三浦綾子のレビュー一覧

  • 草のうた

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    三浦さんの幼年期・少女期がつづられた自伝的小説
    虚弱な体質で臆病だった彼女。でも昔から持っていたのは平たい心。
    普通なら嫉妬の炎を燃やす場面でも彼女は賞賛を浴びせ
    いいものを自分に取り入れる。
    お風呂屋さんから布をまいて裸に近いかっこうで帰ったエピソードや
    淡い初恋のエピソードなどが楽しい。
    氷点に登場する「陽子」は6年と2日でこの世を去った彼女の妹の名だった。

    いろんな別れが彼女を大人にする。
    同年代の頃の自分を思うと,大人と子どもぐらいの開きがある。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 白き冬日

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    ギブスベッドで死と闘う日々の中で,三浦綾子さんは,短歌のすばらしさに目覚めた。最愛の人,前川正さんを亡くした後の短歌は読むのもつらい。大切なものをなくしても,ギブスベッドで生きていかなくてはならないなんて・・・。
    「娘たちが売られた時代」,「水野源三さんのうた」,「母国をひきさかれた人々」というエッセイが沁みる。二言目には娘の自慢話をしていたお父さんも娘を売らなくては生活できなかった時代があった。想像もできないけど。しかし,今は自分から安売りする時代・・・。
    水野源三さんは、9才のとき,赤痢の高熱で全身マヒの体となった。源三さんは,首を曲げることもうなづくこともできなかった。お母さんが五十音図

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    北海道の素直な少年が恩師と出会い、小学校の先生になって、幼馴染と婚約して... 
    というホノボノ感が後の悲劇との対比で切ないですね。

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    2019年01月04日
  • 三浦綾子 電子全集 生かされてある日々

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    やか人生をおくろう
    なごやか,はれやか,さわやか,にこやか,もちろんしめやかなんて言葉もあるけど,「やか人生」をということばって響きがいい。うちも「やか人生」を送ろうっと。

    とっさのことばに全人格が出る。
    ホントその通りだ。言ってしまった後,なんか相手よりも自分の考えの方が勝っているみたいな発言しちゃったななんて思ったところで後の祭り。逆になにげない一言に傷つくことも多数あり。三浦さんは「とっさのことばでも,人を励まし,慰める言葉であることが肝腎」と言っているけど,それには潜在意識までも変えてしまうくらいの謙虚な姿勢が必要だ。人のために祈る。そんなことを繰り返していれば可能かもしれない。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 あなたへの囁き―愛の名言集

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    「いつ,どこで,自分の生活を断ち切られても
     その断面は美しいものでありたい。」
     
     だから無駄な贅肉つけずに,ホントに大切なものを選んで生きたい。
     生が有限だからこそ,一日一日を大切にする。当たり前か。

    「愛は価値観を逆転させるものなのであろう。」

     高校時代,衝撃的な出会いがあった。
     自分の価値観がひっくりかえった。
     その人と昨年ネット上で再会した。
     今は静かに歴史の1ページとして見つめられる。

    「人間にとって,転んだことは恥ずかしいことじゃない。
     起き上がれないことが恥ずかしいことなのだ。」

     起きあがれないことよりも起きあがろうとしないことは
     恥ずかしいことだ。

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    2019年01月05日
  • 愛の名言集 あなたへの囁き

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    「いつ,どこで,自分の生活を断ち切られても
     その断面は美しいものでありたい。」
     
     だから無駄な贅肉つけずに,ホントに大切なものを選んで生きたい。
     生が有限だからこそ,一日一日を大切にする。当たり前か。

    「愛は価値観を逆転させるものなのであろう。」

     高校時代,衝撃的な出会いがあった。
     自分の価値観がひっくりかえった。
     その人と昨年ネット上で再会した。
     今は静かに歴史の1ページとして見つめられる。

    「人間にとって,転んだことは恥ずかしいことじゃない。
     起き上がれないことが恥ずかしいことなのだ。」

     起きあがれないことよりも起きあがろうとしないことは
     恥ずかしいことだ。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 天の梯子

