おかざき真里のレビュー一覧

  • &(アンド) (1)

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    ネタバレ

    何かエロティックな女性漫画が読みたくて見つけたから読んだ。

    アルフォンス・ミュシャのような流麗で繊細な筆致、女の子の柔らかい身体の線、まつげや髮、男性の骨格へのフェティシズムを感じる描線など、随所で日本の浮世絵のような線の美を堪能することができる。

    言葉の寸止めも上手い。

    お互いが傷つきあいながらも惹かれてしまう、そしてお互いに溺れるようにしがみつくように深まっていく、危うい恋。
    こんな恋なら、非難されても、若さを無駄にしたと言われても、傷ついても、人生に一度は感電しちゃうのも良い。

    触れもせで、見つめるだけの恋もあり。

    医療職場の過酷な現場とその中にいる人々のメンタルを克明に描写

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    2019年10月05日
  • 阿・吽 9

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    大好きな空海を特集していたテレビ番組に、学者に混じって、著者のおかざきさんが出ておられた。発言が洗練されていて、お洒落で、しかも鋭敏かつ的確で、この人の漫画を読んでみたいと思い、検索して『阿・吽』を取り寄せた。毎巻、圧倒されながら読んでいる。あらゆる角度から見て、良くできている。唐に行ってみたくなったし!泰範と空海がどのような出会い方をし、どのような関係として、描かれるのか、今からとても楽しみだ。

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    2019年04月02日
  • 阿・吽 3

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    ネタバレ

    今のところこの3巻が一番好き。
    真魚が始めて空海と名乗り、高野山の意味が分かってゾクゾクする。
    目に見えない世界と隣り合って生きていたこの時代の人々にあって、空海は更に突出した存在だ。自らの恃む道を、世界を、迷いながら手探りながら、がつがつと力強く進んで行く。

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    2019年03月13日
  • 阿・吽 1

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    ダヴィンチの、本読みが選ぶベスト3(最新号じゃなく以前のもの)から。複数人に選ばれていたり、複数年に渡って選ばれて至りのものは、やっぱりそれなりの訳があると思うし、特に要チェックするんだけど、本作入手もそういう理由から。で、期待に違わぬ出来でした。個人的には、最新版の『このマンガが凄い』受賞作より好き。続きも読みたいし、合わせて史実としての司馬作品を紐解きたくなった次第。

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    2019年01月04日
  • 阿・吽 8

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    諸行無常って、ホントそうだなぁ、って…知らない事で無かった事にもなるんだけど…後に怨霊となるが、おかざき真里さん描く橘逸勢がイケメンって事もあるけど、求められる事は出来ないし、求められてない事には秀でているのに誰も褒めてくれない感じが凄く好きでね…字が上手な事は、空海は気付いてるんだよね…空海も美しい字が書けるからこそ、すぐに気付くんだよね…そう言うの、凄く救われる事だと思う。速成は実は武道もきちんとたしなんでいて、リフォアを狙った暗殺者をやっつけたりするんだけど、武闘派を語ってもお前のその立場では必要ない、と言う、とにかく良い所があるのに、生まれの境遇で不遇を舐めたからこそ飄々としてて、その

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    2018年09月28日
  • 阿・吽 7

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    桓武帝まわりが怖い……(ホラー的な意味で)
    最澄パートの重苦しさとやるせなさ(「運がない」)が切ない。変な人多過ぎ。
    空海パートというか逸勢たちに癒されている。
    日本帰るの!?

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    2018年09月25日
  • その日世界は終わる【電子オリジナル特典付き】

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    紙の本も欲しくて買ってしまいました!!
    海野つなみ先生の向こうに【藤子・F・不二雄先生】の大人マンガを感じるのは俺だけなのか?

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    2018年09月19日
  • 阿・吽 7

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    仏教も密教もよく解ってない私なのだが『阿・吽』読んでると脳の中のどこかが研ぎ澄まされる感じがする。帰国して、意に添わぬことをしなければならなかった最澄が勤操和尚の肩でやっと泣けるところ、世の会社人と言われる人にも通じる場面だなぁ、って。切ないよなぁ、って。空海の「知」への欲求って、ある種の中毒者に見える。恵果大和尚の頭に食らいつく比喩描写のあの場面見てると、無欲の探究者の底知れなさがぐわっと迫って来て「怖い」って感覚になるの当然だろうなぁ、と。恵果って「果(実)」を「恵(む)」と言う意味があるのかな…

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    2018年02月05日
  • 阿・吽 7

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    ネタバレ

    待ってました〜。

    師匠のススメでまとめ買いしたときは6巻までで、青龍寺前で終わったので、うずうずしながら待ってました〜。

    このお話しがどこまで行くのかはわかりませんが、多分前半のクライマックスがこの7巻だと思われます。

    帰国した最澄の待遇と
    唐で密教を嗣いだ空海と

    それにしても、この絵、、、
    迫ってくる感じがすごい、、、
    なんとも言えない、チカラ、、、
    やばい気配の表現たるや、、、

    やはり漫画は日本の宝ですね。
    素晴らしいです。

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    2018年01月19日
  • &(アンド) (7)

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    ネタバレ

    とにかく絵がきれいで、ストーリーがなくても成立してしまうのでは…?と思った。2人にはくっついて終わって欲しかったけど、逆に現実的でよかったのかもしれない。

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    2017年09月30日
  • かしましめし(1)

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    想像よりもとても良かったー。
    出てくる料理も美味しいそうだし、みんな心に傷を抱えてる感じが共感できて良かった

