三浦綾子のレビュー一覧

  • 銃口 下

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    大正天皇の御大葬から昭和天皇の御大葬まで、昭和史のような時代を背景に生い立ち、教師として生きていく主人公「北森竜太」を描く。

    裕福な家庭に生まれた素直な少年の彼が、小学校時の受け持ちの先生の影響を受けて教師となる。

    天皇のご真影を拝する学校教育に何の疑問も感じず、その時代のごく普通の教師であった。

    しかし、情熱を持ってした綴り方指導が言論統制の当局の目にとまってしまった。

    治安維持法で勾留され、教師をやめさせられ、教師なら免除になって逃れていた軍隊への召集もかけられ戦争に参加しなければならず、さまざまな苦難を味わうことになるのである。

    ストーリーは太平洋戦争のあとさきに限られており

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    2020年08月07日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    下巻では、細川忠興に嫁入りした玉子にとって、急転直下の父明智光秀が起こした本能寺の変。逆賊の娘となり、姉の倫も弟も母親も根絶やしにされ、生に執着する忠興の指示でゆいいつ味土野に数年幽閉されて生を得る、豊臣秀吉のゆるしを得て戻ったときには忠興は側室をつくっていたので心が萎え、救いを求めて清原佳代をてがかりにキリシタンになる。やっぱりキリシタンに改宗した理由がぴんとこなかった小説でも。辞世の句は聡明な彼女っぽい「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 」。上巻に比べて下巻の勢いが落ちた印象。

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    2020年08月06日
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(上)

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    人は罪を犯してしまういきものであり、それをどう許し受け入れるか

    この時代の生活や価値観が丁寧に描かれている。
    若干の人物像の描写にしつこさも感じるが、人の業とういものがリアルに感じられるさすがの小説だった。

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    2020年07月11日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    災害で、大切な家族を失った主人公が可哀そうだったが、それでも「正しく」生きていこうとする姿は立派だった。これまで三浦綾子の作品を読んだが、数奇な運命にさらされながらも、希望を見出そうとした人間の強さも感じる作品。

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    2020年07月06日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    大災害発生後の拓一の復興へ向けた情熱。若さにも関わらず完璧な人間ぶりは、最後に旧約聖書のヨブが登場するが、全くその人格そのものに感じた。また拓一・耕作兄弟の母・佐枝のキリスト者としての姿は祈っている場面、聖書のヨブ記にしをりを挟んでいる場面、児童たちと讃美歌を教えている場面が出てくる程度で非常に抑えているものの、やはり印象に残る姿だ。拓一や福子を始め善良な人たちの不条理な苦難が何故?というテーマがヨブ記を通して、耕作や叔父修平たちに語られる部分がこの小説の一番の主張であり、それが極めて自然に提示される!感動的な、希望を感じさせるエンディングである。
    佐野文子という廃娼運動に取り組んだ実在のクリ

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    2020年05月17日
  • 三浦綾子 電子全集 夕あり朝あり

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    白洋舎という名前は昔から知っていたけど、その創業者がこんな人生を歩んできていたとは思わなかった。特にあちこち流浪していた頃の行動力には驚く。

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    2020年04月14日
  • 三浦綾子 電子全集 言葉の花束―愛といのちの792章

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    色んな作品の、色んな台詞が掻い摘んで読める。ジャンル分けされているのでネタ的にも(文章を書く時のお題のような感覚でも)探しやすくて便利。心に刺さる言葉もあります。本編を読むきっかけ探しにも良さそう。

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    2020年03月14日
  • 果て遠き丘

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    ラストまで炸裂する香也子砲を「ひどい」「子供のようだ」という感想は持てても、非難することができない自分に気がついた。

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    2020年01月13日
  • 三浦綾子 電子全集 果て遠き丘

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    ラストまで炸裂する香也子砲を「ひどい」「子供のようだ」という感想は持てても、非難することができない自分に気がついた。

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    2020年01月13日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    ご主人の三浦光世さんのことは、三浦綾子記念文学館のガイドをしてくれた近藤さんから聞いていたんだけど、想像以上の人格者だった(もちろんいい意味で)。まだお元気だった頃に一度お話ししてみたかった。

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    2019年12月22日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    多喜二のお母さんの方言の語り口、すこぶる良かった。美しい日本語ってこういうのなんじゃないだろうかと、思った。多喜二もすごいしお母さんもすごい。最後はちょっと泣いた

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    2019年12月07日
  • 母

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    多喜二のお母さんの方言の語り口、すこぶる良かった。美しい日本語ってこういうのなんじゃないだろうかと、思った。多喜二もすごいしお母さんもすごい。最後はちょっと泣いた

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    2019年12月07日
  • 三浦綾子 電子全集 心のある家

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    ひとつ一つのテーマは見開きの2ページで終わるくらいの短い文章もあるんだけど、言葉を選びに選んだうえでの文章なのがよくわかる。読後感の満足度が高いエッセイだった。

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    2019年11月24日
  • 母

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    「シルバーミウラー」まで残すところこの一冊だったので読み始めたのだけど、この作品に限らず三浦綾子作品は読後感が気持ちいい。何か得られたような、希望が持てるような気がする。読むというより、おばあちゃんのお話を聞いている感じだった。

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    2019年10月13日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    「シルバーミウラー」まで残すところこの一冊だったので読み始めたのだけど、この作品に限らず三浦綾子作品は読後感が気持ちいい。何か得られたような、希望が持てるような気がする。読むというより、おばあちゃんのお話を聞いている感じだった。

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    2019年10月13日
  • 一日の苦労は、その日だけで十分です

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    三浦綾子さん(1922~1999)、16番目に沢山読んでる作家さんで、「一日の苦労は、その日だけで十分です」(2018.4)は56冊目の読書です。この本は三浦綾子記念文学館の監修です。タイトルはキリストの言葉ですね。早熟で小5で江戸時代の恋愛小説の長編をノート一冊に書いた天才三浦綾子さん。13年にわたった肺結核とカリエス、7年間は寝返りひとつできないギプスベッドの仰臥の生活。療養8年目に出会い、その5年後、37歳で、35歳の三浦光世と結婚。朝から晩まで一緒、一緒でないのは銭湯とトイレだけ。壮絶かつ充実の人生と思います。

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    2019年10月06日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    死を意識して生きている人の様は
    とても惹かれる
    キリスト教信者
    人に優しくできる影響があるなら、宗教は悪くないと思う

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    2019年10月01日
  • 続 氷点(上)

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    衝撃的な内容…。
    暗く重い雰囲気や、なんとも遣る瀬無い雰囲気も漂う。
    それなのにどんどん読めてしまう。

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    2019年09月26日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    衝撃的な内容…。
    暗く重い雰囲気や、なんとも遣る瀬無い雰囲気も漂う。
    それなのにどんどん読めてしまう。

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    2019年09月26日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    三浦綾子文学記念館の案内人さんにおすすめされた本。自分の内面をここまでオープンにすることに驚き。自らの経験が三浦文学に入っているということがよくわかった。

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    2019年09月22日