三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小林多喜二の生涯、人間性を母からの目線で書かれている小説です。
同時に母の生涯も描かれています。
お母さんがインタビューを受けているように書かれていて、東北なまりのしゃべり言葉が温かみを感じます。
まず、お母さんの人柄が良すぎます!
明るくて、優しくて、働き者。
このお母さんにかかれば、どんな人もいい人になってしまうのではないかな〜。
周りを明るく優しく包みこんでくれる存在なんです。
多喜二もこの親にしてこの子というような、親思い、兄弟思いなんです。
初任給で音楽好きの弟のためにバイオリンを買ってきたエピソードには泣けました…。(のちに弟はバイオリン奏者に)
そして、本当に平等を目指しているのに感動しました。
それが偽善でなく、芯から一貫しているんですよね。
それがわかるのが、タミちゃんの借金の肩代わりをして、自由な身にしたあとのこと。
「ここですぐおれのお嫁さんになってくれといえば、おれの金で救い出されたタミちゃんは断るにも断れん」と言って、手を出さないんです。
共産主義というと、理想は高いけれどなかなか行動が伴わないことが多いように感じていました。
しかし、多喜二は本当に理想を実践していたんだと思いました。
そのまっすぐさが死に追いやってしまったんでしょうね。
多喜二が警察に捕まり死んだ後の話は、子どもがいる人は号泣してしまうかもしれません(注意!)
子どもを拷問で亡くした親の気持ちは私には到底理解できないでしょう。
寄り添うことも難しいかもしれません。
そのときに寄り添ってくれるのが宗教なのかもしれないなと思いました。
お母さんもキリスト教に救われたんだろうな~。 -
Posted by ブクログ
小林多喜二の生涯、人間性を母からの目線で書かれている小説です。
同時に母の生涯も描かれています。
お母さんがインタビューを受けているように書かれていて、東北なまりのしゃべり言葉が温かみを感じます。
まず、お母さんの人柄が良すぎます!
明るくて、優しくて、働き者。
このお母さんにかかれば、どんな人もいい人になってしまうのではないかな〜。
周りを明るく優しく包みこんでくれる存在なんです。
多喜二もこの親にしてこの子というような、親思い、兄弟思いなんです。
初任給で音楽好きの弟のためにバイオリンを買ってきたエピソードには泣けました…。(のちに弟はバイオリン奏者に)
そして、本当に平等を目指しているのに感動しました。
それが偽善でなく、芯から一貫しているんですよね。
それがわかるのが、タミちゃんの借金の肩代わりをして、自由な身にしたあとのこと。
「ここですぐおれのお嫁さんになってくれといえば、おれの金で救い出されたタミちゃんは断るにも断れん」と言って、手を出さないんです。
共産主義というと、理想は高いけれどなかなか行動が伴わないことが多いように感じていました。
しかし、多喜二は本当に理想を実践していたんだと思いました。
そのまっすぐさが死に追いやってしまったんでしょうね。
多喜二が警察に捕まり死んだ後の話は、子どもがいる人は号泣してしまうかもしれません(注意!)
