三浦綾子のレビュー一覧

  • 氷点(下)

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     恐れていたような事態にはならなかったが、終始陽子が不憫でならない。夏枝の醜悪さは終盤に向かうにつれ酷くなり、気持ち良いほどの悪役ぶり。啓造と夏枝の罪は深いが、高木ももっと責任を持って辻口家を見守るべきだった。どんなに想像を膨らませても、私には原罪という考え方が受け入れられない。生まれながらにしてなぜ関係のない罪を負わなければならないのか理解し難い。陽子が良い子だから余計にそう感じるのかもしれないが、どんなに酷い仕打ちを受けても自ら死を選ぶほどに夏枝を慕っていた陽子にどんな罪があるというのか。さて続編はどうしようか。

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    2025年11月21日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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     恐れていたような事態にはならなかったが、終始陽子が不憫でならない。夏枝の醜悪さは終盤に向かうにつれ酷くなり、気持ち良いほどの悪役ぶり。啓造と夏枝の罪は深いが、高木ももっと責任を持って辻口家を見守るべきだった。どんなに想像を膨らませても、私には原罪という考え方が受け入れられない。生まれながらにしてなぜ関係のない罪を負わなければならないのか理解し難い。陽子が良い子だから余計にそう感じるのかもしれないが、どんなに酷い仕打ちを受けても自ら死を選ぶほどに夏枝を慕っていた陽子にどんな罪があるというのか。さて続編はどうしようか。

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    2025年11月21日
  • 続 氷点(下)

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    人のこころを最後まで描き切る、描写でストーリーを語るだけでない、深く、時にはこころを傷つけそうな文学。これが本当の文学かもしれないが。
    啓造、陽子の内省が、浅はかであるときもあり心理に近い時もあり。しかし本当の善悪はどこでつけられるか。杓子定規らに見ると明らかな悪も、弥吉の戦時中の罪により咎められないものにもなる。
    もしかしたら原罪というゆるしは、人間がどこかで持っている罪深さをお互いに許し合う、ということなのかもしれない。

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    2025年11月15日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    人のこころを最後まで描き切る、描写でストーリーを語るだけでない、深く、時にはこころを傷つけそうな文学。これが本当の文学かもしれないが。
    啓造、陽子の内省が、浅はかであるときもあり心理に近い時もあり。しかし本当の善悪はどこでつけられるか。杓子定規らに見ると明らかな悪も、弥吉の戦時中の罪により咎められないものにもなる。
    もしかしたら原罪というゆるしは、人間がどこかで持っている罪深さをお互いに許し合う、ということなのかもしれない。

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    2025年11月15日
  • 氷点(上)

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     何てところで終わるんだ。下巻では完全に村井とよろしくやってる未来しか想像できない。啓造も捻じ曲がっているが、夏枝の身勝手さには同じ女として理解できる部分はあれど到底許容できない。再会した村井が醜く変わっていたことで手のひらを返す夏枝の浅ましいこと。夫への復讐に焦がれ、徹の存在を都合良く忘れているのが腹立たしい。啓造も自分も苦しむとはいえ、復讐のために無垢の子どもをだしに使う悍ましさときたら。この壊れた家族がどうなるのか、気になって仕方ない。

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    2025年11月03日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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     何てところで終わるんだ。下巻では完全に村井とよろしくやってる未来しか想像できない。啓造も捻じ曲がっているが、夏枝の身勝手さには同じ女として理解できる部分はあれど到底許容できない。再会した村井が醜く変わっていたことで手のひらを返す夏枝の浅ましいこと。夫への復讐に焦がれ、徹の存在を都合良く忘れているのが腹立たしい。啓造も自分も苦しむとはいえ、復讐のために無垢の子どもをだしに使う悍ましさときたら。この壊れた家族がどうなるのか、気になって仕方ない。

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    2025年11月03日
  • 続 氷点(下)

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    氷点4冊一気に読み終わった!
    続編もたるむことなく面白かった。
    登場人物全員の気持ちに共感出来るところもあって
    「原罪」について深く考えさせられた。

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    2025年10月31日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    氷点4冊一気に読み終わった!
    続編もたるむことなく面白かった。
    登場人物全員の気持ちに共感出来るところもあって
    「原罪」について深く考えさせられた。

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    2025年10月31日
  • 続 氷点(上)

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    上巻なので本筋は置いて、
    村井はほんとのところ何を考えているんだ?
    20年も…
    村井と高木視点はないのかな

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    2025年10月25日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    上巻なので本筋は置いて、
    村井はほんとのところ何を考えているんだ?
    20年も…
    村井と高木視点はないのかな

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    2025年10月25日
  • 続 氷点(下)

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    啓造が気持ち悪すぎる。夏枝は普通の女ですよ。続でも夏枝が不憫で、この夏枝の寂しさを啓造は想像することもできず聖書を読んでさらに今は改心した、今の自分は正しいと思い込もうとしているように感じる。
    いかに自分の娘ではないとしても赤ん坊の頃から育てた陽子に性を感じるような男が、他者から人格者だと尊敬されるような描写には辟易します。

    しかし氷点の面白さは損なわれない!
    というか、当時はこんなキモい男を読者は受け入れられたんですか?信じられない!

    最後の選択肢、
    陽子が幸せだったといえる
    人生になることを願います!

