三浦綾子のレビュー一覧

  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    素朴な疑問、牧師や神学者などの解答、そういわれてみれば確かに、そういえばこんな話がありました、という具体例。
    前半はいいんだけど、後半にちょっとついていけず。一部の人物を誇張したりとか、ヨブ記での神とサタンのやりとりスルーしたり、旧約聖書で戦争の愚かさを説くとか。戦争の多さをネタに愚かさを説くならまだしも汝殺すなかれをベースにするのはちょっときついんじゃ。異教徒は人間じゃないって断言するならいけるだろうけどさ。
    著者はクリスチャンだから基本的に新約が大前提の旧約なんだろう。そういった意味で同じ聖書を読んでるつもりでも、人によって全然ちがうストーリーが紡がれてるんだなあっと勉強になった。

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    2011年12月04日
  • 明日をうたう 命ある限り

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    厳しい視線
    若い頃に読んだ「氷点」の内容は詳しくは覚えてませんが、キリスト者としての著者の生き方には自分と他人をしっかりと見つめる厳しい視線を感じます。

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    2015年03月18日
  • 三浦綾子 電子全集 明日をうたう―命ある限り

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    厳しい視線
    若い頃に読んだ「氷点」の内容は詳しくは覚えてませんが、キリスト者としての著者の生き方には自分と他人をしっかりと見つめる厳しい視線を感じます。

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    2015年03月18日
  • イエス・キリストの生涯

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    久しぶりに信仰というものに思う存分浸った。信じるものがあること。自分の世界観、人生観、生きる上での軸となるものを明確に持っていること。疑わないこと。わたしはどの宗教も信じていないけれど、「信仰」に触れることはなんだかすごく、良いんです。ブレない何か、ブレそうになったらどうにかして正そうともがく何か、そういうもの。

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    2011年10月25日
  • 三浦綾子 電子全集 広き迷路

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    あれっ三浦綾子にして(私は)初のミステリー…!?と、読みはじめて驚いた。

    井上靖のような人物像に?、松本清澄のような悪い展開?
    昭和の風景を思いながら読み進めた。
    清澄よりはオドロオドロしくなく爽やか?な感じ。
    綾子、ついに一人消しちゃった?と思ったけどそのあたりはさすが綾子?笑
    ほっと一安心。

    愛して裏切られて憎んで復讐して…
    全て余計な想いが削がれていったとき、想いが昇華しアガぺの愛に変わる描写はやはり綾子?

    出来れば新たな人生を歩みだしてほしかったけれど。

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    2011年10月12日
  • 三浦綾子 電子全集 青い棘

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    本当の私は、意地悪で性格が悪い。
    心の中で思ってる事とは反対の事を口に出すことが多々あるし、愛想笑いだってお手のものだ。思ってもない事を言ったり、取り繕ったりすることだって出来る。

    そして思う。
    いつもニコニコして話を聞いてくれるあの娘の心の中にも、「悩みがあるなら、いつでも言って。私口かたいから。」って言うあの娘の心の中にも(自分で口かたいと言う人ほど信用できないものはないと思うけど)、意地悪や嘘が潜んでるんじゃないかと。

    どんな人も心に棘を持っているー

    家族だって、夫婦だって、心の中全てを分かり合えるなんてことはありえない。
    取り繕ったり、嘘をついたり、後ろめたくなったり。

    それで

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    2011年08月28日
  • 三浦綾子 電子全集 青い棘

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    とある家族が出会う様々な出来事と各人が心の中に持つ棘のお話。日常生活だけでなく、歴史もからんできて、心の中のことも…なので、三浦綾子らしい作品。さっぱり読めるので、三浦綾子作入門にふさわしいと思います。

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    2011年07月19日
  • 三浦綾子 電子全集 愛の鬼才―西村久蔵の歩んだ道

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    キリスト教徒じゃありません。

    でも遠藤周作の作品や、同じ作者の『塩狩峠』は大好きです。
    そういえば、大学のころ、よく朝のラジオで宗教番組を聞いてました。

    ま、完全に夜型過ぎなわけですが。

    で、この作品は札幌のキリスト教徒西村久蔵の生涯を描いた作品です。

    確かに感動的なくらいに魅力的な人柄。
    すべての人たちが彼やその周囲にいる人々のように過ごしたら、
    どんなにこの世は素敵なことになるでしょう。

    でも、なってない。

    キリスト教国がどうして戦争を起こすのか。
    そのあたりの矛盾がよくわからんのです。

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    2011年06月25日
  • 三浦綾子 電子全集 天北原野(下)

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    だれも救われない物語。
    どんなに思いあっても結局結ばれない貴乃や孝介の悲恋がテーマだが、二人が時々向ける他者に対する冷やかな眼差しの描写に真の善人などいないことを分からされる。
    自覚のあるなし問わず、人間は罪という十字架を背負いながら生きなければならないのだ。
    そして、ただ大好きな先生に嫁いだだけのあき子が一番哀れに思った。
    孝介だってまさか完治の妹だから、物さえ与えればいいと思ったわけじゃなかろうに…。


    ただここまで真面目に生きる人と、欲望のままに生きる人が極端に描かれると、あり得ないよと白けた。
    いくら戦時中で、男尊女卑が不自然でないといってもね。

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    2011年04月24日
  • 三浦綾子 電子全集 嵐吹く時も(上)

