三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    ちょっと長い気もするけど氷点のエピローグのような、原罪というよりも赦しがテーマの話し。

    芸術性としては氷点のみでも良かった気もするが、
    「続」によって赦しと救いのある話しになっているので、三浦綾子さんの優しさを感じる。

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    2023年07月04日
  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ

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    塩狩峠記念館の受付の方にすすめられて読みました。同じ著者の作品で「母」という作品もあるのですが、この「岩に立つ」と同様に、主人公本人に語らせるような表現がとても読みやすく、作品に入り込めるような印象でした。

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    2023年07月01日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    ヨブ記を題材とした、正しく生きるとは、善く生きるとは何か(=信じるとは何か)を苦難を通して表現した作品。

    ヒューマンドラマの形式で、
    信仰心(正しく生きる)とは何かを、寓意的に読者にわかりやすく説明していく。

    「善因善果・悪因悪果の否定」という構造で非常に分かりやすく信仰心を理解できる一方で、物語全体が善行善果になってしまっているのも否めない。

    本家の「ヨブ記」自体も同じ構造になっているので、本当の意味での信仰の深さや神秘性を、言葉や物語を通して表現する事に限界があるのかなと感じました。

    一般大衆向けに書かれていると思うのでしょうがないですが、ニーチェが言うところのルサンチマンに陥って

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    2023年11月07日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    戦中〜戦後の時代背景で正誤の倫理観の揺らぎや、
    正しく生きるとは、というテーマも分かりやすく深く描かれています。

    ただ上巻から下巻の中盤くらいまではグイグイ読ませる勢いがありましたが、ラストに近づくにつれて、ストーリーの綿密さ弱くなり、ご都合主義的な印象を感じました。

    もしかしたら、もうその時はだいぶ体調を崩されていたのかな。

    とはいえ代表作というのも理解出来る、重要な作品だと思います。

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    2023年06月28日
  • 三浦綾子 電子全集 続 泥流地帯

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    どんな理不尽が襲い掛かってきても、真面目に生きることで道は開けることを証明して見せた続編。
    拓一・耕作兄弟は、祖父母、姉、妹、田畑を失った。それでも折れず、先祖が汗水流して開拓した土地をまた作物が育つような田畑にしたいという一心で、真っ直ぐ生きる彼らに勇気をもらった。
    前作とは違い、拓一・耕作兄弟にとって唯一の近くにいる身内といってもよい修平叔父が出てくるたびに息が詰まる思いだった。
    「因果応報は人間の理想だよな」耕作の放ったこの言葉がこの作品の最大のテーマと言ってもいいと思う。

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    2023年05月11日
  • 三浦綾子 電子全集 私にとって書くということ

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    自らが書かれた作品に対しての思いとか、考え方なんかが書かれていて、楽しく読めました。ただ、短編集「病める時も」に収録されている『奈落の声』が「割合おほめの言葉を頂いた作品」と書かれていたのに驚いた。考えさせられはしたけど。

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    2023年05月06日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(下)

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     本巻では、本能寺の変直前から細川ガラシャが没する関ケ原の戦い直前までを描く。
     細川ガラシャという人物はキリスト教の教えに従い天寿を全うした印象が強いが、キリスト教の洗礼を受けたのは死の約10年前と割と短め。それでも洗礼を受ける前からキリスト教思想の影響を受けていたことが伺える。
     周りの人への慈愛と信仰に則った凛とした姿勢に思わず感嘆してしまう。

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    2023年05月06日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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     キリスト教信仰に生きた細川ガラシャの生涯を描く著者初の歴史小説。
     日本史上最大の謀反とも言われる本能寺の変で、主君織田信長を倒した明智光秀。その子として生まれたが故に、悲劇的な生涯を送ることになった玉子(後のガラシャ)。
     この上巻では、玉子の誕生から本能寺の変直前までの流れが描かれている。まだ玉子はキリスト教に帰依しておらず、信仰に纏わる話はほとんど出てこない。政争の道具として扱われた当時の女性の様子と、信長の性格とそれを取り巻く人間模様が中心に描かれている。
     大河ドラマを読んでいるようで、とても興味深く、面白い。歴史ものなので登場人物は多いが、文章の内容が分かりやすいので、人物関係に

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    2023年05月05日
  • 一日の苦労は、その日だけで十分です

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    木内綾さん
    「流氷」の優佳良織を織るために実際に流氷を見に行き、ずっと立ち尽くす話
    福井達雨さん
     止揚学園の園長。「ためにでなく共に生きる」大学生の時に影響を受けた人と三浦さんがつながっていた喜び。
    アンネの日記
     人間は気高く慈悲深く
     善良であれ
     ただこれだけが
     私たちの知っているすべての存在と
     人間とを区別するものだから
    アンネの姉マルゴットのノートより ゲーテの言葉

    今日を命日だと思って生きよう!
     

