おかざき真里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何かエロティックな女性漫画が読みたくて見つけたから読んだ。
アルフォンス・ミュシャのような流麗で繊細な筆致、女の子の柔らかい身体の線、まつげや髮、男性の骨格へのフェティシズムを感じる描線など、随所で日本の浮世絵のような線の美を堪能することができる。
言葉の寸止めも上手い。
お互いが傷つきあいながらも惹かれてしまう、そしてお互いに溺れるようにしがみつくように深まっていく、危うい恋。
こんな恋なら、非難されても、若さを無駄にしたと言われても、傷ついても、人生に一度は感電しちゃうのも良い。
触れもせで、見つめるだけの恋もあり。
医療職場の過酷な現場とその中にいる人々のメンタルを克明に描写しており、結構すごい。
エロティック描写については、綺麗すぎるけれども、大変楽しめます。
それにしても、最近オジ専ものが人気なのかしら… 若い娘とダブルスコアの白髪頭の恋愛ねぇ…
まあ、三十路OLと年下くんの恋愛ものよりはマシだけど。 -
Posted by ブクログ
諸行無常って、ホントそうだなぁ、って…知らない事で無かった事にもなるんだけど…後に怨霊となるが、おかざき真里さん描く橘逸勢がイケメンって事もあるけど、求められる事は出来ないし、求められてない事には秀でているのに誰も褒めてくれない感じが凄く好きでね…字が上手な事は、空海は気付いてるんだよね…空海も美しい字が書けるからこそ、すぐに気付くんだよね…そう言うの、凄く救われる事だと思う。速成は実は武道もきちんとたしなんでいて、リフォアを狙った暗殺者をやっつけたりするんだけど、武闘派を語ってもお前のその立場では必要ない、と言う、とにかく良い所があるのに、生まれの境遇で不遇を舐めたからこそ飄々としてて、その速成が真剣に自分の意志で口に出した言葉なんだろう…「ここからが人生だ。」
「美しすぎる」と言い放たれた最澄が、それでも純粋な水は混ざらないと静かに言い返す場面。この間、ある人に言われた事に、合点が行かず、それでもなお、と私も私なりに「容認し肯定したふりをする」が出来なかったので、もうこの場面は物凄く心に沁みた…混ざるようなくらいの覚悟では駄目なのです、と言ってるんだろうな…最澄は。それが「険しい道」「災難を招く」とよそ目から見れば思うんだろうけど、それを踏まえた上で混ざらない事を追及するが使命、それくらいの覚悟はとっくにした上で、最澄は密教で空海と結ばれてく前振りの8巻だった…
この、空海が義操に贈った詩が美し過ぎる。
『同法同門 喜遇深し
空に遊ぶ白霧 忽ちに岑(みね)に帰る
一生一別 再びまみえ難し
夢に非ず 思中にしばしば尋ねん』
『阿・吽』は「仏教を知らない」人間が興味を持つのには良いきっかけになると思うけど、仏教の成り立ちとか小難しい事は一切描いてない。あくまでも「人間」が描いてあって、今の日本の中で生きててしんどいな、辛いなと感じる時、もしかして自分の意固地な性格の性かも…と思ってる人は読んで欲しい。立場だけで物を言う社会の中の誰とも知らん人間の言葉を聞くより、自分の事が解る漫画だ。 -
Posted by ブクログ
2017/0914
心が折れて仕事を辞めた千春
バリキャリだが男でつまずくナカムラ
恋人との関係がうまくいかないゲイの英治。
中略
つらくて心が死にそうになっても、みんなで集い
ごはんを食べれば生き返ることができる。
裏表紙より
はーーー!!
胸がギューっとなって喉の奥がグっと痛くなる。
美味しそうなご飯やレシピを紹介&食レポする漫画じゃない。
上手く書けないけどおかざきさんが書く心が疲れてプツっと折れてしまった人って生々しいのよなー。
サプリの時もそうだったし今回の千春もそう。
何より絵が丁寧で綺麗。出てくるキャラ達も最高に素敵
私の周りにもこういう人いたらなぁ!と思う。
混ざって宅飲みしたいわ。次巻が楽しみです。 -
ネタバレ 購入済み
歴史が息づく名作
桓武天皇の時代に現れた2人の天才「最澄」と「空海」が、遣唐使として唐に渡ったときの逸話。
生まれながらにして天才の空海と、努力の人である最澄が、それぞれに過ごした時間が、後世にどのように残っていくか。
暗示されているところがとても興味深いです。
この時代の唐は世界の中心であり、人種と文化のるつぼであり、ひとつひとつの小さなエピソードが、史実と微妙に絡んでいるところも面白かったです。 -
購入済み
素晴らしい!
いよいよ空海と最澄の道が分かれていく部分に突入。とにかく一巻から読むことをすすめるしかできない。おかざき真里さんの作品はもともと好きでしたが、こちらは全く違う世界の作品です。本当に夢中になります。
唯一のツッコミどころは、20年前に初めて見かけた時から空海も最澄も老けてないこと(笑)
2人ともかっこいいまま。
ストーリーには何の妨げにもなりません。 -
Posted by ブクログ
仏教も、最澄も空海も、殆ど教科書に出てたな、程度の知識しか持ち合わせてなくても、読み始めると周りの音が消えると言うか、脳みそがこの漫画に吸い込まれそうになる。経典に集中し、その文字情報に没頭する最澄の様、知識の海に文字通り潜り込んで行く空海、この「感覚」は凡人の自分にも「解る」感覚なのだ。正に『阿・吽』を読んでいる時の自分がそうである様…知らない事を知り喜びへと集中する感覚、あの快楽は何ものにも代えがたく、自分が自分である限り衰えないのでは、と思うのだ。
小難しい事は全く解らないんだけど、もうなんか得体の知れないものに引っ張られる感じで読んでしまうんだよなぁ『阿・吽』。ナチュラル天才の空海、本人は努力の積み重ねで今がありますとしか考えてなさそうな最澄。才能の有る・無しは「集中力」を意識せずとも発揮できる者の事を言うんだな…と思う。