弘兼憲史のレビュー一覧
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派閥争いのキーマン、大町久美子の母の所在を巡り休職願いまで出してバリに赴く島耕作。その後を追う反対派の刺客たち。自らの進退を掛けて不本意ながらも敵対する(無理からさせられた)相手方苫米地派を退任させる為内部リークからハツシバの世間の評判を落とさせる為蠢動する。魑魅魍魎蠢く世界、本人はそこまで自覚していないが耕作は相当の修羅場を今まさに迎えようとしている。オレが彼耕作ならとっくの昔に左遷させられているだろう。ここからどうなるのか?もはや政争の様なあるいは戦国時代の命を賭した戦いの様相を呈している。自分はそう自覚しなくても権力を巡る争いに巻き込まれるのが大企業なのだろうか。とてもじゃないがオレはそ
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「邂逅する惑星」飛行機事故で死別した夫と瓜二つの人間と15年後、ネットで偶然知り合いになる。その人物はなんと夫の双子の弟だった。相手には家庭があるが魅力を感じ逢瀬を重ねるのだが、やがて別れを決意する。「老星は死なず」自分が勤め上げた会社の不祥事により引責辞任しそのまま引退、老後を送ることになった男が妻に先立たれ、せめて趣味でも持とうと料理教室に通うことになるが、そこで出会ったファザコン気味の若い女性との老いらくの恋。のつもりが…天ぷら揚げて家燃やす。けれどもそのあとたまたまスーパーで会社の製品を熱く語ったことが会社の人間、昔の部下で現社長の耳に届き、三顧の礼で会社に復帰することにを請われる。人
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今巻は細かいけどパンチの効いたエピソードが粒ぞろい、山椒のような回だった。例えばついに恋仲になった部下の大町久美子の人には言えない性癖を開く端緒となる母親と父親(老人)と会長(老人)との3P。その大町久美子と典子と娘の奈美とのニアミス。さらには大阪から来た今野と部長のネクタイにまつわる事件。(なぜか島耕作に出て来る大阪人はおしなべてガサツ)福田部長とその今野の奥さんとの関係(昔の愛人を部下に譲った)そのことを今野は知らない、今野可愛そう。そして課の中川社員の自殺未遂騒動。ひとりひとりの人間には勿論ちゃんと感情があってちゃんとみんな業が深い。人間味溢れる人間。弘兼さんが見開きに書いてるけどほんと
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【遺伝子操作は誰にどう使うべきなのか?】
遺伝子操作技術、ゲノム編集技術であるCRISPR/Cas9を取り上げている。優生学の勃興につながるのでは?とか、ハイスペックヒューマンになるのか?とか、興味は尽きない。
自分の子供には、出生前判断を行った。確定診断ではなかったけど、染色体診断が大きな確率で分かるというものだった。
自らの人生を変えるものであることは間違いないし、生まれてきた赤ちゃんにもし遺伝的疾患があって、少しでも治る可能性があるならば、遺伝子操作技術を使いたい、と思うことだろう。
誰が何のために何をしたか、これが記録できれば間違いなく人間のためになる技術なのだろう。
ビジネス -
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「星がりません勝つまでは」外務省職員としてバリバリのキャリアを積み上げてきた主人公が50年ぶりくらいに田舎に帰り地元の老人ホームへ入所するとそこには子供の頃に密かに恋したマドンナの女性が。運命的な再会に淡い期待を抱いているとそこへ偶然その昔ガキ大将で自分のことを虐めていた男も入所してくる。小学生の頃のようなマウントの取り合い、ホームを巻き込んだ主導権の奪い合いに一喜一憂する中で主人公のことを親身になって理解してくれる女性が現れる。老人ホームや介護施設の一面を垣間見た。どこまで行っても人間関係が付きまとう。これからお世話になるかも知れない終の住処でどういう人と巡り合わせるかによって最終盤の人生の
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(贖罪の星)主人公の元警察官の贖罪かと思いきや。その意味もあるだろうが(だからこそ退職後しかも時効が切れているにも関わらず再捜査し始めた訳で。)もちろんその罪はいくら法的に裁かれなかったとしても決して消えることはないということか。それにしてもその罪の意識を思い起こさせた元警察官も罪深い気がする。話は変わるがこの歳になってはっきりと確信に近いものがあるけど、世の中にはこんな未解決の事件なんて山ほどあるんだろうなと思う。気づかれずまたは気づかれたとしても(何らかの理由で意図的に無視され)人知れず風化していく事件なんてそれこそ星の数ほどあるんではないか。おお怖。(煮干メンのかほり。)こんな肝っ玉母ち