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    2023年05月04日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    泥流地帯が良かったので、全くあらすじを知らないまま手に取った。舞台こそ戦前の樺太と北海道で三浦綾子の世界観だが、登場人物たちの複雑に絡み合った愛憎の人間関係は現代の昼ドラでもこうはいかないだろうというほど。
    神は登場人物全員に過酷すぎる運命を与えるのだが、主人公の貴乃は身を捩りながらただひたすら耐える。耐えて、耐えて、耐えた最後に戦争はさらに試練を与えていく。人間にとって耐えるということはーー。
    2023/03

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    2023年03月21日
  • 三浦綾子 電子全集 細川ガラシャ夫人(上)

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    後半は、光秀のことが書かれていて、本能寺の変に至る心理面の状況が興味深く面白く読みました。この父親像を詳細に記してこその、細川ガラシャなのだと思うと、下巻が楽しみです。

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    2023年03月18日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    久しぶりに三浦綾子氏の作品に手を出してみる。
    作品を通底している北の大地と貧困と愚直さ。
    いくら理不尽であっても真面目に生きようとする姿に胸を打たれる。
    現代でいうと3.11の津波を彷彿とさせる災害の中でもがく姿は、目を背けたくなるが直視しなくてはならぬ厳しさを伝えてくる。
    続泥流地帯も是非読みたい。
    2023/02

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    2023年02月26日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    【恋とは。夫婦の愛とは。ゆるすこととは。】

    青春から、
    憧れから、
    理解不能な、
    また自分の辞書をひいてもわからないことに
    惹かれ、
    知りたいと思い、
    やがて真実を知り、
    酸いも甘いも噛み分けて、
    許し、
    許され、
    生きていく。

    良一のように、悔い改めるというのは稀だと思う。
    そして奈緒美のように
    葛藤をしながらもゆるし続けることは
    相当に気力の要ること。
    守るべき弱き者の存在があれば
    なおのことゆるさない選択だってあるだろう。

    ひつじが丘は美しい。
    現実はそんな画になるようなことばかりではないけど
    そのような関係もあるんだろうな
    あってほしいなと思った。

    許すことは難しい。
    気づくこ

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    2023年02月04日
  • 三浦綾子 電子全集 明日のあなたへ―愛するとは許すこと

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    三浦綾子のエッセイ集を読んでいると、「一度でいいから会って話してみたかった」という思いになる。いろいろな相談事が本人に寄せられていたそうだが、自分と同じような思いの人がたくさんいたんだろうなと思う。

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    2023年01月07日
  • 続 氷点(上)

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    心を入れ替えよう!と思っても、ちょっとしたことですぐ気持ちが変わってしまう描写が多く、人間ってほんとにそうだよなあ......。と思います。するとテーマである「原罪」が脳裏にちらつき、三浦綾子ってすごい、と感じました。

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    2022年12月13日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    心を入れ替えよう!と思っても、ちょっとしたことですぐ気持ちが変わってしまう描写が多く、人間ってほんとにそうだよなあ......。と思います。するとテーマである「原罪」が脳裏にちらつき、三浦綾子ってすごい、と感じました。

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    2022年12月13日
  • 三浦綾子 電子全集 愛すること信ずること

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    巻末に書かれた、夫である光世さんの「妻を語る」で、この作品が初めてのエッセイ集ということを知った。今の時代では少し価値観が違うところもあるように見えるけど、論じていることの根っこは今でも通用するし、そうありたいと思うことが多くあった。装幀が好きです。

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    2022年12月13日
  • 三浦綾子 電子全集 われ弱ければ-矢嶋楫子伝

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    まとまらないので備忘メモ。
    ・三浦綾子の語り口が良い。「われ弱ければ」このタイトルも良い。さぞかしご立派な方の説教くさい伝記なのであろうというこちらの警戒心をふるふると解く、それでいて気品のある、近寄り易さと神々しさとが同居する不思議な本だった。
    ・人を裁くことのできるのは神様だけ。「汝らのうち、罪なき者まず石を投げ打て」。
    ・『長煙管』の章が好きだ。ミセス・ツルーが揖子を新栄女学校の校長とすることを決めた時、揖子はクリスチャンではなかった。しかもスパスパ煙草を吸う。奮ってる。

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    2022年12月05日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    千利休、おりき、おぎんなど家族たちが、秀吉の天下統一に伴い、段々と権力闘争の渦に飲み込まれていくさまが、見事に表現されています。
    権力、文化のアイデンティティとして位置付けられていた茶道を追求していく利休の葛藤がそこにはありました。
    歴史小説、また世界観など、素晴らしい作品です。

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    2022年11月16日
  • 嵐吹く時も(新潮文庫)

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    旭川三浦綾子記念館で記念購入。
    話が動いたと思ったらまだ2/3も残っていた。というくらいに、何度も情勢と時期が動く。
    にもかかわらず、登場人物は冒頭の一覧で確かにほぼ足り、それでいて無理がない。
    総じて人間の罪についての話であるが、キリスト教的罪とこの物語にいう罪とが同じなのかは分からない。
    北の大地で、皆が必死に成長し、生きていく中で、少しのボタンのかけ違いが色々な人を動かしていくという少し悲しい話だったが、飽きは来ないので一気に読めた。

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    2022年10月17日