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    ネタバレ

    【嵐吹く時も 上】 三浦綾子さん

    北海道苫幌村でただ一軒、日用品・雑貨から食料品まで扱う「カネナカ」。
    その「カネナカ」の娘志津代は母親に似て美しく賢しい子どもであった。

    父親の順平は温厚で人望もあり、母親のふじ乃は美しく鉄火肌の人であった。
    両親は二人で力をあわせ「カネナカ」を苫幌一の店に育て上げた。

    志津代は幼き頃より、苫幌村の宿屋「山形屋」の次男文治に思いを寄せる。
    文治もまた、志津代に思いを寄せるが、内なる思いを打ち明けることが出来ずに居た。

    ある日、順平が東京へ出かけている時、ふじ乃が行商人の増野と過ちを犯し
    新太郎を身ごもる。

    順平は新太郎が我が子で無いことを察し、志津代

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    2013年05月11日
  • 三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空

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    ネタバレ

    早くに父親を失い、大学への進学を諦めていた主人公は、亡くなった父親に命を助けられたという父親の友人の援助によって、大学進学の夢を果たす。父親の友人と名乗る病院長の男の家に下宿をしながら主人公は医者を目指すのだが、下宿先の家庭事情には、決して外へもらせない秘密があった。病院を経営する立場でありながら、覚醒剤、麻薬に蝕まれていく家族。家族の絆の崩壊が描かれている。ラストはいまいちしっくり来なかったけど、ドロドロ具合にはまった。本の中のお話としては、このドロドロ感が面白いです。

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    2011年01月30日
  • 三浦綾子 電子全集 新約聖書入門 ―心の糧を求める人へ

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    旧約に続き、課題でした。以下レポートの一部です。著者三浦綾子が、自身が聖書を手にしてキリスト教を信仰するようになるまでの心境の変化などを織り込みながら新約聖書について解説している。彼女の心ひかれた部分により多くの文字数を割いているため『マタイによる福音書』は一際長い章となっている。 『旧約聖書入門』と同様、口語体であるとともに初めは著者自身も私のように信仰があったわけではなく、むしろキリスト教に反感さえ持っていたところから書かれているため大変読みやすかった。『イエスの死と復活』では簡単な年表まで掲載されており、聖書に通じていない場合にも理解しやすいようになっていた。「心は熱しているが、肉体が弱

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    2011年07月21日
  • 三浦綾子 電子全集 旧約聖書入門 ―光と愛を求めて

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    大学のキリスト教学のレポート教材でした。せっかくなのでここにも一部を。著者三浦綾子が、旧約聖書を一部抜粋しながら私見も交えつつ解説した本である。病床で書いているため、苦難からの救いなどには特に力がこもっている。聖書は教典であるから、真理を見つけるための手引書は必要なのだ。口語体であり、著者の実体験などをふんだんに取り入れているためタイトルから想像するよりもかなり読みやすい本であった。

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    2011年07月21日
  • 三浦綾子 電子全集 裁きの家

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    眠れなかったので読み始めたら、最後まで読んでしまった。
    登場人物の描写が丁寧で、どんどん人間不振に陥ります。
    あのラストは容赦ない。

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    2010年09月03日
  • 裁きの家

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    眠れなかったので読み始めたら、最後まで読んでしまった。
    登場人物の描写が丁寧で、どんどん人間不振に陥ります。
    あのラストは容赦ない。

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    2010年09月03日
  • 三浦綾子 電子全集 あのポプラの上が空

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    今から10年程前の作品なだけあり、古風な感じが出ている。
    覚醒剤や麻薬の恐ろしさをもう少し強く表現してもよかったのではないかと思ったが、それよりもこの物語のテーマは「生きることの意味をさぐり、人間の絆を問う」こと。
    初美や景子の、家族に対する思いが何とも切ないように思われた。
    読みやすかったが、自分の中でもっと深く考えを掘り進められる気がする。

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    2010年05月15日
  • 三浦綾子 電子全集 光あるうちに ―道ありき 第三部 信仰入門編

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    道ありきシリーズ第三部…と言われれば当然続きと思いますよね?



    が、この三部目は一転。一言で『キリスト教のすすめ』みたいな作品です



    ここまで読むからには多少キリスト教に興味持ってるのでまぁいいんですが、見方かえると他愛もない話を何10分してから急にセールスしだす営業さんみたいな気がせんでもない…


    それはさておき、聖書の中身をかいつまんでですがとても分かりやすい比喩を交えながら説明してくれてますので興味ある方は是非読んでみてはいかがかと


    僕も聖書勉強しよかなぁと思いました

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    2010年05月06日
  • 三浦綾子 電子全集 石の森

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    2009.03.06. 19歳の乙女の心の潔癖さ、中断してしまう自分の不可解さ・・・。抱え切れない自我を、持て余しすぎてどうしたらいいかわからない主人公に、少しだけ共感を覚えた。「セブンティーン」という雑誌に連載されていた、ということに驚く。(T)

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    2009年10月17日
  • 三浦綾子 電子全集 広き迷路

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    最後はハッピーエンドにならなかった。
    広き迷路は東京でひとり暮らしが自由で
    本人の意思で迷路のようだと言っている。
    2008.02.08

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    2009年10月04日
  • 三浦綾子 電子全集 孤独のとなり

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    いろんな雑誌や新聞に掲載した文章を取りまとめたエッセイ集。
    そのためタイトルに沿わない部分もある。

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    2009年10月04日