中野剛志のレビュー一覧

  • 官僚の反逆

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    「官僚化=グローバル化」というのがよくわかりました。会社勤めをしていると、この本に書いてあることに肯けるところを多く感じます。
    グローバル化がいかに社会をダメにしているかがよくわかります。
    みんな、世の中に流されてるだけなんですよね。官僚化はやめてもっと自分の頭で考えるべきです。

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    2020年06月23日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    欧州では、移民の数が増大している。
    2012年の英国の国勢調査によると、イングランドとウェールズの移民は10年間で300万人増えた。
    ロンドン住民のうち「白人の英国人」はわずか44.9%だった。
    キリスト教徒の数が約400万人減り、イスラム教徒は約120万人増えた。
    →大量移民は英国を違うものに変えつつある。

    欧州の政治家は、移民問題に何の手も打たなかった。
    この問題を懸念する市民を「人種差別だ、偏狭だ」と非難した。

    移民は経済成長や人口維持のために必要だと、各国政府は主張するが、これは正しくない。
    └移民は納めた税金を上回るサービスを享受している。つまり大量移民は国を少なからず貧しくしている。
    └人口減少を移民で補うしているが、人口を増やしたいなら、経済的な不安を除くなど、まずは既存国民の出産を後押しできる政策を検討すべき。

    近年、欧州では移民による地元女性へのレイプが増えている。
    しかし、こうした事実に触れることが、人種差別的な中傷であるように思われるため、誰も口にしたがらない。そのため、どの国でもレイプ問題は水面下に埋もれがち。

    今後、欧州では次のようなことが起こると想定される。
    └新たな移民がやって来て、移民である国民が増える。結果、移民の流れを逆転するための政策が推進できなくなる。
    └欧州は多様な人々が暮らす、いわば国連の拡大版になる。
    └欧州的なライフスタイルや文化・物の見方は、移民が住まない地域でのみ生き延びる。

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    2020年04月29日
  • MMT現代貨幣理論入門

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    ネタバレ

    中野剛志さんの本で概要を聞いていたので、かなり長く感じたが、いろんな批判に対して丁寧に説明しようとしている内容。
    このレベルで基本書と言われると、専門書はどのレベル??と困ってしまう。
    最後の解説がシンプルにまとまってるので、先に読んでから読んでみても良いかもしれない。

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    2020年01月18日
  • MMT現代貨幣理論入門

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    主権と中央銀行を持つ国の政府は、まず貨幣を創造し、次にその貨幣で納税義務を課す。均衡不要で予算制約なしに支出できる。課税プロセスで、公共・民間に有益な活動を促進する。政府は最低給での就業保証プログラムを実施することで、再分配に代わる不平等是正を行える。

    残り物のオマケ程度の位置づけだった税が、まず最初に来るとは。税制の在り方が、社会の活動の方向性を決めるとは。不換・電子情報時代の理論とのことですが、いつまで有効なのだろう。

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    2019年12月18日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ・イスラム教には、教義上、西洋で自明の価値観(両性の平等、表現の自由、LGBTの尊重等)を認めないところがある。
    ・西洋では、リベラル思潮及び過去の植民地政策等への反省から、他人種・他宗教を批判することに極端に神経質である。
    ・上記2つの帰結として、イスラム教移民について、難民ではなく経済移民であっても拒否することができず、移民先において同化しようとしなくても同化を求めることができず、テロが頻発する事態になっている。

    以上がこの本の主な論点です。一つ目は重要な問題提起であり、「娘に(必要ないとして)体育を学ばせることを拒否する移民の父親」にどう対応するかは、日本も考えなければならない問題だと思います。

    事例の羅列を繰り返すスタイルの本であり、論が深まらないように感じ少し退屈するところもありますが、読む価値はあります。

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    2019年12月07日
  • MMT現代貨幣理論入門

