三浦綾子のレビュー一覧

  • 氷点(上)

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    全く展開が読めなくて面白かった。汝の敵を愛すってことがどうなっていくか。上では陽子への愛を感じないが心情の変化が下ではどう描かれていくのか。またこんな大人達の執着に陽子が突き合わされるのが不憫で敵わなかった。

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    2024年12月12日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    ネタバレ

    この家族に出会わなかったら、違う幸せがあったんだろうか。最後はそう、考えされられた。辻口家族の一悶着に完全に巻き込まれた陽子。読んでいて、本当に辛かった。辛いという言葉だけでは、表現しきれない。それでも陽子のまっすぐな性格がまた辛くさせる。それでも陽子の近くに辰子がいてくれてよかったって、心から思った。一人でも支えになる人がいると、ほっとする。それにしても私も高木の言葉を本当だろうと、信用してしまった一人。いやいや、そんなことをしなければ、幸せだっただろうよ。いやいやいや、元をたどると、夏枝が…。
    いやでも、犯人が1番か?…。

    続・氷点も読みたい。

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    2024年11月15日
  • 氷点(上)

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    ネタバレ

    この家族に出会わなかったら、違う幸せがあったんだろうか。最後はそう、考えされられた。辻口家族の一悶着に完全に巻き込まれた陽子。読んでいて、本当に辛かった。辛いという言葉だけでは、表現しきれない。それでも陽子のまっすぐな性格がまた辛くさせる。それでも陽子の近くに辰子がいてくれてよかったって、心から思った。一人でも支えになる人がいると、ほっとする。それにしても私も高木の言葉を本当だろうと、信用してしまった一人。いやいや、そんなことをしなければ、幸せだっただろうよ。いやいやいや、元をたどると、夏枝が…。
    いやでも、犯人が1番か?…。

    続・氷点も読みたい。

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    2024年11月15日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    能登地震を受け、復興というテーマで読み始めた。辛い話が続きなかなか読み進められず、何ヶ月もかかってしまった。
    拓一の言葉や美しい自然の描写に何度も救われたが、どうしても未来や希望という存在に靄がかかって見えてしまう。
    時代が大きく変わり、現代を生きる私たちは彼らとは異なる選択をしなくてはいけないこともあるだろう。生活、故郷、そこから紡がれた自己とどう向き合うか、私にはまだ答えが見つけられない。

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    2024年10月27日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    ネタバレ

    貴乃はひたすらに耐え続けた。人間だから耐えなければならないと。しかしひたすらに耐え続けた貴乃は幸せだっただろうか?
    完治と結婚した時から貴乃の心は凍てついてしまったように見えた。自分の心を凍らせなければ、耐え抜くことはできなかっただろう。

    辛いことを耐えずに礼文島へ帰った女性は幸せに暮らしているという描写がある。
    耐え抜くことが必ずしも正義ではなく、辛ければ逃げてもいいと言うメッセージだろうか?

    天真爛漫なあき子はお金だけでは生きていけなかった。優しい夫がいるにも関わらずに。
    あき子は貴乃と孝介の関係を知らなければ死ななかっただろうか?
    知らなくともいつかは孝介の前から姿を消していたように

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    2024年09月30日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    最高です。人間がいかに罪な存在か。それを自分が認めて受け入れるることで他人の身勝手な行動を仕方がないものだとあきらめられるし、また自分も同じ人間だから自分が許されるためにも相手を許さなければならない、と考えることができた。

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    2024年09月18日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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     感動した。
    戦国時代、戦いに明け暮れる男同様、女も大変な時代であったと思うが、細川ガラシャほど、波瀾万丈、そして気高く生きた女性は他にいただろうか?父、明智光秀の謀反による実家の消滅後、生きていくことの方が辛かっただろうと思う。あとがきにあったように、ガラシャの死を持って、徳川方が結束を強め関ヶ原の戦いの勝利をもたらせたという点で、ガラシャは、歴史を変えた人物の一人と言えるであろう。
     三浦綾子さんの文章は、池波正太郎氏の文章のように、人間の生き様をわかりやすく丁寧に描いており、気持ちよく読める。
     個人主義が強い現代において、若い人達にぜひ読んで欲しい一冊である。

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    2024年09月15日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    ネタバレ

    本当に、お互いに必要な存在であれば、諦めなければ、何年待っても、どんなに離れても必ず一緒にいることができる。

    神様は全てを完璧なタイミングで与えてくださる。もう少し早く出会っていれば、そうではない。今出会えたことに神様の大きな意思を感じる。

    千利休はひたすらに茶の湯の道に生きたかった。それを理解してくれる人、高めてくれる人、同じ方向を向いて生きて行く伴侶として、おりきを神様が与えてくださったと思う。

    どれだけ裕福に暮らしていてもお稲は最後まで幸せではなかっただろう。
    しかし、お稲の態度は現代でも、私を含めて誰しも心当たりがあるのではないだろうか。

    逆に言うと夫を尊敬し、一番の味方でいれ

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    2024年09月09日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    この本の存在は知っていたけど、もっと早く読めば良かったと後悔するほどおもしろかった。
    明智光秀の大ファンにもなった。
    戦国時代の女性には人権がないから読んでて辛かったけど、玉子の強い志しは尊敬しかない。
    多くの女性に読んでほしい。明智光秀、細川忠興、織田信長、どの人物像が自分に当てはまるのか?多くの男性にも読んでほしい。結局皆んなに読んでほしい笑
    ⭐︎ちりぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ

