三浦綾子のレビュー一覧

  • 塩狩峠

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    宗教・信仰・死生観・性、主人公の永野信夫の生涯を通じて考えさせられる作品でした。

    決して明るくはない作品ですが、登場する人物は共通して真っ直ぐな人物に描かれていて、捻くれた者にもそれは感じました。
    それが登場人物の信仰の影響なのか、作者自身の人に対しての想いなのか。

    私自身は何かに信仰はないが、宗教そのものが究極の依存であり生き方の指針になり得るものなのだろうと感じることはできました。

    時代背景はかなり前ですが、史実を踏まえていることを含め、貴重な読書体験でした

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    2025年07月30日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    中学1年生に読んで以来、ふと思い出して電子書籍で購入しました。今の時代、便利な機能ですね。すぐに読んで続編もさくっと購入して読んでいるところです。
    学生の頃にわくわくする話が面白くて好きだった純粋な気持ちのまま買いましたが、30も半ばになる大人が読むと、なんとも言えない心のざわめきを感じる本でした。それぞれの登場人物の気持ちが手に取るように感じられます。感じ方や考え方が変わってくるのも面白いです。夏枝の心の動きや憎悪が印象深かったです。更に歳を重ねた時に読み直したい本です。人生の荒波に揉まれた先の自分と向き合える本、次はどう感じるか楽しみです。

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    2025年07月27日
  • 氷点(上)

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    中学1年生に読んで以来、ふと思い出して電子書籍で購入しました。今の時代、便利な機能ですね。すぐに読んで続編もさくっと購入して読んでいるところです。
    学生の頃にわくわくする話が面白くて好きだった純粋な気持ちのまま買いましたが、30も半ばになる大人が読むと、なんとも言えない心のざわめきを感じる本でした。それぞれの登場人物の気持ちが手に取るように感じられます。感じ方や考え方が変わってくるのも面白いです。夏枝の心の動きや憎悪が印象深かったです。更に歳を重ねた時に読み直したい本です。人生の荒波に揉まれた先の自分と向き合える本、次はどう感じるか楽しみです。

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    2025年07月27日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    ネタバレ

    えええー!ここで終わるのかー!!!
    読む手が止まらず、残りページがどんどん少なくなっていくのに、物語は終わらない!嫌な予感がどんどん募り、結局ここで終わるのかー!!
    という感じでした。
    でも、続編があるとか????
    今すぐポチります。

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    2025年07月25日
  • 氷点(下)

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    ネタバレ

    えええー!ここで終わるのかー!!!
    読む手が止まらず、残りページがどんどん少なくなっていくのに、物語は終わらない!嫌な予感がどんどん募り、結局ここで終わるのかー!!
    という感じでした。
    でも、続編があるとか????
    今すぐポチります。

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    2025年07月25日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    ネタバレ

    登場人物が少なく、心理描写も細かいのでとても読みやすい。善と悪とどちらともつかない感情の狭間で生きる葛藤をとてもリアルに描いていると思う。
    陽子に幸せになってほしい。

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    2025年07月24日
  • 氷点(上)

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    ネタバレ

    登場人物が少なく、心理描写も細かいのでとても読みやすい。善と悪とどちらともつかない感情の狭間で生きる葛藤をとてもリアルに描いていると思う。
    陽子に幸せになってほしい。

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    2025年07月24日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    長年想ってきたふじ子との結納の日に、自らの命を犠牲にし、多くの乗客の命を救って死んでいった永野信夫。
    信夫にそこまでの行動をさせるキリスト教、宗教、もっと大きく信仰とは何だろうと思った。
    正直、神や仏に対する「信仰」は私にはピンと来なくて…。絶対的な存在に対する「崇拝」も理解し難いなぁと思う。
    でも、神や仏ではなくて、家族に対する「家族愛」、幼い頃、古くからの友人を大切に想う「友愛」など、目に見えないものを(家族愛や友愛など)存在すると信じ、支えにし、必要に感じることは「信仰」に近しいんじゃないかなと思ったり…。

    "家族とはこうあるもの、こうありたい"などのように、信仰は

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    2025年07月17日
  • 塩狩峠

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    長年想ってきたふじ子との結納の日に、自らの命を犠牲にし、多くの乗客の命を救って死んでいった永野信夫。
    信夫にそこまでの行動をさせるキリスト教、宗教、もっと大きく信仰とは何だろうと思った。
    正直、神や仏に対する「信仰」は私にはピンと来なくて…。絶対的な存在に対する「崇拝」も理解し難いなぁと思う。
    でも、神や仏ではなくて、家族に対する「家族愛」、幼い頃、古くからの友人を大切に想う「友愛」など、目に見えないものを(家族愛や友愛など)存在すると信じ、支えにし、必要に感じることは「信仰」に近しいんじゃないかなと思ったり…。

    "家族とはこうあるもの、こうありたい"などのように、信仰は

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    2025年07月17日
  • 三浦綾子 電子全集 ナナカマドの街から

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    三浦綾子さんのエッセイは、彼女の数多くの著作のヒントというか、このような見方をしているから『氷点』『塩狩峠』に代表されるような作品が生まれるんだなってことが、とてもよくわかります。

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    2025年07月16日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    ネタバレ