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    MMTが主張するところによると、「通貨発行権のある政府にデフォルトリスクはまったくない」。通貨が作れる以上、財源の制約はなく、インフレが悪化しすぎないようにしさえすれば、財政赤字を気にする必要はないという。

    さてここで気をつけたいのは、本書にも指摘があるように、政府がデフォルトを選択することはありうるということだ。特に対外債務に頼っている場合は、自らデフォルトすることで借金をチャラにするという誘いが常に存在し、実際にそのような事例は歴史上たくさんある(『国家は破綻する』参照)。したがって、国債所有者から見たデフォルトリスクは存在するわけで、そのリスクを踏まえた金利設定がされるはずだ。政府はこの金利負担に耐えられるのだろうか。

    MMTの主張を読んでいると、政府への無限の信頼(これは行き着くところ警察権力や軍事力といった国の強制力の話になると思う)が前提になっているように思える。しかし、今の時代、その気になれば国外逃亡できるし、資金も簡単に移動できる。この前提がどこまで現実的か、という話のような気がする。

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    2019年12月02日
  • MMT現代貨幣理論入門

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    主流の理論が間違っている
    キーストロークだから大丈夫
    ...の2点しか頭に残らない。
    ところどこと面白い議論もあるので、無駄だったというわけではないが、知りたいところに手が届かないモヤモヤが残る本でした。

    理論の骨格とかロジックを知りたかったのだが、主流派批判に邪魔されてピントがぼけてしまっている印象を受けました。
    既存の理論との違いはを知りたいのですが、何が争点なのかよくわからない。(もちろん結論はちがっているのですがそこに至る何処に違いがあるのか)

    最初はすごく丁寧に説明しているくせに、後半、もっと丁寧に説明がいるのでは、というところが、主流派批判の勢い優先でかかれていて論理展開についていけなくなるところが多々ありました。

    まとめると
    ・理論の全体像がつかめない
    ・主流派経済学との相違点と共通点が不明確、争点がどこか分からない(どこの解釈の違いで結論が違ってくるのか)
    ・MMTの方が現実をよく説明している、というデータの不足

    金利と為替で制限がかかるのでメディアが騒ぐほど自由に財政赤字にできるわけではない、と言うのはわかりました。

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    2019年09月15日
  • 日本破滅論

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    決めるのが政治でなく、議論するのが政治。なるほどと思う。
    フレーズで洗脳し闇雲に決めることに、違和感を覚えた。その理由も、そこにある気がした。
    しかし、しょーもない議論に時間を使うのは勘弁願いたい!

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    2019年03月17日
  • 国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策

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    『経済はナショナリズムで動く―国力の政治経済学』(2008年、PHP研究所)の加筆修正版です。

    著者は、東日本大震災によってネイションへの共感、同朋意識が高まったことを受けて、危機を克服するために健全なナショナリズムにもとづく「国力」をただしく理解するべきだと主張しています。さらに、グローバル経済に抗して、経済ナショナリズムの立場からケインズ主義的な政策を擁護しています。

    近年になって、戦後民主主義を牽引してきた丸山眞男は国民国家論者として、また大塚久雄は国民経済論者として、厳しい批判を受けています。他方で、彼らの思想はむしろ保守の立場からこそ、戦後民主主義という現代のわれわれの直下にある「伝統」をただしく継承するために見なおされなければならないにもかかわらず、そうした仕事はいまだ十分になされているとはいいがたいように思っていたのですが、本書が提示する経済ナショナリズムの立場は、こうした問題設定に親和的な立場であるように思われ、個人的にはおもしろく読みました。

    ただ、「国力」によって実現されるべきものはなんなのかという問題への取り組みが欠けている点については、すこし不満を感じます。たとえば丸山は福沢諭吉を評価するにあたって、個人主義者であることにおいて国家主義者であり、国家主義者であることにおいて個人主義者であるところに、彼が理念と現実とのあいだで折り合いをつけようとしていたことを見ようとしていますが、本書における「国力」についての議論からは、そうした問いかけが欠けているように感じてしまいました。

