三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    下巻でこんな展開になるとは思わなかった。戦争が悪というよりも、戦前から戦中に見られた一部の日本人の愚かさや自惚れっぷりが印象に残った。今はどうなんだろう?

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    2019年08月18日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    泥沼化した戦争への道が、市民目線で書かれていました。章が進むたびに暗くなっていく印象。戦争の結果を知っているので、なんともやりきれない思いで読みました。下巻がどうなるのか、気になって仕方ない。

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    2019年08月16日
  • 三浦綾子 電子全集 光あるうちに ―道ありき 第三部 信仰入門編

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    ネタバレ

    生きる意欲がうしなわれているのは、人のために動く気持ちが失われているため。働くとは、人のために心を使うことである。原罪宗教用語で原義は「的外れ」であり、普段は良くともいざとなれば冷酷さを胸に秘めている。罪を罪と感じないことが罪である。自分が正しいとする自己中心な気持ちは、自分より正しい人間を嫌う。自由な人とはいつも死の覚悟が出来ている人である(ディオゲネス)。高ぶらない・驕らないのは、愛の性質である。いかなる罪を犯しても悔い改めれば神は受け入れてくれ、神を信じるとき虚無から克服される。人にはできないことも神にはできる。

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    2019年06月19日
  • イエス・キリストの生涯

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     キリスト教のいろんな絵・・西洋画?を紹介していく本です。「イエスキリストの生涯」とタイトルがなっているけど、絵画紹介のほうが私はしっくり来るかな・・。
     三浦綾子さんは評判が良いのは聞いていたけれど、読む機会がなかなか無かったので、この機会に読んでみた本です。
     正直、絵画に解説・・というと、つまらない企画だなぁと、私の好みで思ってしまう。タイトルだと、三浦さんがイエス様の生涯を小説で描いているのかな?と思ってたので。
     現代人の感覚だと、昔の西洋画ってわかりにくくてピンと来ないので・・。なので、★を1つ減らしました。
    しかし、三浦さんの文章力は、やっぱり、スゴイ!と思いました。男性が書いて

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    2019年06月04日
  • 三浦綾子 電子全集 広き迷路

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    平成から令和にかけて読んだ本。派閥争いからの政略結婚からの自宅麻雀と、中身は昭和。
    それはともかく、クリスチャンな三浦さんが最後をこう締めるんだなあ。

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    2019年05月01日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    明智光秀の娘、玉子の生涯を描いた小説(上下巻)。歴史を学ぶ上でメインではないガラシャ夫人を知り興味を持ちました。
    歴史小説は私にはハードルが高いのだけれど、三浦綾子さんが書いたもので読みやすかった。
    戦国時代について考えさせられました。人権もなんもあったもんじゃない。野蛮で残虐極まりない、ひどい時代…。
    そんな時代の中、明智光秀はめずらしく教養があって妻と娘を愛する人間らしい人。織田信長を裏切って暗殺したという一般的な悪いイメージが覆された。織田信長こそ、本当に極悪非道な人物で読んでいて気分が悪くなるほど。光秀は信長に追い詰められた被害者だった気もする。
    その光秀のもと明智家で愛情を持って育て

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    2019年04月18日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    ネタバレ

    不覚にも悲しくなった。こんなどうしようもないクズな男でもいざ死んでしまうと悲しいものだ。
    牧師さんも中々ヤバイ奴だった(´゚д゚`)そうか、犯した罪の赦しが欲しくて牧師になるんだもんな。
     
    "愛するということは赦すこと"。。。。難しい。私には愛することはまだ難しいわ。
    皆がキリスト教徒になれば弁護士もいらないし犯罪も裁かれない世の中になるのか?(´・ω・`)??無理だよね。

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    2019年04月05日
  • 三浦綾子 電子全集 草のうた

