三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    久しぶりの再読
    名作ですね
    どうしても信仰や犠牲が取り上げられるけど、なにより信夫が幼少期から思慮深く考えを巡らせながら成長していく姿の描き方が素晴らしいと思った。

    0
    2025年09月23日
  • 塩狩峠

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    久しぶりの再読
    名作ですね
    どうしても信仰や犠牲が取り上げられるけど、なにより信夫が幼少期から思慮深く考えを巡らせながら成長していく姿の描き方が素晴らしいと思った。

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    2025年09月23日
  • 塩狩峠

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    ネタバレ

    自分の命を隣人のために犠牲にすることは常に善と言えるだろうか。と思いつつ、このラストの善悪を議論するのはナンセンスだろうな。信夫にとって善であれば、世がなんと言おうと善。多分、信仰や神に仕えることって他人の評価に左右されるものではないから。

    吉川とか中村春雨とか、否定もせず肯定もせず自分の芯を保てる人ってカッコいい。そんな人たちに信夫は憧れたんだろうね。キリスト教徒ではないけれど私も素敵だなって思う。人は1人で生きているわけではないから、いろんな人の考えに触れて思考が深まって芯が固まっていくんだと思う。

    それにしても深く考えたいことが山ほどある本だなぁ。消化するまでに時間がかかりそうだ。

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    2025年09月21日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    ネタバレ

    自分の命を隣人のために犠牲にすることは常に善と言えるだろうか。と思いつつ、このラストの善悪を議論するのはナンセンスだろうな。信夫にとって善であれば、世がなんと言おうと善。多分、信仰や神に仕えることって他人の評価に左右されるものではないから。

    吉川とか中村春雨とか、否定もせず肯定もせず自分の芯を保てる人ってカッコいい。そんな人たちに信夫は憧れたんだろうね。キリスト教徒ではないけれど私も素敵だなって思う。人は1人で生きているわけではないから、いろんな人の考えに触れて思考が深まって芯が固まっていくんだと思う。

    それにしても深く考えたいことが山ほどある本だなぁ。消化するまでに時間がかかりそうだ。

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    2025年09月21日
  • 氷点(下)

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    読んでいたら、死んだ父が好きだった本だと母が教えてくれました。

    ストーリー展開に引き込まれましたが、本のメッセージというか、原罪というテーマに対しては私はあまり感じる事がなかった。期待値が高すぎたのかな?
    小説としては純粋に楽しめました。

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    2025年09月21日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    読んでいたら、死んだ父が好きだった本だと母が教えてくれました。

    ストーリー展開に引き込まれましたが、本のメッセージというか、原罪というテーマに対しては私はあまり感じる事がなかった。期待値が高すぎたのかな?
    小説としては純粋に楽しめました。

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    2025年09月21日
  • 氷点(上)

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    救いと赦しがテーマ。
    登場人物達の救われなさと渦巻く感情が作品の重厚感を増している。シリーズ4作を読み終えた先に自分が何を思うのか楽しみ。作者がクリスチャンと知って納得した。

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    2025年09月19日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    救いと赦しがテーマ。
    登場人物達の救われなさと渦巻く感情が作品の重厚感を増している。シリーズ4作を読み終えた先に自分が何を思うのか楽しみ。作者がクリスチャンと知って納得した。

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    2025年09月19日
  • 銃口 下

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    上巻は竜太が先生を目指す希望のある内容だったが、下巻はひたすら戦争に翻弄されていく姿が描かれている。戦時中の不条理はこんなものではなかったのだと思う。最後には希望があるが、こんな戦争を繰り返してはならない。

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    2025年09月12日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    陽子の自殺未遂で終わった前編からの続編。ストーリーや登場人物の大枠が固まっているためか、前編に比べて内面に迫る場面や会話が多いように感じ、読み応えがあった。

    祖父の教え「一生を終えてのちに残るのは、集めたものではなく与えたもの」や、聖書からの引用の「罪のないものだけが石を投げよ」が特に心に響いた。

    読み進めるうちに、無意識の罪、自覚的な罪、妬みや狡さ、などなど、「自分の中にもあるある」と自らを振り返らずにはいられなくなる。

    最後に陽子が実母である恵子に電話をするに至るまでの心の動きが、必然性をもって迫ってきて、この結末は「こうなるべくしてなったもの」という納得感があった。

    場面設定など

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    2025年09月03日
  • 続 氷点(下)

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    陽子の自殺未遂で終わった前編からの続編。ストーリーや登場人物の大枠が固まっているためか、前編に比べて内面に迫る場面や会話が多いように感じ、読み応えがあった。

    祖父の教え「一生を終えてのちに残るのは、集めたものではなく与えたもの」や、聖書からの引用の「罪のないものだけが石を投げよ」が特に心に響いた。

    読み進めるうちに、無意識の罪、自覚的な罪、妬みや狡さ、などなど、「自分の中にもあるある」と自らを振り返らずにはいられなくなる。

    最後に陽子が実母である恵子に電話をするに至るまでの心の動きが、必然性をもって迫ってきて、この結末は「こうなるべくしてなったもの」という納得感があった。

    場面設定など

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    2025年09月03日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    数十年ぶりの再読。以前読んだ時は「原罪がテーマ」の意味がよく分からないまま、ストーリーに惹かれて一気読みしたが、今回は「原罪」を考えながら読んだ。

    舞台が戦後の昭和で、人々の感覚や暮らしぶり、言葉があまりにも現代とかけ離れていて、そういった表面的なところでは正直鼻白らむ所もあった。夏枝の幼稚さや意地悪さ、身勝手さ、見た目と中身の乖離にうんざりするし、啓造の細かな心の動きには共感する部分が多いものの、陽子を性的対象として見る描写にもちょっとうんざりした。そんな中で、辰子と高木のサッパリさに救われる。

