おかざき真里のレビュー一覧
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ネタバレ水原さんがとても気の毒だ。
なんとか立ち直れるような道筋はなかったのだろうか。
ミナミは駆けつけていただけに、
仕事に復帰してこのまま少しずつでも元気になってくれるのではと
思っていたのではないだろうか。
佐原さん、事前の色々なフリがなんだったのか
というくらい、良い男だ。
仕事の取材の結婚式場も、自分から行ってみる?と同行を提案する。
全くミナミとの未来を考えていなかったら、
一緒に住もうともそもそも言えないと思うし、
いくら取材でも周りから”そう”見られる
”そういった場所”に男の人が自分から行こうとはしないと思う。
それともまだ、どんでん返しが待っているのだろうか。
仕事ばかりのミナミに、「謝るな」とまた言ってくれる。
「結婚する?」と言ってくれたのには正直驚いた。
同棲を断られても気持ちを持ち続けてくれていたことが良いなと思う。
石田が結婚についてはまだ考えられない気持ちも
わからなくはない。彼の生き方ではそうだろう。
「じゃあ別れてください」と言える渡辺さんは賢いし強い。
田中さんがお見合いと言って、「それも有りなんだ」
と楽になる気持ちもよくわかる。
確かに惚れた女を亡くしている男というのは面倒ではある。
引きずって人間を撮影できなくなったカメラマン。
人の死に敏感だから、水原の死に同様しているミナミに
敏感に同調しているのだろうか。
とある恐怖をきっかけに道が曲がり
ずっと走っていけると思っていた道がどこにもないことに気が付き
できるだけ近いゴールを目指してハンドルを切り直す。
生きるというのは、切なく苦しいなと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ佐原さんが思ったより曲者な感じがなくて、
一緒に暮らそうと言ってくるところも良かった。
それをミナミが断ってしまってちょっとドキドキ。
柚木さんに話したようなことを、佐原さんにも説明しないとすれ違ってしまいそうで不安になる。
佐原さんは中々純情で、本当に大型犬のようなところがある。
待ってくれていた佐原さんに抱きついたミナミが
「助かった」「なんでわかったの?」
と言うのは、佐原さんにとっては唐突な言葉だろうに
「そりゃよかった」
「俺はいつもすごい男だぜ」と返すのが良い。
”この人の言葉の単純明快さは私を救う”
という気持ち、とてもよくわかる。
浮気されて、悲しいとかさびしいとかより
許せないって感情の方が大きくて問い質せない
というのも、なんだかわかる気がする。
折角温泉に行こうと言っていたのだし、
男がくだらないプライドを捨てて最初からミナミの話を聞いてくれていればこんなことにはならなかったのに
「とりあえず」「おまえの言ってた方向性なんだし」
で当たり前のように土曜日を潰されるのは不愉快だ。
自分だったら「先約があるので無理」って言うと思う。
仕事と恋愛のバランスが狂う。
男だってそういうときはありそうなのに、女が不自由に見えるのは
結婚したらやめるんでしょとか、結婚できないから居座ってるんでしょとか
そういった周囲の偏見のせいなのだろうか。
石田は悪気がなくて、本当に心から励ましているつもりなのだろうけれど
現実は「社員とか派遣とか関係ない」ことはないし
「目標があればそれに向かってやることをやるだけ」
では済まないし
キャリアアップに失敗したり仕事がなくなって食えなくなっても
「応援する」は言葉だけで、実質的に助けてくれるわけではないのだ。
一応デートなのにと不満げなのに、
石田が「一緒に海入ったから楽しくて疲れた」と言うだけで
嬉しくなってしまうのが可愛い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ戻ってきた佐原に、なんで「あの女何」って
聞かないのと思うけれど、それがミナミなんだよなとも思う。
誰かあたしをたすけろ!
