三浦綾子のレビュー一覧

  • 母

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    死因・心臓まひ。実は特高警察による過剰な暴行が原因で、小林多
    喜二は築地署で命を落とした。

    その多喜二の母が本書の主役である小林キセ。88歳のキセが自分の生い
    立ちから息子・多喜二の死、その死後の生活を読み手に語る。

    生まれは秋田県角館。貧農であった生家から嫁いだ先も、貧困にあえぐ
    一家だった。

    明治のこの時代、東北地方の貧しさは今とは比べものにならない。家族の
    生活を支える為に娘たちは人買いの手に渡される。

    そう、あの頃は普通にそんなことが行われていたんだよね。女性が学校に
    行くことすら叶わなかった時代だ。

    貧しいながらも温かい嫁ぎ先、優しく思いやりのある夫。そして子供たちに
    囲ま

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    2017年08月17日
  • 三浦綾子 電子全集 帰りこぬ風

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    ナース千香子の院内恋愛日記。婚約までした医師に五股!され、揺らぎながらも真の愛を信じた末に裏切られる。患者広川の言葉を通して、人は弱く誤りもする存在であることを気づかせ、如何に生きるかを考えさせる作品。
    三浦綾子さんがこの本でいいたかったのは、他人に流されるな、本物かどうかを問え、自分を大事に、安売りするな、ということ。
    真贋を見極めることは容易ではない。基準となる自分の「真」はいつも揺らぐから。しかし自分を大事にできるようになれば揺らぐことはなくなるのだろうか。

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    2012年08月22日
  • 三浦綾子 電子全集 水なき雲

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    ネタバレ

    常に人を羨ましがり、今の自分の生活に不満を持ち、そんな生活をしている女性の息子の目を通しての話。家に居場所の無い父親は不倫を装い、1人の時間を確保し、その真実を見抜けない母親は、裕福な姉を羨ましがり、優秀な甥に負けるなと長男に期待し、勉強の出来ない次男を馬鹿にし続ける。その上、義兄と不倫をはじめるなど・・・どこまでも救いようのない女性を母に持つ息子はそれでも母を捨てきれず。
    衝撃的なラストに息子との適度な距離を保つことの難しさと大切さを学んだ。

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    2012年07月27日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    太古の昔から自然は美しいのに、人間は果たして。愛憎の中で、人を恨まぬ生き方ができる孝作がもっとも幸福なのかもしれない。12.6.3

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    2012年06月03日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    北海道、樺太の美しい自然の中で、人の愛憎が渦巻く。運命に逆らうことなく耐え忍ぶ姿が切ない。12.5.26

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    2012年05月26日
  • 三浦綾子 電子全集 丘の上の邂逅

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    慈悲の眼差しを持ちながら鋭い批判的な視点も垣間見えるエッセイ。邂逅の意味も読み方もわかりませんでしたが、最後にはわかったような気になりました。
    本書の中に家族との夕食が嫌いだという子供の話があります。それを我が家の夕食と思い浮かべながら身につまされる思いで読む自分が情けなかったです。

    全体的にはこの本を読むと気持ちが少しだけ解きほぐされるような感覚になります。

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    2012年05月16日
  • 裁きの家

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    祖母から本を貰い読みました。

    衝撃的なラストが待っています。
    人間はなんて自分勝手で自己中心的なのでしょう。

    氷点のさらに上を行くような
    人間の嫌な部分が描かれています。

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    2012年01月17日
  • 三浦綾子 電子全集 裁きの家

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    祖母から本を貰い読みました。

    衝撃的なラストが待っています。
    人間はなんて自分勝手で自己中心的なのでしょう。

    氷点のさらに上を行くような
    人間の嫌な部分が描かれています。

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    2012年01月17日
  • 三浦綾子 電子全集 遺された言葉

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    久しぶりに読んだ三浦綾子さんの本。
    三浦綾子さんのご主人に対する思いが素敵です。

    三浦綾子さんの著書は全て、その根底にキリストを伝えたいという、その思いが流れています。それ故に文壇からは「護教文学」と、敢えて無視され続けてきたと聞いたことがあります。

    それでも、書きつづけた三浦綾子さんのこの言葉が響いてきました。
    キリストを信じる者の強さを感じました。

     わたしの場合、護教文学かも知れない、宣教文学かもしれない。それは、文学的には邪道かもしれない。そのことを充分承知の上で敢えて、わたしは今まで書きつづけてきた。
     とにかく、わたしは、文学を至上とするのではなく、神を至上とする以上、信者と