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    人間は病気になったとき,早く病気が治りますようにと祈る。三浦さんも同じだった。結核という大病を患っているとき,早く治ってほしいと祈った。でも,ふと気づいた。せっかく病気になったのだから,病気をマイナスの期間ととらえないで,ちがうとらえ方をしようと。これを機に「死について考えよう。それは生について考えることにもなるから。」と考えを転換する。せっかく病気をしたんだからという発想はなかなかできるものではない。

    自分や家族,友人が病気の時祈る人は多いが,健康なときも病気のときもその人のために必要な祈りを捧げられる人は少ない。三浦さんはそんな祈りができた人なのだろう。われのためだけでなく,われわれのた

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 心のある家

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    三浦綾子さんは昔,教師をしていた。けんかして放課後残された子がいた。その子はてっきり叱られると思っていた。しかし綾子先生は叱らなかった。その子を膝にかかえて,「**ちゃんがどうか寛容な人間になれますように。」と神様にお祈りしたという。いつも大声を張り上げて説教するだけの自分とはえらい違いだった・・・。
    三浦さんと星野富弘さんの交わりも興味深かった。星野富弘さんがまだケガをする前,豚の肥をかごいっぱいにつめて坂道を運んでいた時,ある聖書の句に出会う。「すべて労する者,重荷を負う者,我に来れ。」十字架の墓碑にそう書かれていた。その墓碑は重い障害ゆえ8ヶ月亡くなってしまった子のために,その両親が作っ

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 ひかりと愛といのち

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    三浦綾子さんが修学旅行の作文を書くとき,あたり前の作文ではつまらないから
    温泉に入っている時の女学生の微妙な心理と姿を描いたら
    教師が照れて,いい評点がつかなかったという話が面白かった。
    でも,何よりも心に残ったのは,長谷氏のことば:
    「野球の試合の時,二死満塁と攻め続けて最後の一打を仕損じた零点もあれば
     三者凡退の零点もある。
     まぐれの一打や相手のエラーで点をあげることもある。
     一点がいつも零点に勝る内容をもっているわけではない。」
    こどもたちを点数や結果で評価することの危険性を示唆している。
    改めてはっとする。

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    2019年01月05日
  • 三浦綾子 電子全集 水なき雲

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    妹である母親と夫と息子二人の幼少期から受験期までの綿密で濃やかな日々にとても引き込まれた。古さは全く感じなかった。姉は狂気の母性を持ち妹は自己中心的。事故以来頭が悪くなったと言われる弟の自然な無垢さが眩しい。浮気をやめてくれと頼む優秀な兄の父親への根っ子の信頼が叶うと思えず読み進めながら苦しかった。

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    2018年10月12日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    十勝岳の大正噴火(上富良野を中心に死者144名の大災害)を扱った大作。30年以上開拓してきた土地・人がが山津波によって一瞬で流されてしまう。真面目に生きている人間がなぜこのような苦難を受けるのか。因果応報は人間の理想。現実は決して善因善果、悪因悪果ではない。東日本大震災を重ねて読んだ。

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    2018年10月09日
  • 三浦綾子 電子全集 残像

    購入済み

    久しぶりに、人間の本質に!

    どうにもならない、本性が
    描きぬかれて、人は、生かされているのだろう…自分の意思に関係なく生まれた時から、個性を、持って、それは変わらない!
    深く考えさせられました!

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    2018年08月29日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    ネタバレ

    再読。
    父光秀の起こした本能寺の変により暗転してしまったガラシャの運命。幽閉のために幼子たちと別れる場面が特に辛い。
    けれど、深い悲しみと苦悩のその先には信仰という光が待っていた。彼女が信仰に触れるきっかけとなった清原マリヤの「苦難を恩寵と思えるように祈る」という言葉は宗教色こそ強いが、これは考え方の違い、発想の転換なのかと自分もハッと胸を突かれた記憶。
    「散りぬべき時知りてこそ 世の中の花も花なれ人も人なれ」の辞世の句から滲み出るガラシャのひたむきな情熱と生き方の覚悟は、読む度に強く心に迫り訴えかけてくる。

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    2018年08月10日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    ネタバレ

