感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年04月06日
今まで、お互いに天才である者同士、惹かれあって来たもののずっとすれ違い、ついに2人がゆったりと語り合うようになり、とても幸せな巻だと感じた。精神的に相思相愛であり、蜜月という言葉さえ似合うようなその状態に、これまでの長い道程を思うと幸せがこみ上げて、感動してしまう。
年上の最澄さんが弟子となり、空海...続きを読むさんがリードして行くような描写も、上下関係をやすやすと超えて行く感じが素晴らしかった。
Posted by ブクログ 2024年03月25日
自分の道を共に歩んでほしいと思っても一筋縄ではいかない。空海から最澄に向けられる想いの大きいこと……
契約を交わし、求められることに応え続ける空海は永遠に生きなくてはならなくなった。とどめを刺せるのは、同じ高みにいる最澄だけだったけど、彼は先に逝ってしまうらしい…と知ったときの空海の表情が悲しかっ...続きを読むたです。
「花を美しいと思うのは、受け取る側の阿頼耶識の美しさ」。同じもの見ても想うことが違うというのはここからなのか…と思ったりします。
藤原冬嗣怖いな…萩子は有能だから生き残ったけど、別シーンの端女は毒の方食べちゃったっぽい。坂上田村麻呂も殺したの…?やっぱり藤原は〜などと(良房と良相の親か…納得)
この作品を読んでいると今まで知らなかった最澄と空海の関係性が伺える。
大乗戒壇設立運動を起こした最澄を理解できる人間はごく僅か、だからこそ苦労も多かったのだろうとも予想できる。二人が互いの理解者の一人になり得る存在だったはずなのに、溝も見える。歴史にたらればは無いが、もし少しでも違っていればとも思う...続きを読む。