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    2024年08月12日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    続氷点、三浦綾子はすごい作家だと改めて思う。個性的だけど、どこかしら共感を覚える登場人物たち。それぞれの悩みに、私たちは、自分のことのように寄り添って考えずにはいられない。時折描かれる北海道の美しい自然とともに、彼らの様々な思いを共有することができた。だから、今も色褪せることのない素晴らしい小説なのだと思う。

    特に、ラストに向かって陽子の様々な葛藤を、自然の情景に重ねて、彼女の深い悟りへと導くところは、圧巻だった。

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    2024年08月11日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    続氷点、三浦綾子はすごい作家だと改めて思う。個性的だけど、どこかしら共感を覚える登場人物たち。それぞれの悩みに、私たちは、自分のことのように寄り添って考えずにはいられない。時折描かれる北海道の美しい自然とともに、彼らの様々な思いを共有することができた。だから、今も色褪せることのない素晴らしい小説なのだと思う。

    特に、ラストに向かって陽子の様々な葛藤を、自然の情景に重ねて、彼女の深い悟りへと導くところは、圧巻だった。

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    2024年08月11日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    古い小説
    なのに、読みながら充実していく感じがいい
    読みやすく
    わかりやすく
    スピード感もあって
    名作ですね

    ドラマか映画にして欲しい。

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    2024年07月19日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    この数年で読んだ中でも傑作中の傑作であり、勧めてくれた友人に感謝。
    4冊の締めくくりに再度タイトルの意味に立ち返り、湧き起こる思いが、自分の日常に深く切り込み読み終えた後なおも影響を与える。
    随に沁みる一冊

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    2024年07月10日
  • 続 氷点(下)

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    この数年で読んだ中でも傑作中の傑作であり、勧めてくれた友人に感謝。
    4冊の締めくくりに再度タイトルの意味に立ち返り、湧き起こる思いが、自分の日常に深く切り込み読み終えた後なおも影響を与える。
    随に沁みる一冊

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    2024年07月10日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    生活の中で自分はどうするのか、どうするべきか。
    を考えながら読む。

    この本を選んだきっかけは、
    私が尊敬している方がおすすめしていたからだ。

    旧約聖書、新約聖書、併せて聖書なのだ。
    ということを初めて知った。
    私は神を信じてはいないが、信じてみてもいいかもしれないと思わせる本だった。
    とても良かった。
    私にはない目線から話が進むから面白い。
    続く新約も読みたいと思う。

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    2024年07月09日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    人を許すことの難しさ。自分は人を許すことが出来ているか?と自問自答した
    しかし人は許される他ないと思う

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    2024年06月29日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    ★★★★★ フルプライス出せる!

    細川ガラシャの伝記という以上に、人生の道標ともなる作品だった。

    味土野での孤独、そして夫と再会してからも味わう寂寥感に、玉子は既存の価値観を疑うようになる。
    幸せを他人に求めていたら、その人が自分の意にそぐわぬ言動をした際に自分を保てなくなる。だから自分の中にその基準を求めなければならないというのは、現代でも全く変わらないところだと思った。ガラシャはそれを信仰に求めたが、別に信仰でなくてもいい。ただ危機に陥った時にどう行動すればいいのか、その判断の基準を一つ持っておけば良いだけなのだという教えを感じた。
    一つ筋の通った人は強い。秀吉に襲われそうになった際の

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    2024年06月05日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    もともと気になっていた三浦さんだが「母」きっかけで一気に自伝まで。戦中の教員としての経歴から教科書墨塗りをへて、キリスト教に出会ったという大まかな経歴は知ってはいたが、現代の私たちには想像のできない闘病の凄まじさ。その中で、自身は妖婦だと書かれているが、友人がひっきりなしに見舞いに来る三浦さん、きっと話も人柄も魅力的だったのだろうなあ。そんな自暴自棄で、そして傍目に自由奔放な彼女が求道者としてキリスト教と向き合い、洗礼を受け、前川正との別れを経て三浦光世と出会うまでを描いている。

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    2024年05月27日
  • 母

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    小林多喜二の母セキが作者に語る形で綴られる小林多喜二の人生と母の思い。幼い頃の思い出、遺体が戻ってきたときの怒り悲しみ、死後の絶望。セキさんの真っ直ぐな性格とあいまって、多喜二への思いがぐさりと刺さる。北海道に1人やっていた長男もなくしていたというセキさん、若くして子供を立て続けになくす悲しみが辛すぎて電車の中では読み進められなかった。
    それにしても昔の女性はこんなにも真っ直ぐに子供を愛せていたのかと思うと羨ましくもある。セキさんの言葉に自分の時間がとか自分の人生が、とか自己犠牲を嘆く姿は全くない。子供が大きくなったらその家々を回って布団を繕ってやることを夢見る、そんな人生。もっとも、セキさん

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    2024年05月21日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    小林多喜二の母セキが作者に語る形で綴られる小林多喜二の人生と母の思い。幼い頃の思い出、遺体が戻ってきたときの怒り悲しみ、死後の絶望。セキさんの真っ直ぐな性格とあいまって、多喜二への思いがぐさりと刺さる。北海道に1人やっていた長男もなくしていたというセキさん、若くして子供を立て続けになくす悲しみが辛すぎて電車の中では読み進められなかった。
    それにしても昔の女性はこんなにも真っ直ぐに子供を愛せていたのかと思うと羨ましくもある。セキさんの言葉に自分の時間がとか自分の人生が、とか自己犠牲を嘆く姿は全くない。子供が大きくなったらその家々を回って布団を繕ってやることを夢見る、そんな人生。もっとも、セキさん

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    2024年05月21日