あらすじ
孤独は単に淋しいなどというものではない。もっと深く、すべてのものを拒絶する姿だ。人は孤独を凝視しつつ、何かを求めねばならない。若き日に敗戦のショックがもたらした虚無的生活。長く厳しい闘病生活。しかも、その間には恋人を同じ病で喪うという過酷な日々をくぐり抜けてきた著者が、今、広い愛の心で綴る珠玉のエッセイ。恋愛、結婚、人間の生きがい等々を語りつつ、篤い信仰の心と他人への暖かい思いに満ちた著者が、限りない愛と明日への希望を説く人生論。
カバーイラスト/熊谷博人
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Posted by ブクログ
中学時代から三浦綾子さんの小説は読み漁ってきたが、これはコラムか何かで書いたものをまとめたもの。よって短編なので読みやすいのだけれど心にずしりとくる話が多い。かなり昔に書かれたものなのだけれど全く色褪せていない。小説は人間関係がどろどろで宗教色が強いので敬遠する人も多いかもしれないけれどこれはオススメ☆
Posted by ブクログ
親が子に多くを期待してはいけない。吉野弘の詩『奈々子へ』のようだ。子どもに過剰な期待をすることは親子関係をゆがめることになる。神から預かった子という認識はなかなかできないけど。
学校を卒業したということが独学できるということ。ということは学校の仕事は独学できるように学び方を教えるということだ。
一緒に景色を楽しんでくれる運転手さんの存在。これはうれしい。自分の論理を振り回すことより,相手の目線で楽しむことができる人。こういう人になりたい。
自分の親が実の親でないことがわかった時,「わがまま言ってすまなかった。」と思えるみどり鮨の店主。一度そのひと味ちがうという鮨を食べてみたい。
誰に叱られてもよいと思うことをやる。
「漁師の人が命がけで獲ってきてくれた魚だから。」と調理する三浦光世さんもすてきだ。