【感想・ネタバレ】最後の医者は海を望んで君と生きるのレビュー

あらすじ

著者シリーズ累計100万部突破!(電書含む)
前作から6年ーー
衝撃と感動の「最後の医者」シリーズ最新刊!
待望の書き下ろし長編!!


【あらすじ】

「これがあなたが誰かと話せる、最後の機会になる可能性があります」
クリスマス。結婚3年目を迎える女性が最愛の伴侶を喪った。
懸命にその治療へ挑んだ担当医・福原雅和(ふくはらまさかず)は
手術ができなくなり、行方を眩ます。
彼を探す友人の桐子修司は、
今までに関係した遺族たちと対話を重ねるが……
大切な人に先立たれた後、残された人々はいかに生きていくのか?
消えない死別の悲しみの向こうへーー
今を生きる人々の希望を描く、大人気シリーズ最新刊!

<発売前より全国の書店員様より絶賛の嵐!>
『最後の医者』シリーズには人が生きるという事に対して「嘘」がないのだと思う。だからこんなに心を動かされるのだろう。衝撃や派手さだけが目立つ最近の小説の中で忘れてしまっていた誠実でまっすぐな物語の感動がここにはある。
(SHIBUYA TSUTAYA IP書店/プロジェクトリーダー・栗俣様)

大切な人の死を受け入れる苦しみを、その先に進む方法を-今生きている者が、生きていく為に必要な物語です。
(草叢BOOKS 新守山店/文庫担当・勝俣様)

今作が初めてでしたが、シリーズ3作目のみでも十分に読みごたえがありました。登場人物の過去、そして未来を知りたいと思いました。
(函館 蔦屋書店/文庫担当)


著者について
●二宮敦人(ニノミヤ アツト)
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18禁日記』『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』『サマーレスキュー 夏休みと円卓の騎士』等がある。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

桐子と福原がライバルではなく、友達として心の中のとても深いところで繋がっていたことがわかった。二人とも生きることに真面目で一生懸命で不器用でもがいている。桐子のヒーローが誰だったのかも納得。いなくなっても音山はかけがえのない友であることも心を締め付けられる。一見してチャラ男だった尋も子供のように純粋で情熱的な愛情を持った優しい若者であり、本人も気づいていないような大きな愛で藍香を悲しみから解き放っていく。最初から最後まで心が震えて思わず涙が零れ落ちてしまう作品。

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2025年11月23日

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あ〜〜〜そうなってしまった?
それでも大丈夫よね
だって、桐山がついてる
どうやっても、彼がいる
泣けました

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2025年11月20日

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全シリーズ読んだけど辛かった
どんなに強い人間でも、その強さは弱さの中にあって。いつ壊れてしまっても。
周りの友達を大切にして、今私のことを大事にしてくれる人を支えたいと思った

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2025年09月27日

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結婚三年目の藍香と浩平。クリスマスに浩平が突然倒れて亡くなる。

藍香の心の動きが本当の自分ごとのように感じられて、もうほぼ藍香だった。

読み進めるのが辛くもう一生立ち直れないんじゃないかと思うぐらいのめり込んだ。

自分のパートナーが同じ様になったとき、自分はどうなるか考えてみたけど、藍香と全く同じ事になる気がする。さらに自分には尋は現れることはない。福原のように海に入ってしまう気がする

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2025年05月30日

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誰かと話せる、最期の機会の可能性があります。
結婚3年目、夫はそのままなくなった。
担当医の福原は、その夫を助けられず、蓋をしていた、人の命を預かる医療に恐怖を感じてしまう。
死別の悲しみの向こう側に、彼らはどう進むのか。

死と向き合うこと、受け入れること。体験したことはないのに、息がつまりそうなほど、共感して苦しかった。

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2025年04月13日

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シリーズの中で一番好きだった。
途中で「はっ!」っとさせられるところもあって。
まだ大切な人と死別した経験は少ないので、こんな気持ちになるのか?と理解できないところもあったけど…。
なんだか心に残る作品でした。

