おかざき真里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何かエロティックな女性漫画が読みたくて見つけたから読んだ。
アルフォンス・ミュシャのような流麗で繊細な筆致、女の子の柔らかい身体の線、まつげや髮、男性の骨格へのフェティシズムを感じる描線など、随所で日本の浮世絵のような線の美を堪能することができる。
言葉の寸止めも上手い。
お互いが傷つきあいながらも惹かれてしまう、そしてお互いに溺れるようにしがみつくように深まっていく、危うい恋。
こんな恋なら、非難されても、若さを無駄にしたと言われても、傷ついても、人生に一度は感電しちゃうのも良い。
触れもせで、見つめるだけの恋もあり。
医療職場の過酷な現場とその中にいる人々のメンタルを克明に描写 -
Posted by ブクログ
諸行無常って、ホントそうだなぁ、って…知らない事で無かった事にもなるんだけど…後に怨霊となるが、おかざき真里さん描く橘逸勢がイケメンって事もあるけど、求められる事は出来ないし、求められてない事には秀でているのに誰も褒めてくれない感じが凄く好きでね…字が上手な事は、空海は気付いてるんだよね…空海も美しい字が書けるからこそ、すぐに気付くんだよね…そう言うの、凄く救われる事だと思う。速成は実は武道もきちんとたしなんでいて、リフォアを狙った暗殺者をやっつけたりするんだけど、武闘派を語ってもお前のその立場では必要ない、と言う、とにかく良い所があるのに、生まれの境遇で不遇を舐めたからこそ飄々としてて、その
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Posted by ブクログ
2017/0914
心が折れて仕事を辞めた千春
バリキャリだが男でつまずくナカムラ
恋人との関係がうまくいかないゲイの英治。
中略
つらくて心が死にそうになっても、みんなで集い
ごはんを食べれば生き返ることができる。
裏表紙より
はーーー!!
胸がギューっとなって喉の奥がグっと痛くなる。
美味しそうなご飯やレシピを紹介&食レポする漫画じゃない。
上手く書けないけどおかざきさんが書く心が疲れてプツっと折れてしまった人って生々しいのよなー。
サプリの時もそうだったし今回の千春もそう。
何より絵が丁寧で綺麗。出てくるキャラ達も最高に素敵
私の周りにもこういう人いたらなぁ!と思う。
混ざっ -
ネタバレ 購入済み
歴史が息づく名作
桓武天皇の時代に現れた2人の天才「最澄」と「空海」が、遣唐使として唐に渡ったときの逸話。
生まれながらにして天才の空海と、努力の人である最澄が、それぞれに過ごした時間が、後世にどのように残っていくか。
暗示されているところがとても興味深いです。
この時代の唐は世界の中心であり、人種と文化のるつぼであり、ひとつひとつの小さなエピソードが、史実と微妙に絡んでいるところも面白かったです。 -
購入済み
素晴らしい!
いよいよ空海と最澄の道が分かれていく部分に突入。とにかく一巻から読むことをすすめるしかできない。おかざき真里さんの作品はもともと好きでしたが、こちらは全く違う世界の作品です。本当に夢中になります。
唯一のツッコミどころは、20年前に初めて見かけた時から空海も最澄も老けてないこと(笑)
2人ともかっこいいまま。
ストーリーには何の妨げにもなりません。 -
Posted by ブクログ
仏教も、最澄も空海も、殆ど教科書に出てたな、程度の知識しか持ち合わせてなくても、読み始めると周りの音が消えると言うか、脳みそがこの漫画に吸い込まれそうになる。経典に集中し、その文字情報に没頭する最澄の様、知識の海に文字通り潜り込んで行く空海、この「感覚」は凡人の自分にも「解る」感覚なのだ。正に『阿・吽』を読んでいる時の自分がそうである様…知らない事を知り喜びへと集中する感覚、あの快楽は何ものにも代えがたく、自分が自分である限り衰えないのでは、と思うのだ。
小難しい事は全く解らないんだけど、もうなんか得体の知れないものに引っ張られる感じで読んでしまうんだよなぁ『阿・吽』。ナチュラル天才の空海、本 -
Posted by ブクログ
空海キターーーーーッ!!!!!で終わる怒涛の2巻であった…
『阿・吽』は読みたいけどどうしよう、仏教興味ないし…と言う人も多いんだな、と思われる…平安時代って何時代だっけ、ってな私でも十二分に楽しめる面白い漫画である。読もう。背景解ってない、勉強不足でも読める、それが漫画の素晴らしい所!!繊細な最澄の前で繰り返される人の死…
彼の心はどうなってしまうんだろうか…
この辺り、カネキくんに降りかかる運命の残酷さ、それを受け止め決して闇に引き摺られない、あの感じに似てるんだよ…悪意はあるが仕方ないと割り切ってしまっている狂気に「正しさ」は対応できるんだろうか、ってこの図式とか、瓜江と六月が出て来てし -
Posted by ブクログ
最澄と空海の事なんぞ、中学で習って以来考えたんじゃないか、って感じだけど、おかざき真里さんの『阿・吽』面白い!!!!!最澄のトラウマ、空海の渇望、共に生き生きと描かれている。
後の最澄一番弟子の泰範の闇が深く昏く、なのに軽い。泰範の立ち位置と言うか、背景が什造?『摩利と新吾』の篝?タイプと言うか、上手く言い得てないが、暴力を誘発する見た目なのに、それを退ける為に使うのも見た目に付随する笑顔と言う、何とも言えん昏さがいい!!最澄の弟子になった後の彼がどうなるのか見たい…そう言う気持ちにさせる人物(外見が女の子みたいに可愛い為に父親に姉の着物着せられて売られてしまう、その先に待っていたのは恐らく「