辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    過去と未来の出来事を夢の中で経験する男と少女の物語。
    次はどうなるのだろうとどんどん物語に惹き込まれて、一気に読み進めることができました。登場人物の関係性が明らかになっていく場面では、感情が揺さぶられて涙がこぼれました。読み終わった後も表紙の絵を眺めながら、物語の余韻に浸るくらい良い物語でした。

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    2022年01月03日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    6人の作家による6話の短編集。気に入った作品は作者の他の作品も読んでみたい。特に辻堂ゆめと阿津川辰海は気になる。

    辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
     小5から高2まで父おやの転勤で4年のアメリカ生活から誕生日にビジネスクラスで帰国する。
    思春期を馴染めない外国で過ごす事になった恨みから父を毛嫌いする娘。
    我が家もこんな感じかも。この話はとても好き。

    凪良ゆう「表面張力」
     アパートの取り壊しで見つかった壁一面のお札の謎。
    怨念か?

    城平京「これは運命ではない」
    恋愛物の定番の様な出会いを何度も繰り返す謎
    先輩の謎解きがすごい。

    木元哉多「どっち?」
    妻の友人との不倫を解消しようとするが。

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    2021年05月14日
  • あなたのいない記憶

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    ミステリーで泣かされました。

    新見優希が東京の大学に入学し、高知の絵画教室で小学生の時一緒だった三年生の岡本淳之介と偶然再会します。
    教室の寿美子先生と息子のタケシのことを話すと、優希はタケシのことをチェスの選手で絵本の主人公のナガサカ・タケシだと思い込んでいて、淳之介はバレーボールの日本代表の小田島健志だと思っていたことがわかります。
    それで二人は教室の生徒で中学生だった、吉江京香を探し出し連絡をとってみました。京香はタケシの幼なじみでタケシは永坂剛と言う名のニートだと答えます。


    以下ネタバレしていますのでお気をつけください。


    京香のカウンセラーの晴川あかりに相談するとそれは虚偽記

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    2021年05月05日
  • 僕と彼女の左手

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    プレリュード ~前奏曲~
    第一曲 出会い 第二曲 僕の左手
    インターリュード ~間奏曲~
    第三曲 光と影 第四曲 彼女の左手
    ポストリュード ~後奏曲~

    ちょっと変わった出会い。少し不思議な彼女の挙動。
    彼の苦しみと彼女の思い、彼の思いと彼女の苦しみ。
    様々なことが明らかになって新しい時間が始まる。
    そして彼女の奏でる音楽が私の耳にも聞こえる。

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    2021年04月28日
  • 僕と彼女の左手

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    ピアノを弾くような、繊細な文章を目で追いながら、いつまでも読んでいたいと思えるような心地になりました。

    冒頭に描かれた、電車の脱線事故。大きく人生を変えられてしまった主人公の元に現れるのは、生まれた時から右手が動かない、片手でピアノを弾く、女の子でした。

    帯に書いてあった、「ミステリー」という言葉から、ミステリー要素を探していましたが、なかなか見つからず、気がつけば本の中に吸い込まれている自分。

    読み終えて、ちゃんとミステリーだったことを知り、2度目を読むと、全ての行動の意味がはっきりと見えてきます。この描写力、すごすぎます。

    物語の中で取り上げられる、数々のクラシックは、インターネッ

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    2021年04月26日
  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    ネタバレ

    追掛日菜子ちゃんは、今日も推しを追いかける
    俳優さん、お相撲さん、子役の少年、漫画家さん、そして総理大臣
    見た目もジャンルも年齢もバラバラで、日菜子ちゃんのストライクゾーンが広い!
    推しを追いかけ推しに貢ぎ推しに時間を費やし素晴らしいファン魂だが、一歩間違えたらストーカーなのがたまにキズ?
    そして日菜子ちゃんの推したちは何らかの事件に巻き込まれ……
    きっと不憫なお兄さんが何とかしてくれることでしょう笑

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    2021年04月24日
  • 僕と彼女の左手

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    医学部の五年生の時田習の前に、ある日突然キャンパスで右手の動かない「脳性小児麻痺」だという21歳で習の大学の教育学部を目指しているという、明るく天真爛漫な清家さやこが現れます。

    突然現れたさやこは習に、キャンパスの案内や勉強を教えて欲しいなど、立て続けにいろいろなことを頼みこんできます。
    そして、出会って三日目目に習はさやこの実家の側のカフェで、さやこが左手だけで奏でる素人離れした美しいピアノの音を聴き、二人はその日恋人同士になります。

    しかし、習の方から連絡したきり、さやこからある日突然連絡が途絶えます。
    習はさやこがついていたとある嘘に気づいてしまいます。
    その嘘とは習の過去に起きたと

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    2021年04月10日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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     放課後がテーマのアンソロジー。

     一番のお気に入りは、額賀さんの「願わくば〜」。
     美術部の先輩と後輩の何気ない一コマから一転。あの津波の痛ましい震災。そして震災から5年経ったある日、東京から帰省した宗平は美術部の先輩の藍と再会し、同じ職場で働く三浦の祖父の震災時の足取りを辿る手伝いをして欲しいと頼まれて… 
     震災の生々しい描写が痛ましく、ただ辛いだけの追憶かと思いきや、まさかのラストで呆然でした。行方不明の菅原先輩はきっと、宗平が思った通りの態度を取る様な気がしました。

     青崎さんの裏染シリーズの番外編。このシリーズ、又読みたいです!

