syo5のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2024.4.9再読。前回はオーディオブックだったので、紙の本にて。
ネットで夢が売られているという、なんとも不思議なところから。見たい夢が見れたらいいなあと思うけど、やっぱりそううまくはいかないものらしい。
間違って(わざとだったのだけど)凶夢を見せられたあかねがなんだかかわいそうだった。人が死ぬのは夢でも嫌だと思う。夢のはずなのに現実になりそうで不安になるよなあ。
今回の犯人は暇なの?とも思うし、ターゲットに近づくためだけにいろいろバイトなりなんなりしてたら時間もなくなるだろうし、将来が不安になったりしないんだろうか。もっと健全に楽しめることとかあったらよかったのに。ちょっとかわいそうな気 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024.4.7再読。前回はオーディオブックだったので、今回は紙の本にて。
音で聴いていたときは、なんだか翠の見ている悪夢の話と、てるてる坊主殺人事件の話が繋がっているはずなのにばらばらに思えてしっくりこなかったけど、今回本で読んでとても納得できた。
カスミや翠が思うあかねへの気持ちはよくわかる。いらつくしなんでこの子がと思うけど、そう思いつつも羨ましいとか好感はけっこうあって、その矛盾にまたいらいらするんだろうな。みんないい子だ。
犯人はとてつもなく気持ち悪かったけど。殺した子の持ち物で人形を作る…むしろ人形を作るために殺す?なんて気持ち悪い以外のなにものでもないような。
メインのはずのフロ -
Posted by ブクログ
ネタバレ二宮敦人さんが書いてるってことで読んだが、名前もあまり聞かないし、軽く読める感じの本かなと思っていたが、すっごく面白くてびっくりした。
主人公がチート能力を持ってたりだとか、知っている物語の中に入り込んだりとかいう、漫画とかラノベでよく目にする転生ものとは全然違って、本来の転生(?)ってこんな感じなのかも、と少し思った笑
2つ目の転生では、隆太が龍討伐隊のリュウに転生し、スーを通して自分の父親とその職業に向き合っていくが、転生が終わって現代に戻ったあと、隆太がスー・ウェンミンの名前を見つけた時、すごくうるっときた
いつも思うけれど、二宮さん作品毎に全く雰囲気が違くて、ほんとに同じ人かな? -
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前作「最後の医者は桜を見上げて君を想う」の続編。
上下巻となっていますが、1冊でも良かったのでは。
おまけに、やはり3編からなる中編連作。
前作ほどのインパクトは受けませんでしたが、はやり、生と死、生き方を考えさせられる物語。
上巻です
■とあるチャラ男の死
HIVと診断された若いカップルの物語。
女の子は福原と共に病気を克服すべく闘います。
一方でチャラ男は病気を受け入れられず自堕落な状態へ。
このチャラ男には全く感情移入できず、そもそもこの男を受け入れられませんでした。
なので、この物語は、ちょっといまいち。
しかしHIV、AIDSって今はそこまで治療が進んでいるんですね。
びっくりしま -
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髪の毛が剃り上げられた女性の溺死体が神田川で発見されるところから始まる。いきなり題名の回収だろうか?サイコパスによる猟奇的殺人の匂いがプンプンする。
ロリィタ服って暑いそうだ。ということで、人形関連なんだろう。あかねは似合いそうだ。
フロイトがなぜ夢を究明しようとしているかの理由が少しだけわかる。夢が人を殺すとは、どんな状態なのかも・・・。実験で悪夢の睡眠調査をする夢科学研究所の三人、初めてスポンサーがついたが、それがどう関わるのかという点も構成として面白かった。また、猟奇的殺人と悪夢がどう繋がって行くかも読みどころであった。睡眠不足による睡眠障害も現実の事であり、事実が盛り込まれているの -
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マッド・モランってなんだろう。フロイトはわかるが、シリーズ最初の題名に少しだけ期待しつつ読み進める。
通称夢探偵フロイトは、未来世紀大学の夢科学研究所所長、神経心理学、社会心理学、文化情報論の学者で本名は風路亥人。この人が題名からすると主人公か?未来世紀大学人文学部の4年生の城崎あかねは、単位が足りなくて単位欲しさに夢科学研究所で助手をする。未来世紀大学で修士課程で情報工学が専門のクリエイター森本太志、この3人が、悪夢が人を殺す事件を解決するミステリーだ。どうやら主人公はあかねのようだ。
マッド・モランの悪夢の場所や原因を追い求める3人、面白い展開だ。深層心理に蔓延る悪夢。このシリーズは異能 -
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ピアノの先生も、少子化で昨今大変らしい。
前々からそんな話も聞こえてきた。
そういう意味では、ピアノ講師のお仕事小説があってもいいのに、意外と今までなかったな、と思い、本書を手に取る。
天才ピアニストとして期待されていた阿刀敬。
ドイツ留学中、実業家だった父が急逝し、借金があったことが判明。
相次いでドイツで師事していた先生も亡くなり、コンサートピアニストとしてデビュー直前に、諦めることに。
ぼろ家を買い取って、唯一手放さなかったベーゼンドルファーのグランドピアノを置き、ピアノ教室を始める。
そもそも、生徒が集まらない。
やっとレッスン生となった子どもたちは、みんな一癖あって…というお話。