【感想・ネタバレ】三浦綾子 電子全集 わが青春に出会った本のレビュー

あらすじ

著者が青春時代に読んで感銘を受けた古今東西の本を紹介する読書案内エッセイ。

「私たちの幸せは、どんな人間と知り合ったか、どんな本と出会ったかということと、深い関わりがあるように思う」(「おわりに」より)。「本の虫」の著者が、青春時代に読んで感銘を受けた『デミアン』から『聖書』まで16冊と多くの詩編を紹介している。読者、特に若い人に贈った、読書案内エッセイ。

「三浦綾子電子全集」付録として、著者が『北海道新聞』に寄稿した自身の読書遍歴についてのエッセイを収録!

紹介作品:「デミアン」=ヘルマン・ヘッセ/「奉教人の死」=芥川龍之介/詩と私―子守歌、童唄(わらべうた)、唱歌、短歌、「山のあなた」=カール・ブッセ、「雨ニモマケズ」=宮澤賢治、「落葉松(からまつ)」=北原白秋、「旅人かえらず」=西脇順三郎、「汚れつちまつた悲しみに」=中原中也、八木重吉、小熊秀雄、水野源三、金芝河(キム ジハ)/「眠られぬ夜のために」=ヒルティ/「愛の妖精」=ジョルジュ・サンド/「天の夕顔」=中河与一/「枕草子」=清少納言/「徒然草」=吉田兼好/「放浪記」=林芙美子/「人間失格」=太宰治/「異邦人」=カミュ/「きけわだつみのこえ ―日本戦没学生の手記」/「三四郎」=夏目漱石/「田園交響楽」=アンドレ・ジイド/歌集「赤光」=斎藤茂吉/書簡集「十二年の手紙」=宮本顕治・百合子/「聖書」

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Posted by ブクログ

三浦綾子さん自身が青春時代に読んで、
感性、思索、想像力、そして心の奥深さの
根源となった読書案内。

エッセイのように当時の彼女の様子も
描かれつつどういった本なのかを紹介している。

少年の成長、様々な生き様、複雑な恋愛模様、
詩バトル、戦争、キリスト教など
昔の言葉で書かれているものも多く、
正確には読み取れないかもしれないが
かなり興味が湧いた。

以下、紹介されていた本たち

・ヘッセ 「デミアン」
・芥川龍之介「奉教人の死」
・「現代詩歌集」より抜粋
・ヒルティ「眠られぬ夜のために」
・ジョルジュ・サンド「愛の妖精」
・中河与一「天の夕顔」
・清少納言「枕草子」
・吉田兼好「徒然草」
・林芙美子「放浪記」
・太宰治「人間失格」
・カミュ「異邦人」
・きけわだつみのこえ
・夏目漱石「三四郎」
・アンドレ・ジイド「田園交響曲」
・斎藤茂吉「歌集 赤光(しゃっこう)」
・宮本顕治・百合子「書簡集 十二年の手紙」
・聖書

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

三浦綾子さんが青春時代に出会った本。乱読しながらも,魂は聖書に向かって歩んでいる。すべての出会いが導きであったかのように。わたしの青春の書とだぶるところもあった。「天の夕顔」(中河与一)はもう一度読みたい。

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2019年01月05日

Posted by ブクログ

三浦綾子が青春に出会った本ということで、若干古いものがおおいですが、今もすたれぬ名作ぞろいで私も何冊かは読んだことがあるものがあった。この本を読んで始めて三浦綾子の本の読み方を知ったけれども、良くも悪くもほんとうに教科書的というか、筋と登場人物を的確に追って、解釈をし、感動というかこころ動かされるポイントはここで、教訓はこれである、といったような、まあ言い方悪いですが平凡な読み方をしたとのような書き方で驚いた。しかしまあ青春に出会った本というのは後から振り返っても格別の思い入れがあるようで、わたしも今読んでいる本を大切にしようとおもいました。

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2013年08月06日

Posted by ブクログ

作家三浦綾子さんがどのような本を読んで育ったのか?
私にはここまでいきいきとこれまで読んだ本について思い返す事ができるだろうかと考える。
深い信仰が根底にある事もあらためてわかりました。

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2012年12月14日

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