三浦綾子のレビュー一覧

  • 氷点(下)

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    上巻では感じなかったが、下巻は夏枝に対してかなりの嫌悪感。
    陽子は様々な人間のダークサイドな部分に振り回されただけの被害者。可哀想すぎる…。

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    2026年08月22日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    千利休というと秀吉との確執が思い浮かぶがこの作品では千利休と周りの女性たち(正妻、側室、娘たち)に焦点が当てられている。利休が恋焦がれるおりきが自分以外の男に囲われるかもとヤキモキするところ、おりきと通じあえて有頂天なところは、かなり人間くさい。

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    2026年08月20日
  • 母

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    「蟹工船」の作家、左翼活動家でもあった小林多喜二の母セキの生涯を描いた作品。セキの一人称で語られる多喜二の一生でもある。
    名もなく貧しく美しい小林家の次男多喜二もまた貧しくとも清廉で、それ故に貧しい者のために純粋に闘った人だった。誰も、何も、間違えてはいないのに。なんだろ、「アカ」の出発点はその一点のはずだろうに…

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    2026年08月17日
  • 三浦綾子 電子全集 母

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    「蟹工船」の作家、左翼活動家でもあった小林多喜二の母セキの生涯を描いた作品。セキの一人称で語られる多喜二の一生でもある。
    名もなく貧しく美しい小林家の次男多喜二もまた貧しくとも清廉で、それ故に貧しい者のために純粋に闘った人だった。誰も、何も、間違えてはいないのに。なんだろ、「アカ」の出発点はその一点のはずだろうに…

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    2026年08月17日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    小さい頃から手話が第一言語のため、本を読むのは苦手だった。高校で読書発表会があったので、悩む時に母からこの本に勧められた。読んでみたらびっくりするほど日本語が分かりやすく、イメージもできた。

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    2026年08月09日
  • 塩狩峠

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    小さい頃から手話が第一言語のため、本を読むのは苦手だった。高校で読書発表会があったので、悩む時に母からこの本に勧められた。読んでみたらびっくりするほど日本語が分かりやすく、イメージもできた。

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    2026年08月09日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    ネタバレ

    主人公である信夫の生涯を追いながら、この作品は描かれている。幼い頃から信夫やその周りで起こった出来事、信夫が経験した事が全てあのラストに帰結しているように感じられ、読後の胸を打つような感覚はなかなか消えなかった。それほどの結末だったと思う。結末の部分は本編中では僅かなページ数である。しかし、その僅かなページ数に自分が読みながら追ってきた信夫の人生の積み重ねが果たされたということに圧倒されてしまったのだ。
    私自身はこの小説を読んで、これほどまでに人を変える信仰とは何なのかという疑問が生まれ、信仰そのものの意味やあり方が問われていたのかと感じたが、あとがきや解説にあるように、著者自身は「犠牲」をテーマとしてこの作品を描かれたそうである。まさしく信夫のラストは自身の命すらも顧みない「犠牲」そのものである。ここに至るまで、そして覚悟ある行動に身を移した信夫の心の純粋さの美しさが私には印象深かった。
    ただ私には、信夫をしてそこまでさせた「信仰」というものは一体何なのか、ということが引っかかっている。

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    2026年08月08日
  • 塩狩峠

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    ネタバレ

    主人公である信夫の生涯を追いながら、この作品は描かれている。幼い頃から信夫やその周りで起こった出来事、信夫が経験した事が全てあのラストに帰結しているように感じられ、読後の胸を打つような感覚はなかなか消えなかった。それほどの結末だったと思う。結末の部分は本編中では僅かなページ数である。しかし、その僅かなページ数に自分が読みながら追ってきた信夫の人生の積み重ねが果たされたということに圧倒されてしまったのだ。
    私自身はこの小説を読んで、これほどまでに人を変える信仰とは何なのかという疑問が生まれ、信仰そのものの意味やあり方が問われていたのかと感じたが、あとがきや解説にあるように、著者自身は「犠牲」をテーマとしてこの作品を描かれたそうである。まさしく信夫のラストは自身の命すらも顧みない「犠牲」そのものである。ここに至るまで、そして覚悟ある行動に身を移した信夫の心の純粋さの美しさが私には印象深かった。
    ただ私には、信夫をしてそこまでさせた「信仰」というものは一体何なのか、ということが引っかかっている。

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    2026年08月08日
  • 三浦綾子 電子全集 塩狩峠

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    史実を元に書かれた小説。昔の小説は読んだことがなかったがなんというかこれが文学作品というものなのかと感じさせる面白さがあった。三浦綾子さんの他の作品も読んでみたくなった。

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    2026年08月08日
  • 塩狩峠

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    史実を元に書かれた小説。昔の小説は読んだことがなかったがなんというかこれが文学作品というものなのかと感じさせる面白さがあった。三浦綾子さんの他の作品も読んでみたくなった。

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    2026年08月08日
  • 三浦綾子 電子全集 ひつじが丘

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    北海道は函館・札幌から始まる小さな恋愛模様のなかで、愛するとは何たることかをキリスト教の思想をもとに考えさせられる一冊。最後、主人公の父であり牧師でもある耕一の説法が素晴らしい。「われわれはともすれば、自分を正しい者のように思い、人を責め、きびしく裁こうといたします。けれども果たして、神はわれわれ人間に人を裁く権利を与えておりましょうか。」

