三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 ちいろば先生物語(下)

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    決して聖人君子の話でないところが何より良い。
    牧師となりながら妻と口論したり迷い続ける人生。その中で神の摂理なのか、信仰が良い方向に進んでいく。
    享年52歳、決して長いとは言えなかった一聖職者の生涯を見事に描いた評伝小説上下巻でした。

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    2025年08月31日
  • ちいろば先生物語(下)

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    決して聖人君子の話でないところが何より良い。
    牧師となりながら妻と口論したり迷い続ける人生。その中で神の摂理なのか、信仰が良い方向に進んでいく。
    享年52歳、決して長いとは言えなかった一聖職者の生涯を見事に描いた評伝小説上下巻でした。

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    2025年08月31日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    一気に読み終わりました。

    まさか順子が佐石の娘だったとは!
    順子の手紙と陽子の日記は、心に残りました。

    三井弥吉の告白も、衝撃でした。
    「罪と赦し」というテーマがまさに凝縮されています。

    それにしても、夏枝はもはやこういう人とあきらめの境地に至ったところで、達哉という新たなイライラ人間の登場。
    彼に「罪の自覚と赦し」はなかなかハードルが高そうだから、まだまだ騒動がありそうですね。

    4巻通じて、ずっと辰子さんが一番好きです。

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    2025年08月28日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    一気に読み終わりました。

    まさか順子が佐石の娘だったとは!
    順子の手紙と陽子の日記は、心に残りました。

    三井弥吉の告白も、衝撃でした。
    「罪と赦し」というテーマがまさに凝縮されています。

    それにしても、夏枝はもはやこういう人とあきらめの境地に至ったところで、達哉という新たなイライラ人間の登場。
    彼に「罪の自覚と赦し」はなかなかハードルが高そうだから、まだまだ騒動がありそうですね。

    4巻通じて、ずっと辰子さんが一番好きです。

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    2025年08月28日
  • 塩狩峠

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    人はなんのために生きるのか。生と死、そして宗教観を考えさせられた作品。宗教的な部分については、いろいろな考え方があるだろう。私はキリスト教ではないので、完全に共感できたわけではないが、こういう考えもあるんだと勉強になった。否定も肯定もしながら読み勧めた。読めて良かった。

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    2025年08月26日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    人はなんのために生きるのか。生と死、そして宗教観を考えさせられた作品。宗教的な部分については、いろいろな考え方があるだろう。私はキリスト教ではないので、完全に共感できたわけではないが、こういう考えもあるんだと勉強になった。否定も肯定もしながら読み勧めた。読めて良かった。

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    2025年08月26日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    人気作の続編なんて、たいてい蛇足的なもので面白みは劣るのではないか。
    そう思っていたのですが、間違いでした。

    相変わらずイライラすることもありました。

    しかし、冒頭、徹が夏枝に(私が)言いたかったことを全部言ってくれたり、終盤、夏枝が陽子に謝罪したりと、スッキリすることもありました。

    由香子ちゃんも生きてて良かった。辰子さんがついていてくれるから安心。
    それにしても、村井だけはずーっと一貫してクズですね!

    また、初めて陽子の生みの親が姿を現しました。
    彼女は、潔く過失を認めて、それを誰かのせいにしない。夏枝とは、対照的なところが印象に残りました。

    何より、この巻には心に響く名言があり

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    2025年08月26日
  • 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    人気作の続編なんて、たいてい蛇足的なもので面白みは劣るのではないか。
    そう思っていたのですが、間違いでした。

    相変わらずイライラすることもありました。

    しかし、冒頭、徹が夏枝に(私が)言いたかったことを全部言ってくれたり、終盤、夏枝が陽子に謝罪したりと、スッキリすることもありました。

    由香子ちゃんも生きてて良かった。辰子さんがついていてくれるから安心。
    それにしても、村井だけはずーっと一貫してクズですね!

