あらすじ
★映画化企画進行中!★
シリーズ累計25万部突破!
全ての人は誰かを救うために生まれてくる――。
衝撃の医療ドラマ、感動の完結編!
【あらすじ】
少年時代に入退院を繰り返し、ただ生きるだけの日々を過ごしていた桐子。だが、一人の末期癌患者との出会いが彼を変えた。奇しくも、その女性こそ幼き福原の母だった。彼女の命を賭けた願いとは? なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか? 再び、二人が「ある医者」との闘病に挑む時、涙の真実が明らかになる。流転する時を越え、受け継がれる命が希望の未来を生む――読む者に生き方を問い直す、医療ドラマ第二弾。感動の完結編!
【文庫書き下ろし】
著者について
●二宮敦人(にのみや・あつと)
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。累計20万部を突破した『!(ビックリマーク)』等、次々に新作を発表する注目の新世代作家。著書に『18禁日記』『郵便配達人シリーズ』『最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常』『なくし物をお探しの方は二番線へ』『廃校の博物館 Dr.片倉の生物学入門』等がある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
3部作全て読み終えました。
3巻ともさまざまな病気と戦う患者とその周りにいる医師の考え方の対立みたいなお話が羅列して続くのかと思ったら、第3巻で一気に伏線回収。
福原と桐子がどういう経緯で今の考え方に至ったのか、福原と父、福原と桐子の関係性が複雑に動き合い、最後にはいい気分で読み終えることができました。
単純なお涙頂戴な話ではなく、もっと深いものを感じます。人間誰もが通る病気や死についてどう向き合っていくかを考えさせる良いお話。ぜひ3巻続けて読んで欲しいです。
Posted by ブクログ
あのかずくんは、福原副院長だったのか
桐子先生と、子供の頃から繋がっていたんだね
不器用すぎる父と息子、勘違いしたままで終わらなくて良かった
桐子先生は、「死神」だなんて言われるほど冷たいけれど、本当に必要なものを分かってる
Posted by ブクログ
すっごい、感動して泣けました!久しぶりに、本が手放せないような感覚になりました。周りの声か、聞こえなくなって、本の世界の中に、入ってしまいました。年代的にも、ちょ~ど良かったのかな。上下なりますが、お勧めです!
Posted by ブクログ
上巻から続く桐子先生の過去回
桐子先生にとって"最初の"患者、とある母親のお話
闘病中、苦しくてもポジティブに上を向き続けた患者が放つ「あきらめてもいい」という言葉の重み、その後に続く言葉は必見です!
後半は桐子の同期であり考えの違いから対立している福原のお話
福原父は息子も勤務している病院で院長を務めているが認知症を発症してしまう
父と確執があり、院長の座を狙う福原は復讐として死神と恐れられる桐子を主治医に任命するが…
上巻で福原は、AIDS患者を救わなかった桐子を非難した訳ですが、今回のお話ではブーメランとして跳ね返ってきています
患者である福原父だけでなく福原さえも救おうとする桐子先生はやっぱりかっこいい
Posted by ブクログ
諦めない医者福原と、死神と呼ばれる医者桐子
死に向かうものの最後の言葉を聞いて、「諦めてもいい。」という選択肢を与える桐子は、福原とは相入れない存在だった。
でも桐子は諦めることを勧めているわけではなくて、「それも選択肢の一つだ」とこれまでの自身の闘病の経験から患者に誰よりも寄り添った言葉をかけていたんだなと。そして辛い思いをしていた患者はそんな桐子の言葉に救われて、死を受け入れいれていった。肉体的には滅びても精神的には救われたのかも知れない。
肉体が助かることが全てではないと思った。治療は命を救うことだけを示しているのではないのだなと。
福原の母、絵梨さんの存在がとても2人に大きな影響を与え、また繋がりがあったことに驚いた。
絵梨さんが2人を医者にしたのだなと。「雨の日、憂鬱なこともどうすれば楽しくできるか考えることが楽しいんだよ!」太陽のような人で、とても印象的な人物だった。
冷徹で父親失格だと思っていた欣一郎が実はそうではなかった、母親を誰よりも愛し福原も大切に育ててきたと最後に知って蟠りがとけたのが本当に良かった。
肉体的に死んでしまっても、最後にお互いの心を通わせたことで本当の意味で欣一郎も福原も助かったのだと思った。
こんなにも患者に寄り添い続ける桐子は素晴らしい医者だと感じた。
Posted by ブクログ
認知症でも治るものがあるのかと初めて知り驚いた。
院長先生にもいろいろな思いがあり、今があるのだなと…
桐子の知識量は相変わらず凄い!