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    2026年07月29日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    私は高校生のときに母を病気で亡くしていて、当時確かネットで「一生を終えてのちに残るのは」という言葉を見かけ、胸に響いたんですよね。
    失ったものの大きさは、与えてもらったものの大きさ。
    そんな風に考えるとほんの少しだけ気持ちが和らいだのを覚えています。沢山愛情を注いでもらったからこそ、こんなに喪失感でいっぱいなんだなと。

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    2026年07月24日
  • 続 氷点(下)

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    私は高校生のときに母を病気で亡くしていて、当時確かネットで「一生を終えてのちに残るのは」という言葉を見かけ、胸に響いたんですよね。
    失ったものの大きさは、与えてもらったものの大きさ。
    そんな風に考えるとほんの少しだけ気持ちが和らいだのを覚えています。沢山愛情を注いでもらったからこそ、こんなに喪失感でいっぱいなんだなと。

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    2026年07月24日
  • 続 氷点(上)

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    「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」こちらの有名な一節だけ聞いたことがある状態で読み始めました。集めたものではなくて、与えたもの。まさにその通りで、これまでの経験を振り返っても、親切にしてもらったことや、優しく寄り添ってもらったことは、今でもずっと心に残っています。人との関わり方を見直すきっかけになるというか、自分の人生を少し俯瞰して見られるような言葉だと感じました。周りに居てくれる人には、感謝の気持ちや大切に思っている気持ちを惜しみなく伝えたいです。

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    2026年07月24日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」こちらの有名な一節だけ聞いたことがある状態で読み始めました。集めたものではなくて、与えたもの。まさにその通りで、これまでの経験を振り返っても、親切にしてもらったことや、優しく寄り添ってもらったことは、今でもずっと心に残っています。人との関わり方を見直すきっかけになるというか、自分の人生を少し俯瞰して見られるような言葉だと感じました。周りに居てくれる人には、感謝の気持ちや大切に思っている気持ちを惜しみなく伝えたいです。

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    2026年07月24日
  • 氷点(下)

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    何の罪もない子どもが大人の都合で、振り回されるのは不快でしかありません。
    前向きに生きていこうとする陽子の心が、自分の原罪に気づき、凍りついてしまう瞬間をタイトルの「氷点」というのは言い得て妙だな、と。

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    2026年07月24日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(下)

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    何の罪もない子どもが大人の都合で、振り回されるのは不快でしかありません。
    前向きに生きていこうとする陽子の心が、自分の原罪に気づき、凍りついてしまう瞬間をタイトルの「氷点」というのは言い得て妙だな、と。

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    2026年07月24日
  • 氷点(上)

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    原罪をテーマに、人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。
    大切に育てていた我が子が実は自分の子ではなかった、といった話をなんとなく想像していたのですが、実際は違った展開でした。
    妻の不貞を許せず実の娘を殺した犯人の娘を妻に育てさせた医師の夫。
    時代背景が違うとはいえ、殺された我が子の代わりに養子を育てる?到底理解し難いストーリー。
    「汝の敵を愛せよ」という聖書の教えはどのような着地を見せるのだろうか、と色々考えながら読みました。

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    2026年07月24日
  • 三浦綾子 電子全集 氷点(上)

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    原罪をテーマに、人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。
    大切に育てていた我が子が実は自分の子ではなかった、といった話をなんとなく想像していたのですが、実際は違った展開でした。
    妻の不貞を許せず実の娘を殺した犯人の娘を妻に育てさせた医師の夫。
    時代背景が違うとはいえ、殺された我が子の代わりに養子を育てる?到底理解し難いストーリー。
    「汝の敵を愛せよ」という聖書の教えはどのような着地を見せるのだろうか、と色々考えながら読みました。

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    2026年07月24日
  • 氷点(上)

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    終戦後の日本がリアルに感じられる…これがジェネレーションギャップ。

    旦那に靴下を履かせる!?
    タコ部屋!?
    見世物小屋!?

    慣れないフレーズや文化が新鮮だった。
    戦争と聞くと、悲惨な現場がイメージされやすいけど、啓造達のような、社会的な立場が高くて、ある程度裕福な家庭から見る戦後の日本というのが、私的に新しい視点だった。

    物語としては、娘の死をきっかけに生じる家族の歪み…と一言で言えばそうなる。

    ただ、その娘の死の背景には、夏枝と村井の逢い引き未満のやり取りだったり、殺人犯の男の境遇だったりと、犯罪という点では殺人犯がヒャクパー悪いのだが、結果的に怒ってしまったことへの因果は複雑なものが絡み合っている。

    何をしなければ、何をしたら、娘は死なずに済んだのか。
    娘が死んだのは、私のせいだ、いや、そもそも…。

    娘の死への後悔から憎しみへ。
    時間はどうやっても不可逆だが、複数の選択の有り得た未来を想像しては悔いてしまう。
    ただ、その娘の死への後悔や復讐心が、紛れもない娘への愛からきているのは間違いない。
    夏枝と啓造が、そこで娘への愛を共有して、隠し事をしないでいたら、また別の未来になっていたかもしれない。

    人間の一生は、選択の連続であり、どの選択が1番正しいか証明することは不可能。
    だからこそ、「かもしれない」の連続になってしまう。

    過去の選択の末の「今」を受け入れるしかない。
    それは、夏枝や啓造だけじゃなく、読者の私たちにも言えることだと思う。

    …でも、親のことで子どもを悲しませるのはダメ絶対!…とりあえず村井が悪いよ、村井が(上巻を読んでの感想です)。

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    2026年07月18日