あらすじ
神によって生かされている著者が、日々の生活への思いをやさしく綴ったエッセイ集。
「目が覚めると、外が死んだように静まりかえっていたとする。(中略)その静けさが無気味に深まるばかりだとしたらどうだろう。そう思うと、どこかの玄関の戸を開く音、子供の泣き声、自転車のベルの音、何か言う若者の声、車の走り去る音などの聞こえることが、ひどく貴重に思われた」―。
「神の恵み」によって生かされているとする著者による、「生」を底流にした日々の生活への思いを綴った、日記形式のエッセイ集。
「三浦綾子電子全集」付録として、キリスト教系冊子に牧師が書いた三浦綾子への謝辞を収録!
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Posted by ブクログ
やか人生をおくろう
なごやか,はれやか,さわやか,にこやか,もちろんしめやかなんて言葉もあるけど,「やか人生」をということばって響きがいい。うちも「やか人生」を送ろうっと。
とっさのことばに全人格が出る。
ホントその通りだ。言ってしまった後,なんか相手よりも自分の考えの方が勝っているみたいな発言しちゃったななんて思ったところで後の祭り。逆になにげない一言に傷つくことも多数あり。三浦さんは「とっさのことばでも,人を励まし,慰める言葉であることが肝腎」と言っているけど,それには潜在意識までも変えてしまうくらいの謙虚な姿勢が必要だ。人のために祈る。そんなことを繰り返していれば可能かもしれない。
「音が汚いな。」「大丈夫。本番はきれいな音を出すから。」
「練習の時にきれいな音だ出なくて,どうして本番の時だけきれいな音が出るか。」
小林多喜二さんがこう言ってバイオリンを習っていた弟さんを叱ったことがあるそうだ。
これはすべてに通じる。