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2025年04月04日

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ネタバレ

切なかった。大切な家族が突然亡くなることへの悲しみがすごく伝わって感情移入してしまった。いつ何が起きるかわからない人生の中で、死にたくなるほど悲しいことが起きても頑張って生きていればいつかは救われると希望が見えたのがよかった。私も今ある健康な体に感謝をして、後悔のない日々を過ごしていきたい。

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の医者は海を望んで君と生きる★4.5
たまたま前作を人にプレゼントしようと本屋にいったら新作が出てて歓喜!迷わず買った。
今までのシリーズとはちょっと違うテイストに感じられた。というのも今まで以上に医者以外の登場人物に焦点をあわせていた。福原が助けられなかった辻村浩平とその妻の藍香。その藍香に思いを寄せるがうまくいかない桃谷尋。尋と藍香と浩平のストーリと福原と桐子と音山のストーリが並行して進んでいく。あのスーパーヒーローのような医者だった福原が浩平を救えなかった時についに心が折れてしまいオペも怖くてできなくなるのは予想外だった。人は死んでも生きている人たちに強く影響し続ける。なんなら生きている時以上かもしれない。その人の死は救いになることもあるし枷になることもある。残された側の苦しみがよく描かれている作品だった。
エピローグの墓参りに行くシーン、福原と桐子、藍香と尋が居合わしたところで尋がいう「三人で生きているみたいだ」というセリフは凄かった。並行していた2つのストーリーがそこで重なる感じがして涙が出た。

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2025年02月25日

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最後の医者シリーズ。前作から6年ぶりだそう。
私は最近知った作家さんだったので、続けて読むことが出来てラッキーでした。

本作は、死別後に遺された家族がテーマ。
大事な人を失った遺族の辛さや悲しみだけでなく、悲しみと寄り添うようになれるまでの変化や辛い気持ちをどう持っていくか、時間を経ての経過などがリアルに描かれている。

また、遺族がテーマで、そちらがメインで描かれていながらも、医者である2人はきちんと(というと語弊があるかもしれないが)隠れることなく主役として登場し、いくつかのストーリーが並行して進んでいく構成力。

3人で生きていく。
重なる言葉も素敵でした。

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2025年02月09日

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前作までは終末期の患者と医師との関係、本作は死別によって残された家族に焦点を当てた物語。
残された人の苦しみ、無力感、それを隠して"普通に"暮らしている様子が辛い。
死と向き合うことを勧めていた桐子にはどう映るのか…。

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2025年02月08日

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ネタバレ

最後の医者シリーズ大好きです。

手術は成功したはずなのに無くなってしまった男性の奥さん
その奥さんに恋をした男性

そしてその患者を担当した執刀医福原。

それぞれの考えや感情が全て入ってきて、心苦しく、切なくなる小説でした。ほんとに悲しい。
自分がこれらの悩みを抱える方々を支える精神保健福祉士に慣れるのかどうか揺らがされると同時に支えたいと思いました。

福原がしんどくなっていく、医者として仕事が出来なくなっていく中、「はやく桐子助けてあげて、!」と思うばかりで笑
でも最終的には桐子が、音山が助けてくれる。
友情って、人の繋がりって素晴らしいんです✨️
そんなことを思わされる1冊でした。

個人的に第1弾で音山が担当したALSの患者さんの親に桐子が会うところが胸熱でした!!!

