あらすじ
大反響!10万部突破の自伝が文庫化!山中先生が初めて語った、「iPS細胞ができるまで」と「iPS細胞にできること」。「ジャマナカ」と蔑まれた研修医時代、臨床医から研究者への転向、留学後にかかった「アメリカ後うつ病」、発見を認めてもらえないもどかしさ、熾烈な「ヒトiPS細胞」開発競争――そして、山中先生が見つめる再生医療の未来とは?やさしい語り口で中学生から読める!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
山中伸弥先生の紆余曲折な人生、とても興味深かったです。
専門的な難しい話も、素人に分かるように易しい例えを用いて説明されているので大変読みやすかったです。
Posted by ブクログ
同じ環境下に居ることで、解像度高く読めたことが嬉しい。
きっとこの本に書かれてること以上に、計り知れない苦労があったんやろうなぁ
行き詰まった時にまた読もう
Posted by ブクログ
神戸大学の医学部を出ていて留学できるほどの英語力を持ち合わせている人間でも日本人だからという理由で発見した遺伝子に名前をつけられなかったり、研究の世界がいかに厳しいものか再認識した
Posted by ブクログ
敬愛する芦田愛菜ちゃんの好きな本いうことで。
山中伸弥先生のこれまでのライフヒストリー、および仕事観が知れる。やはり日常生活での適度な運動は大切みたい。
謙虚な方みたいだけど、本当に研究というのは1人では出来ないものなんだなってことがよく分かった。以外にも、研究助手の方達だけではなく、秘書や広報など、事務方の重要性も解かれていたのが印象的。経営者の側面も知れて良かった。
Posted by ブクログ
・学生、社会人、研究者を志す人、iPS細胞について知りたい人など、いろんな人におすすめしたい一冊。
・「山中先生にも挫折経験があるし、研究をやめたい時期もあった」ということを知り、人生うまくいかない時期があってもいいんだよなと勇気づけられた。「人間万事塞翁が馬」の精神を学んだ。私にとって本書は、御守りみたい本です。
↓印象に残っている言葉↓
▶︎「研究者として、また人間として成功するにはビジョンとハードワークが必要で、どちらが欠けてもダメだ」
▶︎「日本人はハードワークが得意。しかし、いつのまにか目的を見失い、なんのために働いているのかわからない状態に陥ってしまう。ぼく自身にもそういう自覚があった」
Posted by ブクログ
受験勉強はマラソンのようだと例える例があまり好きではない私だか、随所に出てくる山中教授の研究をマラソンに例える例はストンと落ちる。
「焦る気持ちをおさえて慎重に、しかも着実に課題を乗り越えていくこと。結局はそれがそれが、いちばん早くゴールに辿り着く道だと思うんです。」
まさにそうだと思った。研究だけでなく、何か成果をあげるときに大切なことであると感じた。
もうひとつ印象的な言葉は
「人間として成功するにはビジョンとハードワークが必要で、どちらが欠けてもだめだ。」
と言うアメリカ留学中に山中教授が言われた言葉である。いつも目の前のことでいっぱいいっぱいになってしまう私にとって、ありがちなことであると感じて、ストンと落ちたが、そんな私と山中教授も同じであったのだと思うとなんだか嬉しくなった。
偉大な人物でありながら、どこが私たちと似た感覚も併せ持つ山中教授の素敵な人間性を生物を教える身として、多くの生徒に知って欲しい、是非読んで欲しい一冊である。
Posted by ブクログ
以前芦田愛菜ちゃんが薦めていて気になっていた本。ようやく読めました。とても良かった!まず構成が良い!2部構成で、最初は山中先生がiPS細胞ができるまでを語っていて、そのあとはインタビューが掲載されている。難しいかなと思ったけど非常にわかりやすく、ユーモアと知的さ、謙虚さに溢れていて、先生の魅力がわかる。こんな上司だったらいいなぁ。自分の人生、仕事に活かしたいヒントが詰まっていました。R3.2.14
Posted by ブクログ
年に100冊本を読むという芦田愛菜さんが人生で1番の本と挙げていたため、読んでみました。
iPS細胞を見つけるまで、見つけた後の山中先生の歩みがよく分かります。
・自身のビジョンを持つ
・目の前にあることを一生懸命にやる
