三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(下)

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    ネタバレ

    歴史に翻弄された男たちの数奇な運命!

    岩松改め岩吉、久吉、音吉の3人は、幾多の困難を乗り越え、5年ぶりに日本を目の前にしている。しかし彼らに対する祖国の仕打ちは容赦ないものだった……感動巨編、涙の完結編。

    史実を元に描いているが、本当に祖国である日本の仕打ちがひどい。体制維持を是とする幕府側の頑なさと隣人愛を解くキリスト圏に保護されたが故の物語だったのだろう。

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    2024年05月02日
  • 海嶺(下)

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    ネタバレ

    歴史に翻弄された男たちの数奇な運命!

    岩松改め岩吉、久吉、音吉の3人は、幾多の困難を乗り越え、5年ぶりに日本を目の前にしている。しかし彼らに対する祖国の仕打ちは容赦ないものだった……感動巨編、涙の完結編。

    史実を元に描いているが、本当に祖国である日本の仕打ちがひどい。体制維持を是とする幕府側の頑なさと隣人愛を解くキリスト圏に保護されたが故の物語だったのだろう。

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    2024年05月02日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    初め読み始めは「第一次大戦後の古き北海道集落の貧しい話」だと思って読んでました。
    途中まで「幸せとは?」とか「真面目な人間ほど苦労するのかな?」とか考えさせられながら読んでました。
    で、最後の方になると、読み応えがある内容がギッシリのスペシャル。
    最後は眠気も覚めて一気に読みました。
    良い話かどうかわかりませんが、一度手に取って読んでもらいたい1冊です。
    衝撃のラストをいろいろな人に読んでもらいたいです。

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    2024年05月01日
  • 母

    購入済み

    蟹工船は昔読んだことがありましたが、小林多喜二の人生はよく知りませんでした。母親の目線から語られる多喜二は自分の正義に真っ直ぐ向かう強さを持っていて、そして惨い最期を遂げます。なぜ人を助けようと行動することが罪になるのか、母親の苦悩にキリスト教が最終的に支えとなったのは自然の流れかと思います。理不尽がまかり通った時代の子を思う親の気持ちに身につまされる思いでした。

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    2024年04月26日
  • 海嶺(中)

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    ネタバレ

    遠州灘で遭難し奇跡的に北アメリカに漂着した岩松ら3人は、先住民に奴隷にされる。しかしイギリスの小社の援助で日本に帰国できる道が開かれる。希望を持った3人を待ち受けたものとは……。

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    2024年04月20日
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(中)

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    ネタバレ

    遠州灘で遭難し奇跡的に北アメリカに漂着した岩松ら3人は、先住民に奴隷にされる。しかしイギリスの小社の援助で日本に帰国できる道が開かれる。希望を持った3人を待ち受けたものとは……。

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    2024年04月20日
  • 海嶺(上)

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    ネタバレ

    天保3年(1832年)、知多半島から出航した千石船宝順丸が、遠州灘で難破する。岩松、久吉、音吉の3人は、1年2ヶ月後、奇跡的に北アメリカに漂着する。彼らには想像を超えた運命が待っていた。

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    2024年04月11日
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(上)

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    ネタバレ

    天保3年(1832年)、知多半島から出航した千石船宝順丸が、遠州灘で難破する。岩松、久吉、音吉の3人は、1年2ヶ月後、奇跡的に北アメリカに漂着する。彼らには想像を超えた運命が待っていた。

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    2024年04月11日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    耕作が悩みながらひとつひとつ乗り越えて成長するさまがいい。兄の拓一は命懸けで大切な人、大切なものを守ろうとする言わば理想の人だ。泥流地帯の不毛な土地を復興させようと、挫けずにポジティブに汗を流し続ける。暴漢に襲われた弟耕作の代わりに大怪我をしても。
    正しいことをして報いはなくても、試練と受け止めて生きる拓一。そんな兄を尊敬し、精神的な成長を遂げていく耕作。
    この兄弟が泥流地帯を開拓するように、未来を切り拓いていく。
    私が好きな場面は、節子の真実を耕作が受け止める場面。姉のために家族のために中学進学を諦めた耕作を思い、人知れず泣いた節子。それが耕作の胸に届いてよかった。

    福子の幸せをみんなで祈

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    2024年04月01日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    耕作が教師になって同じ境遇の子の綴り方に涙ぐむ優しさにふれる。耕作の恩師、菊川先生のようだ。
    耕作が尊敬する菊川先生も、論語や聖書に精通する耕作のおじいちゃんも慈愛に満ちた人だ。もの知りなだけではない。人が学ぶうえで、生きるうえで、本当に大切なことを教えてくれる。
    徴兵制のある時代、小作人が蔑まれた時代、お金のために子どもが売られた時代、そんな時代の話。読み進めるのが辛い場面、切ない場面もあるが、読むことをやめることができない。
    貧しさの中、理不尽な扱いを受けながらも凛として生きていく耕作。そしてその兄、拓一。

    そして十勝岳噴火、山津波。
    良子は母に会えることを楽しみにしていたのに
    それも叶

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    2024年03月31日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    相手につい文句を言ってしまいがち。
    でも自分も相手と同じ人間なのだから、自分も同じことをする可能性は十分ある存在だ、と考えることでストレスなく人を受け入れることができるようになった。

