三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても惹かれた。
こういう戦国時代の話って戦いや殺し合い、疑い合いがあって読むのが辛い部分もあるのだけれど、だからこそ人間ってなんで生きているんだろうと自分の運命を振り返ることも多かったのかも。
ガラシャの場合、彼女の落ち度は何もないのに、戦国の世であるからこそ、その時々の時勢や時代の流れに逆らえない。
文章がうまいからか、玉子の運命の一つ一つがやるせなく、何度怒りを覚えたかわからない。
夫の忠興はやっぱり好きにはなれない…。
いいところもあったのだが、客観的に見て夫としては傍若無人過ぎやしませんか?
それでも、最後の玉子との別れにはグッときた。
玉子はもともと気丈だし、聡い女性だけれども -
Posted by ブクログ
ネタバレ妹の本棚で、「道ありき」が目に留まり読んだ。読み進めていくうちに、この一日をこの本に使う価値があると感じ、二周した。
虚無感で一人残されていることに嫌な感じを抱かなかった頃から神を信じクリスチャンになるまでのことが書かれている。
私は、洗礼を受けていない。けれども、信じているからクリスチャンである。ただ、最近は求めていた道ではない道を歩いており、毎日のように枕を濡らしている。だから、綾子の考えを理解しやすかった。一度、信仰を持てたからといってそれで終わりではない。神様は、私の信仰が育つように、人を与えてくださる。それは、友人であったり、恋人であったり、はたまた思いがけない人であるかもしれない。