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    2012年01月04日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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     旧約聖書は、『パンセ』が全く理解できなかったので、やはり勉強しないといけないと思っている。

     阿刀田高さんの入門書は、コミカルで楽しい本だったが、三浦さんの本はくそまじめ。

     自分が高校生の時に『塩狩峠』で感動したときの、三浦さんのきまじめさとまったく変わっていない。

     こういう純粋な信仰心には正直あこがれる。

    ①わたしの目的は、とにかくつたなくても、あるいは誤っていても、旧約をあまり読んだことのない人が旧約聖書に興味を持ち、よみはじめてくだされば達せられるわけである。(p274)

    ②わたしたちの人生には「なぜこんな目にあうのか」という問いに、答えの得られぬことが多い。ま

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    2011年12月18日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    僕は信仰を必要とするほどの人生を歩んでないから、そこまで迫ってくる言葉はなかった。
    けど、「聖書は人生をひっさげて読むものだ」という言葉もすごく理解できる。自分の人生と向き合える書でもあると感じた。
    聖書買おうとまでは思わないけど、折りに触れてこの本を読み返すことを忘れないようにしよう。

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    2011年11月27日
  • 三浦綾子 電子全集 白き冬日

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    雲ひとつ流るる五月の空を見れば君逝きしとは信じがたし
    平凡な事を平凡に詠ひつつ学びしは真実に生きるといふこと
    雪の中帰り行く君振り返り少年の如く高く手を上ぐ

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    2011年11月12日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    千利休の後半生を豊臣秀吉はじめ天下の流れの中心にいた人たちとともに語る。欲や憎悪に流れそうな利休を都度、妻のおりきが支える。11.11.9

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    2011年11月09日
  • 三浦綾子 電子全集 光あるうちに ―道ありき 第三部 信仰入門編

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    三浦綾子さんによる信仰入門エッセイ。
    すごくわかりやすい。
    これが、一般の雑誌にエッセイとして載ってたなんてすごいなと思った。親しみやすく、わかりやすく、力強いあかし。
    信仰入門ということでキリスト教をよく知らない人に焦点を置いて書かれたと思うんだけど、とても励まされた。
    特に罪や祈りについて書かれた章は、本当にそうだなぁ、と。改めて教えられました。
    三浦綾子さんのすごさ、そのことばの影響力、改めて思い知らされています。

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    2011年10月12日
  • 銃口 上

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    教師になろうと思っている人に是非読んでもらいたい本。

    戦争によって言語、思想統制が行なわれる中で、どのように教え生きてゆくのか、時代が違っても主人公の「教育」に対する熱意は、現代の教育にも通ずるものがあると思う。

    教えるということの難しさを再確認できた作品。

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    2011年08月25日
  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ

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    ここまで奔放で弱い者の味方で信念を持った人の話を読むのは感動的。
    人間の価値は金や生まれや強さだけじゃないんだと思う。

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    2011年08月30日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    話が進めば進むほど、悲劇が続く恐ろしい展開。
    本来結ばれるはずだった二人が、束の間、北の地を散策する姿が哀しい

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    2011年03月21日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    医局の本棚にあり読んだ。新約聖書の話。キリスト教のことがわかりやすく書かれている。使徒について解説してありよかった。聖書では姦淫の女の話が一番好き。石を投げようとする人々に、イエスが。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」といったという話。

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    2011年02月20日
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(下)

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    ネタバレ

    【嵐吹く時も 下】 三浦綾子さん

    順平が亡くなって後も、カネナカの忙しさは変わらなかった。
    番頭の甥である三郎もカネナカで住み込み働いていた。

    カネナカに来る前は商家に奉公に出ていた三郎は如才なく働いていたが
    密かに判を持ち出し、多額の借金をし行方をくらませた。

    知らずのうちに三郎の保証人にされていた志津代たちは
    店も土地も全てを手放し、苫幌を離れ旭川へと移ってきた。

    旭川での生活は苫幌での生活とはかけ離れた静かなモノであった。
    文治は記者として働きはじめ志津代との間に3人の子どもをもうけた。

    旭川の静かな生活に物足りなさを感じるふじ乃の前に増野が現れる。

    増野は数年前に行商をやめ

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    2013年05月11日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    ネタバレ

    当時の人々の価値観や生活そして恋愛が巧くまとめられている。

    美談へと仕立て上げたいのは人間の性なのだろう。
    それを必要としている人もいるから、需要あるところに供給あり、
    というところか。

    綺麗に締めくくる為には、実際どう在ったか、ではなく、
    どう見られていたか、が結局のところものをいう。

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    2011年01月07日