三浦綾子のレビュー一覧
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面白かった 面白かった。著者がクリスチャンであることや、神の存在、神を信じることの素晴らしさ、聖書の奥深さなどが書かれていて、目に見えるものしか信じないのは人間の限界に閉ざされているだけ的なことで、実際には人間がはかりし得ないものが存在している、と。ここはまさにそうだと思う。
この本は昭和57年に発刊されており、今でこそ、見えないものの存在を認知しつつある学問が出来つつあるが、この昭和のイケイケな時代において、宗教、キリスト教を広げるのは難しかったんじゃないかな、と思う。
個人的な疑問で、キリスト教とスピリチュアルの棲み分け的な考え方は何だろうな、と思った。 -
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最後にキリスト教的な話も出てくるけれど、全体として人は正直に生きるべしって気がしました。そのほうが自分として気持ちが良いから。
良いことをすれば良いことが起こり、悪いことをすれば悪いことが起こるというのは人間の希望であって、現実は悪いヤツが良い思いをしっ放しだったりもする。それを怒っている時間がもったいない。
主人公たち一家が精一杯生きていく姿に清々しく生きるということを思い出させてもらいました。そして人は1人で生きているのではないという事も感じました。
いずれ富良野や美瑛に行くときは、ここに広がる景色は十勝岳大噴火の泥流を乗り越えての美しさなのだと思いながら眺めたいと思います。 -
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ネタバレ前作「氷点」よりも興味深く読めた。前作はフィクションを読んでいるという感が大きく、テーマの「原罪」を意識することが難しかった気がするが、今作は「罪のゆるし」について漠然とだが考えながら読むことができた。
登場人物それぞれの視点で描かれており、とある事象が夏枝としては考えがあってのことでも啓造視点では全く別のように捉えられている。どの登場人物も身勝手に都合の良いように考えていて、人間はそういう生き物なんだろうなと感じた。
最終盤で陽子が「人間同士のゆるしには、恐らく完全を求めることはできないであろう」と考えているが、だから神という存在が生まれたのだと思う。神がゆるすとすれば人間の手の出しようがないところで落とし所がつく。
読んだ時の状況や年齢で感じ方が変わる気がするので、また何年後かに読んでみたい。
1960年代の生活や時代背景が垣間見えたのと、北海道のいろんな描写が書かれていて楽しかった。本編ではないが解説の「文学とは何か?それは人間を解明するものである、ということができよう」という言葉が心に残った。
陽子:本当によく頑張っている。高潔すぎて生きていくのは大変だと思うが幸せになってほしい。
夏枝:基本的に自分中心の考え方で(他の人のためと言っている部分も自分に都合の良いように考えている)全く共感できないが、女性の本質はこんな感じなんだろなと思った。陽子と正反対で世渡り上手というか、何があっても最後まで生き残るタイプだと思う。
啓造:流石に流されすぎでは。もう少し自分の考えを持った方が良いと思う。
村井:理解不能。普通に気持ち悪かった。
北原:辻口家の事情に直接関係ないのに足を失うことになり一番可哀想。陽子は北原と結婚する決意を固めて物語は終わるが、北原は断りそう。
達哉:最初はちょっとかわいいくらいに思っていたが流石に暴走しすぎ。恵子に同情さえする。
弥吉:出番はほぼないが赦しを一番体現していた人物。戦争に行った人にしかわからない気持ちがあるのだと思う。 -
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ネタバレ前作「氷点」よりも興味深く読めた。前作はフィクションを読んでいるという感が大きく、テーマの「原罪」を意識することが難しかった気がするが、今作は「罪のゆるし」について漠然とだが考えながら読むことができた。
登場人物それぞれの視点で描かれており、とある事象が夏枝としては考えがあってのことでも啓造視点では全く別のように捉えられている。どの登場人物も身勝手に都合の良いように考えていて、人間はそういう生き物なんだろうなと感じた。
最終盤で陽子が「人間同士のゆるしには、恐らく完全を求めることはできないであろう」と考えているが、だから神という存在が生まれたのだと思う。神がゆるすとすれば人間の手の出しようがないところで落とし所がつく。
読んだ時の状況や年齢で感じ方が変わる気がするので、また何年後かに読んでみたい。