    一方で、時代を経ても本書のテーマである「原罪」を突きつけてくる迫力は色褪せないことに驚かされ

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    2025年08月30日
  • 氷点(下)

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    数十年ぶりの再読。以前読んだ時は「原罪がテーマ」の意味がよく分からないまま、ストーリーに惹かれて一気読みしたが、今回は「原罪」を考えながら読んだ。

    舞台が戦後の昭和で、人々の感覚や暮らしぶり、言葉があまりにも現代とかけ離れていて、そういった表面的なところでは正直鼻白らむ所もあった。夏枝の幼稚さや意地悪さ、身勝手さ、見た目と中身の乖離にうんざりするし、啓造の細かな心の動きには共感する部分が多いものの、陽子を性的対象として見る描写にもちょっとうんざりした。そんな中で、辰子と高木のサッパリさに救われる。

    一方で、時代を経ても本書のテーマである「原罪」を突きつけてくる迫力は色褪せないことに驚かされ

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    2025年08月30日
  • 氷点(下)

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    中学1年に読んで以来、30半ばになった今読んでみると陽子がかわいそうと思う気持ちと、分かりたくはないけども夏枝や哲三の気持ちもざわめきながらも感じるものがあった。誰が善で悪なのか決める事はできない、生きるとはその繰り返しなのかと思った。

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    2025年08月21日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    中学1年に読んで以来、30半ばになった今読んでみると陽子がかわいそうと思う気持ちと、分かりたくはないけども夏枝や哲三の気持ちもざわめきながらも感じるものがあった。誰が善で悪なのか決める事はできない、生きるとはその繰り返しなのかと思った。

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    2025年08月21日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    「氷点」「続・氷点」と読みました。

    「氷点」では、登場してくる人物達の傲慢さ、浅はかさ、幼さ、自分本意の行動など、驚きの連続で、単なるお騒がせ夫婦のとんでもない小説(←言い過ぎ…)と感じてしまった。

    テーマは原罪…とのことだったが、思慮の浅い自分は過去に放送されていたような昼ドラのイメージで読んでしまっていた。

    しかし、「続・氷点」では、もちろん浅はかな行動の徹、猪突猛進の達哉、相変わらずの夏枝、そんな夏枝を許せない啓造、空気の読めない村井の、自分達から敢えて辛い運命に寄せていってないか?と思うほどの思慮の浅い言動に驚きつつも、三浦綾子の訴える「赦し」というテーマにぐっと引きこまれた。

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    2025年08月15日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    「氷点」「続・氷点」と読みました。

    「氷点」では、登場してくる人物達の傲慢さ、浅はかさ、幼さ、自分本意の行動など、驚きの連続で、単なるお騒がせ夫婦のとんでもない小説(←言い過ぎ…)と感じてしまった。

    テーマは原罪…とのことだったが、思慮の浅い自分は過去に放送されていたような昼ドラのイメージで読んでしまっていた。

    しかし、「続・氷点」では、もちろん浅はかな行動の徹、猪突猛進の達哉、相変わらずの夏枝、そんな夏枝を許せない啓造、空気の読めない村井の、自分達から敢えて辛い運命に寄せていってないか?と思うほどの思慮の浅い言動に驚きつつも、三浦綾子の訴える「赦し」というテーマにぐっと引きこまれた。

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    2025年08月15日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    資格試験の勉強に集中したかったのもあり、しばらくぶりに読書を。

    氷点から続氷点単行本4冊、とても面白かったです。北海道の景色が目の前に広がるような、そんな清々しさと、人間のどうしようもない罪のコントラストが心に刺さる。ラストスパートは読む手が止まらず・・・深い感動に包まれました。しかし、三井(夫)の独白は辛かった。どこかに『戦争が発端となり、不義の子が生まれたのではないか。罪の根源は戦争にあるのではないか』というような文章があったと思うけど、本当にそうだと思う・・・。ただ、人間にはどうしようもない罪に向き合うチャンスが神様から与えられて、その時に自分を省みることができるのか、自分を謙り、他者

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    2025年08月07日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    資格試験の勉強に集中したかったのもあり、しばらくぶりに読書を。

    氷点から続氷点単行本4冊、とても面白かったです。北海道の景色が目の前に広がるような、そんな清々しさと、人間のどうしようもない罪のコントラストが心に刺さる。ラストスパートは読む手が止まらず・・・深い感動に包まれました。しかし、三井(夫)の独白は辛かった。どこかに『戦争が発端となり、不義の子が生まれたのではないか。罪の根源は戦争にあるのではないか』というような文章があったと思うけど、本当にそうだと思う・・・。ただ、人間にはどうしようもない罪に向き合うチャンスが神様から与えられて、その時に自分を省みることができるのか、自分を謙り、他者

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    2025年08月07日
  • 塩狩峠

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    宗教・信仰・死生観・性、主人公の永野信夫の生涯を通じて考えさせられる作品でした。

    決して明るくはない作品ですが、登場する人物は共通して真っ直ぐな人物に描かれていて、捻くれた者にもそれは感じました。
    それが登場人物の信仰の影響なのか、作者自身の人に対しての想いなのか。

    私自身は何かに信仰はないが、宗教そのものが究極の依存であり生き方の指針になり得るものなのだろうと感じることはできました。

    時代背景はかなり前ですが、史実を踏まえていることを含め、貴重な読書体験でした

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    2025年07月30日