あらすじ
この世には、理解不能な神々が引き起こす超常現象が存在する。
善でも悪でもなく、だが確かに人々の安寧を脅かすそれは「領怪神犯」と呼ばれており、役所内に秘密裏に存在する組織――領怪神犯対策本部、及び領怪神犯特別調査課の人間たちが綿々と調査・対峙してきた。
対策本部メンバーの切間・烏有・阿彦。
特別調査課メンバーの片岸・宮木・穐津・六原・梅村・江里・三輪崎。
これは、彼らが関わった神々の語られざる調査記録であり、〈あの結末〉を迎えた世界のその後の物語。
WEB連載作に加え、限定メール配信された掌編3編や、完全書き下ろし新作として「曳手の神」「エピローグ」も収録。
作中きっての人気神の新エピソードに加え、驚きの新展開も盛りだくさんで贈る、シリーズファン必読の番外編集+後日譚!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
・施餓喜の神
ただ幸せを押し付けてるだけでは無いんだな。
遺された側にはたまったもんじゃないかもしれないけど、満腹で終わって良かった人も居たかもしれない。
まあ、生きててよかったって見せつけるのも良いじゃない。
・御魔退の神
悪気のないおまけの神。神様が喋るのは何であれ怖い。
・知られずの神(裏)
嬉しいような悲しいような。
切間さんと宮木さんが会話してるのは嬉しいけど、覚えてないんだもんなあ。
でも、烏有さんが道案内してくれたって思い出したもんなあ。
・湯治の神
要らなかったのだろう。
藁にもすがる思いで湯治に来たのに、入れ替わりに気付かない。治ったのが嬉しすぎて周りが見えてないだけかもしれないと思いたい。
要らなかったんだろうだなんて言わせてはいけないのに。悲しい。
・桑巣の神
何度も何度もありがとう。
ずっとありがとう。
桑巣の神好き。
・こうもりの神
子守りの神。優しい神様。
神様は万能ではないのと見た目は大切だなと思いました。
・ただそれだけの神
本当にただ、それだけの、神様。
配慮のある神様。
まあ、ただ騒がれるのが面倒というのもあるかもしれない。
・松の間の神
正直、六原さんに不信感を与えた片岸さんの印象が強すぎて。
実態が分かれば害の無い神様。何もしなければ何も問題ない。
・しりとる神
片岸さんだけが胃を痛めそうなメンバー。
・鮫嵐の神
一番災難なのは鮫。
・豊穣の神ー零
烏有さんの親族が前身の対策本部に居たとは。
今まで出てきたなかでも特に怖い部類の神様。
怖いって分かる神様。
・逃げ水の神
江里さんの弟さん神様になったのか。
江里さん、忘れたままの方がいい事もあるかもしれないけど思い出してよかったな、清二君と話せてよかったなと思う。
清二君、江里さんの所行けるのいいな。
・曳手の神
桑巣の神と同じように優しい神様だなと思いました。
人の死のそばに居る神様だから恐怖の対象かも知れないけど、独りで死なないように傍に居てくれる優しい神様。最初は棺の曳手のお手伝いの時点で優しいと思う。
切間さん、覚えてなくても切間さんですね。真っ直ぐでいい人。
詐欺師のくだりたちょっと面白かった。
切間さん思い出してくれてありがとう。
いくら生きているだけいいと言っても、烏有さんと他人行儀の会話は辛かった。
最後の思い出したのを直接言うのではなく、マッチのそう言えばみたいな、変わらないなみたいな言い方が良かった。
Posted by ブクログ
おもろかったー!
おもろかったけどまぁまぁ忘れてたー!
つかさー、ほんまじ誰かまとめサイト作ってくれんかなー?
出てくる神様一覧みたいなさ
はいはい『領怪神犯シリーズ』は土着信仰、神道ってやつが物語の根っこにあるんよね
日本ってさ「八百万の神」がおわす国なわけね
「八百万」ってのは文字通り八百万てことじゃなくて、めちゃくちゃたくさんって意味なんだけど、単に数が多いってだけじやなく、もうそこら中にって意味も内包してるのね
つまり「八百万の神」ってのはもうそこら中にめちゃくちゃたくさん神様がおるってことなわけで、日本てのは多神教にもほどがあるやろ!( ゚д゚ )クワッ!!って国なんよな〜
でね、一説によると多神教の国ってのは「寛容さ」が特徴って言われてたりするんよね
なんでも受け入れちゃうわけだからね
そしてそれが本当だとすると日本て世界で一番寛容な国ってことになるわけね
「八百万」も受け入れちゃうわけだから
でも最近では、ほんとにそうなん?って考えちゃう
なんだか「寛容さ」失われてないかい?
排他的で攻撃的になってるような今日このごろの日本社会を感じるニュースばっかなんよな
ちょっとさ「八百万の神」という考え方をもういっぺん思い出してみてもええんちゃうかと思うんよ
「八百万の神」はそれこそそこら中にいるわけだからさ、ちょっと探してみてよ
「寛容さ」も見つかるかもしれへんよ
Posted by ブクログ
続編でこんなにも最高な作品を読んだのはいつぶりか…
みんながどうなったのか気になってたので、その様子が見れて良かったです。
悲しかったり切なかったり、えっ!?ってなったり…
これからの展開がますます楽しみになりました!
最高!
Posted by ブクログ
大変革を起こし終えたと思った物語のその先があった。ファンとしては大好きなあの人やこの人が登場し、とにかく嬉しい。今作も常識からあまりにも逸脱した神を相手にいつもの面々が対処する安定の面白さだ。
とにかく1巻〜3巻までの圧倒的な世界観と今回の単発エピソードによって補完された物語はさらに深みを増した。
登場人物の多さと独特過ぎる神々との関係性等、一回では理解できないため整理は必要だ。だが、整理ができると急に面白くなるのがスゴイ。
Posted by ブクログ
また読めるなんて本当に本当に嬉しい!
その後の世界の後日譚もよめるし、番外編も読めるしなんて、なんて贅沢な一冊なんだろうか。
後日譚はちょっと切ないし、番外編はなんだかニマニマしてしまうし、そうだ神って怖い存在でもあるんだって改めて思ったり読んでいて忙しい笑
とにかく読めて嬉しかった。
また一冊目から読み直そう
Posted by ブクログ
たっぷりの切なさを噛み締めた前の3作。
「また会いましょう」の伏線が回収されてまさか後日譚が読める日がくるなんて!
発売日に買いに走った…。そして一気読み。
登場人物たちとの再会が、こんなに嬉しい作品はいつぶりだろう。烏有…片岸さん…くぅぅぅ!