すごく勉強しているんだな。
福原のお母さんがすごくポジティブで前向きで言葉に元気をもらった。
Posted by ブクログ
(下巻)がこんなに面白いとは!
絵梨さんの明るい性格が周りの人をグイグイ惹きつける。福原欣一郎仕事以外に興味が無く面白みのない男。そんな彼が心惹かれる程素敵な女性絵梨。欣一郎が幼い頃父親は居なくなった。家族を持つこと大切な人を守ることそれが重荷になり、将来への不安となり怖くなってしまい欣一郎達の前から消えてしまったのだろう。
欣一郎もまた父親と同じ感情に襲われる、が、絵梨の前向きな言葉に不安をかき消され共に歩む事を選ぶ。
記憶障害で病院のベッド意識朦朧の中昔の出来事が次々と現実のように見えて譫言のように呟く。
主治医の桐子が事細かくノートに記し福原の知らない父親欣一郎の絵梨や息子にたいする想いを知ることができる。
本当不器用な父と子です!絵梨さんも天国で呆れながら笑って2人を見守っていたに違いない^ ^。
Posted by ブクログ
最新刊を読むために再読。
本当に何度読んでも素敵な作品。
福原と桐子 2人のやり取りも上巻よりも濃くて
なにより福原の父と母は強い…。
特に母の絵梨は絵に書いたような明るく、
何事もプラスに考えて実行できる。
絵梨の強さと、それを振り回されながらも
支えてきた父(院長)の絆に涙した。
君が1度失った家族が、もう一度蘇るんだよ。
Posted by ブクログ
福原と桐子コンビ、やっぱりお互い大切で、見ているゴールはきっと一緒。音山先生もきっとニコニコ見守ってるだろうな。
限りある時間を大切にしなければと思わせられます。
あまりに不器用な生き方しかできなかった父とひたすらその父を憎悪する子。読んでいて苦しくなるような関係性でしたが、最後の最後に父親を理解することができ、和解できてほっとしました。
Posted by ブクログ
鳥肌がたった。僕らはどうしようもなく、どこかでつながってしまうのだ。
親子ほど理解の難しい存在はないかもしれない。親の心、子知らずだ。これから僕も父と母のことを大切にしよう。
Posted by ブクログ
福原先生と桐子先生、正反対のようでいて命と向き合うことへの熱量は同じ、そこに繋がりが見えました。命について、そして共に生きている家族について考えたくなる物語でした。
Posted by ブクログ
最後には考えの違う2人の医師の心が通った瞬間に、少しウルッときた。
子供の頃から、間接的に繋がっていた桐子医師と福原医師。それぞれの幼少期の様子も見てとれた。
Posted by ブクログ
病院を通じたさまざまな患者や医者の物語。
上巻だけではいまいちピンとこなかった本だが、必死に生きようと、必死に救おうとする彼らの思いが描かれている。
個人的には視点が変わるところがわかりにくかった。それがまたこの本の面白いところなのかもしれないが。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ衝撃で、めちゃくちゃ胸が熱くなる話。
どんなに塞ぎ込んでしまった相手にも、誰にでも光を与えられる絵梨さんのたくましさ、不器用すぎるけど葛藤しながらも家族を愛する欣一郎さんの優しさ。
それぞれが想いあってすごく素敵だった。
最期にお父さんと福原が向き合えたこと、福原が父親にも自分の医療の価値観を貫き通せたこと、本当に良かったと思う。
前半は絵梨さんと桐子のはなし続編、後半は欣一郎さんと福原の話。
素敵な家族愛を感じた…
続きが気になりすぎて、一気に読み終わってしまった
Posted by ブクログ
上巻から続く桐子医師の幼少期。
入院中に出会った1人の女性との賭け。
諦めていい、に至るまでの葛藤は凄まじかったのではないかと思う。
死に向かうとき、私ならどうするのか?
