三浦綾子のレビュー一覧

  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    資格試験の勉強に集中したかったのもあり、しばらくぶりに読書を。

    氷点から続氷点単行本4冊、とても面白かったです。北海道の景色が目の前に広がるような、そんな清々しさと、人間のどうしようもない罪のコントラストが心に刺さる。ラストスパートは読む手が止まらず・・・深い感動に包まれました。しかし、三井(夫)の独白は辛かった。どこかに『戦争が発端となり、不義の子が生まれたのではないか。罪の根源は戦争にあるのではないか』というような文章があったと思うけど、本当にそうだと思う・・・。ただ、人間にはどうしようもない罪に向き合うチャンスが神様から与えられて、その時に自分を省みることができるのか、自分を謙り、他者の心を推しはかることができるのか。そこが分かれ目になるのではないかと、思った。好きと愛することの違いも頷ける。終始、読み手である自分自身にも突き刺さってくる言葉がたくさんあった。

    ひとつ、敬造さん、あなた最終的に改心したような雰囲気になってるけど、序盤で出てきた10代の頃に犯した罪、あれとちゃんと向き合って欲しい。あれ以来語られず、無かったことのようになっていることがどうしても不快だった。

    しばらく余韻を味わいます。

    0
    2025年08月07日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    資格試験の勉強に集中したかったのもあり、しばらくぶりに読書を。

    氷点から続氷点単行本4冊、とても面白かったです。北海道の景色が目の前に広がるような、そんな清々しさと、人間のどうしようもない罪のコントラストが心に刺さる。ラストスパートは読む手が止まらず・・・深い感動に包まれました。しかし、三井(夫)の独白は辛かった。どこかに『戦争が発端となり、不義の子が生まれたのではないか。罪の根源は戦争にあるのではないか』というような文章があったと思うけど、本当にそうだと思う・・・。ただ、人間にはどうしようもない罪に向き合うチャンスが神様から与えられて、その時に自分を省みることができるのか、自分を謙り、他者の心を推しはかることができるのか。そこが分かれ目になるのではないかと、思った。好きと愛することの違いも頷ける。終始、読み手である自分自身にも突き刺さってくる言葉がたくさんあった。

    ひとつ、敬造さん、あなた最終的に改心したような雰囲気になってるけど、序盤で出てきた10代の頃に犯した罪、あれとちゃんと向き合って欲しい。あれ以来語られず、無かったことのようになっていることがどうしても不快だった。

    しばらく余韻を味わいます。

    0
    2025年08月07日
  • 三浦綾子 電子全集 ナナカマドの街から

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    三浦綾子さんのエッセイは、彼女の数多くの著作のヒントというか、このような見方をしているから『氷点』『塩狩峠』に代表されるような作品が生まれるんだなってことが、とてもよくわかります。

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    2025年07月16日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    戦後、教師を辞め、病に倒れ寝たきりとなった若き日の三浦綾子。彼女は人との出会いを通じて「自分に与えられた道」を探しながら、人が生きることの陰にある痛みにも気づいていく。実体験をもとにしたノンフィクション。

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    2025年07月14日
  • 三浦綾子 電子全集 わが青春に出会った本

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    三浦綾子さん自身が青春時代に読んで、
    感性、思索、想像力、そして心の奥深さの
    根源となった読書案内。

    エッセイのように当時の彼女の様子も
    描かれつつどういった本なのかを紹介している。

    少年の成長、様々な生き様、複雑な恋愛模様、
    詩バトル、戦争、キリスト教など
    昔の言葉で書かれているものも多く、
    正確には読み取れないかもしれないが
    かなり興味が湧いた。

