残るのは集めたものではなくて与えたものである」
    私の与えたものってなんだろう、思い浮かばない。
    原罪、赦しについて考える19歳の陽子はなんと大人なんだろう。下巻を読む。

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    2025年07月22日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    ネタバレ

    二度目の『銃口』。今回は北森竜太が戦場で出会った近藤上等兵に胸が熱くなり、それだけに喪失感が大きかった。山田曹長の人間性と判断力にも揺さぶられた。
    読み終えた時、昭和という激流の時代を生き抜いたようなそんな錯覚をおぼえた。
    綴り方に熱心な教師が、何の罪もおかしていないのに,逮捕され拷問された時代。多様な考えを持つことが許されなかった時代はまさに狂気の時代だ。戦争に被害者も加害者もない。巻きこまれた人達はみんな被害者だ。その時代を確かに生きてきた父と母から私は生まれた。父は,飛行機の設計をしていた。母は満州に渡って,敗戦とともに日本にひきあげてきた。満州開拓団の集団自決には心に痛みが走った。自分

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    2025年07月17日