考えさせられてしまうし、考えておくべきなのだろうなと。
後半は前半の流れを汲みながら、過去と現在を行き来するが、この過去と現在の行き来がとてもスムーズ。過去と現在が同時に描かれているのに違和感がない。
むしろ患者の脆さや悲しみがよく分かる。
上巻、下巻を通し、ある家族を追っていて、正直こんなに偶然が重なる?と、客観的に思ったりしたのだけれど、一気読みするくらい興味深く拝読した。
医師は仕事柄、死に慣れてしまうのではないか?と思う。
慣れなければ、続けられないのかもしれないけれど。
福原医師と桐子医師。
正反対の2人だけど、2人だからこそできることがあるように思うし、そうなってほしい。
Posted by ブクログ
昔の出来事と、現在の状況が上手く交差して表現されていた
不器用な男の人生が、最後で息子に伝わったのは良かったが、やはり物語の中に没入しきれない作品だった
Posted by ブクログ
桐子先生の幼少期の続き。
今の桐子先生とは少し違う「死までの生き方を選ぶ」というより「生を諦めている」という感じ。
子どもの頃に入退院を繰り返して、周りの子どもたちと同じように生活できない自分を見ていたら、そうなっても仕方がないと思う。
むしろ、そこからどうして医師になる道を選ぶことになったのか、桐子先生の生きたかに興味がわきました。
桐子少年と同室の女性。
上巻では何も気が付かなかったのですが、まさか彼女がキーパーソンだったとは。
客観的に見ればわかることも、受け入れることは容易ではないし、そのためにかかる時間も、受け止め方も人それぞれ。
何が正解かなんて誰にもわからないけど、奇跡を願わずにはいられなかったです。
そして「ある医者」の罹患。
それをきっかけに再び福原先生と桐子先生の道が繋がる。
正反対の考えを持つ二人が、この患者に対してのスタンスは少し今までと違っていて。
生きることは何なのか、自分らしい生き方は何なのか。
思わず考える気になる作品でした。
Posted by ブクログ
これは面白い!前作よりも面白さは確実にパワーアップしている。福原や桐子の幼少期、はたまた福原の父親の過去などが描かれた今作は物語をより深くしていて、それぞれの本当の気持ちとかが伝わってくる。
上巻から続いている『とある母親の死』。桐子の隣のベッドに入院してきたエリはとにかく前向きで、読者である私たちにもたくさんの前向きな言葉を投げかけてくれる。
そして『とある医者の死』。また誰か死んでしまうのかと辛い気持ちで読み始めると、まさかのあの人。そんなに勿体ぶることでもないので、言ってしまうが、福原の父親である医院長が認知症に罹る。福原は父親の治療を桐子に依頼する。
前作ではそれぞれの医者の表面的な部分しか描かれていなかったが、今作は福原の幼少期(桐子はほとんど変わらない笑)や確執などが描かれていて面白かった。そして、福原の父親の印象がガラッと変わる今作は読み応え充分!親の愛ってやっぱりスゴい。
Posted by ブクログ
後半も良かったですね。
やはり、1冊にまとめたほうが良かったと思いました。
福原、桐子コンビ、、、。やっぱり仲いいですね!
医学は常に進歩しているんだと改めて感じました。
自分の知っている病名にこの処置をほどこせば治るとか、偏見がありそうな病名をチョイスしてるところも良かったです。
Posted by ブクログ
福原も桐子も最終的に目指すところは同じなんだなと…
友情復活?
自分の先が長くないとなったら 病室ではなく
自分の好きなところ好きなことをして過ごしたい
以外とぼーっと本読んでるだけかも
Posted by ブクログ
認知症、ていろいろ解明されて来たみたいだけど、本当のところはどうなんだろう。記憶もなくし、性格も変わり、日常生活も1人ではままならなくなっても、その人はその人なんだろうか。幼い頃のトラウマから父親を憎んできた医者にとって、父との別れが最悪の形にはならなかったことが救いかな、、。
Posted by ブクログ
二人の医師の原点の話。同じ患者に接して全く逆のスタンスに至ったのは物語として面白いところ。
この小説を読むと病気が心底怖くなります‥。健康の尊さを啓発する本でもあると思う。
桐子先生は本当にアレで生活できるのだろうか。
Posted by ブクログ
1章は桐子先生こんな人だったかというくらいに何もしない。
同じ病気でも向き合い方次第で結果が変わるとを伝えたいのだと思うが、患者が無知すぎる場合もそれでいいのか。
下巻に跨って過去編、そして福原親子の葛藤。音山先生が惜しい。
Posted by ブクログ
下巻、疾走感をもったまま一気にラストまで走り切った。
医療系ドラマは身近なせいでグイグイ前のめりになる。認知症の当事者目線ですすんでいくストーリーも生々しい。自分の将来に見えて不安で仕方がない。私の好きなコミック『ヘルプマン』とも重なった。
過去と現実の区別がつかなくなる。想像できて怖い。読んでいて子どもの顔ばかり浮かぶ。もう、今から謝りたい。
これも終末期医療の予習かな。
さて医師と患者の関係を水平に捉え直した主人公の1人。しかしお賽銭だけで生活する町医者となった彼は、その後どうなるか心配。この人の未来は描ききってほしい。まだ続くのかな。続けて欲しいな。