山中伸弥のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
羽生先生は将棋とAIの専門家として、山中教授はiPS細胞の専門家としての対談。
どちらもそうなんだけど、相手が語っているの時にする質問が鋭く、例えがとてもわかりやすい。
「失敗を怖れずに」「なんでも挑戦を」とはよく言われ、実際間違いを恐れず新しいことに挑戦してきたから羽生さんは48歳でもトップ棋士なんだけど、本当に実践してきたことはすごく困難が伴うことだったと思います。
将棋の棋戦はほとんどトーナメントで、一回負ければもうタイトルには届かない中で、うまくいくかわからないけど試してみようと決断し続けるのは並大抵ではできないのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本は、このお二方の対談というだけでも非常に興味がそそられましたが、読んでみて、期待以上に面白い内容だったと思います。
片やノーベル生理学・医学賞の受賞者、片や将棋界で永世七冠獲得の国民栄誉賞受賞者ということで、日本人の誇り代表のようなお二方の未来対談。内容もさることながら、お二方の人格も素晴らしく、読んでいて本当に楽しいひと時を過ごせました。
羽生さんは本書以外にも将棋とAIに関する本を出されていますし、NTTの研究所でAIについての対談をされていたり、AIに対しての見識は高く、非常に詳しいと感じます。
職業がら「AIに取って代わられるのではないか」というようなことも考えられるからで -
Posted by ブクログ
ネタバレ非常にためになった。学んだ点を箇条書きで。
○プレゼンはSelf us nowの3つの順
↓
なぜ「自分」の話を皆が聞かなくてはならないのか
↓
その話されている内容がなぜ「皆=我々」と関係があるのか
↓
なぜ「今」行動に移さなくてはならないのか
○自分の録画ビデオはプレゼンのコーチだ
・無駄を省いてテーマは絶対1つに絞る
・完璧にしない(ミスがあるとミスった!と脳内が麻痺するため)自然にスピーチを流す
・weak wordsを消す作業を(あのー、えー、んーはノイズになる)
○パワポでは「絵とコトバ」の一致が求められる
・絵にしたことは話す。逆 -
Posted by ブクログ
現代の様々な分野でのスターたちが大学生たちを前に講演する若き頃の話。登場するのはノーベル化学賞の山中伸弥、棋士の羽生善治、映画監督の是枝裕和、京大総長の山極壽一。
彼らは学生たちにとってあこがれの偉人だが、手の届かない別世界の住人ではない。彼らにも「何者でもなかった」無名の時代があった。そのとき、彼らは何を目指し、何に恐れていたのか。
こうした偉人たちの挫折談を聞くと、「ヨシ、オレもまだまだイケるゼ」と思い込み、しばらくすると偉人との才能の違いに愕然とする。若い頃はそんな繰り返しで成長するのだ。コレぞ現実。
山極氏のゴリラ話にインパクトあり。 -
Posted by ブクログ
「6歳の子供に説明できなければ、理解したとはいえない」とは、伊藤穣一氏が紹介するアインシュタインの言葉。伊藤氏は日本人初のマサチューセッツ工科大学メディアラボ所長。
共著者のノーベル賞受賞者・山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)は、「科学者の仕事で一番大切なのは、しっかりとした研究。だが、それをどう伝えるかが、ほとんど同じぐらい重要だ」と冒頭で語る。
最先端の研究成果を、世界の英知の最先端に、そして一般の庶民大衆にわかりやすく伝えていくテクニックこそ、人生を切り開く鍵だと、二人は語り合う。
二人のそれぞれの語り、そして対談には、いわゆる「エリート臭さ」や「傲慢さ」が一切ない。
爽や -
Posted by ブクログ
ノーベル賞の益川先生とiPS細胞で有名な山中先生の対談をまとめた一冊。
iPS細胞についての簡単な説明やクォークや反物質の話などの基本的な話から入るので読みやすいし興味を持って読み始めることができた。そこからは二人の仕事への取り組み方と考え方について。
益川先生は変わり者の印象を受けたけど極めて論理的。その中でビジョン、要するに目標感やゴールの設定をする事の大切さはなるほどと納得。そこがブレるとどこに進めばいいかわからないし何やってるかわからないし今の位置が正しいかもわからないし。間違っていたら目標変えればいいだけなのにそれもできなくなる、と。なるほどねぇ。
山中先生もVWと。visio -
Posted by ブクログ
科学者にとって、「神」の英語訳は「ゴッド」じゃなくて、「ネイチャー」なんですね。
今私たちはことあるごとに「独創的な研究をしろ」ということを言われます。(中略)でもはっきり言ってですね、私はそんな独創的なことなんか、ぜんぜん思いつかないんです。(中略)
実際に実験をやってみて思うのは、自然の方がはるかに独創的だということです。人間がまったく思いもかけなかった「ヘンな顔」を自然は見せてくれる。
そのヘンなことをきちんと受け止め、興味を持ち、追い求めていけば、独創的な自然に助けられて、ひとりでに独創的な次のステップへ行けるような気がしています。
(p190) -
Posted by ブクログ
YouTubeで見ていた近代のスピーチを文章起こしてくれた1冊です。
1️⃣ 堀江貴文
① 生まれてから20数年間、敷かれたレールの上をただ走ってきた人生であるが、これからはレールがあるようでレールのない世界を歩まなければならない。
② 自分で情報を取りに行く
自分で仕入れた情報を、自分の頭で考えてそして自分で発信をする。
③ これからは、権威が当たり前じゃなくて、もう当てにならない時代になってくる。グローバル化に危機感を持たず、努力しない人は取り残されてしまう。
④ チャレンジすると言うことが、失敗する確率も上がる。チャレンジしなければ、失敗することもないかもしれないか、成功することもあり -
-
Posted by ブクログ
近畿大学でスピーチを行った堀江貴文さん、山中伸弥さん、西野亮廣さん、三木谷浩史さん、EXILE HIROさん、秋元康さん、つんく♂さんの言葉が一冊の本になっています。
西野亮廣さんのスピーチはYouTubeで観たことがあったので知っていましたが、その他にも名だたる著名人がスピーチを行っていたことは知りませんでした。
これから社会に出ようとする大学生たちに向けたスピーチ。おっさんである私が読んでも心が熱くなりました。
失敗しても、そこで止まらず、試行錯誤して、また挑戦する。止まらずに挑戦し続ければ、失敗は失敗ではない。
どの著名人もそのようなことを述べていました。
私も現状に甘んじず何 -
Posted by ブクログ
恥ずかしながら、私はお二人を存じ上げませんでした。
普段はテレビ自体もあまり観ないので、世間に疎かったからです。
そんな私がこちらの本を読んだのは、職場の方がオススメしてくださって、さらに貸してくださったからでした。
結果から申し上げると、たくさんの気づきを教えてくれた本です。
特に印象に残っているのは、チームプレーについての話でした。
平尾さんが『チームワークは助け合いではなく、個人が責任を果たすこと』とおっしゃってて、私の中ですとんと納得できたんです。
私の職場では、常に助けが必要な職員がいて、そして誰か助ける人がいないと回らないところです。これまでは、うまくフォローできているのだから