    再読。ガラシャの波乱に満ちた生涯を通して、信仰に纏わる含蓄ある言葉が散りばめられた力作。とはいえ、上巻ではまだまだ人生は波立つ前。
    この本で彼女の父である明智光秀の印象が一番変わった。敵側の意のままにはならないと死を選んだガラシャと主君の意のままにはさせないと反旗を翻した光秀、二人の生き方の根底に流れているものが本当によく似ている。決して浅はかな人物ではなかったように思う。その光秀が、母の痘痕を笑った娘を厳しくも温かく諭す親心が印象的。
    夫の忠興が妻に贈った手づくりの百人一首にもホロリとさせられた。

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    2018年08月06日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    利休の歴史を面白く読める1冊。濃茶の始まり、黒楽の始まり、大津袋の始まり、にじり口の始まりなど、宗恩の影響がこれほど大きいとは知りませんでした。

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    2018年07月10日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    ネタバレ

    心が洗われる。
    美しい日本語を話す機会はなかなか無いが、こんなふうに自然に喋れたらステキ。
    三浦綾子の本の一貫したテーマ、許すこと、赦すことは、なんと深く難しいことなんだろう…。
    古い本だけど、やはりいい。

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    2018年06月01日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    主人公の竜太が勾留、戦争により非常に苦しい状況に陥る。そんな中でも坂部先生、近堂一等兵、山田曹長、金俊明など竜太に優しく接してくれる人々がいる。竜太は自分の至らなさを嘆くが、竜太自身の思い、行動があったからこそ彼らの優しさを受けられたと思う。
    こんな時代もあったのか、と感動的な物語と受け取ることもできるし、今の時代に通ずる行動指針を学ぶこともできる良書。

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    2018年02月04日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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     日露戦争の戦果として樺太の南半分を日本が取得したと歴史で習ったが、その樺太の南半分を舞台に繰り広げられる、昼ドラや韓流ドラマなみの愛憎劇。北海道と違って樺太は外国だからそうそう簡単に行けないんですよね
     主役のはずの綺麗な心持のご立派な貴乃と孝介よりも、その主役の敵となる完治とあき子の俗な物言いや行動の描写がはるかに嫌な面も含めて印象に残り、その部分もまさにドラマ向けといえる。
     昭和52年にドラマになったようで、ロケ製作費は大変だろうからリメイクとはいわないが、再放送の価値があるのでは、もろ昼間に。
     著者は虚弱だったので、取材は全て本で済ませたのはないかと推察するが、だとしても描写が素晴

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    2018年01月20日
  • 三浦綾子 電子全集 石ころのうた

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     作家三浦綾子さんが,まだ,堀田綾子だった頃のことを綴った自伝です。
     描かれている時代は,幼少から,年若くして教員となり戦前・戦中を皇国史観の中で教育し,敗戦を迎えた頃までです。
     綾子は,全身全霊をかたむけて教育にあたり,子どもとともに成長していたからこそ,敗戦で受けた衝撃は大きなものでした。この生き方で間違いないと思っていたことが,脆くも崩れ去るとき,彼女は,教壇から去って行きます。たった7年の教師生活でした。

     昨日まで教えていた教科書に墨をぬらせたということは,わたしをして,単に国家や政治への不信ばかりではなく,すべての人間への不信に追いやっていたのである。p.339

     人間とし

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    2017年12月14日
  • 石ころのうた

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     作家三浦綾子さんが,まだ,堀田綾子だった頃のことを綴った自伝です。
     描かれている時代は,幼少から,年若くして教員となり戦前・戦中を皇国史観の中で教育し,敗戦を迎えた頃までです。
     綾子は,全身全霊をかたむけて教育にあたり,子どもとともに成長していたからこそ,敗戦で受けた衝撃は大きなものでした。この生き方で間違いないと思っていたことが,脆くも崩れ去るとき,彼女は,教壇から去って行きます。たった7年の教師生活でした。

     昨日まで教えていた教科書に墨をぬらせたということは,わたしをして,単に国家や政治への不信ばかりではなく,すべての人間への不信に追いやっていたのである。p.339

     人間とし

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    2017年12月14日