三浦綾子のレビュー一覧

  • 銃口 上

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    教師になろうと思っている人に是非読んでもらいたい本。

    戦争によって言語、思想統制が行なわれる中で、どのように教え生きてゆくのか、時代が違っても主人公の「教育」に対する熱意は、現代の教育にも通ずるものがあると思う。

    教えるということの難しさを再確認できた作品。

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    2011年08月25日
  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ

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    ここまで奔放で弱い者の味方で信念を持った人の話を読むのは感動的。
    人間の価値は金や生まれや強さだけじゃないんだと思う。

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    2011年08月30日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    話が進めば進むほど、悲劇が続く恐ろしい展開。
    本来結ばれるはずだった二人が、束の間、北の地を散策する姿が哀しい

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    2011年03月21日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    医局の本棚にあり読んだ。新約聖書の話。キリスト教のことがわかりやすく書かれている。使徒について解説してありよかった。聖書では姦淫の女の話が一番好き。石を投げようとする人々に、イエスが。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」といったという話。

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    2011年02月20日
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(下)

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    ネタバレ

    【嵐吹く時も 下】 三浦綾子さん

    順平が亡くなって後も、カネナカの忙しさは変わらなかった。
    番頭の甥である三郎もカネナカで住み込み働いていた。

    カネナカに来る前は商家に奉公に出ていた三郎は如才なく働いていたが
    密かに判を持ち出し、多額の借金をし行方をくらませた。

    知らずのうちに三郎の保証人にされていた志津代たちは
    店も土地も全てを手放し、苫幌を離れ旭川へと移ってきた。

    旭川での生活は苫幌での生活とはかけ離れた静かなモノであった。
    文治は記者として働きはじめ志津代との間に3人の子どもをもうけた。

    旭川の静かな生活に物足りなさを感じるふじ乃の前に増野が現れる。

    増野は数年前に行商をやめ、東京で着物屋を営んでいた。
    すでに妻を失っている増野はふじ乃に東京の自分の家に来ることを
    すすめる。

    元来商売好きのふじ乃は新太郎の実の父である増野の誘いを受け
    旭川を離れて東京へ行った。


    10年後新太郎が家出をした、「ソチラに寄った時には知らせてほしい」
    とふじ乃から頼りが届いた。

    新太郎はふじ乃の故郷佐渡に渡り、心に思いを秘めて志津代の
    元へやってきた。

    その時、新太郎は旭川で自分が本当は増野ではなく、順平の本当の
    子であったことを知る。

    不義の子として生まれたと信じていた新太郎は志津代と
    同じ両親を持つ兄弟であることに感涙する。

    そして、ふじ乃、志津代、文治と共に佐渡へ行くコトを条件に
    東京へ帰るコトを約束する。

    ☆

    今まで読んだ三浦綾子さんの本と少し違うような気がする。
    あまりキリスト教を全面に出していない。

    志津代が主人公だと思っていたけど、下巻では新太郎が
    物語の重要な役割を担ってる。

    放埒な志津代の母のふじ乃
    慎ましやかで聡明な文治の母キワ

    形は違えど、子を想う親の気持ちの深さは変わらない。

    志津代は好き放題に生きているように見えるふじ乃を
    蔑んで見つめている部分があった。
    しかし、志津代も自分が母となって初めてふじ乃の想いを
    思い至る。

    実際になってみないと分からないコトって多くある。

    また、文治の弟の哲三が下宿先の内儀と不義の中になったくだり
    があった。この時、キワは哲三に対し激しく憤った。
    そして、コレがもしふじ乃なら笑ってすますかもしれないと
    文治は思った。

    正しい者には誘惑におちいる者を単に邪悪だと責める傾向がある。
    気をつけて、自分を諫めたい言葉だと思う。

    何事も自分が正しいと思うコトにも気をつけたいと思う。
    「あの時の自分は間違っていた」と思うことが今までも何度も
    あったから・・・

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    2013年05月11日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(下)

