syo5のレビュー一覧

  • 領怪神犯 拾異

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    その前の話もその後の話も、本筋とは違う番外編ぐらいの受け取り方で読む本。
    神も相関図もわからなくなっていて、この作品だけだとこんがらがってわからなくなる。人と関わるためにというか人を知ったことによる小狡さとか、不器用さみたいな部分が多く見えて、本筋で言う人が勝手に受け取った、又は人なんか知ったこっちゃねえ神の悪意とかは無く、ほのぼのとしたやっぱり番外編。
    豊穣の神と曳手の神が、この世界でいうところの神の在り方みたいなのが見えて、生贄を喰らおうとする神か、人の営みがあるからいる神か、人の営みに寄り添いすぎて削られた神か、そんな立ち位置が見えた気がする。

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    2026年03月05日
  • 領怪神犯

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    何故か2と3を先に読んでいたので戻って読んだせいか、結末を知った関係になんだかどうしていいかわからなくなる。
    続巻と違って、神がより伺うこともできず記録するに留まる感が強く、名と体を知れればそれでOKみたいな調査方法で大丈夫とも、それぐらいにまだまだ手探りな頃の話とも取れて、始まりとして読むならよかったのになと感じる。

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    2026年03月05日
  • 領怪神犯

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     伝承や口承などの民俗学を舞台に描かれる「やおろずの神」はどこか柳田国男の『遠野物語』を彷彿させる。

    領怪神犯で描かれる描写はページを捲る度にじめっとした纏わり付くような闇や雰囲気が、うすら寒く、おどろおどろしさを感じさせるも、怖いもの見たさで物語の行き先が気になってしまう。対峙するわけでもなくただ調査で終ってしまうところはどこか「触らぬ神に祟りなし」というように神の畏怖、畏敬の念を感じさせる。
    ただ今はなにもしないという決断は、この物語の未来、結末への伏線なのかもしれない。

    なかでも「ひとつずつ降りてくる神」のビジュアルのインパクトはアニメ『進撃の巨人』も顔負け、エレンやミカサが駆逐した巨人の一部のようだ。

    本当に怖いのは神の神威より人間の業や毒、口承や伝承を自分達の都合の良い間違った形で伝えられたり、過度な神様への期待が人間のみならず神様さえ歪めていってしまい、村人達の同調圧力、薄ら笑いの描写には背筋がゾッとしてしまう。

    主人公の片岸の追う妻・実咲の謎、部下の宮木のミステリアスな過去が、より一層物語を逃れられない深淵へと引きずり込んでいく構成と、最後の宮木の「今昭和何年でしたっけ?」この台詞とその答えに畏怖の念と好奇心をそそられてしまう。
    この『令和の遠野物語』は今までの神様に対する概念を覆す物語だ

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    2026年02月15日
  • 最後の医者は海を望んで君と生きる

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    今回は残された生者にフォーカスした物語でした。
    1作目、2作目は1人の人が帰らぬ人となるまでの物語だったので、臨場感は劣るかなと思っていたのですが、現実味のある容赦のない描写からはそんなことを感じさせませんでした。
    1人の人を複数の人物の視点から描くことで、奥行きが深まる気がしました。

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    2026年02月12日
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)

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    ネタバレ

    カズという男の子が出てきた時点で、「この名前⋯もしかして!?」と思い、ワクワクしつつ「でも絶対悲しい話だよな⋯」とも思い、複雑な気持ちでした。カズはお父さんを薄情なやつだと思っていたけれど、でも悪い人じゃなさそうだよな⋯と思っていたら「やっぱり!」ってなりました(笑)
    明るい話より悲しい話の方が好きなのは、なんでなんだろうな?といつも思います。

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    2026年02月12日
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)

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    ネタバレ

    2作目も安定して面白い。
    チャラ男の死では、恐怖心から病院に行こうとしない患者を桐子先生は「そういう選択もある」と肯定していて、自分だったら全力で説得はしてその後の判断は本人に任せるかなと思った。患者への向き合い方に正解はないだろうから、「自分だったらどうするか?」を考えながら読めるところもこのシリーズの魅力の1つだと思います。
    注目すべきはカタツムリ

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    2026年02月12日
  • 領怪神犯

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    1,ホラーっぽさもあって、面白い。漫画ももう出ているように、アニメ化や漫画にしやすい題材だと思います。

    2,スーツ公務員が怪異の調査に派遣される異世界探訪感があって絵が想像できるので漫画は読んでるけどしばらく小説から離れている人にとっては手に取りやすいかなと思いました。特段難しい設定もないので。

    3,シリーズ化で4冊出てるので長く楽しめそうです。

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    2026年02月07日
  • 領怪神犯

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    途中までは各地で起こる不思議な現象を調べる公務員のお話。
    でも最後の最後に驚きの展開へ。

