三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学1年生に読んで以来、ふと思い出して電子書籍で購入しました。今の時代、便利な機能ですね。すぐに読んで続編もさくっと購入して読んでいるところです。
学生の頃にわくわくする話が面白くて好きだった純粋な気持ちのまま買いましたが、30も半ばになる大人が読むと、なんとも言えない心のざわめきを感じる本でした。それぞれの登場人物の気持ちが手に取るように感じられます。感じ方や考え方が変わってくるのも面白いです。夏枝の心の動きや憎悪が印象深かったです。更に歳を重ねた時に読み直したい本です。人生の荒波に揉まれた先の自分と向き合える本、次はどう感じるか楽しみです。 -
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中学1年生に読んで以来、ふと思い出して電子書籍で購入しました。今の時代、便利な機能ですね。すぐに読んで続編もさくっと購入して読んでいるところです。
学生の頃にわくわくする話が面白くて好きだった純粋な気持ちのまま買いましたが、30も半ばになる大人が読むと、なんとも言えない心のざわめきを感じる本でした。それぞれの登場人物の気持ちが手に取るように感じられます。感じ方や考え方が変わってくるのも面白いです。夏枝の心の動きや憎悪が印象深かったです。更に歳を重ねた時に読み直したい本です。人生の荒波に揉まれた先の自分と向き合える本、次はどう感じるか楽しみです。 -
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長年想ってきたふじ子との結納の日に、自らの命を犠牲にし、多くの乗客の命を救って死んでいった永野信夫。
信夫にそこまでの行動をさせるキリスト教、宗教、もっと大きく信仰とは何だろうと思った。
正直、神や仏に対する「信仰」は私にはピンと来なくて…。絶対的な存在に対する「崇拝」も理解し難いなぁと思う。
でも、神や仏ではなくて、家族に対する「家族愛」、幼い頃、古くからの友人を大切に想う「友愛」など、目に見えないものを(家族愛や友愛など)存在すると信じ、支えにし、必要に感じることは「信仰」に近しいんじゃないかなと思ったり…。
"家族とはこうあるもの、こうありたい"などのように、信仰は -
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長年想ってきたふじ子との結納の日に、自らの命を犠牲にし、多くの乗客の命を救って死んでいった永野信夫。
信夫にそこまでの行動をさせるキリスト教、宗教、もっと大きく信仰とは何だろうと思った。
正直、神や仏に対する「信仰」は私にはピンと来なくて…。絶対的な存在に対する「崇拝」も理解し難いなぁと思う。
でも、神や仏ではなくて、家族に対する「家族愛」、幼い頃、古くからの友人を大切に想う「友愛」など、目に見えないものを(家族愛や友愛など)存在すると信じ、支えにし、必要に感じることは「信仰」に近しいんじゃないかなと思ったり…。
"家族とはこうあるもの、こうありたい"などのように、信仰は -
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ネタバレこの本の主題は「汝の敵を愛せ」るか?許せるか?
結局陽子はルリ子殺しの犯人の子ではなかったが、最後まで 夏江は敵を愛せなかった。
一番人間らしいのかもしれない。
神様 でなければ敵は愛せないよと思う。
敬三 も 不貞をはたらいたと思われる夏枝を許せなかった。
徹は陽子の父のこと知っても陽子を愛したが、兄弟という立場と親の夏枝の立場とは違いすぎるからだからだろう。
陽子が自殺をした後、他の人がどんなことがあっても陽子は自殺したんじゃないか言っていたが同感。
強い人って何かあったらポキッと折れてしまうから。柳のようにしなやかに生きたいもんだ。 -
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ネタバレこの本の主題は「汝の敵を愛せ」るか?許せるか?
結局陽子はルリ子殺しの犯人の子ではなかったが、最後まで 夏江は敵を愛せなかった。
一番人間らしいのかもしれない。
神様 でなければ敵は愛せないよと思う。
敬三 も 不貞をはたらいたと思われる夏枝を許せなかった。
徹は陽子の父のこと知っても陽子を愛したが、兄弟という立場と親の夏枝の立場とは違いすぎるからだからだろう。
陽子が自殺をした後、他の人がどんなことがあっても陽子は自殺したんじゃないか言っていたが同感。
強い人って何かあったらポキッと折れてしまうから。柳のようにしなやかに生きたいもんだ。 -
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三浦綾子さん自身が青春時代に読んで、
感性、思索、想像力、そして心の奥深さの
根源となった読書案内。
エッセイのように当時の彼女の様子も
描かれつつどういった本なのかを紹介している。
少年の成長、様々な生き様、複雑な恋愛模様、
詩バトル、戦争、キリスト教など
昔の言葉で書かれているものも多く、
正確には読み取れないかもしれないが
かなり興味が湧いた。
以下、紹介されていた本たち
・ヘッセ 「デミアン」
・芥川龍之介「奉教人の死」
・「現代詩歌集」より抜粋
・ヒルティ「眠られぬ夜のために」
・ジョルジュ・サンド「愛の妖精」
・中河与一「天の夕顔」
・清少納言「枕草子」
・吉田兼好「徒然草