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    ネタバレ

    当時の人々の価値観や生活そして恋愛が巧くまとめられている。

    美談へと仕立て上げたいのは人間の性なのだろう。
    それを必要としている人もいるから、需要あるところに供給あり、
    というところか。

    綺麗に締めくくる為には、実際どう在ったか、ではなく、
    どう見られていたか、が結局のところものをいう。

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    2011年01月07日
  • 三浦綾子 電子全集 千利休とその妻たち(上)

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    ネタバレ

    今では考えられないくらい浄不浄の観念が顕著で、
    個人の意思よりも道徳や社会の目が重んじられていた。
    その社会通念に従って意思とは相反する行動をとることが
    美徳とされている節がある。
    ここまではまあ一般常識だとして、
    本書ではこうした観念にさらにキリスト教的価値観が入り組んでくる所が
    見所。
    何がどうなのかなんて、一概には言えないんですね。
    自分の行動に自信が無いならば常識を便にすれば宜しい、
    というのはどの時代にも共通していえることなんだろうか。

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    2011年01月07日
  • 三浦綾子 電子全集 自我の構図

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    この作品も、人間の自己中心的な愚かさ、人間が人間を傷つけてしまう「罪」ある姿を描き出した作品。

    人間は本当に自己中心な、エゴイスト。

    作中、登場人物たちがとる行動は、それなりに理由あることではあるのだろう。しかしそれは、自己中心的な、思いからとる行動。
    それがどんどん自分の首を絞め、相手をも傷つける。



    人を愛するって?? 「愛するとは何かがわからなかった。二人にとって、愛するとは、いわば好きという感情にすぎなかった」
    二人の愛情は「何か事が起これば、たちまち憎しみに変わる感情であった」

    嫉妬や憎しみを感じる登場人物たちは、ある意味とても人間らしいが、それゆえに恐ろしいと感じてしまった。

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    2010年11月16日
  • 銃口 下

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    読みやすい文章で、戦前から戦後まで主人公の人生をたどりながら、さまざまな出来事を知ることができます。どんな状況であっても、自分の信念を曲げない生き方は自分を救う結果になるのだ。

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    2010年09月05日
  • 三浦綾子 電子全集 帰りこぬ風

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    何股男を好きになってしまった看護婦の話。
    傍から見たら絶対危ないよその男!って人でも
    恋は盲目とはよく言ったものだと思う。

    広川さんが千香を諭す言葉が沁みる。
    こういう終わり方というか切り取り方の話はあまりないのでは。

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    2010年08月29日
  • 三浦綾子 電子全集 岩に立つ

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    著者が自身の家を建ててもらった大工の棟梁をモデルに書いた本。貧しさや誘惑に屈せずにまっすぐ生きた棟梁。「あっしは…」と人間味あふれる口調で半生を語る。

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    2010年05月21日
  • 三浦綾子 電子全集 われ弱ければ-矢嶋楫子伝

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    女子学院初代学長である矢嶋楫子の伝記です。
    ほとんど校則がないという女子学院に興味を持ち、読み始めました。

    40歳まで一主婦として夫の暴力に耐えるという辛い体験をしながらも、その後教師となり、女子学院の学長・日本キリスト教婦人僑風会の会頭として活躍しました。
    89歳になっても渡米し(船で、ですよ!)、活動を行う楫子に心から感服します。

    また、ミッションスクールの意義についても考えるきっかけとなった一冊です。

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    2010年05月13日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    道ありきに引き続き、作者の半生を綴った作品です


    病気も回復し結婚後の生活から、作家として歩み始めるまでの話
    キリスト教を信仰しながらも日々の生活の中でなかなか正しくあることが出来ないもんなんですね


    幾つかのエピソードがとても日常的なところから書かれていて、それと聖書の教えとを上手に対比しているのですっと入っていきました



    僕は彼女の作品を見てからキリスト教のイメージが良い方に変わりつつあります
    とても素直に誠実な文章で書かれてるし、宗教ものと身構えないで読めるのもいいかと思います

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    2010年05月06日
  • 果て遠き丘

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    初めてこのような文庫本を読んだが、とても読みやすく一気に読み終えてしまった。

