三浦綾子のレビュー一覧

  • 母

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    多喜二の母がご自身、多喜二のことを語るのを三浦綾子さんを通して書かれている。明治期〜戦前の様子がよく分かる。人と人の繋がりも今よりも濃厚だったのだなぁ。悲しみの中に優しさが溢れている本でした。

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    2022年05月24日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    多喜二の母がご自身、多喜二のことを語るのを三浦綾子さんを通して書かれている。明治期〜戦前の様子がよく分かる。人と人の繋がりも今よりも濃厚だったのだなぁ。悲しみの中に優しさが溢れている本でした。

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    2022年05月24日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    ネタバレ

     道ありき第1部青春編に続く第2部結婚編。13年間にわたる長い闘病生活に耐えた著者が37歳で結婚し、一間だけの家で生活を始めてから「氷点」が入選するまでの日々を綴った自伝。三浦綾子「この土の器をも」、1981.8発行。夫、三浦光世氏の人間離れした寛容さ、素晴らしさがまず記憶に残ります。三浦綾子さんの、これまた人間離れした正直さに感銘しました。

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    2022年05月12日
  • 嵐吹く時も(新潮文庫)

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    三浦綾子『嵐吹く時も』新潮文庫。

    遠い昔に読んだ『塩狩峠』『泥流地帯』『続 泥流地帯』以来の三浦綾子。

    明治時代の末期、天売島と焼尻島を眼前に望む苫幌村を舞台に2つの家族を巡る波瀾万丈の物語。

    人生は真っ直ぐな一本道ではなく、複雑極まりなく、いつ嵐が吹き荒れてもおかしくない。金銭的な豊かさと精神的な豊かさとは全く別物。どちらを選ぶかは個人の考え方次第だろう。

    苫幌村で唯一の雑貨屋を営む中津順平とふじ乃の夫婦と娘の志津代の一家と同じく苫幌村で宿屋山形屋を営む西舘キワと恭一、文治、哲三の一家。ふじ乃の一夜の過ちと志津代の意中の男性に素直になれない気持ちが波乱をもたらす。

    その昔、天売島に

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    2022年05月07日
  • 三浦綾子 電子全集 石の森

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    若者向けの雑誌に連載されていただけあり、青春小説なのかなと読み進めていたが、急展開した末の結末に驚いた。

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    2022年05月03日
  • 海嶺(下)

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    ネタバレ

    フィクションであればどれだけよかっただろうと、思わずにはいられないラスト。


    恥ずかしながら、「異国船船打払令」のために二度と祖国の地を踏むことが許されなかった方々が実際にいたということをこの作品を読んで初めて知りました。


    いつ命を落としてもおかしくはない苛酷な状況下で、音吉たちが何度も生き抜くことができたのは、「家族にまた逢いたい」というたった一つの願いを持ち続けたからであるにも関わらず、目の前にまできた祖国に迎えられるどころか、砲撃された音吉たちの絶望と痛みは私たちの想像を絶するものであったと思います。


    引き裂かれるような裏切りにあっても、その後も異国で懸命に生き続けた音吉たちに

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    2022年04月18日
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(下)

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    ネタバレ

    フィクションであればどれだけよかっただろうと、思わずにはいられないラスト。


    恥ずかしながら、「異国船船打払令」のために二度と祖国の地を踏むことが許されなかった方々が実際にいたということをこの作品を読んで初めて知りました。


    いつ命を落としてもおかしくはない苛酷な状況下で、音吉たちが何度も生き抜くことができたのは、「家族にまた逢いたい」というたった一つの願いを持ち続けたからであるにも関わらず、目の前にまできた祖国に迎えられるどころか、砲撃された音吉たちの絶望と痛みは私たちの想像を絶するものであったと思います。


    引き裂かれるような裏切りにあっても、その後も異国で懸命に生き続けた音吉たちに

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    2022年04月18日
  • 三浦綾子 電子全集 孤独のとなり

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    三浦綾子の作品は長編もいいけれど、空いた時間に少し読めるようなこういったエッセイ集も面白い。あちこちで共感しながら読み終えました。

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    2022年03月30日
  • 孤独のとなり

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    三浦綾子の作品は長編もいいけれど、空いた時間に少し読めるようなこういったエッセイ集も面白い。あちこちで共感しながら読み終えました。

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    2022年03月30日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    ネタバレ

    わたしは短気である。
    50も見えてきて恥ずかしいがすぐにキレる。1日2,3回…は言い過ぎだが、週に1,2回は切れているのではないだろうか。

    キレる原因はたいていがメールやメッセンジャーだ。とにかく部外からのクソな依頼が多いのだ。あれせい、これせい、と。たいていが1, 2回仕事で絡んだことのあるシンガポール人だ。昔絡んだからちょっと依頼しちゃおっていう軽いノリで重い球を投げつける。一回電話してこいよ。英語しゃべれんだろ?担当違うから。 …仕方ないので、『私はお答えをする立場も権限もございません』とけんもほろろの返信をする。だってJD(Job Description)にもないしマジで専門外なこと