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    2018年10月24日
  • 保守とは何だろうか

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    「保守」が新自由主義と結託している現状を「保守」の混迷とみなす著者が、イギリスの詩人であるコールリッジの政治経済思想の再評価をおこなうとともに、著者自身の考えるほんとうの「保守」像を論じている本です。

    本書における新自由主義に対する批判には、説得的だと感じたところもすくなくはないのですが、たとえばマルクス経済学者でありながらハイエクの思想の積極的な側面を評価する松尾匡が述べていることと共通するところも多く、この議論だけでは「保守とは何だろうか」という問いをタイトルに掲げる理由にはなりえないように思います。

    他方、本書の「序章」には、1958年に丸山眞男がおこなった「政治的判断」という講演に触れられています。この講演のなかで丸山は、国民の保守感覚を利用することで革新イデオロギーへの支持を広げていくという戦略を語っており、福田恆存の「私の保守主義観」で語られているような態度は、「丸山の狡猾な戦術に対抗できなかった」と断じています。こうした問いかけは、「戦後民主主義」がわれわれの直接の足下を支えている「伝統」となっている現代の日本社会において「保守」の思想的な中身を明確にするために避けて通ることのできない問いだと思うのですが、本書がこうした問いかけに対する明瞭な回答を示すことに成功しているとは思えません。

    そうした意味で、ややタイトル負けの感があるように感じました。

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    2018年09月29日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    表紙の写真で分かるように、エマニュエル・トッドが表看板の本だが、彼が語る場面は、他の著者よりそう多いわけではない。

    グローバリズムが経済的繁栄をもたらすという理論は、じつは根拠がなく、逆に世界に不公平と混乱をもたらす元凶であることを、座談会およびそれぞれの論文でわかりやすく説いた本。

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    2017年09月01日
  • 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克