というコマが刺さる。この気持ち、とてもよくわかる。
カミサマっていうのはきっと失くしたものの代替だ
という言葉もぐさっときた。
藤井さんに友達が彼氏取られそう、と言う新人が
まぁ悪役として描かれているとも思うが
あまりにも公私混同だし人として女として駄目で
イライラしてしまう。
「ロゴが切れてる切れてないでプレゼン通るか決まるわけじゃない」からなんだというのだろう。
そういう問題ではないのだし、今急いでいるのだから
口答えしながらでもせめて手を動かせと思う。
なのに走れと言われてそれもせず、
プライベートのしかも他人の話をしだして驚愕した。
女の子が苦手なのはわかる。
独特の縄張り争いとか。
女の子同士の争いは疲弊する。
だから、男の人の中で仕事するのはしんどいけど楽なのだ。
ナヲも思った以上に酷い人だった。思い余ったとして
男の家で暴れて物を破壊するのもメンヘラだし
なんでミナミの家に来るのか。怖すぎる。
住所を勝手に教える新人も常識が滅茶苦茶で気持ち悪い。
癒されるっていうのはもしかして何かを誤魔化しているのかもしれない
という言葉になんだかはっとした。
確かに疲れているとき無理矢理求めて得る癒やしは
本当の癒やしというより誤魔化しだ。
魚のお墓のためにプランターを始めるのにしんみりした。
水を作る為に犠牲になる種類の魚たち。
「藤井ちゃんには女の子の仕事してもらおうかな」
「あくせくした女子は公害」
片桐もとても嫌だ。こういう仕事のやり方で良いと思っている人間と一緒にやらなければならないのは
とてもきつい。
問題はないと騙されて来た被害者でしかないミナミ。
怒鳴られて震えているのに、なんとかしようとして
「この場でできることを探らせてください」と提案する姿は恰好良い。
「謝るのは最初の一回でいい、一緒にモノ作ってるんでしょ」
と言ってくれる山地さんに安心する。
こういう日に限ってアクセつけてるというのがリアル。
一日頭を下げる度ずっとこれを見ていた。
このアクセを見る度この先も少なくともしばらくは
今日のことを思い出してしまうだろう。
このアクセがもうつけられなくなるかもしれない。
たとえお気に入りでも。
そういうことも、他人から見ればどうでも良いことかもしれないが地味に削られていく。
「サラリーマンがしんどいのは理念低い奴に限って上行っちゃう事。しかも中途半端に私たちの真上にいる」
滅茶苦茶頷いてしまう。
ずっと上に行けるほど仕事もできず、
女は女だからという理由で昇進しにくく、
結果頭の悪い人の直下で働かざるを得なくなりがち。
触れられるって肯定されるってこと。
それを求めても、許されるのではなかろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ全然的を外した慰めなのに、だからこそ少し救われるような気持ち、よくわかる。
男の人の無邪気さが微笑ましいからだろうか。
仕事っていうのは100%好きなことでできてるわけじゃない。
そんなことを言うと甘いって言われることもあるけれど
別に楽しいことばかりがいいと言っているわけでもない。
ただ、間違っている・良くないとわかっているのにそれをやるしかないのは、摩耗する。
若いころは仕事っていうのはやればやるほど積みあがっていくものだと思ってた
でもそのうち気付く
仕事には2通りある 経験が積み上がるものと自分が摩耗するもの
この言葉はグサッときた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ先生ご自身に博報堂での勤務経験があるだけあって
あまりにもリアリティがあり過ぎて読んでいてしんどくなる。
自分はそんな大手ではないものの近い業種での勤務経験があるので
こうやって身を削って翻弄されつつも仕事でストレスを解消するような
働き方が普通である世界をよく知っているので、
古いとかリアルじゃないという感想を見かけてちょっと驚いた。
男の人ばかりの職場でそこそこ仕事ができるポジションにいる女性には
かなり刺さる内容だと思う。
藤井さんが真面目過ぎて不器用なのが、可愛いけれど見ていて
辛そうにも思えてしまう。
ばりばり働きながら恋愛も両立させるのは、なぜか女には難しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3人が美味しそうにご飯を食べている笑顔にほっとする。
大人になると色々ある訳で、一人暮らしをしていると
ご飯が疎かになったり、それどころではなかったりして、
表面上は問題なさそうに見えても
誰しも何かを抱えていて。
でも、誰かと美味しいねと言い合いながら食べる時間が
問題の解決にはならなくてもこの上もなく大事だったりする。
「それでも今日も生きていく。 ご飯を食べる。」
”大人”の人には多かれ少なかれ刺さると思う。
嫌なことがある中でバターチキンカレーを仕込んで
翌日にそのおかげで起きれるというのも
社会人あるあるな感じ。
英治は 食材やお酒を 持って来て後片づけもしてくれて
ナカムラはお金を置いていってくれて、
このベタベタし過ぎない関係が心地良い。
行き詰まっているとき、何も考えずに集中できることがあるのって大事で、
千切りに集中できて、しかもそれで
おいしいものが作れて、というのは本当に良かった。
確かに、”活路が開けた”感じ。
そして友達に再会して、久し振りに笑えて、
うちの家に来ていいよ、と言えたのが
とても良い転機になったと思う。
仕事のことも、無理に話さなくていい、話して解決することなら聞くけど
次の日楽しく起きれればいい、楽しく人生過ごせるのが一番
美味しいもの食べてたらうまいっていうだけで時間過ぎる、最高の贅沢
と言ってくれるのが本当に良い関係。
気乗りしていなかったライブで英治が思わず泣いてしまうのが良い。
