あらすじ
作家デビュー10年目以降の軌跡を綴った自伝的小説。
最終章の唐突な終わり方――。病と闘い、神に祈り、愛、そして生と死を見つめ続けた著者が、執筆再開を願いながら、ついに叶うことなく生涯を終え最後に遺した、作家デビュー10年目以降の軌跡を描いた感動の書。自伝的小説「命ある限り」の続編。
「三浦綾子電子全集」付録として、夫・光世氏のエッセイ「見本林と文学館」を収録!
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Posted by ブクログ
イスラエルを旅したとき,アラブ人と知り合った。アラブ人夫婦のうしろからちょろりと首を出した3人の男の子達に何か土産をあげたいが,気の利いたものがない。そんなとき,彼女は「カラス ナゼナクノ」と七つの子を一心に何度も歌った。別れ際男の子が恥ずかしそうに「カーラース,カーラース」と歌った。無形のプレゼント。
本書の終わりに記されていたことば。「・・・俄然38度の熱を出したのである。」この後,連載は二度と再開されなかった。
1999年10月12日77歳ので彼女は逝った。私の誕生日の前日である。