【感想・ネタバレ】領怪神犯のレビュー

あらすじ

この世には善とも悪とも呼べない、理解不能な神がいる。
毎年身体の一部が村に降ってくる神、不老不死の夢を見せる神、あらゆる事象の辻褄合わせをさせる神、一切の記録がなくただ信仰だけが残る神――。
理解もできず根本的な対処もできない、だが確かに日本各地で起こり、人々の平穏を脅かす現象は「領怪神犯」と呼ばれている。
公的機関として密かに存在する「領怪神犯特別調査課」に所属する片岸は、部下である女性調査員の宮木と、各地から報告される「領怪神犯」の調査と対処に当たっている。
奇怪で危険な様々な神による超常現象、時にはそれらの神を崇める危険な人間たちとも対峙しながら、片岸は調査を進めていく中で失踪した妻の痕跡を見つけ出そうとする。
だがそれは、「領怪神犯」のある恐ろしい真実に触れることにもつながっていき――?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

後ろが怖くなったのは辻褄合わせの神。
理不尽とは違うけどそれに近い何か。
良くては無し、悪くて死。

ずっと違和感を感じていたが何か分からず。
でも昭和で違和感の正体が分かったような。

ゲームとは言い得て妙。

片岸さんではなく宮木さんだったのかと思った。
何がと聞かれても言葉にするのは難しい。でも、宮木さんの方だった。

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!
解決はしない、ただ調査するだけ……だからこそ、それぞれの怪異の「こんなん解決できないわ無理無理」ってレベルの恐ろしさが浮き彫りになるというか。
個人的に人魚の村が一番ぞっとしたなぁ。悪意の煮凝り。

最後に世界観の背景が明かされたところで背筋ゾワッとした。
軽口かと思ってたセリフの意味合いも変わってくるの……本当に構成すごいなぁ!

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2024年02月03日

購入済み

怪談ブームですが…

最近はどこかで聞いたな、読んだことあるなという怪談話や小説ばかりでした。
「こわいでしょ!」と全面に恐怖を出して怖がらせようとする怪談が増えたような気がします。
正直、この小説も期待せずに読みました。
結果、めちゃくちゃ面白かったです。
読みながら部屋を確認してしまうような、窓の光が気になったり、静かな空間が怖かったり。
忍び寄る気持ち悪さのような感覚を久しぶりに味わう事ができました。

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幽霊とかの心霊系ホラーは大の苦手なのですが、都市伝説とか土着信仰的なものが好きで普通に楽しく読めました。

知られずの神の項が印象に残り、人が消えたのに消えたことを忘れてしまう描写にゾクゾクしました。私達の当たり前の生活にも見逃したり記憶から消えたなにかがあるのではないかと思わてくる内容で面白いものでした。

最後の項の話のような辻褄を合わせるというのは、きっと我々の学ぶ歴史の中では幾度も行われてきたことなのだろうなと思います。

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2023年02月15日

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ネタバレ

超常現象を起こす神々と、調査する公務員のはなしという設定が好きすぎた。
村って都会と違うヤバいものがありそうなイメージがあるから舞台設定もめっちゃ好み。

好きなはなしは『水底の匣の中の神』と『辻褄合わせの神』『そこに在わす神』

昭和百四年、実は第三次世界大戦もあってすべて隠してある歪みが神をうみだしているのではないかという予測をしてしまう、もうたまらなく好き。
神は神だからそれこそ人間ひとりにひとりずついてもおかしくないし例えばひとつの村に神が何人いてもおかしくない。
歪みを知りすぎた宮木が前の部署からとばされてきたことも今後どんな展開になるのかめちゃくちゃ楽しみ!
紙の本でぜひ続きを読みたい!!

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2023年01月08日

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スッキリとした解決をせずに、状況を観察して報告して去っていく連続にちょっと物足りなさを感じた読み始め。
でも読み進めると、ん?と戸惑う不思議がちらほら。
続きが非常に気になります!!

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2024年10月25日

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☆3.7

これだけでもわりと好きだけど、続巻でまたかなり変わるって聞いたので、ぜひ読みたい。
楽しみ。

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2024年09月17日

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ネタバレ

あっ、解決しないのね?!

これが私の素直な感想でした。
話が進むにつれ、この解決しないモヤッと感が繰り返されて、ほんのちょっとだけ満足できないw
でも1冊終わるまでにはこのモヤッと感が楽しくなってくるから不思議。
無意識に「事件は解決するのが当たり前」と思いがちですが、良い意味で裏切られたなと。
事件を解決しないのはもしかして伏線??と想像したりして次巻が待ち遠しいです。

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2024年08月22日

Posted by ブクログ

善悪ない人智を超えた人間にはどうしようもない現象を領怪神犯という。
ミカヅチ班みたい!と思って一気に購入。
三部作で完結なのかぁ。短い。
1冊目は序章というか、片岸と宮木の仕事紹介というか領怪神犯とはこーゆー事象を指すってことの紹介のような報告書のような話。
なにも解決せず、不穏なまま終わる。
だからこその領怪神犯なのだろうけど、ちょっと肩透かしをくらった気分。
とはいえ話が進むごとに世界観に引き込まれてしまい面白かった。
続きが気になるけど、後2冊で終わってしまうのかぁと思うと読むのが勿体無い気もする。

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2024年06月09日

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情景を把握したいだけなのに比喩が多くて目がウロウロして結局よくわからず若干読みにくいのはあるのですが、毎回登場する神がしっかり怖くて、登場人物同士の掛け合いにも魅力があり、終盤の怒涛の展開にも引き込まれました!気になって続編も買いました!