1960年代の生活や時代背景が垣間見えたのと、北海道のいろんな描写が書かれていて楽しかった。本編ではないが解説の「文学とは何か?それは人間を解明するものである、ということができよう」という言葉が心に残った。
陽子:本当によく頑張っている。高潔すぎて生きていくのは大変だと思うが幸せになってほしい。
夏枝:基本的に自分中心の考え方で(他の人のためと言っている部分も自分に都合の良いように考えている)全く共感できないが、女性の本質はこんな感じなんだろなと思った。陽子と正反対で世渡り上手というか、何があっても最後まで生き残るタイプだと思う。
啓造:流石に流されすぎでは。もう少し自分の考えを持った方が良いと思う。
村井:理解不能。普通に気持ち悪かった。
北原:辻口家の事情に直接関係ないのに足を失うことになり一番可哀想。陽子は北原と結婚する決意を固めて物語は終わるが、北原は断りそう。
達哉:最初はちょっとかわいいくらいに思っていたが流石に暴走しすぎ。恵子に同情さえする。
弥吉:出番はほぼないが赦しを一番体現していた人物。戦争に行った人にしかわからない気持ちがあるのだと思う。 -
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⭐︎4.6
泥流地帯だけで完結してしまったら、なんと悲しいものかたりだったろうか。この続編があることで、救われた気がする。わずかな光でも希望が見えて、ものかたりは終わった。
読後感はすこぶる良い。この時代背景のしかも北の大地が舞台のそれなので、明るい未来が想像できようはずがないが、一条の希望の光は差し込んだのだ。
拓一はまさに聖人と言って良い人格の持ち主だろう。耕作は人間臭い、煮え切れない衆生の人の代表と言えるのかもしれない。ふくこは菩薩と思えた。キリスト教文学と言える本作に、菩薩である、多分日本人には受け入れやすいのだろうか、そのために登場させたのかとも思える。
なんにしても、不幸不幸で終わらずによかった。いや別に、絵空事だからどう待ってもいいのだが、今作は本当に救いがあってよかった。
氷点のような終わり方だったら、どうしようと思いながら、ページを括っていた。 -
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⭐︎4.3
読み始めて、なんと印象に残る言葉の多いものかたりなのだろうと思っている。
聖書(未だ通読したことはないのだが)を基本に置いたものかたりだと思っている。
北の大地北海道で土とともに生き、土を生業に静かに生きている人々のものかたりだ。
今まで生きてきて、幾つも、いく回も、後悔をしてその端端を時折思い出している。
ふく子・せつ子・耕作・拓一彼等の将来はどうなるのだろう。
楽しみ楽しみ。
などと書いたが、楽しくはなかった。悲しく、寂しく、切ないものかたりだった。
人生の後悔を思い起こさせるものかたりだった。
我が人生に悔いはなしなどと謳った名優がいたが、私の人生は悔いばかりである。ただ、やらない後悔より、やった後悔を目指している。
災害時に、生き残ることが罪深いのか、死ぬ事が罪深いのか。と作中で問われる、ああそれならば生き残るものが罪深いのだろうと思ってしまう。
人生はままならないものだ。 -
Posted by ブクログ
余韻を残して終わった『氷点』の続編。
自殺未遂を起こした陽子ちゃんが助かり、特に後遺症もなく暮らしていくなかで、より著者のキリスト教的な視点が強く表現されていく作品でした。
キリスト教における「原罪」と「許し」をティーンエイジャーの陽子ちゃんがどう自分のなかで消化(昇華)していくのかのお話。
陽子ちゃんが我が子を殺した犯人の子ではないと知ってもお母さんは未熟な人間のまま。これは一生変わらなさそう。
医師のお父さんも良い人であろうとし過ぎていくつになっても迷いっぱなし。
そこに暴動機関車のような陽子ちゃんの実の弟などが出てきて、とにかくお話としては飽きさせませんでした。
ただ、陽子ちゃんまでぐじぐじし始めてスッキリする感じはないお話ですね。 -
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余韻を残して終わった『氷点』の続編。
自殺未遂を起こした陽子ちゃんが助かり、特に後遺症もなく暮らしていくなかで、より著者のキリスト教的な視点が強く表現されていく作品でした。
キリスト教における「原罪」と「許し」をティーンエイジャーの陽子ちゃんがどう自分のなかで消化(昇華)していくのかのお話。
陽子ちゃんが我が子を殺した犯人の子ではないと知ってもお母さんは未熟な人間のまま。これは一生変わらなさそう。
医師のお父さんも良い人であろうとし過ぎていくつになっても迷いっぱなし。
そこに暴動機関車のような陽子ちゃんの実の弟などが出てきて、とにかくお話としては飽きさせませんでした。
ただ、陽子ちゃんまでぐじぐじし始めてスッキリする感じはないお話ですね。