    この本の主題は「汝の敵を愛せ」るか?許せるか?
    結局陽子はルリ子殺しの犯人の子ではなかったが、最後まで 夏江は敵を愛せなかった。
    一番人間らしいのかもしれない。
    神様 でなければ敵は愛せないよと思う。
    敬三 も 不貞をはたらいたと思われる夏枝を許せなかった。
    徹は陽子の父のこと知っても陽子を愛したが、兄弟という立場と親の夏枝の立場とは違いすぎるからだからだろう。
    陽子が自殺をした後、他の人がどんなことがあっても陽子は自殺したんじゃないか言っていたが同感。
    強い人って何かあったらポキッと折れてしまうから。柳のようにしなやかに生きたいもんだ。

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    2025年07月15日
  • 氷点(下)

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    ネタバレ

    この本の主題は「汝の敵を愛せ」るか?許せるか?
    結局陽子はルリ子殺しの犯人の子ではなかったが、最後まで 夏江は敵を愛せなかった。
    一番人間らしいのかもしれない。
    神様 でなければ敵は愛せないよと思う。
    敬三 も 不貞をはたらいたと思われる夏枝を許せなかった。
    徹は陽子の父のこと知っても陽子を愛したが、兄弟という立場と親の夏枝の立場とは違いすぎるからだからだろう。
    陽子が自殺をした後、他の人がどんなことがあっても陽子は自殺したんじゃないか言っていたが同感。
    強い人って何かあったらポキッと折れてしまうから。柳のようにしなやかに生きたいもんだ。

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    2025年07月15日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    戦後、教師を辞め、病に倒れ寝たきりとなった若き日の三浦綾子。彼女は人との出会いを通じて「自分に与えられた道」を探しながら、人が生きることの陰にある痛みにも気づいていく。実体験をもとにしたノンフィクション。

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    2025年07月14日
  • 三浦綾子 電子全集 わが青春に出会った本

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    三浦綾子さん自身が青春時代に読んで、
    感性、思索、想像力、そして心の奥深さの
    根源となった読書案内。

    エッセイのように当時の彼女の様子も
    描かれつつどういった本なのかを紹介している。

    少年の成長、様々な生き様、複雑な恋愛模様、
    詩バトル、戦争、キリスト教など
    昔の言葉で書かれているものも多く、
    正確には読み取れないかもしれないが
    かなり興味が湧いた。

    以下、紹介されていた本たち

    ・ヘッセ 「デミアン」
    ・芥川龍之介「奉教人の死」
    ・「現代詩歌集」より抜粋
    ・ヒルティ「眠られぬ夜のために」
    ・ジョルジュ・サンド「愛の妖精」
    ・中河与一「天の夕顔」
    ・清少納言「枕草子」
    ・吉田兼好「徒然草

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    2025年07月13日
  • 三浦綾子 電子全集 ちいろば先生物語(下)

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    榎本先生の信仰への情熱を知るほど、自分の信仰の甘さが身に沁みてなりません。自信を失いました。
    しかしさいごに糸井弁子氏のお言葉をもって、三浦綾子先生は信仰は覚醒だとおっしゃってくれました。
    続けていればいつか目覚める時が来るのかと思い希望が持てました。もう少し頑張れそうです。

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    2025年06月30日
  • ちいろば先生物語(下)

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    榎本先生の信仰への情熱を知るほど、自分の信仰の甘さが身に沁みてなりません。自信を失いました。
    しかしさいごに糸井弁子氏のお言葉をもって、三浦綾子先生は信仰は覚醒だとおっしゃってくれました。
    続けていればいつか目覚める時が来るのかと思い希望が持てました。もう少し頑張れそうです。

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    2025年06月30日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    宗教色が強かったものの読みやすかった。物寂しさがのこる儚い終わり方であったが、信夫の人生について考えてしまった。実際のモデルになった人物についても夜中に調べるなどした。

    なぜかxxxHOLiCの登場人物で頭の中で情景を浮かべながら読んでいました

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    2025年06月18日
  • 塩狩峠

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    宗教色が強かったものの読みやすかった。物寂しさがのこる儚い終わり方であったが、信夫の人生について考えてしまった。実際のモデルになった人物についても夜中に調べるなどした。

    なぜかxxxHOLiCの登場人物で頭の中で情景を浮かべながら読んでいました

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    2025年06月18日
  • 母

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    某所読書会課題図書:小林多喜二の母 セキが方言を交えて語る形で家族の様子を示しているが、戦前の北海道、東京の描写が素晴らしい.家族思いの多喜二のエピソードで弟の三吾にバイオリンを買ってやる場面が良かった.銀行勤めの多喜二はかなりの高給取りだったのだ.タミちゃんとの付き合いも彼の真面目さが現れており、好感が持てた.それにしても特高の捜査は今から見ると酷いものだが、当時の社会全体がそれを黙認した責任も問われなければならないと思っている.それに似た状況が発生しそうになった場合、敏感に察知する感覚を持っておきべきだと考えている.

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    2025年06月16日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    某所読書会課題図書:小林多喜二の母 セキが方言を交えて語る形で家族の様子を示しているが、戦前の北海道、東京の描写が素晴らしい.家族思いの多喜二のエピソードで弟の三吾にバイオリンを買ってやる場面が良かった.銀行勤めの多喜二はかなりの高給取りだったのだ.タミちゃんとの付き合いも彼の真面目さが現れており、好感が持てた.それにしても特高の捜査は今から見ると酷いものだが、当時の社会全体がそれを黙認した責任も問われなければならないと思っている.それに似た状況が発生しそうになった場合、敏感に察知する感覚を持っておきべきだと考えている.

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    2025年06月16日