【感想・ネタバレ】人間の未来 AIの未来のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年06月17日

2人の天才の対談の中に生きる上で必要な大きなヒントがたくさんあったように感じた。
基本を忠実に学ぶ事も大切だが、既存の概念に囚われない姿勢も同じくらい大事であるということをとても感じた。

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Posted by ブクログ 2022年02月11日

お2人とも大変な叡智。
山中教授はノーベル賞受賞者だし、ある程度その知見は想像できたけれど、羽生善治氏の将棋以外の領域における知見の幅広さ、奥深さに脱帽し、一気に読み進めてしまった。続編に期待したい。
将棋のことに詳しくない人でも楽しく読めると思います。

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Posted by ブクログ 2021年11月25日

山中伸弥先生の名前につられて購入しましたが、予想外にも羽生さんの知識の深さに驚きました。

特にAIについてのお話は面白かったです。
確かに対人のみの練習よりも、自分の都合に合わせてくれるAIの方が数をこなすには適しています。
私は将棋は打てませんが、AIの棋譜には流動的な思考というものを感じにくい...続きを読むというのも、棋士ならではのご意見だと思いました。

人材育成についての考え方も、確かに日本の美意識のようなものが足を引っ張りがちなのかも知れないと、考えさせてもらいました。

非常に読みやすく勉強になりました。

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Posted by ブクログ 2019年05月18日

羽生善治さんと山中伸弥さんの対談です。「AI」がテーマのようでもありますが、私には「AI」を材料にしたお二人の自由な思索の交歓のように感じました。ものすごく勉強になりますし、それでいて頭の中がスカッと爽やかにイニシャライズされたような心持ちになれます。読後の清涼感は、お二人の“人柄”の賜物ですね。

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Posted by ブクログ 2018年09月26日

ジャンルは異なりますが、それぞれのジャンルで超一流のお二人がAIをテーマに語りつくした一冊。
一般論として、一流の専門家の方は、専門の領域での知識は当然のことながら専門外の領域でも実にいろいろなことをご存知であるというようなことをどこかで聞いたことがあるのですが、今回のお二人はまさにそのケースが該当...続きを読むしていると感じました。
そんなお二人がAIを切り口にして語りつくす様子は、上質なジャズのセッションを聞いているような印象でした。
付箋は20枚付きました。

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Posted by ブクログ 2018年08月20日

羽生先生は将棋とAIの専門家として、山中教授はiPS細胞の専門家としての対談。

どちらもそうなんだけど、相手が語っているの時にする質問が鋭く、例えがとてもわかりやすい。

「失敗を怖れずに」「なんでも挑戦を」とはよく言われ、実際間違いを恐れず新しいことに挑戦してきたから羽生さんは48歳でもトップ棋...続きを読む士なんだけど、本当に実践してきたことはすごく困難が伴うことだったと思います。

将棋の棋戦はほとんどトーナメントで、一回負ければもうタイトルには届かない中で、うまくいくかわからないけど試してみようと決断し続けるのは並大抵ではできないのではないでしょうか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年05月12日

この本は、このお二方の対談というだけでも非常に興味がそそられましたが、読んでみて、期待以上に面白い内容だったと思います。

片やノーベル生理学・医学賞の受賞者、片や将棋界で永世七冠獲得の国民栄誉賞受賞者ということで、日本人の誇り代表のようなお二方の未来対談。内容もさることながら、お二方の人格も素晴ら...続きを読むしく、読んでいて本当に楽しいひと時を過ごせました。

羽生さんは本書以外にも将棋とAIに関する本を出されていますし、NTTの研究所でAIについての対談をされていたり、AIに対しての見識は高く、非常に詳しいと感じます。

職業がら「AIに取って代わられるのではないか」というようなことも考えられるからでしょうか、非常に専門的な内容まで研究されているように思います。

山中教授の研究などに関する裏話もとても興味深かったです。生理学や医学の分野は、非常に官僚的というか古風というか、新しい研究成果が受け入れられにくい土壌であったり、研究そのものが秘密主義の傾向があったりと、本来の期待とは逆の世界があることに驚きました。