    以下、紹介されていた本たち

    ・ヘッセ 「デミアン」
    ・芥川龍之介「奉教人の死」
    ・「現代詩歌集」より抜粋
    ・ヒルティ「眠られぬ夜のために」
    ・ジョルジュ・サンド「愛の妖精」
    ・中河与一「天の夕顔」
    ・清少納言「枕草子」
    ・吉田兼好「徒然草」
    ・林芙美子「放浪記」
    ・太宰治「人間失格」
    ・カミュ「異邦人」
    ・きけわだつみのこえ
    ・夏目漱石「三四郎」
    ・アンドレ・ジイド「田園交響曲」
    ・斎藤茂吉「歌集 赤光(しゃっこう)」
    ・宮本顕治・百合子「書簡集 十二年の手紙」
    ・聖書

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    2025年07月13日
  • 三浦綾子 電子全集 ちいろば先生物語(下)

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    榎本先生の信仰への情熱を知るほど、自分の信仰の甘さが身に沁みてなりません。自信を失いました。
    しかしさいごに糸井弁子氏のお言葉をもって、三浦綾子先生は信仰は覚醒だとおっしゃってくれました。
    続けていればいつか目覚める時が来るのかと思い希望が持てました。もう少し頑張れそうです。

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    2025年06月30日
  • ちいろば先生物語(下)

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    榎本先生の信仰への情熱を知るほど、自分の信仰の甘さが身に沁みてなりません。自信を失いました。
    しかしさいごに糸井弁子氏のお言葉をもって、三浦綾子先生は信仰は覚醒だとおっしゃってくれました。
    続けていればいつか目覚める時が来るのかと思い希望が持てました。もう少し頑張れそうです。

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    2025年06月30日
  • 母

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    某所読書会課題図書:小林多喜二の母 セキが方言を交えて語る形で家族の様子を示しているが、戦前の北海道、東京の描写が素晴らしい.家族思いの多喜二のエピソードで弟の三吾にバイオリンを買ってやる場面が良かった.銀行勤めの多喜二はかなりの高給取りだったのだ.タミちゃんとの付き合いも彼の真面目さが現れており、好感が持てた.それにしても特高の捜査は今から見ると酷いものだが、当時の社会全体がそれを黙認した責任も問われなければならないと思っている.それに似た状況が発生しそうになった場合、敏感に察知する感覚を持っておきべきだと考えている.

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    2025年06月16日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    某所読書会課題図書:小林多喜二の母 セキが方言を交えて語る形で家族の様子を示しているが、戦前の北海道、東京の描写が素晴らしい.家族思いの多喜二のエピソードで弟の三吾にバイオリンを買ってやる場面が良かった.銀行勤めの多喜二はかなりの高給取りだったのだ.タミちゃんとの付き合いも彼の真面目さが現れており、好感が持てた.それにしても特高の捜査は今から見ると酷いものだが、当時の社会全体がそれを黙認した責任も問われなければならないと思っている.それに似た状況が発生しそうになった場合、敏感に察知する感覚を持っておきべきだと考えている.

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    2025年06月16日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    全4冊、深い物語を読んで多くの事を考えさせられた。
    思いもかけぬ展開でしたが読み終えて満足。
    物語の舞台に北海道の美しいスポットが多く、自然の偉大さを感じ、それと対比して人間の在り方、ちっぽけさも下巻ではしみじみと感じました。
    対話の多い小説で、リアル感あって心情が伝わってきた。携帯も無く手紙が主流な時代、懐かしい雰囲気のある小説でした。

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    2025年05月29日
  • 続 氷点(下)

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    全4冊、深い物語を読んで多くの事を考えさせられた。
    思いもかけぬ展開でしたが読み終えて満足。
    物語の舞台に北海道の美しいスポットが多く、自然の偉大さを感じ、それと対比して人間の在り方、ちっぽけさも下巻ではしみじみと感じました。
    対話の多い小説で、リアル感あって心情が伝わってきた。携帯も無く手紙が主流な時代、懐かしい雰囲気のある小説でした。

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    2025年05月29日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    続編は「ゆるし」がテーマ
    前作の終わり方が衝撃だったので、続編も読みたくなった。誤解が解けて落ち着いたようにみえても、真実を知ると新たな業を背負ってしまう。宿命を探し求めることは避けては通れないのかな。
    前作ほど緊迫感はなく、登場人物の心の成長がみれる。
    下巻の展開と終わり方を期待します。