・1人でやるのではなく、周りを巻き込みながら進める
この辺りを人生を通じて徹底されていたのかなと思いました。
それによって偶然や運もうまく巻き込めたのかなと思いました。
山中先生の伝記のようなテイストもありつつ、iPS細胞についても非常に明解に紹介されており、良書だと思いました。
Posted by ブクログ
芦田愛菜ちゃんが、なんと小学生の頃に読んで、心が震えたという本。
2012年に、ノーベル生理学・医学賞をとった山中伸弥さんの自伝と、インタビュー。
とても難解なことを、とっても分かりやすいたとえで説明してくれているので、興味を持って読むことができました。
皮膚や血液から採取した体細胞に、4つの遺伝子を加えて初期化したものがiPS細胞。細胞はどんどん分化していくものだけど、逆に時間を巻き戻して分化する前のまっさらの状態に戻せるとは…驚きました。
細胞の核には、あらゆる組織を作るための設計図が入っていて、転写因子となる遺伝子で刺激を与えると、どんな組織にも分化させることができる。それを示したものとして、「触角に目ができているハエ」の写真が載っていて、衝撃的でした。目に脚を生やすこともできるそうです!(これは山中教授の研究ではない)
研究のことだけではなく、人生観についてもたくさん触れられていて、挫折しそうになった時の考え方、行動の仕方も参考になりました。
研究者というと、堅物なイメージがあったけど、ユーモアもありスポーツマンでもあり、そして謙虚。柔軟さをすごく感じました。
「人間万事塞翁が馬」人生の幸不幸は予測できない。ほんとうにそうだよということを、この本で教えてもらった気がするので、私もそう信じていきたいと思います。
Posted by ブクログ
山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた。山中伸弥先生と緑慎也先生の著書。山中先生、山中博士の凄いところは、科学者、研究者としてあれだけ特別な能力と素晴らしい実績をお持ちで、権威あるノーベル賞を受賞したのに、慢心したり上から目線で高慢に物事を語ったりする態度が皆無で、本当に謙虚な言動をされていること。凡人ならきっと調子に乗って自信過剰で高慢な態度をとってしまうもの。山中博士は優れた科学者、研究者であると同時に、人格者であるからこそ、これほどの実績をあげられたのかなと思います。
Posted by ブクログ
基礎がないから、あまりよく理解しきれてないけど、山中先生の苦労や道筋がたどれて、興味深く読み進められた。
発見から約20年、今のiPS細胞のことを知りたくなった。
Posted by ブクログ
ノーベル賞受賞した山中伸弥氏による唯一の自伝です。本書によって、はじめて明かされた自身の研究人生とiPS細胞のすべてが記されております。なんとも山あり谷ありの人生でまさに『苦悩を貫け歓喜に至れ』です。
ニュース番組で彼が『世紀の発見』をしたことは見聞きしたことがあるのですが、残念ながら僕は理系の素養が欠落しているので、彼の研究がどれほどすごいかということや、たどってきた人生については本書を読むまでは知りませんでした。
読み終えてみて、この栄光にたどり着くまでは、本当に幾多もの挫折の果てのものであったかということを知りました。
浮き沈みの激しい幼少期から柔道に明け暮れた高校時代。実家の経済事情から背水の陣で挑んで合格した神戸大学医学部。しかし、彼を待っていたものは臨床の現場で彼を担当する指導医から 「ジャマナカ」と馬鹿にされ、臨床医をあきらめたという『挫折』からスタートするのです。
それから彼は研究の路へと舵を切り、渡米し、研究生活をするも帰国。研究する場所も京都大学に落ち着くまでは二転三転するなど、本当に波乱万丈な研究者人生を送っていらしたんだなぁと、、読みながら思ってしまいました。
しかし、彼の元にやってくる優秀な学生やポスドクのおかげで掲載雑誌に載せてもらえたり、研究のほうでも彼らのほうからの提案で、思いもよらない進展があったりと、一人の人間の『軌跡』を見るような思いがいたしました。
合間合間に解説されてある理系に関する知識や、実験の内容は具体的なことはわかりませんが、その世界ではとてつもないことをやっているんだな、という察しをつけるしかないのですが、山中氏が著した唯一の自伝として、今後も広く読まれていくことに、違いありません。