    また、初めて陽子の生みの親が姿を現しました。
    彼女は、潔く過失を認めて、それを誰かのせいにしない。夏枝とは、対照的なところが印象に残りました。

    何より、この巻には心に響く名言があり

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    2025年08月26日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    ネタバレ

    道徳的な、読むと自分も立派な人間になれる気がするようなお話。また読みたい!

    信夫という1人の人間の幼少期から、大人になっていく中で色々な価値観が変わっていくのを一緒に感じることができた。その中で出る悩みに共感したり、不思議に思ったりと楽しかった。

    祖母と父の最期を見てあんなに急死を恐れていた信夫が、一瞬で自分が犠牲になってでも周りを助ける道を選んだんだなあと思うと…
    あんなに想っていたふじ子とせっかく一緒になれるところだったのに。幸せになってほしかったけど、信夫に迷いはなかったんだと思った。

    聖書を読みたくなりました。

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    2025年08月23日
  • 塩狩峠

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    ネタバレ

    道徳的な、読むと自分も立派な人間になれる気がするようなお話。また読みたい!

    信夫という1人の人間の幼少期から、大人になっていく中で色々な価値観が変わっていくのを一緒に感じることができた。その中で出る悩みに共感したり、不思議に思ったりと楽しかった。

    祖母と父の最期を見てあんなに急死を恐れていた信夫が、一瞬で自分が犠牲になってでも周りを助ける道を選んだんだなあと思うと…
    あんなに想っていたふじ子とせっかく一緒になれるところだったのに。幸せになってほしかったけど、信夫に迷いはなかったんだと思った。

    聖書を読みたくなりました。

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    2025年08月23日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    ネタバレ

    愛とはなにかが知りたくて読んだ。
    愛とはゆるすこと、ゆるしつづけること。

    毎日お酒を飲んで酔っ払って、たまに暴力を振るって、不倫までする夫に、いろんな配慮をして申し訳ないという気持ちが持てる奈緒実は美しく素敵だと思った。

    確かにそれでも一緒にいる、いようと努力をするというのは愛なのかも。人それぞれいろんな愛があるだろうから、どんな種類の愛なのかはさておき。
    でも友達に良一のような夫がいたら絶対に離婚してほしいし、例えば殺されても愛があったからよかったのと思えるのか?どこまでが愛でゆるせる範囲なのか?
    良一がたまたま亡くなっていなかったら、出かける間際の会話があんな冷ややかじゃなかったら、本

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    2025年08月23日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    物語の戦争末期〜戦後という時代背景。執筆時が昭和39年頃ということを考えてもこの時代によくこのドラマ(小説とはあえていわず)が生まれたなあと思います。
    娘を殺した犯人の娘「陽子」を引き取り育てていくセレブな辻口家の物語。主人啓造、妻夏枝、長男徹に囲まれて真っ当に育つ陽子。大人のさまざまなエゴ、思春期の少年少女の純真な生き様が読む側の心を揺さぶり続けました。出生の秘密を知り命を断とうとする陽子の遺書に息がつまり、出生の真実があかされるどんでん返しに少し安らげました。この本凄いと思います。

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    2025年08月11日
  • 氷点(下)

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    物語の戦争末期〜戦後という時代背景。執筆時が昭和39年頃ということを考えてもこの時代によくこのドラマ(小説とはあえていわず)が生まれたなあと思います。
    娘を殺した犯人の娘「陽子」を引き取り育てていくセレブな辻口家の物語。主人啓造、妻夏枝、長男徹に囲まれて真っ当に育つ陽子。大人のさまざまなエゴ、思春期の少年少女の純真な生き様が読む側の心を揺さぶり続けました。出生の秘密を知り命を断とうとする陽子の遺書に息がつまり、出生の真実があかされるどんでん返しに少し安らげました。この本凄いと思います。

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    2025年08月11日
  • 氷点(下)

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    いやぁ…。
    終盤の展開が凄まじかったです。
    夏枝…この女…!!!!!!!!!!!
    読み終わった今、感情がぐちゃぐちゃです。
    夏枝っっっ!!!!

