syo5のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人智を超えた危険な現象を“領怪神犯”と呼び
その事象が報告された地域に向かう
怪異・怪奇に対応する公務員と神との邂逅
2021から2022 カクヨム
第7回カクヨムWeb小説コンテスト〈ホラー部門〉
大賞受賞
コミック化されていてそちらも何か賞取ってるみたい
私はwebでは読まないので 第3弾まで発刊されてかなり大きな世界観でラストを向けたらしいと知り、わくわくで読みます
第1巻は、まだまだ秘密めいた事があり全貌は定かでないのです
8編の章からなり、それぞれに怪しげな神が登場
⚪︎ひとつずつ降りてくる神
巨大な御神体の一部が毎年空から落ちてくる村
とにかく大きいんです
片腕25m 保管 -
Posted by ブクログ
上巻から続く桐子医師の幼少期。
入院中に出会った1人の女性との賭け。
諦めていい、に至るまでの葛藤は凄まじかったのではないかと思う。
死に向かうとき、私ならどうするのか?
考えさせられてしまうし、考えておくべきなのだろうなと。
後半は前半の流れを汲みながら、過去と現在を行き来するが、この過去と現在の行き来がとてもスムーズ。過去と現在が同時に描かれているのに違和感がない。
むしろ患者の脆さや悲しみがよく分かる。
上巻、下巻を通し、ある家族を追っていて、正直こんなに偶然が重なる?と、客観的に思ったりしたのだけれど、一気読みするくらい興味深く拝読した。
医師は仕事柄、死に慣れてしまうのではな -
Posted by ブクログ
ネタバレ神々による超常現象、領怪神犯。
領怪神犯の特別調査課の課員である片岸と宮木は、組織が秘匿するある神の真実に触れてしまう。
その20年前、詐欺で捕まった青年・烏有は、霊的なものを見ることができる力のため、組織の前身である「領怪神犯対策本部」に入れられ、元刑事の切間と、民俗学者の凌子と共に各地の怪奇現象を追っていくが……。
「カクヨム」発のシリーズ第二巻。
今回は、前作から20年前、警察の管轄下だった組織の前身時代のお話がメイン。
組織で利用していた神の存在や、人間関係など、1巻時点で引っ掛かりがあったような部分がすっとはれた気がします。
一巻だけでもすごい好きでしたけど、一気に世界が広がった -
Posted by ブクログ
集英社オレンジ文庫って、ライトノベルと呼ばれるものなのかしら?
ちょうどこの本を購入した時、ひま師匠が阿部暁子さんを読んでおられたので、3冊まとめて購入してみました。作家買いしても失敗なさそうだなと思いまして(^^)
阿部暁子さんはまだほんの少ししか読んでないですが、めっちゃ読ませますよね。
この本は中高生向けなのかなぁ?と思いましたが、私の幼い頭にはピッタリ、しっくりきました!
先ずは本当に文章がお上手で、情景がぶわっと頭の中に広がってくるのです。
タイムトラベルみたいな話なのに、全然古臭く無くて、面白かったです。
本書に出てくるキャラクターたちも、みんな素敵な人ばかり。
ラスト -
Posted by ブクログ
桐子先生の幼少期の続き。
今の桐子先生とは少し違う「死までの生き方を選ぶ」というより「生を諦めている」という感じ。
子どもの頃に入退院を繰り返して、周りの子どもたちと同じように生活できない自分を見ていたら、そうなっても仕方がないと思う。
むしろ、そこからどうして医師になる道を選ぶことになったのか、桐子先生の生きたかに興味がわきました。
桐子少年と同室の女性。
上巻では何も気が付かなかったのですが、まさか彼女がキーパーソンだったとは。
客観的に見ればわかることも、受け入れることは容易ではないし、そのためにかかる時間も、受け止め方も人それぞれ。
何が正解かなんて誰にもわからないけど、奇跡を願わず -
Posted by ブクログ
治らない病気であっても「延命」を諦めない福原先生と、「死」も選択のひとつと考える桐子先生。
前作とは置かれた環境が変わっても二人の考え方は変わらないようで。
今回の患者は難病にかかった恋人同士。
彼女は福原先生を、彼氏は桐子先生を受診。
同じ病気で、ほぼ同じタイミングで感染しているのに、二人の経過が全く違う。
前作で何となく二人の考えは理解したつもりでしたが、今回はあまりにも差があって、戸惑う。
患者が拒否しても、治る見込みがあるなら受診させるべきではと私も感じてしまって、患者の要望に寄り添うということが、正しいのかわからなくなりました。
ふたつ目のケースは、桐子先生の幼少期のお話。
過去 -
Posted by ブクログ
前作『どこ君』(若いふりして略語?)の続編です。こういう系の表紙‥まだ恥ずかしいですが、少し慣れました。寧ろきれいかも? ただ、「TikTokで話題の〜」という帯のデカ文字には慣れません‥。
前作の4年後の設定です。主人公も変わり、本作単独でも楽しめそうですが、可能な限り前作と続けて読んだ方が、物語の深みが伝わる気がします。
タイムリープもの、ピュアな恋愛ものは共通項として、前作は神隠しに遭った少女を受け入れる側の物語でしたが、本作は過去に神隠しに遭った側が主人公という設定です。この逆パターンが新鮮で、前作の登場人物も大事な役割を果たしています。
おじさんでもいいなと思ったのは、恋 -
Posted by ブクログ
おじさんにはちょっと恥ずかしい表紙でした! いかにもYA系キラキラ胸キュンのライト文芸丸出し! でも、勇気を出して買いました。だって、阿部暁子さんですもん。110円だったんですもん。
阿部暁子さんと言えば、ここ数年の話題作はもちろんvery goodですが、目立たないけれど『パラ・スター』もよかったですよ。車椅子メカサイドと選手サイド(2人は親友女子)の物語。
ちょうど、パリパラで車椅子テニスシングルス男女アベック金メダル!小田凱人選手・上地結衣選手おめでとうございます! ということで、未読の方はいかがでしょう? ん、出版社の回し者?
さて、本作です。はい、青春でした。主人公は、事