天祢涼のレビュー一覧
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購入済み
ここ数年でベストな一冊
話の構成力もさることながら、それぞれの登場人物の書き分けが凄まじい。
ストーリーもテーマに沿ったもので、その用意周到さに驚かされる。
凄い作品だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ議員探偵・漆原翔太郎の続編。
若手2世議員の漆原と秘書の雲井が様々な事件や問題に直面する連作短編集。
「出馬」
前作で議員を辞めてからすぐ都知事出馬を決意する漆原のもとに、現総理大臣の遣いが訪れ、金を渡すから都知事選に出馬しないでくれ、と申し出る。
結局その遣いは、漆原がどういう人物か本性を確かめるために変装した総理大臣本人だった。
「襲撃」
都知事に就任した漆原。
都内各所で停電が頻発したため関東電力社長が都に参考人招致されることになったが、そこでアイスを社長にぶつけるデモを行う、という襲撃予告メールが届く。
漆原は犯人を見つけ襲撃の阻止に成功する。
「馬鹿」
都のマスコットキャラに” -
Posted by ブクログ
ネタバレ若手2世議員の漆原と秘書の雲井が様々な事件や問題に直面する連作短編集。
雲井が色々手を尽くし頑張るが、漆原がのらりくらりとマグレ?で真実を見抜き別の方法で問題を解決するパターン。
「公園」
漆原は公園の取り壊し撤回を願う有権者のために、公園を取り壊してマンションを建てようとしてるライバル議員と対話する。
真実は長年放置された公園で痴漢騒ぎが相次いでいたので、それを改善するため公園を含めたマンション建設を計画していた。
「勲章」
有力な支援者が勲章を受け取る予定だったが突如取り消しの連絡が来たので、漆原は賞勲局と対話する。
取消理由は賞勲局の私情だったが漆原は勲章は取消OKと判断。支援者はラ -
Posted by ブクログ
共感覚シリーズ2作目。テーマは『痛み』。
犬猫やサラリーマンを、刃物で斬りつける犯罪が起きる。犯人は犯行時子供のように甲高い声で笑っていたことから「チャイルド」と呼ばれていた。
美少女探偵・音宮美夜は、例の如く警察官僚の矢萩の命を受け、痴漢撃退時に出会った高校生・城之内愛澄と共に、チャイルド事件を捜査することとなる。
容疑者とされる元エリート警察官僚・最上倉太朗を捜査するうちに、彼とその孫娘の過去が浮かび上がるのだが、、、
チャラ男、ストーカー男、祈祷師が交錯し、最後に暴かれる真実とは?
1作目同様、共感覚を主体とするよりもミステリーを主体とした作品。今回の捜査や推理は、前作以上に共感覚 -
Posted by ブクログ
ネット記事やSNSの書き込みが関係者に与える影響を描いた社会派ミステリー #その血は瞳に映らない
■あらすじ
アパートに住む母娘、鈴原咲玖良と優璃。彼女たちはある日、同じアパートに住む男に襲われ、母が殺害されてしまった。犯人の動機は死刑になりたかっただけという…
Webニュース記者の千弦は、犯人の供述にを疑問に思い、被害者の優璃に取材を申し入れる。母の殺害された経緯や理由が知りたかった優璃は、千弦の自宅に住み込み、一緒に調査や取材をすることになる。果たして事件の背後には何があったのか…
■きっと読みたくなるレビュー
いつもの天祢涼先生らしい、人間性の闇を深く掘り下げる作品ですね。本作は死