    香也子は何故そんなにまでして人の不幸を楽しんでいるのか最初はわからなかったが、物語が進むに連れなんとなくわかるような気がした。
    人間誰しもが香也子のような気持ちを、気付かないだけであって心の奥底に眠らせているのではないか。
    人の幸せを願っているようで、実はそうでない部分が自分にもあるような気がした。

    恵里子と西島はできすぎたカップルだと思ったが、そんな理想のカップルは今の時代いないだろうと思い羨ましく思った。
    様々なタイプの登場人物がそれぞれの役割で上手く登場しているように感じた。

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    2010年05月03日
  • 三浦綾子 電子全集 果て遠き丘

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    初めてこのような文庫本を読んだが、とても読みやすく一気に読み終えてしまった。

    香也子は何故そんなにまでして人の不幸を楽しんでいるのか最初はわからなかったが、物語が進むに連れなんとなくわかるような気がした。
    人間誰しもが香也子のような気持ちを、気付かないだけであって心の奥底に眠らせているのではないか。
    人の幸せを願っているようで、実はそうでない部分が自分にもあるような気がした。

    恵里子と西島はできすぎたカップルだと思ったが、そんな理想のカップルは今の時代いないだろうと思い羨ましく思った。
    様々なタイプの登場人物がそれぞれの役割で上手く登場しているように感じた。

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    2010年05月03日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    『道ありき・青春編』の続編
    結婚してから、小説の大賞に選ばれるまでが描かれており、
    一気に引き込まれて読み上げた
    健康に恵まれなくても、なんとも心の美しい夫婦の物語
    キリスト教信者でなくとも教えられることは多い。

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    2010年01月27日
  • 三浦綾子 電子全集 銃口 (下)

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    教師を一生の仕事と心に決めた少年の一生。成長し、教師になり、治安維持法のもと教師の職を追われ、兵士として満州へ行き、日本へ帰ってきて再び教鞭をとる。

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    2010年01月07日
  • 銃口 上

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     戦時中の昭和を舞台に、主人公が教師を目指し、そして戦争に巻き込まれていく。
     言論統制により、見に覚えのない罪に問われ、教壇を下りることとなる主人公。自由に、ものを言えない、思想を抱くことのできないことの恐ろしさを感じさせられました。
     本書の中に度々出てくる「神」というテーマ。正しい行いをしている者が必ずしも幸せな生涯を送るわけではない。神がいるならば、正しいものにこそそれに見合った幸せな人生が与えられるものではないのか・・・。正直、私もそう感じます。しかし、「見返りを期待して、正しい行いをしているわけではない」のです。自分の中の神様に背かない生き方をしたいと感じました。常に、自分に向けられている銃口・・・それを感じていなければならないのかもしれません。

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    2009年11月21日
  • 三浦綾子 電子全集 この土の器をも ―道ありき 第二部 結婚編

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    13年間の闘病生活後、三浦光世氏と結婚。その愛と信仰に満ちた新婚生活を、時にユーモラスに語る。信仰というものがよく解らない私ではあるが、それがもし本当にここで語られるような人間関係を支えるものなら、扉を開けてみたいと思ったりもしてみる。自身の不徳から逃れる術はあるのだろうか? 

    「真実の人」という表現にエラく感動してしまった。底知れぬ魂への評価の言葉なのか? 

    朝日新聞の1000万円懸賞小説に応募するくだり、『氷点』誕生、作家三浦綾子誕生のいきさつは興味深い。

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    2009年10月16日
  • 三浦綾子 電子全集 自我の構図

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    既婚者同士の恋愛。お互い家族がある。
    伴侶の監視、嫉妬がある。
    だが、そんな制限があると、より一層燃えてしまう。
    当事者は切なく、大変苦しい。
    苦悩する気持ちは分かる…。

    第三者からすれば、
    「あんたたちいつまで何やってんですか?」と思う。

    ぐいぐい引っ張られるように読めてしまう。

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    2009年10月07日