※追記
本書は2016年5月20日、講談社より『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた (講談社+アルファ文庫 I 40-1)』として文庫化されました。
Posted by ブクログ
10年以上前に発行された本なので、技術的には今はもっと進展していると思うけど、なんとなくiPS細胞やES細胞の特徴と、iPS細胞の将来展望が理解できた。すごくわかりやすい例えで説明されており、医学の素人でもなんとなーく理解できた。
実力や努力だけじゃなく、運や、政治的な働きも必要な世界なんだなと、山中さんはタフなかただなと感じた。
時々垣間見えるプライドの高さも、大学の先生という感じでリアルでよかった。
最後に語られた志の高さに涙が出そうになった。
以下、わたしの理解。違うかもしれんけど。
ES細胞:
増殖力が高く、簡単に増やせる。分化多能性といって、神経細胞や筋肉細胞など体を構成する全ての細胞を作り出せる。ただし、必要な材料である"胚"(受精卵が細胞分裂し、着床準備を始めた段階)は子宮から取り出して入手することになる。さらにES細胞にするためには、胚をバラバラにして培養する。倫理的に人に適用できない。
iPS細胞:
胚を使わず、皮膚や血液など簡単に採取できる細胞から作られた、ES細胞(=色んな細胞に分化できる細胞)に似た細胞。ただし、皮膚には皮膚、血液には血液としてのDNAがプログラムされているので、ES細胞化するには"初期化"する必要がある。その初期化に必要な遺伝子を発見し、初期化された細胞(=iPS細胞)を再現性良く作成できることを論文投稿し、ノーベル賞を受賞した。
患者本人の皮膚からiPS細胞を作成できれば、免疫拒絶問題も解決できる。そこがES細胞とは異なる特徴。
再生医療や、新薬創造の分野での活用が期待できる。
本棚で保管
Posted by ブクログ
山中教授が研究を通して失敗をチャンスと捉えられていること、研究がうまく行った際も周囲のおかげだと書かれていて、謙虚かつ発想転換できるところを見習いたいとおもった。
Posted by ブクログ
山中伸弥先生が、基礎研究者になることを決めた経緯、その後、ノーベル賞授賞につながったiPS細胞の作製に成功するまでの苦労や、研究室の仲間と共に工夫を重ねながら地道に研究を続けてきたこと、そして、ノーベル賞受賞後も、その技術を患者さんの治療に役立てたいという、臨床医になったときの気持ちを持ち続けて研究を継続されている様子などが綴られている。
多くの幸運に恵まれたのも、先生の気持ちの持ち方、お人柄に依るところも大きいと感じた。
これを読んだら、科学や研究を応援したい、その世界に入ってみたいと思う人が増えるかも。
Posted by ブクログ
山中先生という偉大な人物も、一人の研究者、人間であって、失敗や挫折も味わいながら生きてこられたことがよくわかった
患者さんのために研究してるという熱意がひしひしと伝わってきた
Posted by ブクログ
芦田愛菜さんがお勧めされていたので購入しました。
一番刺さった部分は、
人間として成功するにはビジョンとハードワークが大切だが、いつの間にか目的を見失い、何のために働いているのかわからない状況に陥ってしまう。
だからこそ、一喜一憂することなく、目的に向かって日々前進することが大切であるということ。
この部分です。
又、山中伸弥先生とiPS細胞について記されており、医者や研究者の偉大さ、医療の未来について少し学ぶことができました。
Posted by ブクログ
芦田愛菜さんがおすすめしていたので読んでみました。
あの偉大なノーベル賞受賞者の山中伸弥先生がもともとはジャマナカって呼ばれるような人だったとは、とても驚きました\(°o°)/
研究の内容は、私には少し難しく理解するのにだいぶ時間がかかりました。。。
人間万事塞翁が馬(何か良いことがあったら、それは今度悪いことが起こる前触れなのかもしれない。何か悪いことがあったら、それは今度良いことが起こる前触れなのかもしれない。)という言葉が好きです。悪いことがあってもその分また良いことがある、そういう考え方がいいと思いました(. ❛ ᴗ ❛.)
おすすめの一冊です!!
