三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ようやく読み終えた。
面白かったけど、なぜか、自分がこの世界からようやく解放されたという安堵に似たものすら感じた。
下巻でやっと陽子くんのターンになった、と思えるほど上巻では影が薄かった。
作中、一個一個のエピソードは小さなもので、でも人が体験や人とのコミニュケーションを通して少しずつ変化し、影響しあっていく様子を積み重ねるシステムが印象に残った。
下巻ではラストの盛り上がりシーン以外では、陽子の下宿生活や高木と啓造の京都旅行が読んでいて楽しかった。
しかしさあ。達雄やばいよね?
母親を偶像視している激しい青年、ってもうバケモノじゃないですか。
この子が物語を引っ掻き回さないと話が進まないから仕方ないけど、出るたびにヒヤヒヤしてストレスだったなあ。
イナズ⚪︎イレブンばりに交通事故の多い社会。
みんな、車には気をつけようね。
ラストに向けて、陽子が母親を許せるのか、というテーマは興味が持てたけど、どの男と結ばれるのかは、なんだか読んでいて不快だった。
別に陽子が必ずしも結婚する必要はなくない?←今の感覚ではこの感想になる。
夏枝が徹と陽子をくっつけたがっているのも気持ち悪い。
だって長く一緒の家に暮らした兄妹なのに恋愛感情を持つのも疑問だし(荻原規子かーい)、それを母親が応援するのが意味不明だ。
下巻で良かったことは
・由佳子が自力で新しい世界に行ったこと
・啓造が教会通いをはじめたこと
・あの終わり方
ですね。
悪役たる村井に特に罰がくだらないのはなんともイラっとするなあ。
順子、三井弥吉、それぞれに気づきと許しがある。この世はなんとも複雑。 -
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ようやく読み終えた。
面白かったけど、なぜか、自分がこの世界からようやく解放されたという安堵に似たものすら感じた。
下巻でやっと陽子くんのターンになった、と思えるほど上巻では影が薄かった。
作中、一個一個のエピソードは小さなもので、でも人が体験や人とのコミニュケーションを通して少しずつ変化し、影響しあっていく様子を積み重ねるシステムが印象に残った。
下巻ではラストの盛り上がりシーン以外では、陽子の下宿生活や高木と啓造の京都旅行が読んでいて楽しかった。
しかしさあ。達雄やばいよね?
母親を偶像視している激しい青年、ってもうバケモノじゃないですか。
この子が物語を引っ掻き回さないと話が進まないから仕方ないけど、出るたびにヒヤヒヤしてストレスだったなあ。
イナズ⚪︎イレブンばりに交通事故の多い社会。
みんな、車には気をつけようね。
ラストに向けて、陽子が母親を許せるのか、というテーマは興味が持てたけど、どの男と結ばれるのかは、なんだか読んでいて不快だった。
別に陽子が必ずしも結婚する必要はなくない?←今の感覚ではこの感想になる。
夏枝が徹と陽子をくっつけたがっているのも気持ち悪い。
だって長く一緒の家に暮らした兄妹なのに恋愛感情を持つのも疑問だし(荻原規子かーい)、それを母親が応援するのが意味不明だ。
下巻で良かったことは
・由佳子が自力で新しい世界に行ったこと
・啓造が教会通いをはじめたこと
・あの終わり方
ですね。
悪役たる村井に特に罰がくだらないのはなんともイラっとするなあ。
順子、三井弥吉、それぞれに気づきと許しがある。この世はなんとも複雑。 -
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陽子の自殺未遂で終わった前編からの続編。ストーリーや登場人物の大枠が固まっているためか、前編に比べて内面に迫る場面や会話が多いように感じ、読み応えがあった。
祖父の教え「一生を終えてのちに残るのは、集めたものではなく与えたもの」や、聖書からの引用の「罪のないものだけが石を投げよ」が特に心に響いた。
読み進めるうちに、無意識の罪、自覚的な罪、妬みや狡さ、などなど、「自分の中にもあるある」と自らを振り返らずにはいられなくなる。
最後に陽子が実母である恵子に電話をするに至るまでの心の動きが、必然性をもって迫ってきて、この結末は「こうなるべくしてなったもの」という納得感があった。
場面設定などは現代とはかけ離れたものも多いが、それ以上に、人間の性(さが) に深く迫る大作&名作だと思う。
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陽子の自殺未遂で終わった前編からの続編。ストーリーや登場人物の大枠が固まっているためか、前編に比べて内面に迫る場面や会話が多いように感じ、読み応えがあった。
祖父の教え「一生を終えてのちに残るのは、集めたものではなく与えたもの」や、聖書からの引用の「罪のないものだけが石を投げよ」が特に心に響いた。
読み進めるうちに、無意識の罪、自覚的な罪、妬みや狡さ、などなど、「自分の中にもあるある」と自らを振り返らずにはいられなくなる。
最後に陽子が実母である恵子に電話をするに至るまでの心の動きが、必然性をもって迫ってきて、この結末は「こうなるべくしてなったもの」という納得感があった。
場面設定などは現代とはかけ離れたものも多いが、それ以上に、人間の性(さが) に深く迫る大作&名作だと思う。
