三浦綾子のレビュー一覧
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1909年(明治42年)、北海道にある塩狩峠で、若い鉄道職員(長野政雄)が自らの命を犠牲にして多数の乗客の命を救ったという鉄道事故があり、その実話をもとに文学的に脚色して、彼の生涯を描いた小説です。
主人公の永野信夫は、明治時代の東京で育ち、父と妹と祖母の4人で暮らしていました。
母親は自分が生まれた2時間後に亡くなったと祖母から聞かされていて、祖母からは士族の子どもとして厳しく育てられてきましたが、その祖母が亡くなった後、実は母親がキリスト教を信仰していたことで(父親はそのことを知っていた上で結婚した)、結婚後にそれを知った祖母曰く、
「日本古来の神仏があるのに、なにも毛糖の拝む神を拝む -
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1909年(明治42年)、北海道にある塩狩峠で、若い鉄道職員(長野政雄)が自らの命を犠牲にして多数の乗客の命を救ったという鉄道事故があり、その実話をもとに文学的に脚色して、彼の生涯を描いた小説です。
主人公の永野信夫は、明治時代の東京で育ち、父と妹と祖母の4人で暮らしていました。
母親は自分が生まれた2時間後に亡くなったと祖母から聞かされていて、祖母からは士族の子どもとして厳しく育てられてきましたが、その祖母が亡くなった後、実は母親がキリスト教を信仰していたことで(父親はそのことを知っていた上で結婚した)、結婚後にそれを知った祖母曰く、
「日本古来の神仏があるのに、なにも毛糖の拝む神を拝む -
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ネタバレ妻の夏枝がとにかく憎い(笑)
娘が殺された時に逢い引きをしていたのに「自分だけが苦しむのはおかしい」と開き直り、7年振りに再会した村井にウキウキし、陽子に様々な意地悪をしても夫や息子の前ではすっとぼけ、北原を陽子から離すためにあれこれし、最終的には陽子の出生の秘密までぶちまける。人前では感じよく振る舞って常に自分を正当化して、ほんと嫌なやつ~!となったが、大切に育ててきた子どもが自分の実の娘を殺した犯人の子だったと後から知ったら、私ならどうするだろう。
こんな家庭で育ったのに、気丈に振る舞う陽子がすごい。中学の卒業式の答辞、感動した。だからこそ最後の「氷点」という言葉がグサッとくる。。続編も読 -
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ネタバレ妻の夏枝がとにかく憎い(笑)
娘が殺された時に逢い引きをしていたのに「自分だけが苦しむのはおかしい」と開き直り、7年振りに再会した村井にウキウキし、陽子に様々な意地悪をしても夫や息子の前ではすっとぼけ、北原を陽子から離すためにあれこれし、最終的には陽子の出生の秘密までぶちまける。人前では感じよく振る舞って常に自分を正当化して、ほんと嫌なやつ~!となったが、大切に育ててきた子どもが自分の実の娘を殺した犯人の子だったと後から知ったら、私ならどうするだろう。
こんな家庭で育ったのに、気丈に振る舞う陽子がすごい。中学の卒業式の答辞、感動した。だからこそ最後の「氷点」という言葉がグサッとくる。。続編も読 -
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キリスト教がどうというよりかは、
宗教を信仰することの認識をした気がする。
人がどのように拠り所を見つけて生き方を模索するのか、というか。そんなことを感じた。
小難しい宗教混じりのお話と思っていたが、読むと登場人物は少年少女、成長した若者あたりで、宗教観を通じて世の中の白黒つかないものに対して思考をする進行だった。言葉にできない蟠りやモヤモヤしたものをそのまま感情として言葉にされていたり、聖書や周囲の人間を喩えに考えを形成する感覚に、どこか懐かしさを感じた。
私は特段キリスト教に思い入れがあるわけではないが、幼稚園での教育がキリスト教だった。言葉や人はわかりやすい表面的な要素で、本質は主に -
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キリスト教がどうというよりかは、
宗教を信仰することの認識をした気がする。
人がどのように拠り所を見つけて生き方を模索するのか、というか。そんなことを感じた。
小難しい宗教混じりのお話と思っていたが、読むと登場人物は少年少女、成長した若者あたりで、宗教観を通じて世の中の白黒つかないものに対して思考をする進行だった。言葉にできない蟠りやモヤモヤしたものをそのまま感情として言葉にされていたり、聖書や周囲の人間を喩えに考えを形成する感覚に、どこか懐かしさを感じた。
私は特段キリスト教に思い入れがあるわけではないが、幼稚園での教育がキリスト教だった。言葉や人はわかりやすい表面的な要素で、本質は主に -
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信夫が塩狩峠で、殉死するまでの人生に運命を感じてしまう。死んだと聞かされていた母が生きており、キリスト教信者であったこと。父親に約束の大切さを説かれ、雨の中級友との約束を果たすために出掛けたことで吉川と親友になる。その吉川の妹ふじ子との出会い。障害のあるふじ子にかなり早くから惹かれながらも、ふじ子が病気になり、そのふじ子を支えているものがキリスト教だと知っていよいよ信夫もキリスト教の道を進むことになる。幼い信夫を育てた祖母はキリスト教を嫌い遠ざけていたのに、祖母の突然死からどんどんキリスト教が近づいてくる。そして、祖母や父の突然死を目の当たりにして、どのように人は生きるべきか漫然とはしていられ
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信夫が塩狩峠で、殉死するまでの人生に運命を感じてしまう。死んだと聞かされていた母が生きており、キリスト教信者であったこと。父親に約束の大切さを説かれ、雨の中級友との約束を果たすために出掛けたことで吉川と親友になる。その吉川の妹ふじ子との出会い。障害のあるふじ子にかなり早くから惹かれながらも、ふじ子が病気になり、そのふじ子を支えているものがキリスト教だと知っていよいよ信夫もキリスト教の道を進むことになる。幼い信夫を育てた祖母はキリスト教を嫌い遠ざけていたのに、祖母の突然死からどんどんキリスト教が近づいてくる。そして、祖母や父の突然死を目の当たりにして、どのように人は生きるべきか漫然とはしていられ
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ネタバレ最後の最後で、ふじ子は果たして救われたのだろうか。生まれつき足が悪く、肺を患い、回復してからいよいよ恋人と結納だというタイミングでその相手を失い。この後、ふじ子はどうなったのだろう。時代背景とかを考えるとこれ以降の結婚は難しいのかな。今の時代だったら、結婚だけが幸せじゃないって考えもあるけど、当時はそうもいかないだろうし。キリストへの信仰が心の支えにはなるだろうけど、それがどこまで大きな力となってくれるのかな。不憫でならない。吉川と信夫は良い関係性の友達になれて良かった。小学校時代の、唯一、夜間に学校に集まろうという約束を守ったもの同士。それがきっかけで仲良くなって、あろうことか義理の兄弟にも
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ネタバレ最後の最後で、ふじ子は果たして救われたのだろうか。生まれつき足が悪く、肺を患い、回復してからいよいよ恋人と結納だというタイミングでその相手を失い。この後、ふじ子はどうなったのだろう。時代背景とかを考えるとこれ以降の結婚は難しいのかな。今の時代だったら、結婚だけが幸せじゃないって考えもあるけど、当時はそうもいかないだろうし。キリストへの信仰が心の支えにはなるだろうけど、それがどこまで大きな力となってくれるのかな。不憫でならない。吉川と信夫は良い関係性の友達になれて良かった。小学校時代の、唯一、夜間に学校に集まろうという約束を守ったもの同士。それがきっかけで仲良くなって、あろうことか義理の兄弟にも