また、金儲け主義の企業による医療関係の特許申請が、医療の民間への浸透に悪影響を及ぼすので、そのために学術機関で特許申請に力を入れているなどの話も、予想外のいろいろな課題があるのだと知りました。

最先端を走る者の苦労をされつつも、そのような課題を課題ととらえ、まずは実用化を第一優先に取り組まれている山中教授は、研究者の鏡のように感じますね。

生理学・医学の分野が秘密主義な一方、将棋ソフトの開発はオープンに進められているという。この対比も面白かったです。どんどん勝手に強くなる将棋ソフトに関するFloodgateのことは、初めて知ってビックリです。

その他、お二方のそれぞれの分野での「直感」に関するお話も興味深かったです。

羽生さんが最後のほうで紹介されていたオックスフォードの人類未来研究所等のレポート「文明を脅かす12のリスク」の中に、気候変動や核戦争などとともに、AIがリスクとして挙げられている話をされていましたが、「AIが人間に取って代われるか」という誰もが思うこの疑問について、本書の中では少なくともお二方の考えは一致していると感じました。

そもそも、この対談そのものがその答えであるようにも感じます。もし、山中教授のデータがインプットされた山中AIロボットと、羽生棋士のデータがインプットされた羽生AIロボットが対談したとしても、ある程度は面白いかもしれませんが、本書のようにほのぼのとした雰囲気の中で、互いに尊敬しあいながら、絶妙のタイミングで笑いがあったりと、こういう対談は人間山中・人間羽生でないと実現しないんだろうなと強く感じました。

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Posted by ブクログ 2018年04月03日

AIを通して人間というものがより分かってくるなぁと感じる対談でした。こういう形の方が、入門編と呼ばれる書籍よりもむしろ取っつきやすいですね。

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Posted by ブクログ 2021年12月24日

とても読みやすい。わかりやすい。異職業であるがゆえにわかりやすく言い合っているから。対談の良さが出てる本。2人の頭の良さを感じる。自分も会話に入ったような気分になれます。
人間は変化を恐れ、安定を求める傾向があるけれど、変化を恐れないで新しい知識を得、行動していくことが大事。そんなメッセージを感じま...続きを読むした。

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Posted by ブクログ 2020年10月10日

トップランナー二人の対談、示唆に富むトピックばかり。印象に残ったのは、「人間にできてAIにできないこと」で、AIは数学的処理で言語を扱うためショートショートくらいの文章は書けても春樹の小説は書けないというところ。また、日本の教育は教科書に書いてあること、先生のいうことは正しくて、その通りに答えればマ...続きを読むルをもらえる、ある意味子どもにとって「居心地のいい」環境で、それが危ない、といった山中氏の指摘。日本は直線型思考が主流で回旋型思考をしない、つまり回り道を恐れるし、失敗を貴重な経験と捉えない。たしかに。

おふたりとも「ナイストライ」をし続けていこうと。気持ちの若いふたりに勇気づけられた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月26日

山中教授はもとより、羽生さんの見識の広さがよく分かる対談だった。
以下、心に留まったポイント。

・創造的な出来事の99.9%は過去にあった出来事の組合せ
⇒イノベーションとは「既存事項の新結合」である(by シュンペーター)に通じる

・人間は継続性や一貫性を好み、そこには安心や安定がある。それが...続きを読む人間の美意識の基になっている。
逆に言えば、人間は未知のものや未経験のことには不安や危機感を覚える。それは人間が生き延びるために必要な感覚やセンスだったはず。
⇒AIには元々恐怖心がないから、継続性や一貫性に基づいた美意識から解放され、ただただ過去のデータに基づいて最適解を計算してくる。
だから人間だと絶対に選択しないような「危険」な手を指してくる。

・AIはデータに基づいて人間が好むもの、選ぶものを予測するのは得意だが、時としてとんでもないものを好きになる、意外性を愛する人間の可能性は予測できないはず。それこそが人間にしかできない創造的行為だ。

・実験をしてみて、予想していなかったことが起こった時に、それに食らいつき、原因を探究していけるかどうか。それが人間として他人と違うことをやるチャンスだ。

・この情報氾濫社会においては、膨大な情報の「量」をただ丸暗記するのではなく、自分なりに栄養素として吸収し、未知の局面に遭遇した時に自然に対応できるような「質」に転換できるかどうかが鍵となる。