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ネタバレ「氷点」「続・氷点」と読みました。
「氷点」では、登場してくる人物達の傲慢さ、浅はかさ、幼さ、自分本意の行動など、驚きの連続で、単なるお騒がせ夫婦のとんでもない小説(←言い過ぎ…)と感じてしまった。
テーマは原罪…とのことだったが、思慮の浅い自分は過去に放送されていたような昼ドラのイメージで読んでしまっていた。
しかし、「続・氷点」では、もちろん浅はかな行動の徹、猪突猛進の達哉、相変わらずの夏枝、そんな夏枝を許せない啓造、空気の読めない村井の、自分達から敢えて辛い運命に寄せていってないか?と思うほどの思慮の浅い言動に驚きつつも、三浦綾子の訴える「赦し」というテーマにぐっと引きこまれた。
自分の周りにいる人達との関係性で思うところあり、胸に残る言葉が沢山ありました。
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ネタバレ「氷点」「続・氷点」と読みました。
「氷点」では、登場してくる人物達の傲慢さ、浅はかさ、幼さ、自分本意の行動など、驚きの連続で、単なるお騒がせ夫婦のとんでもない小説(←言い過ぎ…)と感じてしまった。
テーマは原罪…とのことだったが、思慮の浅い自分は過去に放送されていたような昼ドラのイメージで読んでしまっていた。
しかし、「続・氷点」では、もちろん浅はかな行動の徹、猪突猛進の達哉、相変わらずの夏枝、そんな夏枝を許せない啓造、空気の読めない村井の、自分達から敢えて辛い運命に寄せていってないか?と思うほどの思慮の浅い言動に驚きつつも、三浦綾子の訴える「赦し」というテーマにぐっと引きこまれた。
自分の周りにいる人達との関係性で思うところあり、胸に残る言葉が沢山ありました。
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ネタバレ資格試験の勉強に集中したかったのもあり、しばらくぶりに読書を。
氷点から続氷点単行本4冊、とても面白かったです。北海道の景色が目の前に広がるような、そんな清々しさと、人間のどうしようもない罪のコントラストが心に刺さる。ラストスパートは読む手が止まらず・・・深い感動に包まれました。しかし、三井(夫)の独白は辛かった。どこかに『戦争が発端となり、不義の子が生まれたのではないか。罪の根源は戦争にあるのではないか』というような文章があったと思うけど、本当にそうだと思う・・・。ただ、人間にはどうしようもない罪に向き合うチャンスが神様から与えられて、その時に自分を省みることができるのか、自分を謙り、他者の心を推しはかることができるのか。そこが分かれ目になるのではないかと、思った。好きと愛することの違いも頷ける。終始、読み手である自分自身にも突き刺さってくる言葉がたくさんあった。
ひとつ、敬造さん、あなた最終的に改心したような雰囲気になってるけど、序盤で出てきた10代の頃に犯した罪、あれとちゃんと向き合って欲しい。あれ以来語られず、無かったことのようになっていることがどうしても不快だった。
しばらく余韻を味わいます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ資格試験の勉強に集中したかったのもあり、しばらくぶりに読書を。
氷点から続氷点単行本4冊、とても面白かったです。北海道の景色が目の前に広がるような、そんな清々しさと、人間のどうしようもない罪のコントラストが心に刺さる。ラストスパートは読む手が止まらず・・・深い感動に包まれました。しかし、三井(夫)の独白は辛かった。どこかに『戦争が発端となり、不義の子が生まれたのではないか。罪の根源は戦争にあるのではないか』というような文章があったと思うけど、本当にそうだと思う・・・。ただ、人間にはどうしようもない罪に向き合うチャンスが神様から与えられて、その時に自分を省みることができるのか、自分を謙り、他者の心を推しはかることができるのか。そこが分かれ目になるのではないかと、思った。好きと愛することの違いも頷ける。終始、読み手である自分自身にも突き刺さってくる言葉がたくさんあった。
ひとつ、敬造さん、あなた最終的に改心したような雰囲気になってるけど、序盤で出てきた10代の頃に犯した罪、あれとちゃんと向き合って欲しい。あれ以来語られず、無かったことのようになっていることがどうしても不快だった。
しばらく余韻を味わいます。 -
Posted by ブクログ
三浦綾子さん自身が青春時代に読んで、
感性、思索、想像力、そして心の奥深さの
根源となった読書案内。
エッセイのように当時の彼女の様子も
描かれつつどういった本なのかを紹介している。
少年の成長、様々な生き様、複雑な恋愛模様、
詩バトル、戦争、キリスト教など
昔の言葉で書かれているものも多く、
正確には読み取れないかもしれないが
かなり興味が湧いた。
以下、紹介されていた本たち
・ヘッセ 「デミアン」
・芥川龍之介「奉教人の死」
・「現代詩歌集」より抜粋
・ヒルティ「眠られぬ夜のために」
・ジョルジュ・サンド「愛の妖精」
・中河与一「天の夕顔」
・清少納言「枕草子」
・吉田兼好「徒然草」
・林芙美子「放浪記」
・太宰治「人間失格」
・カミュ「異邦人」
・きけわだつみのこえ
・夏目漱石「三四郎」
・アンドレ・ジイド「田園交響曲」
・斎藤茂吉「歌集 赤光(しゃっこう)」
・宮本顕治・百合子「書簡集 十二年の手紙」
・聖書