    奇妙な現象はよくある民俗学に絡んだミステリーって感じで怖くもあり、わくわく感もあった。
    ただ、それぞれの章で少しずつ感じる違和感と最後のまさかの事実が判明してサラッと終わってしまうので、これはすぐ次を読まなければという気持ちにされる。

    作者の不穏な話をネットで知ってしまったので読むのを躊躇ったけれど、最後まで読んでよかった。

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    2026年02月04日
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)

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     最後の医者シリーズ二作目の上下巻のうちの上巻。前作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』のその後の時間軸を描く医療小説です。

     前作、とある大病院で働く二人の医師は、院長の意向を無視してと一人の患者の手術を行った。院長の怒りは深く、院長の息子であり副院長でもある福原は、病院内で孤立し、担当科での診療も手術も関わることができない状況に追い込まれていた。また、もう一人の医師である桐子は病院をクビになり、路地の雑居ビルで桐子医院なる診療所を開くことに。ある日、暇を持て余していた福原のところに、指名で感染症患者がやってくる。聞けば、彼女は付き合っていた彼氏からHIVを移されたようだ。HIV感染=エイズだと思っていた彼女は、HIVについての最新の知識を福原から授けられ、前に進むことを決意する。一方、桐子の元に訪れたのは彼氏の方。HIVへの偏見や偏った認識、元々の病院嫌いも相まって診察を拒むも、とにかく職場の店長に報告するために『風邪』と診断書を書いてほしいとやってきた。桐子は無理に診察を進めようとはせず、彼の様子を見守ることに決めるが。

     前作は衝撃作でした。二人の医師のスタンスの違いもさることながら、『生』とは何か、何をもって『死』というのか、生き方を選ぶこと、もしくは死に方を選ぶことは、本当はどういうことなのか、そんな問いを何度もぶつけられる一冊でした。
     今作も、第一章は立場の違う方向から二人の医師はそれぞれの患者を通してHIV感染者、そしてエイズ患者に向き合う形で物語が進みます。あまりに対照的に明暗が分かれてしまい、最後には取り返しのつかない状況になってしまったことが哀れです。
     知りたくない、知らないままでいたいと思うことも、あるのかもしれません。けれど、知りたいと思ったなら知った先の結果を、知らないままでいたいと思ったなら知らなかった先の結果を、受け入れなくてはならないのだと思います。人生は選択の連続で、選択しなかった先の結果は得ることができないのが道理です。私は、彼氏さんの方の理屈はどうにも理解ができなかったのですが、そういう考え方をする人もいるのでしょうね。私だったら、本当の答えを知らずにずっと怖い思いをするくらいなら、いっそ一思いにばっさりと引導を渡してほしいと思ってしまいます。それでも最後、何かが見つかったならいいとも、思ってしまうお話でした。

     上下巻なのに第二章の途中で下巻に続く、となると思っていなかったので、このまま続けて下巻を読んでいこうと思います。年末の大掃除をしながらのオーディブル読書、はかどりそうです。

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    2025年12月27日
  • どこよりも遠い場所にいる君へ

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    ネタバレ

    「カフネ」と「金環日蝕」が面白かったので読みました。
    夏に公開されるアニメ映画化っぽい…と思いました(七緒のCVはきっと花澤香菜)。

    七緒とたまきの対決シーンが印象的でした。
    「そんなの、好きって言わない」はちょっと言葉が強いのでは、と思いましたが
    「自分のしたことに好きって言葉をつけ足して、まるで仕方なかったことみたいに話すのはやめて」って台詞は正論すぎてぐうの音も出ない…。ハッとしました。
    主義主張がはっきりしててカッコいいです。
    良い教師になっただろうなあと思います。

    序盤から登場していた十六代校長が七緒だったとは。ミステリ要素が入ってくるのが楽しい作家さんだなと思います。

    最後は2人は別々の時代を生きることになりましたが、私は好きなラストでした。
    「あなたが笑っていてくれたら、もう、ほかに望むものはない」
    亡くなっていたのは残念でしたが、七緒のほとんど最期のメッセージは、あなたをずっと大切に思う私がいるよ、応援してるよ、という和希へのエールになるだろうなあと思います。
    手紙が和希に届いてよかったです。

    細かい描写や伏線が丁寧に回収され、疑問の残らないきれいな畳み方だったと思います。

    仁科先生と高津、幹也と和希、ヨシキとたまきの話はまだまだ膨らませられると思うので、続編に期待です。

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    2025年12月13日
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)

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    認知症、ていろいろ解明されて来たみたいだけど、本当のところはどうなんだろう。記憶もなくし、性格も変わり、日常生活も1人ではままならなくなっても、その人はその人なんだろうか。幼い頃のトラウマから父親を憎んできた医者にとって、父との別れが最悪の形にはならなかったことが救いかな、、。