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    三浦さんの幼年期・少女期がつづられた自伝的小説
    虚弱な体質で臆病だった彼女。でも昔から持っていたのは平たい心。
    普通なら嫉妬の炎を燃やす場面でも彼女は賞賛を浴びせ
    いいものを自分に取り入れる。
    お風呂屋さんから布をまいて裸に近いかっこうで帰ったエピソードや
    淡い初恋のエピソードなどが楽しい。
    氷点に登場する「陽子」は6年と2日でこの世を去った彼女の妹の名だった。

    いろんな別れが彼女を大人にする。
    同年代の頃の自分を思うと,大人と子どもぐらいの開きがある。

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    2019年01月05日
  • 草のうた

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    三浦さんの幼年期・少女期がつづられた自伝的小説
    虚弱な体質で臆病だった彼女。でも昔から持っていたのは平たい心。
    普通なら嫉妬の炎を燃やす場面でも彼女は賞賛を浴びせ
    いいものを自分に取り入れる。
    お風呂屋さんから布をまいて裸に近いかっこうで帰ったエピソードや
    淡い初恋のエピソードなどが楽しい。
    氷点に登場する「陽子」は6年と2日でこの世を去った彼女の妹の名だった。

    いろんな別れが彼女を大人にする。
    同年代の頃の自分を思うと,大人と子どもぐらいの開きがある。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 白き冬日

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    ギブスベッドで死と闘う日々の中で,三浦綾子さんは,短歌のすばらしさに目覚めた。最愛の人,前川正さんを亡くした後の短歌は読むのもつらい。大切なものをなくしても,ギブスベッドで生きていかなくてはならないなんて・・・。
    「娘たちが売られた時代」,「水野源三さんのうた」,「母国をひきさかれた人々」というエッセイが沁みる。二言目には娘の自慢話をしていたお父さんも娘を売らなくては生活できなかった時代があった。想像もできないけど。しかし,今は自分から安売りする時代・・・。
    水野源三さんは、9才のとき,赤痢の高熱で全身マヒの体となった。源三さんは,首を曲げることもうなづくこともできなかった。お母さんが五十音図

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    北海道の素直な少年が恩師と出会い、小学校の先生になって、幼馴染と婚約して... 
    というホノボノ感が後の悲劇との対比で切ないですね。

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    2019年01月04日
  • 三浦綾子 電子全集 生かされてある日々

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    やか人生をおくろう
    なごやか,はれやか,さわやか,にこやか,もちろんしめやかなんて言葉もあるけど,「やか人生」をということばって響きがいい。うちも「やか人生」を送ろうっと。

    とっさのことばに全人格が出る。
    ホントその通りだ。言ってしまった後,なんか相手よりも自分の考えの方が勝っているみたいな発言しちゃったななんて思ったところで後の祭り。逆になにげない一言に傷つくことも多数あり。三浦さんは「とっさのことばでも,人を励まし,慰める言葉であることが肝腎」と言っているけど,それには潜在意識までも変えてしまうくらいの謙虚な姿勢が必要だ。人のために祈る。そんなことを繰り返していれば可能かもしれない。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 あなたへの囁き―愛の名言集

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    「いつ,どこで,自分の生活を断ち切られても
     その断面は美しいものでありたい。」
     
     だから無駄な贅肉つけずに,ホントに大切なものを選んで生きたい。
     生が有限だからこそ,一日一日を大切にする。当たり前か。

    「愛は価値観を逆転させるものなのであろう。」

     高校時代,衝撃的な出会いがあった。
     自分の価値観がひっくりかえった。
     その人と昨年ネット上で再会した。
     今は静かに歴史の1ページとして見つめられる。

    「人間にとって,転んだことは恥ずかしいことじゃない。
     起き上がれないことが恥ずかしいことなのだ。」

     起きあがれないことよりも起きあがろうとしないことは
     恥ずかしいことだ。

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    2019年01月05日
  • 愛の名言集 あなたへの囁き

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    「いつ,どこで,自分の生活を断ち切られても
     その断面は美しいものでありたい。」
     