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Posted by ブクログ 2020年05月10日

「プレイヤーは楽。努力すれば他の人に頼らなくても成績は上がる。監督やコーチは他の人に動いてもらう必要がある」

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Posted by ブクログ 2019年06月12日

あ互いの世界での尊敬の念が伝わる内容。
将棋もサイエンスの世界も進化し続けるが、その中で人間の立ち位置を考える
対談として興味深いほんです

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Posted by ブクログ 2019年03月19日

山中先生の話はこれまで色々な場面で拝聴しているので、特に目新しいものはなかったが、羽生さんが科学面で非常に詳しい知識と見識をお持ちなのが分かって、一芸に秀でた方は目のつけ方も素晴らしいのだと感心した.

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年02月23日

2人とも非常に難しいトピックを一つ一つ噛み砕いて、自分の言葉で語っているのが非常に印象的。
AIのトピックをお互いの専門分野である将棋やiPS細胞研究の話をアナロジーに自分の中に腹落ちさせた上で会話をしているためだと思われる。
AIに関して何か目新しい示唆があるかというとあまりないが、2人の賢さと知...続きを読むに対する誠実さが分かり読んでいて楽しい。
以下印象的だった箇所(抜粋)
[羽生さん]
・直感、読み、大局観
直感で2.3手に絞り込み、読みでそこから2,3手先をシミュレーションする、3番目に大局観で全体の流れを俯瞰し先の戦略に基づいて打ち手を切る。

そして上記は年齢により利用割合が変わってくる。頭の能力が高い若い内は読み中心、年齢を積むと経験に基づく直感、大局観を利用する。

要はそれぞれの年齢に応じた強みを伸ばす事が重要

[山中さん]
・新しい発見をする際のパターン
1.天才型。アインシュタインのような天才が着想する。
2.他の人も考えているアイデアを仮説検証の結果、予想外の結果が出てそこに食らいつく。
3.みんなこれが出来たら素晴らしいと思っているけど諦めていることに挑戦する。
私は2.3を追求する。

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Posted by ブクログ 2019年01月19日

お二人の対談を通して、iPS細胞・将棋・AIに関する最新の知見がわかりやすくスーッと入ってくる。読みやすくて知的好奇心を喚起される、とてもコストパフォーマンスのいい本。

羽生さんは、将棋以外の分野に関しても非常に博識であることに驚く。もともと、常日頃から勉強を怠らない方なのか、この対談のために相当...続きを読む準備されたのか。棋士としてだけではなく、人間としても高まろうという意識が垣間見えて感嘆。

AIに関しては、「人類はどうやって共存するか」ということが今後のテーマなんだろうが、羽生さんの話から、「暗黙知」とか「意外性」とか、その辺りにヒントがありそうだと思った。

藤井聡太さんは羽生さんから見ても驚異的な人である、ということも知った。棋士の世界はとても奥深くて大いに興味をそそられる。

iPS細胞は、治験も始まっているそうなので、とにかく早く実用化してほしい、ということに尽きる。救われる人がたくさんいる。

「情報は収集するだけではダメで、それを自分のなかでどう吸収して役立てるかが重要である」というのは、色んなデジタルデトックスの本に散々書いてあったことだが、羽生さんも全く同じことを言っていた。

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Posted by ブクログ 2018年12月19日

ノーベル医学・生理学賞を受賞された山中先生と、将棋の永世七冠の羽生善治さんによる対談。
AIが将棋や研究に与える影響から始まり、未来社会の絵姿まで、話題は多方面に及びます。
羽生さんが、藤井聡太七段のことをどう捉えているのかも披露されて、興味深くよみました。

▼羽生さんのAI観。
人間は、連続性・...続きを読む一貫性に美しさを感じるけれど、AIはその場の最適解を求めることしかしない。それが違和感につながっているが、AIの指した手が将棋の戦法を変えた例もある。人間の美意識が将棋の可能性を狭めているのかもしれない。一方で、AIを絶対視するのは危険。AIは人間に比べて間違える可能性が少ないというだけ。ディープラーニングで何層にもわたって検討する結果、思考プロセスがブラックボックス化している。プロセスを説明できるようにならないと、人間社会に完全に受け入れられる可能性は低いのではないか。