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    有意差 釣鐘状 社会通念上 近代イデオロギーが生み出しているタブー そう、「私が言ってるんじゃなく、実験データが言ってるんだから」って開き直れる。それがサイエンスの魅力でもあると思います。 外見こそ情報のかたまりである 迷妄 人間の世界も、「他者のリソース(資源)を奪う」という点では攻撃性が持つ意味は同じです。 惹起じゃっき 不安感情を抑える脳内物質セロトニンの合成能力が、女性は男性の三分の二ぐらいしかないのです。 シャーデンフロイデ=メシウマ感情=他人の不幸で飯がうまい=他人の不幸は蜜の味 類似性と獲得可能性 陰惨な権力闘争 近代的人間観を覆す鼎談ていだん 包含 人間は生物学的にナショナリズムの芽のようなものを抱えている おらが村=パトリア 想像の共同体=ネイション 勝手に国境線で囲まれてインドネシアという国にされてしまった プロイセンに統一されるまでのドイツ連邦 カタルーニャ地方に独立の気運 物語的な捏造された歴史 パトリオティズム=愛国心 神の前の平等 近代国家の建前 ただ単に多数決で決めるというのは知性の否定です 歯止めの装置 決めるという行為には大きな負担が伴う 「自由教」という宗教を信じているだけ 二項対立のような政治が蔓延るようぬなる 抜本的に変える 煩悶はんもん 女性のケアの論理 男性のジャスティスの論理 セロトニントランスポーター シナプス近傍でセロトニンを増やす薬剤=抗鬱剤 レッド・ツェッペリンの『移民の歌』 紋切り型の日本批判 ア・プリオリ=先天的 改善しようとする意欲は束縛から生まれてくる 種の世代交代に対する寄与度の低い雄 所謂知的エリートの女性ほど結婚も出産もしない傾向にあるという現実 世俗化 隷属を免れず 聖なる象徴がないと国民統合はできない 祀り 鎮座 純粋な一神教 プロテスタント 原理主義化してより危険なものになっていく 冠する トランス・ヨルダン 画定かくてい ISのマーケティング戦略 環境を抜きにして「自分が自分らしく生きる」というのは、意味のない議論なわけです。 『反日』ナショナリズムで国民の不満を外に向ける 識字率が上がると受胎調整が始まる 知性より筋肉に重きをおいていたスパルタ人 アメリカ→るつぼ カナダ→サラダボール 苦々しく 親殺し ルサンチマン或いは劣情に突き動かされている人が持つエネルギー 細川護熙もりひろ ポピュリズムが蔓延 大衆の破壊願望を煽動するやり方で一貫してます 橋下維新は、ウソ、デマ、プロパカンダを流すことにより拡大した大衆運動です。 ヒトラーの手法『我が闘争』 無知な人間を確信犯的に利用する連中が跋扈する 大阪都構想 僅差ながら否決 隷属れいぞく オキシトシン=幸せホルモン 独身者ないし寡夫/寡婦かふ 戦争中はナショナリズムが昂揚するので自殺率は下がる 罵倒というのは、ある種の人々にとっては、「根源的な部分から自分を理解してもらえた」という深い満足感を与える場合があるのです。 依拠いきょ 茂木健一郎 バルス=滅びの呪文 心理療法の傾聴は「懺悔」に相当 単に付き合ってあげてるにすぎない 食い扶持を失うことはない 宗教家も心理学者も脳科学者も癒せないルサンチマン 権威によって承認されたい 「蓼食う虫も好き好きという諺がある通り、何をもって爽やかだと思うかは人それぞれです。例えばスカトロジーの人はウンチをみていいなと思うわけでしょ」 顰蹙 「本能が壊れる」 「虫の知らせ」 正しさと美しさの錯覚を利用 顔の半分くらいが目 二次元に萌えたらもう三次元には萌えられない 現実を抽象化し、理念を精製する。 オタクと左翼 論駁ろんばく ファストフードの対極スロウフード 渦中 咄嗟の対応 合理的な根拠 「フールジャパン」と揶揄 「全米が泣いた」といった宣伝文句が成り立つ 立身出世 知性のかんせい陥穽に陥らない プラグマティック=実利的な カンボジアでクメール・ルージュによる大虐殺が発生 ポル・ポト 自己の遺伝子をばら撒くあがめたてまつる崇め奉る 立憲主義が民主権力の暴走を防ぐものであることを理解してないのです 諮るはかる 恫喝めいた文言 じくじ忸怩たる気持ち 安閑あんかん 尖閣や南シナ海でやりたい放題 喫緊の課題 諸侯が分立する時代 弁えてわきまえて 法匪ほうひ 党是とうぜ 復活したら半沢直樹になる。彼の場合は「倍返し」ではなく「安倍返し」ですが。 がいぜんせい蓋然性の高い仮説 サンクション=制裁 えきしゅう腋臭わきが 叙勲じょくん 金科玉条 リジェクト=却下 えんえき演繹された理論 ごびゅう誤謬 パースペクティブ=遠近法 犬は人間の数万倍の嗅覚があるけど視覚はモノクロ 「自分のことは、歯の痛みのように、他人には本当にはわかってはもらえないんだ」という人間の根源的な恐ろしさを知らない甘ったれた日本人ほど、安易に「個の自立」だの「近代的な自我の確立」だのと口走り、共同体を破壊するのです。

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    2017年06月10日
  • 反・自由貿易論

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    ヘクシャーオリーン定理は厳しい前提条件がある。

    南米の輸入代替戦略の失敗と、東南アジアの輸出主導型戦略の成功は本当か。
    自由貿易帝国主義が世界を分断化したのではないか。
    世界恐慌の悪化の原因は保護主義にあるのか。