ラーメンの屋台のご主人がもうやめてしまうのが寂しい。
オリンピックの前に綺麗にしておきたいんでしょ、という言葉も悲しい。
本当に人間にとって大事なことって、”綺麗にすること”だろうか。
ナカムラの事情が説明される中で、母親が仕事を辞めたら良いと
理解してくれないのは読んでいてきつかった。
仕事は好きだし自分は悪いことをしていないのに。
アドバイスされる時点で努力が足りないと思われてるんだな、
私の「これ以上できない」を信用してほしい
というのはかなり共感した。
一人だとジャンクフードを食べたくなるのもすごくわかる。
しんどいなと思ってもまた食べてしまうのを
ゆっくり自殺しているみたい、という表現が納得。
英治は気のおけない感じで良い。
2人で綺麗になってモテモテになって男取り合おう
なんて発言が面白いし、
先輩に「カミングアウトする時は特に親に
「楽しい人生」を演じ続ける覚悟がなきゃダメ」
と言われたというのが興味深い。
生き方が違う人が他の価値観を受け入れる術は
幸せそうに楽しそうにしているかどうか、というのは
一理あると思う。
でも、パートナーが帰ってこなくて辛いときも
楽しそうにやり過ごすのはキツイものがあると思う。
相手も離れていって、傷が深くなって、部屋が拷問の箱になる。
思いつきで一緒に暮らすことになるのが、
シェルターみたいですごく良いと思う。
今は優しく笑いあえるだけの空間が必要な時期だ。 -
ネタバレ 購入済み
それぞれの深い所が表現された
ハッピーエンドが好きな私。
勿論みんなが目に見えて幸せな結末を期待していましたが、そうではないのが言葉を選ばず言えば残念だった、、だけど
ハッピーエンドではないのが違う見方をすれば、心に頭に残る作品でした。
幸せな結末だけではないよなーと。
好きだけど、好きだった?とか
これでいいの?これでいい。とか
頭でぐるぐる考えて決断する時、その時から
新しく生きて自分で地に足をつける感じ。
願った結末では無かった分、自分でまた物語の続きを想像してしまいます^ ^
何年も前に完結した話だけど、、続編、見てみたいなぁ。 -
購入済み
うー。せつない…。
基本、漫画は単純でハッピーエンドで幸せになれるものを読むのに無料で3巻読んだら気になって購入してしまってました。
胸がぎゅーっと苦しくなる…。泣いてまう。
かなり薄い期待ではあるけど最後実は…。なんて思って読んだけどやはりそう甘くはなかった。
☆5の作品だとは思うけど、私にはせつなすぎるので☆4になってるだけです。 -
購入済み
雑誌ならではの楽しみ
水谷緑先生の『こころのナース夜野さん』の単行本を持っており、こちらの作品を追いかけたくてはじめてスピリッツを買いましたが、他の連載作品もとても面白かったです。特にお仕事や研究を題材にした作品は、一話を作り上げるのにどれほどの取材をされたのだろうという読みごたえで、通読してみたくなりました。
単行本派で普段はほとんど雑誌を買わないのですが、自分が知ろうとも思わなかった分野に、お話しの展開の面白さや情動を誘う作画で連れていってもらえるは、雑誌を読むからこそ味わえる楽しみなのかなと思いました。 -
購入済み
差
この作品を読んでいると今まで知らなかった最澄と空海の関係性が伺える。
大乗戒壇設立運動を起こした最澄を理解できる人間はごく僅か、だからこそ苦労も多かったのだろうとも予想できる。二人が互いの理解者の一人になり得る存在だったはずなのに、溝も見える。歴史にたらればは無いが、もし少しでも違っていればとも思う。 -
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悲喜交交
仏道の真理へと進む空海と最澄。
久々に二人が相見えたのは、後に袂を分つことへの始まり。
二人を取り巻く状況も含め、大きな悲しみが近付いているように思えるけれど…悲しみではなく喜びなのか、このあとどのように進むのだろう。 -
ネタバレ 購入済み
最澄と空海
最澄の真っ直ぐさは綺麗ではある。
空海も真っ直ぐではあるけれども、欲望・渇望への真っ直ぐさのように思える。それは自然のある様にも思える。一方で最澄の真っ直ぐさは澄んだ真っ直ぐであり、脆さも含む。
2人の天才と言うより、天才と天才に近い秀才。 -
購入済み
空海の明るさ
平安初期の律令制再編期。
やっぱりドロドロしてるけど、そのドロドロさがうまく表現され、人の陰の部分がよくわかる。一方で陽の部分との対比によってある種の清々しさも感じられる。 -
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力
ここまで読んでふと思ったこと。
同じことを学んで何故差が生まれるのか。
それはいつの世でも、現代の教育においても差は生まれるが、人の力の差に何が影響しているのか。
持てるものと持たざるものと。持たざるものにとっては残酷だなぁと思いつつ、持てるものが進むべき道に出会い進むのも力だなぁと。
一言でまとめると、空海は凄い。笑 -
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置かれた立場
最澄があと数年遅く生まれていれば。
桓武天皇の精神力が保っていれば。
平城天皇ではなく嵯峨天皇であれば。
たらればではあるけれど、たった数日、数時間、数分、たった数秒のタイミングが違えば。
そう思えてならない。
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運も強いのか
南路・南島路をとる遣唐使の成功率は約5割。
それだけでも大きな危険が伴い大変なことはわかるが、そこから先もこんなに大変だったのかと思うと、当時の唐の先進性がよくわかる。
この先、空海が恵加の下でどのように大きくなるのかが楽しみ。