    0
    2017年09月27日
  • かしましめし(1)

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    2017/0914
    心が折れて仕事を辞めた千春
    バリキャリだが男でつまずくナカムラ
    恋人との関係がうまくいかないゲイの英治。
    中略
    つらくて心が死にそうになっても、みんなで集い
    ごはんを食べれば生き返ることができる。
    裏表紙より

    はーーー!!
    胸がギューっとなって喉の奥がグっと痛くなる。
    美味しそうなご飯やレシピを紹介&食レポする漫画じゃない。
    上手く書けないけどおかざきさんが書く心が疲れてプツっと折れてしまった人って生々しいのよなー。
    サプリの時もそうだったし今回の千春もそう。

    何より絵が丁寧で綺麗。出てくるキャラ達も最高に素敵
    私の周りにもこういう人いたらなぁ!と思う。
    混ざっ

    2
    2017年09月16日
  • 阿・吽 6

    ネタバレ 購入済み

    歴史が息づく名作

    桓武天皇の時代に現れた2人の天才「最澄」と「空海」が、遣唐使として唐に渡ったときの逸話。

    生まれながらにして天才の空海と、努力の人である最澄が、それぞれに過ごした時間が、後世にどのように残っていくか。
    暗示されているところがとても興味深いです。

    この時代の唐は世界の中心であり、人種と文化のるつぼであり、ひとつひとつの小さなエピソードが、史実と微妙に絡んでいるところも面白かったです。

    1
    2017年07月06日
  • 阿・吽 6

    購入済み

    素晴らしい!

    いよいよ空海と最澄の道が分かれていく部分に突入。とにかく一巻から読むことをすすめるしかできない。おかざき真里さんの作品はもともと好きでしたが、こちらは全く違う世界の作品です。本当に夢中になります。
    唯一のツッコミどころは、20年前に初めて見かけた時から空海も最澄も老けてないこと(笑)
    2人ともかっこいいまま。
    ストーリーには何の妨げにもなりません。

    1
    2017年07月06日
  • 阿・吽 6

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    仏教も、最澄も空海も、殆ど教科書に出てたな、程度の知識しか持ち合わせてなくても、読み始めると周りの音が消えると言うか、脳みそがこの漫画に吸い込まれそうになる。経典に集中し、その文字情報に没頭する最澄の様、知識の海に文字通り潜り込んで行く空海、この「感覚」は凡人の自分にも「解る」感覚なのだ。正に『阿・吽』を読んでいる時の自分がそうである様…知らない事を知り喜びへと集中する感覚、あの快楽は何ものにも代えがたく、自分が自分である限り衰えないのでは、と思うのだ。
    小難しい事は全く解らないんだけど、もうなんか得体の知れないものに引っ張られる感じで読んでしまうんだよなぁ『阿・吽』。ナチュラル天才の空海、本

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    2017年06月21日
  • &(アンド) (2)

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    ネタバレ

    客観的にみると、いろいろ考えるけど
    とりあえずあの後輩くんは、書き込みがあるからいじらしいのであって
    主人公も他に目が向いているからああいう対応なのであって
    ということはあるだろうな

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    2017年04月08日
  • &(アンド) (1)

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    ネタバレ

    主人公の目はちょっと気になる
    年代ドンピシャなせいか、えぐいわけではないが
    寄り添う系なので読むタイミングは考えないとかも

    作者さんは働く女の人、好きなのかなと感じる

    0
    2017年04月08日
  • 阿・吽 1

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    最澄と空海。むかし歴史の教科書で見た名前だけで、全く知識も興味もなかったけど…これはヤバイ。画の迫力や見せ方に圧倒される。まだまだ序盤だけどこれから壮大になっていくであろうストーリーにドキドキわくわく感が止まりません。所々にある解説を辿れば歴史が苦手で仏教の知識がなくても充分ついていける

    1
    2017年01月25日
  • 阿・吽 2

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    空海キターーーーーッ!!!!!で終わる怒涛の2巻であった…
    『阿・吽』は読みたいけどどうしよう、仏教興味ないし…と言う人も多いんだな、と思われる…平安時代って何時代だっけ、ってな私でも十二分に楽しめる面白い漫画である。読もう。背景解ってない、勉強不足でも読める、それが漫画の素晴らしい所!!繊細な最澄の前で繰り返される人の死…
    彼の心はどうなってしまうんだろうか…
    この辺り、カネキくんに降りかかる運命の残酷さ、それを受け止め決して闇に引き摺られない、あの感じに似てるんだよ…悪意はあるが仕方ないと割り切ってしまっている狂気に「正しさ」は対応できるんだろうか、ってこの図式とか、瓜江と六月が出て来てし

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    2016年10月28日
  • 阿・吽 1

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    最澄と空海の事なんぞ、中学で習って以来考えたんじゃないか、って感じだけど、おかざき真里さんの『阿・吽』面白い!!!!!最澄のトラウマ、空海の渇望、共に生き生きと描かれている。
    後の最澄一番弟子の泰範の闇が深く昏く、なのに軽い。泰範の立ち位置と言うか、背景が什造?『摩利と新吾』の篝?タイプと言うか、上手く言い得てないが、暴力を誘発する見た目なのに、それを退ける為に使うのも見た目に付随する笑顔と言う、何とも言えん昏さがいい!!最澄の弟子になった後の彼がどうなるのか見たい…そう言う気持ちにさせる人物(外見が女の子みたいに可愛い為に父親に姉の着物着せられて売られてしまう、その先に待っていたのは恐らく「

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    2016年10月28日