    イギリスがはしごを蹴り外した。
    イギリスの穀物法は、他国を農業生産に釘付けするための保護主義の産物だった。

    今は関税よりも非関税障壁のほうが重要。
    為替は関税よりも影響が大きい。
    現代は、関税よりも、ルールと為替。

    グローバル化は生産性向上のための投資を鈍らせる=海外へ工場を移転したほうが速い。

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    2017年03月22日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    「グローバル資本主義によって経済は成長する」と信じられてきましたが、実際のデータを客観的に眺めてみれば、真実はまったく逆であって、「グローバリズムは成長を鈍化させる」
    グローバル資本主義を推し進める人々は、ビジネスに自由さえ与えれば富も雇用も創出され、最大限の成長があると信じてきた
    アメリカにしても日本にしても「国による産業保護」という規制が成長を生ん
    アメリカが、実は世界で最も強力な産業政策を行っているのです。インターネットにせよ、半導体にせよ、航空機にせよ、研究開発を支援したのは国防総省や軍などの政府機関
    グローバリズムは国境を前提にしないものであって、国境が存在することを前提とした上で、異なる国家同士の交流を図ろうとするインターナショナリズム(国際主義)とは真逆の概念です。両者は、一見似ているように思われることがありますが、まったく異なる概念
    今日の先進国は、自国経済を発展させるにあたって、未成熟産業を育成する、さまざまな手段を使ってきました。関税、補助金、国営企業といった方法です。これによって若い産業の生産者を外部との激しい競争から守ったのです。ここ数十年、こういった政策を途上国は採用しにくくなっています。
    今は一株当たり一票ですが、たとえば三年以上にわたって株式を保有している安定株主には、三倍の議決権
    グローバル化は人類の歴史で何度も繰り返されてきた
    一八七〇年代から、一九一四年の第一次世界大戦までの期間を「第一次グローバリゼーション
    第一次グローバル化の時代は、人の移動については現在よりも盛んでした。特に、ヨーロッパ大陸から大西洋を越えて南北アメリカ大陸に向かう移民の波が大きかった。オーストラリアやニュージーランドも、この時期に人口を急速に増やしています。
    一九五〇年代から七〇年代までのブレトンウッズ期には、どの国でも格差が縮小
    自由貿易はよく賞賛されます。しかし、その「自由」とは誰にとっての自由なのでしょうか。端的にいえば、国境を越えて活動する投資家や企業にとっての自由
    なぜグローバル化への批判が「一〇〇%貿易をしない国」の主張を意味するのでしょうか。要は程度の問題
    だんだんと賃金を純粋なコストと見なすようになります。賃金は内需に貢献する要素であることをやめてしまいます。それは純粋なコストになり、すると企業は、賃金コストの削減の論理に入っていきます。
    歴史において非常にはっきりとしていることがありまして、それは、住民が読み書きできるようになると経済が発展し始めるということです。
    世界のすべての人が読み書きできるようになっていくという人類史上、極めて特別な時期に到達したのです。  
    労働者も消費者なのだから、という前提です。労働者も皆と同じように国民の一部分を成していたわけです。
    「自由貿易」という強迫観念
    しかし、(日本を含めて)私が最前列国と呼ぶ国々は、現代の姿を定め、新しい資本主義や経済組織の新しい形を発明していますが、成長率は一%、二%で、最大でも二・五%
    米国とイギリスは共に、グローバリゼーションの主な担い手であり、規制緩和の担い手
    自由貿易のイデオロギーは、普遍主義的であろうとするイデオロギーであり、地球全体に同じものを求めます。
    保守と新自由主義では人間観が違う。主流派の経済学が想定するのは、原子論的な孤立した個人です。それに対し保守は、自分の生まれた国や共同体がもつ固有の生活様式や文化、国土や環境といったものに制約された社会的存在(Social Being)として人間を

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    2016年11月22日
  • 官僚の反逆

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    『政治の世界には、確かに、利害の対立や妥協がつきものである。しかし、政治には対立や妥協があるからこそ、議論が行われるのであり、言論の自由が意味をもつのである。

