あらすじ
日々の生活から心に映った風景を書き留めた愛のエッセイ集。
「随筆というのは、その時その時の心に映った風景である。(中略)いわば心のスナップ写真とでも言えようか。」(あとがき)。
一本の電話から、行きずりの子供の姿から、取材旅行先の並木道から、等々、日々の生活から生まれたさまざまな思いを綴った愛のエッセイ集。
「三浦綾子電子全集」付録として、「ゆるす」というテーマのエッセイを収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
三浦綾子さんの本を初めて読みました
雪虫やナナカマドは道民なのでわかるわかる!と共感して読みました
素敵なクリスチャンのご夫婦で、ご主人の人柄も素晴らしいと思いました
学ぶよろこび
小さな生命を守るために
は子供にも読んで欲しいと思いました
この本に出会えてよかった!!
Posted by ブクログ
再読三冊目。
これは高校時代に買ったものの最初10ページで放置して、大学三年でようやく読み終わった本。
思いのままに生きるか、思いやりに生きるか。
全てに時あり。
風土が人を育む。
今になっても忘れることのできない言葉が沢山詰まった大切な本です。
Posted by ブクログ
ひとつ一つのテーマは見開きの2ページで終わるくらいの短い文章もあるんだけど、言葉を選びに選んだうえでの文章なのがよくわかる。読後感の満足度が高いエッセイだった。
Posted by ブクログ
三浦綾子さんは昔,教師をしていた。けんかして放課後残された子がいた。その子はてっきり叱られると思っていた。しかし綾子先生は叱らなかった。その子を膝にかかえて,「**ちゃんがどうか寛容な人間になれますように。」と神様にお祈りしたという。いつも大声を張り上げて説教するだけの自分とはえらい違いだった・・・。
三浦さんと星野富弘さんの交わりも興味深かった。星野富弘さんがまだケガをする前,豚の肥をかごいっぱいにつめて坂道を運んでいた時,ある聖書の句に出会う。「すべて労する者,重荷を負う者,我に来れ。」十字架の墓碑にそう書かれていた。その墓碑は重い障害ゆえ8ヶ月亡くなってしまった子のために,その両親が作った碑だったという。それからまもなく星野さんは首から下が動かない体になり,より深く聖書と向かい合うことにある。
もうひとつ,印象的なことばがあった。「人間は懐かしいものを一杯持っているとそう簡単には堕落しないものだ。」ということば。自分が娘達にとって懐かしい風景の一部になるようにできたら・・・。