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    2025年08月10日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    いやぁ…。
    終盤の展開が凄まじかったです。
    夏枝…この女…!!!!!!!!!!!
    読み終わった今、感情がぐちゃぐちゃです。
    夏枝っっっ!!!!

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    2025年08月10日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    佐石の娘、順子がここまで生きてきた理由が辛く悲しい。いい養父母のもとで育ってそれだけは幸せだ。
    対して陽子は、裕福な家で育ったが順子の様な愛の中で育ったとは言えない。当たりのきつい夏枝、兄弟の愛情とは違う感情の徹、徹とはまた違う愛情を持つ啓造。さらに感情的すぎる実弟の達哉、穏やかなようでそうでもない北原、どこまで気の毒な…
    それなのに陽子は、常に罪と赦しを悩み続けている。何処かで自分を解放してほしいと読みながら思っているのに最後に北原を選ばざるを得なくなるのか。
    登場人物の中で辰子が一番人間味あると思うが、ラストを辰子は何というのだろうか。陽子くんが決めたことなら、というのかな。
    本の中で垣間

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    2025年07月24日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    佐石の娘、順子がここまで生きてきた理由が辛く悲しい。いい養父母のもとで育ってそれだけは幸せだ。
    対して陽子は、裕福な家で育ったが順子の様な愛の中で育ったとは言えない。当たりのきつい夏枝、兄弟の愛情とは違う感情の徹、徹とはまた違う愛情を持つ啓造。さらに感情的すぎる実弟の達哉、穏やかなようでそうでもない北原、どこまで気の毒な…
    それなのに陽子は、常に罪と赦しを悩み続けている。何処かで自分を解放してほしいと読みながら思っているのに最後に北原を選ばざるを得なくなるのか。
    登場人物の中で辰子が一番人間味あると思うが、ラストを辰子は何というのだろうか。陽子くんが決めたことなら、というのかな。
    本の中で垣間

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    2025年07月24日
  • 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    ちょうど自分が、陽子の年の頃に読み、何度か読み返しているはず。
    陽子が茅ヶ崎で書いた手紙が響く。
    切なくなる。夏枝の父親の言った「自分一人ぐらいと思ってはいけない」「一生を終えてのち残るのは集めたものではなくて与えたものである」
    私の与えたものってなんだろう、思い浮かばない。
    原罪、赦しについて考える19歳の陽子はなんと大人なんだろう。下巻を読む。

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    2025年07月22日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    ちょうど自分が、陽子の年の頃に読み、何度か読み返しているはず。
    陽子が茅ヶ崎で書いた手紙が響く。
    切なくなる。夏枝の父親の言った「自分一人ぐらいと思ってはいけない」「一生を終えてのち残るのは集めたものではなくて与えたものである」
    私の与えたものってなんだろう、思い浮かばない。
    原罪、赦しについて考える19歳の陽子はなんと大人なんだろう。下巻を読む。

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    2025年07月22日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    ネタバレ

    二度目の『銃口』。今回は北森竜太が戦場で出会った近藤上等兵に胸が熱くなり、それだけに喪失感が大きかった。山田曹長の人間性と判断力にも揺さぶられた。
    読み終えた時、昭和という激流の時代を生き抜いたようなそんな錯覚をおぼえた。
    綴り方に熱心な教師が、何の罪もおかしていないのに,逮捕され拷問された時代。多様な考えを持つことが許されなかった時代はまさに狂気の時代だ。戦争に被害者も加害者もない。巻きこまれた人達はみんな被害者だ。その時代を確かに生きてきた父と母から私は生まれた。父は,飛行機の設計をしていた。母は満州に渡って,敗戦とともに日本にひきあげてきた。満州開拓団の集団自決には心に痛みが走った。自分

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    2025年07月17日