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    2021年02月01日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    実際にある地名や流行語などを使用しているため現実味を帯びてとても飲み込みやすい文章です。
    ファンタジー要素のある作品なのかと思いましたが、全てにおいて現実味があり、ファンタジーだと思われたことも最終的に全ての辻褄があいます。

    とても悲しく、幸せなお話でした。

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    2020年07月09日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    仲の良い夫婦であるふたり。しかし、ある時お互いの裏の顔に気づき、お互いに殺害計画を企てる…。
    何とも微笑ましい殺害計画の数々!偶然も味方するほど絶妙な回避の連続。そして、修羅場を乗り越えた夫婦の殺し愛は最高潮を迎える…!
    ふたりの著者が夫婦それぞれの役に分かれて投げ合う競作のスタイルも味が出てて面白い。

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    2020年02月06日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    ネタバレ

    種明かしがされた時の「彼」のことを思うと、本当に胸にグッと来るものがありました。
    本編中では見えなかった彼女の言葉にどれだけ心を揺さぶられていたか分かった場面は特に。
    ファンタジーだった世界はくるりと回って現実味を取り戻し、悪魔は人間に、そして天使になる。
    物語の雰囲気も、ここで沈鬱さを感じる暗さから、希望の持てる明るく軽やかなものに変わるのも素敵。
    目の前がぱあっと明るく広がったのを確かに感じました。
    この場面に辿り着くまでに、非常に丁寧に丁寧に描写もされていたし、伏線も張られていたので、より感動が際立ったと思います。
    「彼」の想いが報われて本当によかった。
    最後の最後にも、さらっと種明かし

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    2019年09月04日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    運命に立ち向かう運命を越える - 辻堂ゆめ「今、死ぬ夢を見ましたか」 ★★★★★

    すごーーーく良いです。特に終章はイッキ読みしちゃいました。思わず「まぢかーー」と独り言がでました。映像化できる形式なのに唸るネタは凄いのひとこと!
    ファンタジー感のある、明晰夢という設定ですが、井瀬の実生活がリアリティがあり、現実世界で起きる実際の出来事のように感じられます。また、会話の小ネタが伏線になっているなど構成が見事です。
    映像化の際は、永野芽郁さん主演でお願いします。あっ、でも紗世目線に改編しちゃやだよ。そっちは裏テーマだからね!あくまで裏だぞ!白地にピンク色のタイトルにするなよ!
    辻堂ゆめ先生の名前

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    2023年10月27日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    電車に轢かれて死ぬ夢?日にちも時間もわかるその夢が真実?
    その少女と出会わなければそこまで考えただろうか?夢を忘れて何の気なしにその時を迎えただろうか?

    空を飛ぶ夢を子供のころに見たなと思い出す。

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    2019年04月25日
  • いなくなった私へ

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    買った日には30頁ほどしか読んでいなかったが、休日の今日、一気に最後まで読み進んでしまった。この先どうなるんだろうと、興奮しながら読んだ。3人目のどんでん返しもなるほど?という感じだった。でも読み終えて、戸籍はどうするんだろうと思いました。

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    2025年12月17日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    「舞台が体操?地味すぎ」と偏見を持っていた。読む前の僕に言いたい。「お前、無知だな」と。地味どころか終始、緊張の連続。そして最後は涙していた。辻堂さんの第二作目にあたるが前作同様、すごい人が現れたという感想は変わらない。ミステリ部分も最後まですっかり騙され、文句なしの最高の一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    体操界期待の新星・結城幸市―高校の全日本選手権の鉄棒で優勝し、順風満帆だった彼の青春を、度重なる不運が襲う。幸市の練習中にばかり相次ぐ器具の故障。さらに妹の似奈が転落事故で植物状態に陥ってしまう。一度は酷く心を乱す幸市だが、家族の不安を払うため、そして自分に期待を寄せてきた似奈への「誓い

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    2017年06月11日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    階段から落ちたのは誰? 私って誰?

    体操界のホープに降りかかる凶事にドキドキする。
    語り手がはっきりしなくて疑問符が増える。
    そして最後に涙が止まらない。

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    2017年04月19日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    確かにこのラストはすごかったな。彼はなんのために飛んだのか。それを知って、ぞっともしたし熱くもなった。確かに読後に表紙の絵を見るとほんとうに切ない。
    彼は、高く飛んだ。生かすために。

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    2017年04月16日
  • サクラサク、サクラチル

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    ふたりの心の傷を思うと苦しくなった。ラストではすっかり騙されたけど終わり方は好きだった。こういう話を読むと、自分は恵まれてるなと改めて思う

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    2026年02月16日
  • 今日未明

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    どの話も事件の真相がこういうことだったんだと衝撃を受ける。今一緒にいる人、その人のことを自分は本当に理解していて信用できる人なのか、真実を知ってからでは取り返しのつかないことに⋯怖かった

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    2026年02月15日
  • 今日未明

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    2篇目の『そびえる塔と街明かり』ラスト近くの一節、[美彩の「実験ノート」は、のちに自分や静香の無実を証明してくれるだろう。]は無用だろう。むしろ慎一が責められる展開こそが読者の望むところ。ハンパな救いは必要ない。

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    2026年02月15日