     だから無駄な贅肉つけずに,ホントに大切なものを選んで生きたい。
     生が有限だからこそ,一日一日を大切にする。当たり前か。

    「愛は価値観を逆転させるものなのであろう。」

     高校時代,衝撃的な出会いがあった。
     自分の価値観がひっくりかえった。
     その人と昨年ネット上で再会した。
     今は静かに歴史の1ページとして見つめられる。

    「人間にとって,転んだことは恥ずかしいことじゃない。
     起き上がれないことが恥ずかしいことなのだ。」

     起きあがれないことよりも起きあがろうとしないことは
     恥ずかしいことだ。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 天の梯子

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    人間は病気になったとき,早く病気が治りますようにと祈る。三浦さんも同じだった。結核という大病を患っているとき,早く治ってほしいと祈った。でも,ふと気づいた。せっかく病気になったのだから,病気をマイナスの期間ととらえないで,ちがうとらえ方をしようと。これを機に「死について考えよう。それは生について考えることにもなるから。」と考えを転換する。せっかく病気をしたんだからという発想はなかなかできるものではない。

    自分や家族,友人が病気の時祈る人は多いが,健康なときも病気のときもその人のために必要な祈りを捧げられる人は少ない。三浦さんはそんな祈りができた人なのだろう。われのためだけでなく,われわれのた

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 心のある家

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    三浦綾子さんは昔,教師をしていた。けんかして放課後残された子がいた。その子はてっきり叱られると思っていた。しかし綾子先生は叱らなかった。その子を膝にかかえて,「**ちゃんがどうか寛容な人間になれますように。」と神様にお祈りしたという。いつも大声を張り上げて説教するだけの自分とはえらい違いだった・・・。
    三浦さんと星野富弘さんの交わりも興味深かった。星野富弘さんがまだケガをする前,豚の肥をかごいっぱいにつめて坂道を運んでいた時,ある聖書の句に出会う。「すべて労する者,重荷を負う者,我に来れ。」十字架の墓碑にそう書かれていた。その墓碑は重い障害ゆえ8ヶ月亡くなってしまった子のために,その両親が作っ

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 ひかりと愛といのち

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    三浦綾子さんが修学旅行の作文を書くとき,あたり前の作文ではつまらないから
    温泉に入っている時の女学生の微妙な心理と姿を描いたら
    教師が照れて,いい評点がつかなかったという話が面白かった。
    でも,何よりも心に残ったのは,長谷氏のことば:
    「野球の試合の時,二死満塁と攻め続けて最後の一打を仕損じた零点もあれば
     三者凡退の零点もある。
     まぐれの一打や相手のエラーで点をあげることもある。
     一点がいつも零点に勝る内容をもっているわけではない。」
    こどもたちを点数や結果で評価することの危険性を示唆している。
    改めてはっとする。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 水なき雲

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    妹である母親と夫と息子二人の幼少期から受験期までの綿密で濃やかな日々にとても引き込まれた。古さは全く感じなかった。姉は狂気の母性を持ち妹は自己中心的。事故以来頭が悪くなったと言われる弟の自然な無垢さが眩しい。浮気をやめてくれと頼む優秀な兄の父親への根っ子の信頼が叶うと思えず読み進めながら苦しかった。

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    2018年10月12日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    十勝岳の大正噴火(上富良野を中心に死者144名の大災害)を扱った大作。30年以上開拓してきた土地・人がが山津波によって一瞬で流されてしまう。真面目に生きている人間がなぜこのような苦難を受けるのか。因果応報は人間の理想。現実は決して善因善果、悪因悪果ではない。東日本大震災を重ねて読んだ。

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    2018年10月09日
  • 三浦綾子 電子全集 残像

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    久しぶりに、人間の本質に!

    どうにもならない、本性が
    描きぬかれて、人は、生かされているのだろう…自分の意思に関係なく生まれた時から、個性を、持って、それは変わらない!
    深く考えさせられました!

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    2018年08月29日