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    2025年10月25日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    啓造が気持ち悪すぎる。夏枝は普通の女ですよ。続でも夏枝が不憫で、この夏枝の寂しさを啓造は想像することもできず聖書を読んでさらに今は改心した、今の自分は正しいと思い込もうとしているように感じる。
    いかに自分の娘ではないとしても赤ん坊の頃から育てた陽子に性を感じるような男が、他者から人格者だと尊敬されるような描写には辟易します。

    しかし氷点の面白さは損なわれない!
    というか、当時はこんなキモい男を読者は受け入れられたんですか?信じられない!

    最後の選択肢、
    陽子が幸せだったといえる
    人生になることを願います!

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    2025年10月25日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    この物語における「事件」は前作冒頭に起きた事件のみ。犯人も捕まっていて解決済みのひとつの事件が影響を与えていくという、不思議なミステリーだった。登場人物1人ひとりの細かい心理描写があり、「ゆるし」ということについて考えさせられる。
    私のまわりにも軽薄で思考が浅いと感じる人はいてがっかりしたりイライラしたりはする。しかし、そのような人は決して思いやりがないとか優しくないわけでもなく、思考の軸がこちらとは違うだけで、優しい気持ちも思いやりも持っていて、ある意味では、深く読みし過ぎてしまう私たちよりも素直で、気持ちも強い部分があるのだと思う。そしてそれが深読みし、共感し過ぎて疲弊する人間にとっては救

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    2025年10月20日
  • 続 氷点(下)

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    この物語における「事件」は前作冒頭に起きた事件のみ。犯人も捕まっていて解決済みのひとつの事件が影響を与えていくという、不思議なミステリーだった。登場人物1人ひとりの細かい心理描写があり、「ゆるし」ということについて考えさせられる。
    私のまわりにも軽薄で思考が浅いと感じる人はいてがっかりしたりイライラしたりはする。しかし、そのような人は決して思いやりがないとか優しくないわけでもなく、思考の軸がこちらとは違うだけで、優しい気持ちも思いやりも持っていて、ある意味では、深く読みし過ぎてしまう私たちよりも素直で、気持ちも強い部分があるのだと思う。そしてそれが深読みし、共感し過ぎて疲弊する人間にとっては救

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    2025年10月20日
  • 氷点(上)

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    まじでクソきも親父なんですけど、本筋に関係ないところでいうと妻の太ももに足を置いて靴下を履かせてもらう描写があってほんとによくここまで女性の尊厳が認められたなあと感心しました。

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    2025年10月16日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    まじでクソきも親父なんですけど、本筋に関係ないところでいうと妻の太ももに足を置いて靴下を履かせてもらう描写があってほんとによくここまで女性の尊厳が認められたなあと感心しました。

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    2025年10月16日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    泥流地帯の完結編、実質下巻にあたる本作
    十勝岳噴火による泥流被害のその後を描く

    復興を目指す拓一と耕作達に光はあるのか

    時代は大正から昭和へ
    さらに襲い掛かる苦難

    しかしそれは、災難か試練か
    人生の苦難の意味を伝える心動かす作品

    没入感あり一気読み
    今とは違う昔の時代背景
    生き方や価値観も細かく、改めて心に残る話だと感じた

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    2025年09月23日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    上富良野の市街から一里以上離れた部落に住む兄弟、拓一と耕作。貧しいながらも真面目に生きていたある日、すべてを飲み込む泥流が大切なものを奪っていく。

    大正15年、北海道 十勝岳噴火。

    正しい者がなぜ苦しむのか、人々の苦難とこれからを描いた物語。

    災害被害にあい、生き延びた者、そうでない者。
    そしてこれから、生き延びたものはどう前に進むのかまでが書かれた本作。

    その後の話は
    続泥流地帯に続く。

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    2025年09月20日
  • 母

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    中学の時に一度読んだきりの「蟹工船」だが、強い印象に残っている。その作者、小林多喜二の母の語りが本書だ。実話を元にしたノンフィクションとのこと。

    今の時代では考えられないような貧しさだが、母の心の清らかさと温かさには首を垂れるしかしない。誰から教えられることもなく、ここまで人を清らかに優しく、純粋にさせるものは何なのかと思う。当たり前のように心から子供たちがすることを信じて背中を押す姿もとても印象的だ。母を迎えた多喜二の父も同様だ。多喜二の優しさと清らかさ、賢さ、一途さも、こんな人は今まで知らない。小林多喜二とはこのような人だったのか。

    貧しさ故に学校に行くこともできず、子供の頃から働き詰

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    2025年09月07日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    中学の時に一度読んだきりの「蟹工船」だが、強い印象に残っている。その作者、小林多喜二の母の語りが本書だ。実話を元にしたノンフィクションとのこと。

    今の時代では考えられないような貧しさだが、母の心の清らかさと温かさには首を垂れるしかしない。誰から教えられることもなく、ここまで人を清らかに優しく、純粋にさせるものは何なのかと思う。当たり前のように心から子供たちがすることを信じて背中を押す姿もとても印象的だ。母を迎えた多喜二の父も同様だ。多喜二の優しさと清らかさ、賢さ、一途さも、こんな人は今まで知らない。小林多喜二とはこのような人だったのか。

    貧しさ故に学校に行くこともできず、子供の頃から働き詰

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    2025年09月07日