    もし、関係者の間に対立や妥協がなく、すべて、規則に従って官僚制的に事を運べばよいのであれば、そもそも言論が自由である必要などない。政治的な対立や妥協がなく、不確実性のない統治体制とは、自由なき官僚制的支配にほかならない。』

    思っていたより抽象的な議論。ウェーバーがどうとかが読みたかったわけじゃないんだよなぁ〜。

    官僚による官僚制の否定が官僚化をより強固なものにし、自由な民主国家を弱め国力の弱体化を招くロジックが、本当に正しいのか良く分からない。

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    2016年11月05日
  • 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克

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    期待を持たせるタイトルで、若手論客白熱の討論10時間とのことだが、他人にたいする批判を3人で一緒になってしている感が強い。専門的な情報が披露され参考にはなるが、建設的な前向きの意見や示唆が少ない。異なった意見を戦わせて、議論を深めて欲しかった。

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    2016年10月26日
  • 脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克

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    ネタバレ

    楽屋話の印象を持ちました。読者を意識した鼎談ではなかったように感じました。新書であるから仕方ないのかも知れませんが、説明が足らなくて自分たちの博学さを披歴しているような発言が鼻に突きました。著者の紹介のあとに、「本書の内容は著書個人の見解であり、所属組織とは関係ありません。」と、わざわざ断り書きがあるのを変に勘ぐってしまいました。読んでいて退屈でした。著者のほかの著書に期待しましょう。

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    2016年02月20日
  • TPP 黒い条約

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    7名の方々がTPPについて反対の方向で書いているので、合意に至ってしまった現在、どうなっていくのか非常に気になる。
    また、新聞・マスコミが取り上げる内容がいかに偏っているかを改めて認識。一般市民が得られる情報って限られるので、「興味を引くための内容」を掲載するのではなく、「国民が知っておくべき内容」を載せて欲しいものです。

    個人的には、
    ・施 光恒さんの「棲み分け型の多文化共生」という考えが好き。
    各国、各地域毎にそれぞれ自前のやり方があり、それらを尊重しながら、各国と交流する。良いところは積極的に学んで自国に合うように翻訳して還元する。
    ・やはり「日本良さって何だろう?」ともう一度考え直して、それを伸ばす方がいいんじゃないかなあ。
    ・一部の国、大企業、富豪、だけが潤う政策にだけはしてほしくない。1%の金持ちにしか恩恵がないとすら言われている。

    もっと勉強しなきゃ!

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    2015年12月31日
  • TPP亡国論

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    必ずしもTPPが悪いとは思わないが、TPPの隠された要素、国際取引きの見えざる部分の知識補充には良いと思う。

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    2014年09月21日
  • 保守とは何だろうか

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    国家の富強こそが、政府の財源の本質である。159
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    コールリッジは言う。国家とは、穀物の山のような、個人の単なる集合体ではない。かといって、国家は、有機的生体のように、全体がすべてで、個人を国家全体の中に埋没させてしまうようなものでもない。国家とは、無機物と有機体の中間にある概念である。すなわち、個人は国家の一部でありながら、同時に個人としても存在しうる。そういう個人が「国民」であり、そういう国家が「国民国家」なのである。

    それと同じことを説明するため、コールリッジは「常に原初状態にある社会契約」という、じつに興味深い概念を提示している。237

    コールリッジは、イギリスという国民国家について、個人が常に社会契約を結び続けている状態であるという比喩を用いて表現した。この場合、人々は常に、自発的な意思によって、自分の国を選び続けていることになる。238
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    侵略も制服も、国民国家の独立を損なうのである。それゆえ、真のナショナリストであれば、無謀な野心に駆られた侵略や制服を企てたりはしない。

    一般に、国民国家のナショナリズムこそが、戦争の原因であるとみなされがちである。しかし、コールリッジは、そうは考えない。真のナショナリストは、現実主義的な政治判断に立ち、独立した国民国家から構成される多元的な国際社会を理想とする。239
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    2014年07月29日