三浦綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前『国盗り物語』を読んだときに、明智光秀の娘が細川ガラシャだということを知った。
実家に、『細川ガラシャ夫人』という三浦綾子の本があって、その背表紙を見るたびに「ガラシャ? 変な名前」と思っていたのでよく覚えていた。
今回明智光秀の娘ということで興味を持ったので、実家に行って探してみたが、もうその本はなかった。
だから今回自分で買って読んでみた。
タイトルの印象からいって、洗礼を受けて、「ガラシャ」になってからのいろいろなエピソードがたくさん書かれているのかな、と思ったらそうではなく、お玉の幼少の頃からキリスト教に目覚めるまで、そして洗礼を受けてから死ぬまでといった一生を追った話だった。
夫 -
Posted by ブクログ
正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。
うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。
そんな三浦マジックである。
続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。
じわじわと読者の心に足跡を残す高木と辰子。
すっかり影がうすくなった陽子世代。
茅ヶ崎のおじいさまの言う通り、夏枝は甘やかされすぎだろ。
夏枝の、彼女は貰い物を素直に喜ぶことはない、いつも必ずケチをつける、というエピソードが不快。
夏枝は、細やかに女性らしい気遣いをみせるという長所と、ワガママで幼稚で人目をやたらと気にしている利己 -
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正編のあの終わり方が気になって、つい続編に手を出してしまった。
うっすら展開がわかっているのに、手の上で転がされて、えー?はあああ?と叫びつつ読む。
そんな三浦マジックである。
続編の上巻では実の母とその家族、まさかの⚪︎⚪︎のリターンが大きなインパクトを残す。
じわじわと読者の心に足跡を残す高木と辰子。
すっかり影がうすくなった陽子世代。
茅ヶ崎のおじいさまの言う通り、夏枝は甘やかされすぎだろ。
夏枝の、彼女は貰い物を素直に喜ぶことはない、いつも必ずケチをつける、というエピソードが不快。
夏枝は、細やかに女性らしい気遣いをみせるという長所と、ワガママで幼稚で人目をやたらと気にしている利己 -
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【2025年137冊目】
女学生の奈緒美は友人の京子の兄である良一の無垢なアプローチに心を動かされかけていた。一方、良一の友人である竹山もまた奈緒美に心を寄せていたが、そんな竹山を京子は一途に思っていた。一時の熱情的な判断、否定されるほどに募る感情、嫉妬と羨望と衝動。ままならない男女関係を描いた一作。
いや、納得行かねぇ…なんで「なんだかんだあったけど、いい人だったよね」エンドになってるんだ。ダメだよ、灰皿投げてるんだよ?世の中灰皿投げない男の人もいっぱいいるし、女にだらしなくない人も、酒に溺れない人もいるのに役満だよ?死んで勝ち逃げみたいな扱い、納得いかなすぎる…まあ生者がそう整理をつけ