▼山中先生の独創を生み出す3つの方法
いいアイデアだと思っても大概は他の人がすでに考えていることが多い。人と違うことをやろうと思ったら、3つの方法しかない。
一つ目はアインシュタインのようにすごい天才。二つ目は、人がそう考えるだろうことを自分も思いついたとき、まず実験してみる。予想通りの結果がでればそれはうれしいけれど、結果が予想と違うときが問題。自然は考えているよりはるかに複雑で、実験という形で問いかけると、思いもよらない答えを返してくれる。この時がチャンス。三つ目は、他人も自分も、あったらいいけど無理だろうと考えていることに挑戦する。私は天才じゃないので、二つ目と三つ目にしぼってやってきた。特に二つ目を重視してきた。

▼羽生さんの将棋に臨む姿勢
将棋も何度かイノベーションを経てきた。棋譜のデータベース化、将棋ソフト、今回のAI。技術の流れに取り残されないためには、これまで得た知識を捨てる勇気がいる。ベテランになるとなかなか捨てられないが、若手は先入観なしに新手を考案できる。これまでの知識が思考の邪魔になりうるということを肝に銘じないといけない。

比類ない実績をあげながら、今なお最前線で走り続けるお二人のお話には説得力がありました。
羽生さんには、棋士どうしが局面検討をしているとき、たちどころに過去の同一局面の実戦例をいくつも指摘したという伝説があります。それほどの勉強量、記憶量があってなお、「捨てる」ことを強調される。学び続けること、謙虚であることの大切さを教えていただきました。

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Posted by ブクログ 2018年10月21日

面白い対談であった。大きな仕事をし、大きな成果を上げている二人には、似たところがある。突出した偉人は、他人とは違うことをやってきている。社会の多様性の重要性を改めて認識した。
「(ゲノム編集技術)「クリスパー・キャスナイン(CRISPR/Cas9)」という新しい技術が開発されて、その精度の高さと簡...続きを読む易さから一気に汎用性のある技術となりました。根底にあるクリスパーと呼ばれる遺伝子配列を発見したのは、九州大学の石野良純先生です」p109
「十代のころはみんな、粗削りなところがあるんですよ。でも藤井さんにはそういったところがまったく見当たりません。すごく完成されています。連勝中、対局の中ではっきり不利になって危なかったと見えた局面は数えるほどで、ほとんどは圧勝です。これはものすごいことです(羽生)」p122
「四段になろうと思ったら、最低限の定跡やセオリーを身に着ける必要があり、それを習得するにはけっこう時間がかかるんです。すべて押さえるまでに二十歳くらいになっておかしくありません。ところが藤井さんは十四歳でほとんどすべてに対応しています。これは驚くべきことで、もうセンスが抜群にいいとしか言いようがありません」p123
「先端技術の開発で、基礎研究の成果から実用化・製品化するまでに「死の谷」と呼ばれる資金的なボトルネックがあります。日本では今まで大学発の優れた研究が多かったのですが、その「死の谷」を乗り越えられず、実用化段階でアメリカに先を越されてしまったケースが少なくありません。ゲノム情報を読み取るシーケンスの技術も、もともとは日本の会社が先陣を切っていたんです」p190
「脳以外は、超大金持ちがお金にモノを言わせて臓器や細胞などの移植を続ければ、理論的には更新できます」p204

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Posted by ブクログ 2018年05月24日

AI色は強くなく、どちらかと言えば二人の生き様や人生哲学をお互いに語っている感じ。
AIを通して未来を見ることはすなわち、人間とは何かを問うことに他ならない。

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Posted by ブクログ 2018年05月05日

羽生さんの博識ぶりに舌を巻いてしまった。けっこうコンピュータの歴史から最新の情報までご存知なのね。
印象に残ったのは山中さんが、AIは優秀な部下だ、とおっしゃってたところかな。あくまで最後は人間(上司)が決断するので、AI(部下)は判断材料を集めてきてちょうだいと。
そうだね。

