あらすじ
さまざまな苦難を乗り越えてきた著者が、すべての人の胸に希望の灯が点されるようにと願って書かれた愛のメッセージ。
「私が絶望しないで生きて来ることができたのは、『それでも明日は来る』という希望があったからだ」(あとがき)。いろいろな病気もし、さまざまな人にも会い、抗しがたい悲しい事件にも遭遇など、幾山河を越えてきた著者が、すべての悩める人に贈るエッセイ集。1977年から1988年に書かれた随筆をまとめた読者の胸に希望の灯が点されることを願った愛のメッセージ。
「三浦綾子電子全集」付録として、北海道新聞の読者欄に投稿した一文を収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
(01.14.2017)
「主(神)吾を愛す、主は強ければ
吾弱くとも 恐れはあらじ……」
この歌が葬儀でうたわれた時、私は泣けて泣けて仕方がなかった。苦労つづきの中で、この讃美歌を愛唱したということは、すばらしいことだ。どんなに苦労がつづいても、とにかく神は自分を愛していると信じて、この歌を母は毎日うたってきたのである。だから私は、母の生涯は「勝利」の生涯であったと思うのである。
今の私に必要なことをこの本から教わった。人生山あり谷ありという言葉通り、ここ一、二年なかなか思うように事が進まない日々が続いていて、精神的に弱っている。すぐネガティブになってしまったり、物事を悲観してしまうようになってしまっている。タイトル通り、それでも明日は来るという希望を持って生きる事が大事だと、改めて教わった。希望を捨てたら全てが終わってしまう。
Posted by ブクログ
三浦綾子のエッセイ。
代表作の影には、病気とも向き合う三浦綾子の姿があった。
p.240 その時しみじみ味わったことは、最初からすべてを許して、大手をひろげて待っているあり方が、いかに人間を安心させ、勇気を与え、喜びに導くものであるかということであった。