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    2025年11月19日
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)

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    最後の医者は、、シリーズの続篇なんだけど、エピソードゼロの部分もある。このエピソードゼロ、ていうやり方、誰が最初に思いついたんだろう。頭いいよねー。読者は、ははあ、そういうわけでこういうことになったのか!ていう謎解きのような感覚に引っ張られてついつい手に取ってしまうよね。というわけで、命に関して、人の死に方に関して真反対の意見を持つ2人の医師の根源が見えてくるお話でした。エイズを人に感染して道連れにしようとしたチャラ男の最期が衝撃だった。

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    2025年11月19日
  • また君と出会う未来のために

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    ネタバレ

    阿部暁子さんの作品。

    仙台の大学に通う支倉 爽太は、人には言えない過去を抱えていました。小学校三年生のとき、溺れたことがきっかけとなり、なんと遠い未来――2070年の世界へ時間を超えて迷い込んでしまったのです。現代に戻った後も、その「未来で助けてくれた女性」のことを忘れられず、大学とアルバイトに明け暮れていました。

    あるとき、爽太はアルバイトを通じて知り合った青年の八宮 和希と親しくなります。和希はある日、爽太にこう言います――「おれは、過去から来た人に会ったことがある」。この言葉をきっかけに、爽太の“過去/未来”という時間を超えた記憶と、和希と結びつく“今”の出来事が交錯し始めます。

    前作の『どこよりと遠い場所にいる君へ』の続編となります。でもわたしは前作より好きかな。
    やっぱりタイムトラベルもののラブロマンスは、時空の旅の果ての後でふたりが結ばれる話が良いです。そして、この話のヒロインである五鈴の気持ちも痛いほど伝わってくるから。

    読み終わってからタイトルを味わうと感慨深いです。『また君と出会う未来のために』。

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    2025年10月20日
  • 領怪神犯

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    一話一話が短いのでサクッと読めた。
    主人公は中々危険な目に遭うが、あんまりハラハラしたり恐怖を感じたりはせず。
    面白くない訳でもないけど、夢中になる程面白いとも感じなかった。
    一話一話の話の厚みと文字数がもっとあれば個人的に好みだった。
    4m程ある黒い神の眼差しと、人魚の仕返し?が印象に残ってる。
    人魚の村の人間は鱗を甘酒に仕込んで何が目的だったんだ?
    一原~十原まで揃ってないと何がどうなるの?
    少しずつ疑問は残るけど、まぁこのジャンルで全部ハッキリしちゃうのも、野暮だしなぁ。
    記憶操作系が一番厄介。

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    2025年10月17日
  • 最後の医者は桜を見上げて君を想う 第1巻

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    アニメは、本と違った感じで面白かったですね~。これだったら、年齢問わず、誰でもすぐ、読めると思います

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    2025年09月17日
  • 最後の医者は桜を見上げて君を想う

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    どれも、ちょっとずつ繋がっていて
    それていて独立している
    死んでしまったけれど
    まだお話は続くのね
    楽しみです

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    2025年09月13日
  • 最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)

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    ネタバレ

    二人の医師の原点の話。同じ患者に接して全く逆のスタンスに至ったのは物語として面白いところ。
    この小説を読むと病気が心底怖くなります‥。健康の尊さを啓発する本でもあると思う。

    桐子先生は本当にアレで生活できるのだろうか。

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    2025年09月11日
  • 最後の医者は桜を見上げて君を想う

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    対局な考え方の医師達が主軸の医療モノ小説。

    医師は死を目の前にした患者にどう接するのか。患者は死に方をどう選ぶのか。
    何%と確率で整理される運命や病状が悪化していく様は読んでいて非常に辛かった。健康に生きている現状はとても幸運だと実感します。

    お互い少々問題がありそうな2人の医師が、再び交わっていく中でどのように成長していくのか楽しみに続きを読んでいこうと思います。

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    2025年09月08日
  • 領怪神犯 拾異

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    番外エピソードも面白かったが、後日談の方が私には好みでした。

    彼女の意志を汲んだ神さまの力で元の形とは異なってしまったけれど、主だった登場人物それぞれがその後も無事に過ごしているようで安心した。

    記憶を取り戻した人も、その彼を待っていた彼も昭和の香り漂う上下関係だけど、これはこれで良いと思った。
    またパワハラされるんだろうな(笑)。

    その後の世界のその後…あるのかな?

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    2025年09月07日
  • 最後の医者は桜を見上げて君を想う

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    ネタバレ

    医療ものは難しいところがあるかなと思ったが、専門的な部分は分かりやすく書いてあったので読みやすかった。表現の仕方が綺麗で、人の生死について書くと暗くなりがちだが、キラキラした世界観だった。

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    2025年09月04日