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    2024年03月21日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    読んだのは中学生ぶりくらいだった気がする。当時受けた衝撃よりも今年改めて受けた衝撃の方が大きい。ある程度歳をとった今、この作品を通して「ゆるす」ということの難しさと尊さを感じることができて良かった。このタイミングで出会うべき本だったように思う。

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    2024年03月20日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    50年以上前の作品。
    それでも現在でも難なく読めた作品。

    舞台は戦後四、五年後の若き女子高校生達(女学校から高校生に変わる頃)の、男女間のもつれなお話。

    どなたかが感想に“コンパクトな氷点”と表現していたが、確かにそんな感じがしました。

    テーマは“愛”と“赦し”。

    とは言え、氷点よりドロっとした感じは否めない。登場人物を若めにしているせいか、まだまだ人生経験が足りない者も居れば、駄目の三冠王みたいな男も居る。

    良一の扱いが今作のキーとなるだろう。
    駄目の三冠王・良一(酒に溺れる、女たらし、妻に手を挙げる)は、初めのうちは見るに耐えないクズ男だが、肺病の初期段階における吐血するところか

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    2024年03月17日
  • 嵐吹く時も(新潮文庫)

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    三浦作品のおもしろさにハマってるらしい
    人間の中にあるずるくて自己中心的な一面を
    むき出してくるあの人間臭さがたまらない!
    個性的で嫌悪さえおぼえる人物がなぜか愛おしい
    そして作品の舞台が地元だったりするのもリアル

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    2024年02月12日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    三浦綾子さんの作品、氷点に続いて2作目をこの順で読んで正解でした。
    母親として健気に生きる貴乃を応援しながら人生を歩んだ。
    昔の時代、身も心も綺麗でも苦労する。
    あき子のような孤独からの奔放も自分を苦しめる。
    今の時代の俳優で映像で観てみたいです。

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    2024年02月10日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    久しぶりに三浦綾子さんの本を読みました。
    塩狩峠が本当に好きで、それを超えるものはないかと思ってましたが、並ぶかそれ以上でした。

    塩狩峠も好きなのですが、こちらの方が二人の兄弟がいることで正しいだけでなく人間的な耕作と、彼が憧れる正しくありたい姿としての拓一と二人を描くことでより共感が得やすい作品な気がします。

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    2024年02月07日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    もう、何と言うか…圧巻でした。

    拓一、耕作兄弟こそ在るべき兄弟の姿なのでしょう。
    そう育ったのも父母や祖父母の教えや優しさが、きちんと伝わった証。
    自分に厳しく、人に優しく。
    これができる人間もそうはいないだろう。

    何を言われようとも、されようとも、挫けず未来を見据え前進する素晴らしさ、しかも逆境のもとからの再スタート。
    それらを耐え抜いたからこそ、翌年には稲が根付き青々としてくれた。
    信心深くはないおっちゃんですが、見ている人はちゃんと見ている。日々の頑張りは決して無駄にはならない。これらを両親から聞かされ大きくなりました。
    たとえ良い結果にならなくとも、頑張りは人生の糧になるものと信じ

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    2024年02月02日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    ネタバレ

    304ページ以降の玉子の凛とした佇まいと最期には、思わず私も電車で鳥肌が立ち、ひとりマフラーに顔を埋めながら涙しておりました。
    一方でキリスト教や、神を信じることって、こうゆうことなの?と言葉にできない矛盾を感じて、この本を勧めてくれたクリスチャンの友人に聞いてみたら、やはりその時代によって信仰の在り方は様々なのではないかと…玉子の生きた時代はデウス様に頼ることしかできなかったのではないかと……
    その為この細川ガラシャ夫人という本を読んで終わりではなく、いろんな角度から宗教や信仰の在り方を見ていきたいと思ったし、信長はなぜあんなにも暴君なのかということも気になる…どういった生い立ちがあって信長

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    2024年01月30日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    戦国時代初心者の私でもとても分かりやすく、且つどちらかと言えば女性目線で書かれたお話なので、とても読みやすく、現在下巻を読んでおりまする。当時も大変ではあるけれど、明智光秀をはじめ、素直で優しい心と豊かな考えに触れ、人々のまっすぐな生き方に心が洗われました。

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    2024年01月24日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    生まれや育ちが貧しく貧困でも、真っ当に生きる姿に惹かれました。

    四人兄妹(富、拓一、耕作、良子)育ての祖父母の言葉こそ、脈々と後世に語り継がされていくべきものですね。
    愚直にも真っ直ぐ真っ当に、真面目に生きていくことの大切さ、今の世では死語とも言われても刷り込ませるべき内容だと思いました。

    天災なのだからやむ無し…

    それだけで片付けてはいけないだろう。

    自分が生き残れたのが日頃の行いの良し悪し云々と漏らすシーンがあったが、何故あんたがそれを言うのか?他の人にとった態度、言動は問題無かったのか?
    昔の設定だからその当時、その土地柄の風習もあろうが、それら度外視しても都合のよいことを言って

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    2024年01月21日