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    2025年05月28日
  • 続 氷点(上)

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    続編は「ゆるし」がテーマ
    前作の終わり方が衝撃だったので、続編も読みたくなった。誤解が解けて落ち着いたようにみえても、真実を知ると新たな業を背負ってしまう。宿命を探し求めることは避けては通れないのかな。
    前作ほど緊迫感はなく、登場人物の心の成長がみれる。
    下巻の展開と終わり方を期待します。

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    2025年05月28日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    読めば読むほど善し悪しが分からなくなってくる。結局、“ゆるす“とはなんなのか。ひとつ許せないと、芋づる式でそれに付随する人や出来事も許せないし、あの人が悪いならこの人も悪いような気もするし……
    物語自体は誰でも経験できる話ではないけど、心の迷いや葛藤は生きていれば誰でもあるような話。
    この本のテーマについて考え続けるとモヤモヤするけど、物語としては楽しめた。

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    2025年05月01日
  • 続 氷点(下)

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    読めば読むほど善し悪しが分からなくなってくる。結局、“ゆるす“とはなんなのか。ひとつ許せないと、芋づる式でそれに付随する人や出来事も許せないし、あの人が悪いならこの人も悪いような気もするし……
    物語自体は誰でも経験できる話ではないけど、心の迷いや葛藤は生きていれば誰でもあるような話。
    この本のテーマについて考え続けるとモヤモヤするけど、物語としては楽しめた。

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    2025年05月01日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    初の三浦綾子さん作品。北海道の活火山である有珠山噴火から25年という節目に縁あって出会う。上富良野地方の小作農である石村一家の、貧しくも人間らしさを失わず力強く生きようとする生き様を、近隣家族、富裕層との人間関係も交えながら大正期の社会情勢も踏まえて描写されている。終盤で訪れる十勝岳噴火という突然の災害により一瞬にして失われる家族。災害の無情さ・悲しさを叙述した作品でもある。

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    2025年04月23日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    『氷点』の続編。辻口夫婦の嫉妬や憎悪のような負の感情の動きに注目すると人の根本は変わらないと感じるも、娘の陽子の変化は予想がつかない。「死」という一つのキーワードが人間関係と絡むと、人間の思考が変わるものなのか。
    「許し」もこの物語において重要な要素であるが、許す行為を人間が行う時、大なり小なり「死」について考えているのかもしれない。

    「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」
    この言葉(名言)が続編下に繋がっていそう。

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    2025年04月21日
  • 続 氷点(上)

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    『氷点』の続編。辻口夫婦の嫉妬や憎悪のような負の感情の動きに注目すると人の根本は変わらないと感じるも、娘の陽子の変化は予想がつかない。「死」という一つのキーワードが人間関係と絡むと、人間の思考が変わるものなのか。
    「許し」もこの物語において重要な要素であるが、許す行為を人間が行う時、大なり小なり「死」について考えているのかもしれない。

    「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」
    この言葉(名言)が続編下に繋がっていそう。

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    2025年04月21日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    自分が歴史小説の文体に慣れていないのもあり、登場人物が混乱することもあったが、夫人の視点から時代を見ることができ、面白かった。

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    2025年04月14日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    愛するとは、ゆるすこと。一度や二度でなく、ゆるし続けること。相手を生かすということ。

    序盤の、耕介の言葉を聞いて、なるほどと理解したつもりだったけど、最後まで読んだら、自分の考えている『ゆるす』ことがとても浅く狭いものだと痛切に突きつけられた気がした。

    自分だったら、許せるだろうか。
    相手を許せないという強く根深い感情を抱いた時、
    それを手放せるだろうか。
    キリスト教が多く引用される本書だが、
    単に宗教のストーリーでは決してない。

    人と生きるということ。
    許すということの本当の意味を考えさせられる。

    また歳を重ねてから読みたい。
    その時の自分はどう思うか。

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    2025年03月19日