Posted by ブクログ
iPS細胞とはどんなものか?どうやって発見されたのか?山中伸弥先生とはどんな人なのか?ということがたっぷりわかる本。すぐ読めて中身は充実。
それにしても日本では未だにiPS細胞を使った治療法が増えていかないねぇ。新しい科学的なものが出てきても、規制の壁や既得権益者たちの壁があってね。
Posted by ブクログ
iPS細胞の発見に至った山中先生の話。
実際に何度か講演を聞いたことがあり、その時の印象と同じだった。
「自分は運が良かったんだ」と謙遜しながらも、陰ですごい努力をされている。
さまざまな苦難があり、それでも負けずに進んだからこそ今がある。
そんな山中先生がグラッドストーン研究所に留学中に心に響いた言葉が以下。
「人生で大切なのはVWだ」
Vはvision
Wはwork hard
一生懸命やるだけでも、長期的なビジョンを掲げるだけでも足りない。
両方があってはじめて形になるのだと感じた。
果たして自分はwork hardできているのだろうか…
Posted by ブクログ
iPS細胞のことは少し難しかったが、山中先生が苦労して研究を続けてきたことがわかった。
山中先生が研究をマラソンに例えていることは、目標に向かって努力している人全員に通じることだなぁと思った。
ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生がiPS細胞の研究過程と人生について振り返る。不器用でジャマナカと呼ばれていた臨床医時代からアメリカと日本で研究を続けた苦難の時代を語る。iPS細胞が生まれるまでの軌跡の物語。
山中先生の研究内容が難しいのでついて行くのに必死な所もあったが、iPS細胞の研究過程を知ることが出来た。研究を、自身が行うマラソンに例え、実際にどちらも進歩させていることに感銘を受けた。
Posted by ブクログ
頭のいい人が書いているだけに、文章がしっかりとしていて読みやすかったです。ただ、帯に書いてあった小学校低学年でも読めるというのは大嘘やと思いました。中学生から読めるとも書いてあったけどそれも怪しい。高校で生物をちょっと勉強した程度の人がこの本を読むと、遺伝子とか細胞とかなんのこっちゃという感じでした。
Posted by ブクログ
ノーベル賞を受賞した山中先生の本。
当時、この本が出たとき、とても話題になったような気がしますが、
かなり年月も経って、若干のブームが落ち着いた感もありますが、
ライフサイエンス系の継続的なインプットのために読んでみました。
今や、日本を代表する科学者の一人ですが、
キャリアの最初はお医者さんで、
しかもあまりパッとしなかったというのが
本の冒頭で明かされて驚きです。
(ジャマナカは流石に、言い過ぎ、、ですが、
古い体質の組織にはありがちなことですね。。)
そこから基礎研究の面白さに目覚め、
ハッタリもかましつつ、アメリカに留学。
そこでの学びとチャンスを活かして、
今に至るというキャリアは、
これから研究職を目指す全ての学生に参考になることでしょう。
途中、細かい研究内容については、分からないかもしれませんが、
そんなことはあまり気にせず、読み進めてもらいたいものです。
出版から月日は経ってしまったので、
サイエンス的な進捗はこの本の限りではないと思いますが、
山中先生の半生を簡単に追体験できるこの本はとても貴重だと思います。
Posted by ブクログ
ノーベル賞受賞された山中信也先生の著書。山中先生がキャリアの中でどのように苦労されてきたのかまたどのような点にこだわり強みとして発揮してきた部分があったのかを理解することができた。
Posted by ブクログ
研究者に必要なのはビジョンとハードワークだ。これこそが研究者の言葉だと思った。
サッカー選手もおれは研究者であると思うから、やることは違うとはいえ、こうなりたい、こうしたいと思うことがあって、その目標のために尽くしてやっていけるかということが大事なのである。ビジョンがなく目的がなくただやるだけではダメなのだ。
俺は元気に生きれている。思うようにいかなくて苦しいという気持ちになることがあると思うが、病気でどうしようもなくて苦しいその苦しみとはわけが違う。楽しんで生きよう。
非常に難しい本で正直、内容はあまり理解できていない。
Posted by ブクログ
芦田愛菜ちゃんが「魂が震えた本」と紹介していたので読んだ。少し難しい内容で、基礎知識がないと読み進めるのが難しい部分もあるかも。自分は基礎知識少々あったけど、そのなんとなく理解していた部分がより奥深く理解できてよかった。
山中先生の例えが分かりやすかった。科学って無限大。
山中先生の関西弁に、親しみをおぼえた。
また、小学生でこの本を理解した芦田愛菜ちゃんは本当に賢いのだなと思った。
中高生に読んで欲しい、とも紹介されていたので、良ければ息子にも読んでもらいたいと思っていたが、ちょっと難しすぎるかな…たぶん挫折するな…と思ったため薦めるのを辞めました笑
Posted by ブクログ
iPS細胞ってどんな力があるのか、それを作る過程でどんな苦労をしてきたのか知りたくて読んだ。
iPS細胞とES細胞はかなり似ているが、作る過程の難易度が違う。
iPS細胞には体のすべての機関の設計図のようなものが入っていてだからどんな場所の細胞にもなれる。
心臓を作り出したりするのはまだまだ先の話。
臓器を作り出すなどの治療だけでなく、病気が起きる過程を体外で観察することもできるため製薬開発にも役立つ。
研究にはお金がいるんだなあと思った