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2024年12月25日

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最後の医者シリーズは私の中高生時代の朝読で何度も読み返した思い出の小説で、期待値MAXで購入。結果、一日で読破してしまうほどのめり込んでしまった。人間ドラマが最高に良い。今作は精神面のドラマが描かれていて、支える側と支えられる側両方の苦悩が苦しかった。やはりこのシリーズは死に関する人々の心を繊細に表現するのがものすごく上手い、

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2024年12月24日

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大切な人を失う悲しみ、大切な人を残して去る苦しみ、人は必ずいつか死ぬけれど受け入れる強さはきっと誰も持っていないような気がする。ほんの少しでも後悔が少なくなるように毎日を大切に生きていきたい。

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2025年11月05日

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ネタバレ

福原先生思いの外 お母様のことを受け入れられていないのか
これは 続編決定かな

若い方が亡くなるのは理不尽よね…切ない

福原先生の、自分の腕に自信があって「全ての患者をおれが助ける」という想いを桐子は尊重していて 離れていてもそのことで桐子も穏やかに過ごせるのだろう
まだ桐子先生の描かれてない部分があるような気がする

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2025年10月22日

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やっぱり二宮先生の本はいいなあ
読みやすいし感情移入もしやすい、しかも話が全部切なくて綺麗。
同期3人の話が見られてよかったし、こうくんのやつは泣いた。ずっと同じ人達に焦点を向けてくれてたこともあってとてもグイグイ読み進められた

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2025年09月05日

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★★★★☆泣かせにきてる。と理解していても涙腺が言うことを聞かない。サラリーマン、白血病、死神と呼ばれる皮膚科の医師桐子、隣のベッド、妻が妊娠中、治療の確率と戦う。医大に合格したばかりの女子大生、難病ALS、友達、家族、死に鈍感になっている医師音山、延命治療か死を受け入れるか。癌になった医者、決して諦めない医師副院長福原と患者の意志の尊重死を受け入れる死神桐子の対立、歩み寄り。

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2025年08月30日

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シリーズ3冊目。福原のもとに運ばれてきた患者を助けることができず精神的に追い込まれ休職することに。一方最愛の旦那さんを亡くした藍香もまた悲しみにくれ深い闇から抜け出せなくなる。心の部分の話が長すぎてちょっときつかった。でも次作も出れば読むな。

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2025年07月15日

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ぐぅぅぅ
私はこんなふうに誰かを亡くして悲しみに沈むことはないと思う。
でも、藍香の喪失感はひしひし伝わってきた。
それ以上に福原の方がしんどかったな、個人的には。
1人の患者の死からガラガラと崩れてしまうメンタル。 最後に救いを求めた場所で足が重いとは違う方向へ向かう。
大丈夫、って思っても心の奥底で大丈夫じゃないと体が言うこと聞かないのわかるから。

最後は少しご都合主義なところもある気がしなくもないけどそれくらいあってもいいよね

2028.7.12
145

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2025年07月13日

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大好きなシリーズです!
私たちが今健康に生きていられる事は当たり前ではないということを再確認させてもらえる作品でした。
前作も含め、本当に心に残る大切な小説になりました‪☺︎‬

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2025年03月25日

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内容、良い。登場人物、良い。読みさすさ、良い。
全部いい感じ。
今回はそれに加えて登場人物のつながりがさらに、良い。
つまり良い感じ

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2025年02月12日

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ネタバレ

待ちに待った三作目。
前二作ほど泣かなかったが、涙の量よりももっともっと心に響くし、ずっと今後も考え続けないといけない話だと思った。
福山も桐子も良いけど、音山の存在がなんとも。

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2025年01月16日

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結局3人の医師は医大生の頃からずっと支えあってきていたんですね。福原の強さ・桐子の冷静さ・音山の優しさを再確認しました

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2024年12月10日

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大切な人の死を経験したとき、人間はどうなってしまうのか。悲しみがなくなることはない、しかしそれでもなんとか生きていかなければならない。そんなことを感じられる一冊だった。
また、医師として何度も人の死に関わってきても慣れることはないし、どこかで糸が切れてしまったとき立ち直れなくなることがあるとわかった
これから、医療者として、人の死にどう向き合っていけるのか考えるきっかけになった。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