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2024年01月02日

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怪異が起こり、それを調査するといったのがこの物語の主な流れです。

他の方の感想にもあると思いますが、怪異を調査するだけで解決はしないので、なんとなく後味が悪いです。

しかし、名前からどんな怪異を起こすのか分からない領怪神犯もいるので読んでいて面白かったです。

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2023年12月14日

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一話ごとにすっきり解決するのでは無く、人の手に負えない神に会っては逃げる話が続く。クトゥルフものやクトゥルフ系TRPGと似ている。また随所に散りばめられたこの世界の違和感が最終話ではっきりと示される部分がとても良かった。2巻も楽しみ。

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2023年08月26日

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ネタバレ

ホラーは苦手なのですが、ぐいぐい読み進めてしまいました。
後半の『辻褄合わせの神』『こどくな神』『知られずの神』が特にお気に入りです。

不気味な神による超常現象だけでなく、人間の手によって生まれた社会の歪みが恐ろしかったです。
そしてその歪みは閉鎖された村だけでなく、もっと大きなものっぽい…?というところで終わり、続刊を読むのが楽しみです!!

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2023年07月31日

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ネタバレ

ほぼどの怪異(?)にも対応出来ない。
なるほど、「神犯」ということか。
2巻が7月に発売とのことで予約した。
読み進めていると「もしかして…」と方向性は予測出来る内容。しっかり完結出来たらかなりの良作になると思う。次が楽しみ。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の話が投げっぱなしのすっきり解決しない結末で驚いたけれど、冷静に考えれば、神が起こす天災にも似た事象に人間が太刀打ち出来るはずないなと理解。
そんな「領怪神犯」を調査はするけど、せいぜい妥協案を出すまでがお仕事、完全解決はしない(というかできない)特別調査課の物語。

カクヨム発だからか、話数が多い。
その分「領怪神犯」のバリエーションも多く、読み進めていくと解決できない展開も気にならなくなった。
一応真相に近いことは分かるし「ひと喰った神」や「こどくな神」など言葉遊び(解釈?)が面白いものもある。
解釈そのものも面白い話もあり、よくこんなにバリエーションを揃えたなあと驚くほど。
個人的には人魚の村の話と辻褄合わせの話が怖かった。
住人が怖いという意味で。

上記の通り、解釈が面白いので、前半は民俗ものとして読んでいたが、後半は一気にホラー色が増した印象。
特に人が消えているのに気付かない展開、主人公がずっと抱えていた件に関する話はトップクラスに怖かった。
会えたのに、どうにもならないのは、ヨモツヘグイや黄泉比良坂を思い起こさせた。

そして、最後の最後に明かされるとんでも設定。
あれには本当に「まさか!」となった。
もしかしたら、現実世界も……なんて考えると、まだまだこの「領怪神犯」の世界は広がっていきそうだ。

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2023年01月07日

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ネタバレ

最初は「神」による怪異を解決せずに調査するだけ、緊急性なし、なんて、時代かなと感じた。しかし、連続短編小説なので、徐々に明らかにされていく主人公の背景と共に、だんだんと世界の歪みが感じられ、最後には、大きなどんでん返しがあった。ホラーだと思って読んでいたので意外だったが、面白かった。

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2023年01月04日

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読んでいて尻上がりに面白くなっていった。
神々の仕業なので何もできずにただ事象として捉えるだけだとつまらないなと思っていたが、徐々に不穏さが増して、謎が明かされていく。
概念についていくのが多少大変ではあるが、キャラクターが立っている、ホラー感がいい塩梅等、作品としての魅力で十分に楽しめる。主人公が煙草をバンバン吸う様がなんだか新鮮。
謎キーワードがまだ散りばめられていたので、次巻も楽しみ。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

ホラーあまり読んだことないけど、こんなもんかという感じ。怖いと言うより、興味深いと言うか、昔話にある物語を読んだような気持ち(現代っぽい人が主人公なんだけど)
たくさんの謎現象と神(物の怪?)が出てくるけれど、どの話もいまいちちゃんと解明されずなあなあに過ぎていくのがちょっと残念だった。結局何かわからないけどそれこそがホラー、なのかも、。

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2024年11月07日

Posted by ブクログ

まるでクトゥルフだな。ただ本家は100年近く経っているので現代というより近代の話かつ外国の奇譚だけど、こちらは現代かつ和風ホラーなので一読の価値があるような(ないような)。

和風といっても怪異は洋風(?)で、深くもないし怖くもない。ホラーっぽい雰囲気を楽しむライトな小品群でした。もう少し背筋をゾゾッとさせて欲しい。
3.5

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2024年11月02日

Posted by ブクログ

初めましての作家さん

・ひとりずつ降りてくる神 ・ひと喰った神
・不老不死の夢の神 ・水底の匣の中の神
・辻褄合わせの神 ・こどくな神
・知られずの神 ・そこに在わす神
8編の連作ホラー短編集。

読み始めてすぐに、何だこれ?と違和感。
奇妙で奇怪な現象や事象を検証して、結論が
なされないままに次に進む事へのストレス。

読むのをやめようかと思ったけれど、
2巻の後半から流れが変わります。
読むのをやめなくてよかったぁ~

善とも悪とも言いようがない、人智を超えた
人間の手には負えない超常現象` 又は
それを引き起こすものを、俺たちは
"領怪神犯"と呼んでいる。

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

ホラーというより怪談みたいな連作短編
何だかどの作品もスッキリしないのと、基本的に読み易いのだが時折何を描いているのかよく分からなく感じられたのも狙いなのだろうか

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

ネタというか発想はめちゃくちゃ好みなので、あとは何が/誰がどういう動きをしてるか・なぜそう判断したのかもっとわかりやすい描写をしてくれたらまじで推すと思う。期待値で星増やしました!

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2023年07月20日

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