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Posted by ブクログ 2018年04月25日

羽生善治さんのAIの見識の深さに驚いた。山中教授の方が詳しいのかと思えば羽生さんが山中教授に教えている場面も。いつ勉強する時間があるのかと思う、すごい。こういう日本の宝のような方々が思う存分力を発揮出来るまたは邪魔されない国やシステムになるようにお願いしたい。その為には自分たちなりに少しでも力を付け...続きを読むる事が肝要。微力ながらでも応援出来るよう。

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Posted by ブクログ 2018年04月20日

本著は偉業を成し遂げた、将棋の羽生善治氏とips細胞の山中伸弥氏が、斬新な発想やアイデアといった独創性を生み出す「『無知』の強み」と「直感力」について説く。

山中氏は独創性を生み出す3つのパターンについて次のように述べている。1つ目はアインシュタインのようにもともと天才というパターン。2つ目は他の...続きを読む人も考えているようなことだが、一応自分で思いつく。実験等をしてみて予想していなかったことが起ったときに、それに食らいついていけるかどうか。3つ目は自分も他人も「これができたら素晴らしい」と考えているが、普通は「無理だろう」と諦めるところを誰もやっていないから敢えてチャレンジするというパターン。

重要なのは2つ目のパターンだが、iPS細胞を発見したのは、3つ目のパターンだそうだ。もしAIにips細胞が成功する確率は99.9%難しいと言われていたら、挑戦しなかっただろうと言っている。見えないからこそ人間は挑戦できるもののようだ。iPS細胞の研究に踏み込んだのも、整形外科医から研究に入ったため「無知さ」によって、ある意味怖いもの知らずでやっていたと振り返っている。

そして、3万ほどある遺伝子から24個の遺伝子に絞る過程で重要だったのが、勘だったと言っている。それは、くじ引きのような勘ではなく、過去の経験に基づく何らかの判断がモヤーッとしたものであったという。それに対して羽生氏は人工知能専門の松尾豊氏に「生物は目を進化させるために、他の器官を敢えて鈍くしている。だから勘というのは、その進化の過程で鈍らせてきた機能をもう一度、活性化するようなものではないか。」と聞いたことがあると言っている。そうならば、アイデアや発想、ひらめきを得るとはものすごく考えて考えてそこから生み出されるものもあれば、あるいは熟考から離れてぼんやりとしているとしているときにパッと思いつくこともあり、それは鈍らせていた機能が活性化された瞬間かもしれないと分析している。だから、ひらめきを得るためには、インプットばかりではなく、それを整理したり無駄なものをそぎ落としたりする時間が必要なのだろうとまとめている。

両氏の言っていることが凡人である私には本当かどうか分からない。しかし、そう考えて取り組めば斬新な発想やアイデアが必要なときに諦めず前向きに取り組めると思う。

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Posted by ブクログ 2018年04月08日

★4.0(4.18)ノーベル生理学・医学賞受賞の山中先生と将棋棋士で国民栄誉賞を受賞した羽生棋士の対談本。内容はIPS細胞やAIにより人類の未来はどうなるかを中心に今後の世の中について。羽生棋士は将棋だけがすごいのかと思ってましたが、今の世の中の動きもかなり解っているというか、山中先生と対等に対談す...続きを読むる所は、流石一流の棋士は違うなぁという感じですね。対談本だけあって、難しいIPS細胞の話も、AIの話もかなり分かり易く話しを進めて頂いてますね。今後も二人の対談本を読んでみたいです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月09日

棋士羽生善治と山中伸弥教授の対談本。表紙とタイトルが読者煽りすぎててあまり好きではないけど、第5賞「人間にできるけどAIにできないことは何ですか?」の選択肢を絞る大局観、経験を基にした直感力で勝つ確率を上げるの凄いわかる気がする…。経験に支配されず固定概念を作らないようにするのが大事!山中教授も元々...続きを読む整形外科医で、研究に没頭し始めたりと、無知だからこそ怖いもの知らずで飛び込めるのは成功者あるあるだなあ。慣れ親しんだ行動様式を変えると全身から不快感を感じるけど、飛び込んで概念壊してく教授好きー(しんいち)。ウルドさんの本でもあったけど、ポスドクの研究テーマ見つけるの大変だなあ。無意味に意味がある、は勇気づけられる。