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    2022年03月23日
  • 小学館電子全集 特別限定無料版 『三浦綾子 電子全集 塩狩峠』

    購入済み

    名作、塩狩峠。

    列車の乗客の命を自らを犠牲にして守ったという青年の姿を描いた名作「塩狩峠」のためし読み版です。この明治時代を舞台にした悲劇を三浦先生がどのように描写表現を用いて書き上げたのかを、この作品を読んで是非分析して欲しいと思います。

    #深い

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    2022年03月01日
  • 三浦綾子 電子全集 命ある限り

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    自伝を書くのは難しいと思う。どうしても良いところばかり書きたくなるものではないかと。この作品もそういう面があるのかもしれないけど、著名な作品が書かれた背景がわかって、改めて「氷点」「塩狩峠」「ひつじが丘」あたりを読んでみたいと思った

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    2022年02月24日
  • 命ある限り

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    自伝を書くのは難しいと思う。どうしても良いところばかり書きたくなるものではないかと。この作品もそういう面があるのかもしれないけど、著名な作品が書かれた背景がわかって、改めて「氷点」「塩狩峠」「ひつじが丘」あたりを読んでみたいと思った

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    2022年02月24日
  • あのポプラの上が空 新装版

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    正直に言えば「え?ここで終わりなの?」と思った。この家庭の後日談をぜひ読んでみたい。ふざけた視点であれば、初美と景子に好意を持たれている惇一が羨ましい。かなり。

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    2022年02月05日
  • あのポプラの上が空 新装版

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    静かに自己を見つめ直したい時に三浦綾子さんの作品を手にする。ご自身がキリスト教信者であることで、作中でも頻繁に神や祈りに触れ、登場人物の宗教観の有無も大事な要素だ。裕福な家族の崩壊を、第三者の惇一とともに目の当たりにしながら、"人の生きる道"を読者に問う。裕福一家の末娘は「うちには宗教がない」と言うが、無宗教が問題ではなく、進むべき信念がないのが問題なのだと我を顧みたり。

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    2022年01月31日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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    最後に書かれているように、この人の生き方は、このあとの関ヶ原の戦いに少しは影響を及ぼしているのかもしれないと感じた。

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    2022年01月30日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    人のあり方として感銘を受けずにはいられない場面の連続である。正直、現実離れしている。(言動の)意味が分からないと何度も思った。これが自伝、半ノンフィクションというから信じがたい。山あり谷ありならぬ、罪あり救いあり。(しかし、大抵の人には優れた導き手がいない。前川正に導き手はいたのだろうか。)

    ーーー以下引用ーーー
    「綾ちゃん、ぼくは今まで、綾ちゃんが元気で生きつづけてくれるようにと、どんなに激しく祈って来たかわかりませんよ。綾ちゃんが生きるためになら、自分の命もいらないと思ったほどでした。けれども信仰のうすいぼくには、あなたを救う力のないことを思い知らされたのです」と、自らの足を石で打ちつけ

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    2021年12月15日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    下巻には利休が秀吉と出会いその茶頭となり、世に名を馳せ、切腹でその生を終えるまでがドラマチックに描かれており、ページを捲る手が止まらず一気に読み終えた。利休と秀吉の立場や心境の変化、利休の立場が上がるにつれ生じる秀吉の側近との摩擦、おりきと心の通った夫婦関係、茶の湯を通して築いた師弟関係、そして茶の湯に対する真摯な姿勢が三浦綾子氏の筆で鮮やかに描かれている。

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    2021年10月20日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    ネタバレ

    茶聖千利休が後に後妻となるおりきと出会う所からストーリーが展開する。上下巻で切腹によって幕を閉じるまでを鮮やかに描く。
    話の中で道具出てきたりお点前のシーンでは、以前お茶のお稽古に行っていた頃を思い出し、そういう経緯で現在の茶道の形ができたのかと興味深く読み進めた。

    山本兼一著の『利休に尋ねよ』と被る部分も多いが、書き手によって浮き彫りにされる利休の人物像が変わりそれもまた面白い。

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    2021年10月20日
  • 三浦綾子 電子全集 夢幾夜

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    人の夢の話はつまらない

    とよく言うがどうだろう。
    読み初めはそんなつもりで読んでいたが、気がついたら夢中になってる。
    文字通り、夢の中に引き込まれているよう。
    これも三浦綾子の才能の一つなのだろうな。
    あとがきまでしっかり、感情を揺らされました。

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    2021年10月17日