二宮敦人さんの最後の医者シリーズ

とある患者の死を引き金に、福原は封じられていた過去の記憶が彷徨い始め、手術の執刀が出来なくなる。
一方で、その患者の遺された愛妻 藤間藍香もまた、生きる気力を無くし、自分を見失っていた。

特徴的なのは、医師と遺族の2つの物語が同時進行しながらも、大切な人を亡くてなお、遺された人の生きる道を描き切っているところ。

本作は、身近な人や大切な人を、どのように亡くしたか、どのような別れ方をしたかといった経験が、読後感に大きく影響しそうな作品だと思う。

遺された人にフォーカスしているので、切なく重苦しい内容になるのは当然だが、描写が軽くて感情移入しずらく、とりわけシリアスな場面では現実味に欠けていて、何度も中弛みしそうになった。
綺麗に美しく描くことに注力されているのか、空虚な感じがしてしまうのは私だけだろうか・・・

『最後の医者は桜を見上げて君を想う』がとても良かっただけに、少し残念に感じた。

余談だが、「死別は交通事故に遭ったようなもの」という作中の例えは、正直いただけなかった。
実際に交通事故で大切な人を失い、遺されて生きる人(私を含む)にとっては、これがリアルなのだ。
もう一段階踏み込んで、目一杯一つ一つの言葉を慎重に選んで、読者に届けて欲しかった。

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2025年03月05日

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大切な人を亡くした悲しみや淋しさは、その人にしかわからない。同じ経験をしたとしても、辛さが同じではないし、深い喪失感は誰にも分かるはずがない。それでも、残された人は生きていかなければならない。1ページ1ページがとても重くて読み進めるのも正直しんどかった。

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2025年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつの間にか続刊がでていた

一気に読んでしまった

ちょっと短絡的な感じがあった

福原先生 気負いすぎかな
たとえ愛があっても尋のような気持ちで、亡くなった夫を受け入れることはできないかな

福原先生 患者さんを助けることができなかったことから 手術ができなくなる
学生時代 解剖実習ができず 苦労したことを思い出しながら克服していく

桐子先生 友を心配しながらも死別を理解しようと最愛の人を失った人達の話を聞きにいく

夫を福原先生の治療にて救えず失った藍香 夫と共存しながら新しい伴侶 尋と生きていくこととした

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2025年02月10日

Posted by ブクログ

prime readingでシリーズを全て読み、好きな作品だったので購入。
面白く読みやすいのでさらっと読み切ってしまいました。

これまでの作品では、辛くなることがわかる展開で結末を読むのが楽しかったが、今回は前を向く明るい展開で辛くなる展開を楽しみにしていたこともあり物足りなくいと感じた。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

最後の医者シリーズ第3弾。

明日も生きていると信じて疑わなかった26歳の男性が劇症型心筋炎で亡くなった。喪失の圧倒的な悲しみに打ちひしがれる彼の妻・藍香と、彼の手術を手掛けるも死なせてしまったことで手術が出来なくなってしまった医師・福原がそれぞれの苦闘の末、彼の死を受け入れて次へと進んでいく過程を描く物語。

そこに絡んでくる藍香に恋するチャラい男・尋が変わっていく姿も描かれる。
スーパードクター福原の挫折、藍香の底なしの悲しみのパートが交互に描かれるが、ちょっとぶつ切り感があってひとつの物語としてのまとまりがないな〜と感じた。
福原の同期の桐子の変わりようや、尋の藍香への献身が際立つ。浩平を理解し、彼の思いに寄り添おうとする尋の姿には胸が熱くなったし、いつか浩平を超えて藍香の一番になって欲しいと願う。

今回は残された者のグリーフケアをテーマにした話だったからか、死にゆく者の思いを描いた前2作ほど泣かなかったけど、ラストはやはり未来を感じさせる終わり方でよかった。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目
支え合う、受け入れる、前を向く
頭で分かっていても体がついてこない
そんな人生のジレンマ
心に響きました

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2024年12月26日

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