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Posted by ブクログ 2021年03月13日


山中教授と羽生さんが、IPS細胞や人工知能や、人類の今後について対談してる。

その2人である必要性はあまり感じなかったけど(特に羽生さん)、2人とも安易な言葉で説明していて、読みやすく面白かった。

人間の寿命は、心臓や関節などは代替できるようになるだろうから、結局は脳の寿命に帰着するだろうって...続きを読む話はなるほどなって思った。

こういう凄い方の話を読むと、自堕落な自分がホント嫌になる、、

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月06日

山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長と、羽生善治棋士の対談形式になっています。

科学と将棋の世界でのAIの位置づけや今後どのようになっていくのだろうかというお話が、それぞれの専門の立場で語られて非常に興味深かったです。

帯に書いてあるような「10年後、100年後の世界の予言」は出てこないのですが...続きを読む・・・。

本書の中で、「将棋で言えば、現状、AIは過去のデータを基にその場その場で一番いい手を指してくるのに対し、今日は攻めて行こうとか、持久戦でいこうといった「対局の流れ」から次の手を指すことはできない」というのが印象的でした。(もちろん今は流れを読むような研究も進められているようですが。)

そして、人間と機械(AI)の大きな違いの一つに、人間が必ずしも「最適解」を選んでいるわけではないという事も、言われてみればそうだなと思います。

「成功する確率は1%ですよ」と言われたからといって、チャレンジするのを諦めるのか?というと、そうではない場合も多いですからね。むしろ失敗から得られるものも数多くある。人間の可能性は「わざわざ最適解を求めない事」に残されているのかもしれませんね。

気軽に読める内容なので、頭を休めるのにもいい本だと思います。

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Posted by ブクログ 2020年02月15日

 山中先生は当然として、羽生さんの知識というのか教養の深さに驚きました。AIについて、かくも深く知っているとは。

 シンギュラリティは、私は来ないと思っているのですが、そういうことよりも、大切なのは、人間を特徴付ける一つである「知能」とは何なのかを考えてみること、そしてまた、人間とは何なのかを考え...続きを読むてみることだと、この本を通して思いました。


 本書の最後の方で、山中先生の「生物って本当にすごいです、人間にしてもよくこんな精妙なものができたなと思います。例えば進化論が説明するような偶然の産物だけで本当に僕たちはできているのかなと感じる時もあります。」との言葉が一番心に響きました。

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Posted by ブクログ 2018年10月18日

二人の会話を読んでいると、今のところはまだ人間はAIを制御できており、AIが人間を超えてくるのはまだ先のように感じた。しかし話していたように、近年AIの進歩は目覚ましく、数年後も想像できないようなスピードで進化しているためいずれ人間の役割が問われる時代が来ることも確かである。現段階ではAIは「優秀な...続きを読む部下の一人」であり、それを利用するか否かは人間が決めるところと言っていた。AIは確率論的には正しいデータを持ってくるかもしれないが、人間は必ずしも確率に縛られた決断をするというわけでもない。AIから見れば無謀とも思えることに挑んでいき、時にはデータ通り失敗することもある。しかし時にはAIにも予想できなかった結果が起きることもあるだろう。そこに夢やロマンをかけて挑戦していくという点が感情を持った人間と持っていないAIとの違いかもしれない。

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

山中さんも羽生さんも圧倒的な業績を残しているすごい人なのにユーモア茶目っ気たっぷりでいい人そう。そういう点に本物の知性を感じるが故に皆が尊敬の念を持つのだろうと思う。そこはAIには当分超えられない壁なのかもしれない。直感・ひらめき・勘は言葉では説明できないモヤモヤした感覚という点で共感しているのも興...続きを読む味深かった。

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Posted by ブクログ 2018年05月08日

50代半ばは、ひらめきとかクリエイティビテイは確実に下がっている。カーブを描いてどんどん下がっている。

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