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まさかのタイムスリップもの(笑)それもちゃんと大人同士が恋をするルールは変えず、宮本武蔵本人と恋に落ちる。確かに数多いるヒーローとの恋を描くというのはあまりなかったんじゃないだろうか。2次創作の世界ではたくさんありそうだが。自分の好き勝手にルールを決められる分破綻を来たしそうで難しいだろう。何でも鑑定団まで登場して本当に何でもありの回で面白かった。ちなみに関係ないがオレが1番好きなツイッターのつぶやきで何でも鑑定団のテーマソング「HELP!」は番組の趣旨に感銘を受けたジョンとポールが書き下ろした曲というのが1番好きだ。創作もこれくらいの遊び心があって良いと思う。
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「京都星宿」死んだ夫が死ぬ間際に遺した小鴨という名前の人を探して京都を訪れる。真面目で決して浮気などしないと思ってた夫が自分を裏切っていたことを知る。一時は腹が立ち悲し過ぎて途方に暮れるがやがて相手と夫を赦す。それは決していい加減に相手と付き合ってきた訳ではないと分かったからだろう。不思議だが時空を越えて夫との思い出し話に盛り上がり変な友情で結ばれる。気持ちが楽になったのは相手がまた誠実に生きてきた人だとわかったからだろう。「六芒星奇譚」は奇譚という通り弘兼先生では意外な世にも奇妙な物語テイストだが最後は恋愛関係に落ちて自ら死を選ぶというミステリーラブストーリーというあまり見ないジャンルに収束
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「死滅する星」では2000年に出版された当時からみた17年後の未来を描いた作品。アップルウオッチのような時計からイヤホンを伸ばして電話をしてる。声で相手を呼び出すのとかは予想的中といったところか。ガンの特効薬は出来ずキラキラネームらしき名前の孫が居る。高齢化社会はその通りだがそこまで疎まれる存在ではなく比重が大きい分むしろそちらに配慮された時代になっていると思う。PCでスカイプらしき画面を見ながら電話してるがここでも受話器がある、しかもワイヤレスではない。想像より進化しているものと追いついていないもののどちらもあると言った感じ。こういうSFはのちのち検証することまで含めて楽しめるから面白い。そ
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「七夕七年会」別れた2人が7年に一度の約束で会おうという企画は面白いが本当にあったらおそらく1回目でさえ実現しないような気がする。けれど稀にその約束を守る人はいるだろうしそれを守ってくれる人とは普通の関係ではなくとも繋がりを持っていても良いと思う。夫婦互いに。そしてそれを年を取ったら話せる夫婦の関係性になっていたら何て素敵だろうと思う。側から見たらかなりグロテスクに見える可能性もあるが。当人たちにとっては、或いはその経緯を知っていれば別に良いのではないだろうか。「我が星の果てるまで」の方は余命半年という死期を悟った男が死ぬ前に会いたかった人に会いに行くという話。最後だから思い切ってやらなかった
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ネタバレ=====
サラリーマンなら、そろそろ先が見えてくる50代。脱サラして転身・起業するにせよ、定年まで勤め上げるにせよ、この時期に第2の人生を考えて行動するかしないかで、その先は決まる。「残りあとXX年」をどう生きるかは、「どう死んでいくか」に直結する。中高年が直面する現実と葛藤を漫画を通して描いてきた著者が、”逆転の発想”満載で贈る人生の指南書。
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50歳というのは、人生の夏の終わり。金銭的には「生活保護」に頼らない準備をすべき。そして人と比べない、子供の教育から逃げない、親の介護、色々なものを失っていくという覚悟をする。
として、今の会社に勤め続ける、起業する、個性で生きる、出 -
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「流星美人劇場」「星のレストラン」とも面白かった、特に「流星美人劇場」の方は水商売の悲しみや切なさが澱のように店に人にも振り積もっていて、歳をとること、その滑稽だが逃れられない残酷な現実をともに味わっている、今まさに黄昏時の2人の女性の生き方。ぼったくりをやめ過去の栄光を手放したときに、ようやく見つけた小さな幸せはこれからの新しい家族の形の1つとして、今後の社会に受け入れられていきそうだと思った。「星のレストラン」の方は一つの仕事を勉強し追究していくという生き方を早くに見つけられた人は本当に幸せだと思う。それがどういう種類の仕事にせよ没頭出来る時間は人生の質において価値が高い。60歳からが人生