子どもを拷問で亡くした親の気持ちは私には到底理解できないでしょう。
寄り添うことも難しいかもしれません。
そのときに寄り添ってくれるのが宗教なのかもしれないなと思いました。
お母さんもキリスト教に救われたんだろうな~。 -
Posted by ブクログ
面白かった 面白かった。著者がクリスチャンであることや、神の存在、神を信じることの素晴らしさ、聖書の奥深さなどが書かれていて、目に見えるものしか信じないのは人間の限界に閉ざされているだけ的なことで、実際には人間がはかりし得ないものが存在している、と。ここはまさにそうだと思う。
この本は昭和57年に発刊されており、今でこそ、見えないものの存在を認知しつつある学問が出来つつあるが、この昭和のイケイケな時代において、宗教、キリスト教を広げるのは難しかったんじゃないかな、と思う。
個人的な疑問で、キリスト教とスピリチュアルの棲み分け的な考え方は何だろうな、と思った。 -
Posted by ブクログ
最後にキリスト教的な話も出てくるけれど、全体として人は正直に生きるべしって気がしました。そのほうが自分として気持ちが良いから。
良いことをすれば良いことが起こり、悪いことをすれば悪いことが起こるというのは人間の希望であって、現実は悪いヤツが良い思いをしっ放しだったりもする。それを怒っている時間がもったいない。
主人公たち一家が精一杯生きていく姿に清々しく生きるということを思い出させてもらいました。そして人は1人で生きているのではないという事も感じました。
いずれ富良野や美瑛に行くときは、ここに広がる景色は十勝岳大噴火の泥流を乗り越えての美しさなのだと思いながら眺めたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作「氷点」よりも興味深く読めた。前作はフィクションを読んでいるという感が大きく、テーマの「原罪」を意識することが難しかった気がするが、今作は「罪のゆるし」について漠然とだが考えながら読むことができた。
登場人物それぞれの視点で描かれており、とある事象が夏枝としては考えがあってのことでも啓造視点では全く別のように捉えられている。どの登場人物も身勝手に都合の良いように考えていて、人間はそういう生き物なんだろうなと感じた。
最終盤で陽子が「人間同士のゆるしには、恐らく完全を求めることはできないであろう」と考えているが、だから神という存在が生まれたのだと思う。神がゆるすとすれば人間の手の出しようがないところで落とし所がつく。
読んだ時の状況や年齢で感じ方が変わる気がするので、また何年後かに読んでみたい。
1960年代の生活や時代背景が垣間見えたのと、北海道のいろんな描写が書かれていて楽しかった。本編ではないが解説の「文学とは何か?それは人間を解明するものである、ということができよう」という言葉が心に残った。
陽子:本当によく頑張っている。高潔すぎて生きていくのは大変だと思うが幸せになってほしい。
夏枝:基本的に自分中心の考え方で(他の人のためと言っている部分も自分に都合の良いように考えている)全く共感できないが、女性の本質はこんな感じなんだろなと思った。陽子と正反対で世渡り上手というか、何があっても最後まで生き残るタイプだと思う。
啓造:流石に流されすぎでは。もう少し自分の考えを持った方が良いと思う。
村井:理解不能。普通に気持ち悪かった。
北原:辻口家の事情に直接関係ないのに足を失うことになり一番可哀想。陽子は北原と結婚する決意を固めて物語は終わるが、北原は断りそう。
達哉:最初はちょっとかわいいくらいに思っていたが流石に暴走しすぎ。恵子に同情さえする。
弥吉:出番はほぼないが赦しを一番体現していた人物。戦争に行った人にしかわからない気持ちがあるのだと思う。 -
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ネタバレ前作「氷点」よりも興味深く読めた。前作はフィクションを読んでいるという感が大きく、テーマの「原罪」を意識することが難しかった気がするが、今作は「罪のゆるし」について漠然とだが考えながら読むことができた。
登場人物それぞれの視点で描かれており、とある事象が夏枝としては考えがあってのことでも啓造視点では全く別のように捉えられている。どの登場人物も身勝手に都合の良いように考えていて、人間はそういう生き物なんだろうなと感じた。
最終盤で陽子が「人間同士のゆるしには、恐らく完全を求めることはできないであろう」と考えているが、だから神という存在が生まれたのだと思う。神がゆるすとすれば人間の手の出しようがないところで落とし所がつく。
読んだ時の状況や年齢で感じ方が変わる気がするので、また何年後かに読んでみたい。
1960年代の生活や時代背景が垣間見えたのと、北海道のいろんな描写が書かれていて楽しかった。本編ではないが解説の「文学とは何か?それは人間を解明するものである、ということができよう」という言葉が心に残った。
陽子:本当によく頑張っている。高潔すぎて生きていくのは大変だと思うが幸せになってほしい。
夏枝:基本的に自分中心の考え方で(他の人のためと言っている部分も自分に都合の良いように考えている)全く共感できないが、女性の本質はこんな感じなんだろなと思った。陽子と正反対で世渡り上手というか、何があっても最後まで生き残るタイプだと思う。
啓造:流石に流されすぎでは。もう少し自分の考えを持った方が良いと思う。
村井:理解不能。普通に気持ち悪かった。
北原:辻口家の事情に直接関係ないのに足を失うことになり一番可哀想。陽子は北原と結婚する決意を固めて物語は終わるが、北原は断りそう。
達哉:最初はちょっとかわいいくらいに思っていたが流石に暴走しすぎ。恵子に同情さえする。
弥吉:出番はほぼないが赦しを一番体現していた人物。戦争に行った人にしかわからない気持ちがあるのだと思う。