三浦綾子のレビュー一覧

  • 夢幾夜

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    人の夢の話はつまらない

    とよく言うがどうだろう。
    読み初めはそんなつもりで読んでいたが、気がついたら夢中になってる。
    文字通り、夢の中に引き込まれているよう。
    これも三浦綾子の才能の一つなのだろうな。
    あとがきまでしっかり、感情を揺らされました。

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    2021年10月17日
  • 三浦綾子 電子全集 丘の上の邂逅

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    ネタバレ

     上川盆地、旭川、酷寒の地です。小4から女学校卒業まで朝晩牛乳配達をして育った三浦(旧姓堀田)綾子さん。春を迎える喜びはひときわだったことでしょう。三浦綾子・著、三浦綾子記念文学館・監修、三浦綾子生誕90周年記念出版「丘の上の邂逅」、2012.4発行。旭川だより、丘の上の邂逅、旭川とわたし の3章構成です。三浦綾子さん、没後の発刊を含め、2012年現在で102の作品を発表されています。デビュー作は1965年11月の「氷点」。1922.4.25~1999.10.12、享年77。

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    2021年10月10日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    北海道の富良野の小作農家の極貧の生活状態で最後に十勝岳の噴火で泥流が流れて家族が死亡するという希望がない小説である。新聞や地域史をもとにして書いている。ドラマや映画になっているのかもしれない。
     続泥流地帯も読んでみたくなる。

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    2021年10月03日
  • 続 氷点(上)

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    越谷支店 井芹さんお勧め本

    あらすじ
    昭和21年(1946年)、旭川市在住の医師辻口啓造は、妻の夏枝が村井靖夫と密会中に、佐石土雄によって3歳の娘ルリ子を殺される不幸に遭う。 ... ルリ子の代わりに女の子が欲しいとねだる夏枝に対し、啓造はそれとは知らせずに殺人犯佐石の娘とされる幼い女の子を引き取る。
    感想
    素晴らしい小説でした。

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    2021年09月08日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    越谷支店 井芹さんお勧め本

    あらすじ
    昭和21年(1946年)、旭川市在住の医師辻口啓造は、妻の夏枝が村井靖夫と密会中に、佐石土雄によって3歳の娘ルリ子を殺される不幸に遭う。 ... ルリ子の代わりに女の子が欲しいとねだる夏枝に対し、啓造はそれとは知らせずに殺人犯佐石の娘とされる幼い女の子を引き取る。
    感想
    素晴らしい小説でした。

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    2021年09月08日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    お気に入りというより、学ぶためにこれから先も読まないといけないと思う。


    罪を罪と分からない事が一番の罪。

    いつの時代も、罪深い人達ではなく、優しくひっそりと耐え忍ぶ人達が幸せになってほしいと思う。

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    2021年08月31日
  • あのポプラの上が空 新装版

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    人間はいかに生きるべきか。クリスチャンである三浦綾子さんの小説は、様々なかたちでそれを問うてくる。

    主人公の佐川淳一は、亡き父の友人である谷野井陶吉の厚意で、医学部を志すため東京から札幌に移り住んだ。陶吉は札幌の病院の院長で、淳一は谷野井家に下宿しながら勉学に励んでいたが、誰もが羨む裕福な一家と思われた谷野井家に、世間には明かしてはならない闇があることを知っていく。

    曲者ぞろいの谷野井家。院長であり病院の隣にある薬局の薬剤師である陶吉、その妻の式子、薬局に勤める若い女性であるテル子。
    陶吉の息子で病院の医師である浜雄、その妻の那千子、娘の初美と景子。
    そして家政婦の余里子。
    すべての関係性

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    2021年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 泥流地帯

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    誠治さと家族愛の印象が強かった。農家の祖父母を思い出す。三重団体の話などに北海道の開拓民の歴史は現代から見てもすぐ浅いところにあることを改めて感じる本だった。

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    2021年08月09日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(上)

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    主人公の2人が不憫でならないと思った上巻。
    さすが三浦さんの作品は人生や生きることについて考えさせられます。
    不倫のドロドロ感がたまらなかった。

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    2021年07月18日
  • 三浦綾子 電子全集 海嶺(中)

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    自分の日常に対して生きた時代の異なる人、生きる世界の異なる人の考えに触れて視野を広げようという目的でこの物語を読んでる。
    岩吉のように冷静に物事を洞察すること、音吉のように謙虚に人から学び出来ることに取り組むこと、久吉のように明るく日常を過ごすこと、あとは三人の故郷や家族への思いみたいなモチベーションは大事だよなと思う。不平不満はやっぱ良くない。

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    2021年07月14日
  • 海嶺(中)

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    自分の日常に対して生きた時代の異なる人、生きる世界の異なる人の考えに触れて視野を広げようという目的でこの物語を読んでる。
    岩吉のように冷静に物事を洞察すること、音吉のように謙虚に人から学び出来ることに取り組むこと、久吉のように明るく日常を過ごすこと、あとは三人の故郷や家族への思いみたいなモチベーションは大事だよなと思う。不平不満はやっぱ良くない。

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    2021年07月14日
  • 三浦綾子 電子全集 帰りこぬ風

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    この小説を読んで、杉井田のようなこんなにも酷い男がいるものかと思った。こんな男を好きになった主人公の女性看護師の千香子が哀れでならなかった。

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    2021年07月09日
  • 三浦綾子 電子全集 ちいろば先生物語(上)

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    榎本保郎の話。
    保郎の父は、生まれたこの子に対し、尼僧に名付けを依頼した。保とは、請けあう、引き受けるという意味で、男らしく何もかも引き受ける人間になってほしいと思い、これに決めたそうだ。
    保郎の家は駅の真前にあり、切符などや雑貨を扱っていたが、貧しく、父母ともに日中は野良仕事だ。ろくに面倒もみれなく、近くにいた名付け親の真浄尼が実の母よりも保郎と過ごした。真浄尼は保郎を膝に抱えて般若心経をあげるといった生活だった。三歳になる頃には般若心経を誦じてたという。
    保郎は中学生になった。保郎の通う中学では、蛸釣りという上級生が下級生をいじめる風習があったが、これを保郎は根絶するよう自分に誓いをたて、

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    2021年07月14日
  • ちいろば先生物語(上)

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    榎本保郎の話。
    保郎の父は、生まれたこの子に対し、尼僧に名付けを依頼した。保とは、請けあう、引き受けるという意味で、男らしく何もかも引き受ける人間になってほしいと思い、これに決めたそうだ。
    保郎の家は駅の真前にあり、切符などや雑貨を扱っていたが、貧しく、父母ともに日中は野良仕事だ。ろくに面倒もみれなく、近くにいた名付け親の真浄尼が実の母よりも保郎と過ごした。真浄尼は保郎を膝に抱えて般若心経をあげるといった生活だった。三歳になる頃には般若心経を誦じてたという。
    保郎は中学生になった。保郎の通う中学では、蛸釣りという上級生が下級生をいじめる風習があったが、これを保郎は根絶するよう自分に誓いをたて、

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    2021年07月14日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    ネタバレ

    主人公の北森竜太は治安維持法違反容疑で半年以上もだらだら勾留がつづいたあげく、教職の辞職届を出さざるを得なくなって釈放。その大量の教師を逮捕した事件は特高に忖度して新聞にも報道されず、どこに就職しても特高の尾行がつづきスパイ呼ばわりされ居心地が悪くなる。恩師の坂部久哉教師は衰弱の挙句亡くなってしまう。失意の中、招集通知がとどいたときも教職を失ったので幹部扱いからひらの兵隊となり、理不尽な暴行を受けて片耳の聴力も失う。満州で盲腸になり、親しくしてくれた近堂一等兵との別れ、山田曹長との終戦直後にソ連や中国の連中を避けながら決死の逃避行の中で、朝鮮人の抗日派につかまる。その抗日派につかまって殺される

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    2021年06月19日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (上)

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    ネタバレ

    質屋の息子として特に不自由なく旭川で暮らしていた主人公の竜太が小学校のときに担任で出会った、愛に溢れ貧富とわず平等に生徒に接し救おうとする理想の坂部久哉教師、そして、クラスメイトの貧乏な芳子。
     神楽岡への楽しい思い出になった遠足をおこない、さびしい卒業式を経た竜太は坂部教師にあこがれて、同じく小学校教師になるために師範学校に通う。時代は日中戦争が終わる気配を見せず、治安維持法ができて日本の言論は教育界でも窮屈になっていく。三浦綾子らしい相変わらず狭い世界で、幼馴染がそのまま好きあっていく。竜太は窮屈な中でも、自由と個性を伸ばす創意工夫ある授業をつくりだしていく。そんな中、綴り方の勉強会に参加

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    2021年05月29日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    どういう帰結になるかなと思っていたら、こういう終わり方か〜、、なんとも言えないな。本当はすっきりハッピーエンドで終わって欲しかったけど、つくづく辛い身の上の陽子、、、
    「続・氷点」は、人への「赦し」や「裁き」について考えさせられるものだった。たまに聖書から引用や牧師さんの言葉が出てきて、なるほど聖書を読んだり教会に通ったりするとこういうことが分かるんだなと思った。
    「人のことを責めたり裁いたりしていいのは、罪のない人間だけ」というようなことや、「人は皆自分のことが正しいと思っていて、考えが違う人間のことは見下している」など、なるほど確かに、私も人のことをどうこう言える資格はないなと思ったり。

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    2021年05月27日
  • 続 氷点(下)

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    ネタバレ

    どういう帰結になるかなと思っていたら、こういう終わり方か〜、、なんとも言えないな。本当はすっきりハッピーエンドで終わって欲しかったけど、つくづく辛い身の上の陽子、、、
    「続・氷点」は、人への「赦し」や「裁き」について考えさせられるものだった。たまに聖書から引用や牧師さんの言葉が出てきて、なるほど聖書を読んだり教会に通ったりするとこういうことが分かるんだなと思った。
    「人のことを責めたり裁いたりしていいのは、罪のない人間だけ」というようなことや、「人は皆自分のことが正しいと思っていて、考えが違う人間のことは見下している」など、なるほど確かに、私も人のことをどうこう言える資格はないなと思ったり。

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    2021年05月27日
  • 三浦綾子 電子全集 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    氷点が良かったので続編。
    氷点の細かい部分忘れていた所もあったけど、冒頭の方を読むことで思い出すことができた。
    自殺未遂をした陽子が、また日々の生活に戻るまで。
    周りでも村井は妻と子に出て行かれ、高木はまさかの結婚。失踪していた松崎由香子は失明した状態で見つかる。村井と夏枝はまた何だか嫌な感じだなー。

    「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」というジェラール・シャンドリの言葉が出てきて、とても印象的だった。

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    2021年05月16日
  • 続 氷点(上)

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    ネタバレ

    氷点が良かったので続編。
    氷点の細かい部分忘れていた所もあったけど、冒頭の方を読むことで思い出すことができた。
    自殺未遂をした陽子が、また日々の生活に戻るまで。
    周りでも村井は妻と子に出て行かれ、高木はまさかの結婚。失踪していた松崎由香子は失明した状態で見つかる。村井と夏枝はまた何だか嫌な感じだなー。

    「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」というジェラール・シャンドリの言葉が出てきて、とても印象的だった。

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    2021年05月16日