天祢涼のレビュー一覧
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身許不明の遺体の謎。葬式を強行する葬儀屋。
過去の少女連続殺人事件との因果。
刑事vs.葬儀屋
火葬まで96時間。すべての真実を暴き出せ。
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天祢さんは「希望が死んだ夜に」で好きになり、
作家買いしたくなる方のおひとりです。
身許不明の遺体は父だと言い、火葬を進める息子。
その遺体は兄ではないという、弟。
一体、この遺体は誰なのか?
不穏と違和感に包まれるなか。
刑事の滝沢圭は不審 -
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「はっきりしない子」と父に言われ続け、幼少期から自分の気持ちを言葉にするのが苦手な藤沢彩。
不器用だけどまっすぐで、彩自身と丁寧に向き合ってくれる同僚の田中心葉に次第に惹かれていく。
心葉の同期の千暁とも親しくなり、3人で過ごすようになる。
そんな中、心葉から突然「人を殺したことがある」と告白されーー
主要人物それぞれの視点で話は進んでいく。
彩、心葉、千暁。どの人物にも共感してしまう。
真偽が分からないまま事件についてSNSで拡散される様子もリアル。
何にも関係のない人達が結局、被害者も加害者も引っ掻き回しているんだよなあ。
タイトル通り、「あなたの大事な人」に「殺人の過去があ -
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わけあってやる気を出したくない結子が配属された町役場広報課のお仕事小説、ミステリ成分ありだが謎を解くとむしろピンチがやってくるところがいい。▷五月号:防災会会長の田村が急に会を解散すると言い出したのは結子のせい?▷六月号:人気ゲームのイラストのモデルとはっきりわかる風景なのにイラストレーターが否定し続けるのはなぜ?▷九月号:不調だったデジカメで撮った高宝火礼祭の写真が全部消えた! どうやら人為的?▷十二月号:「広報する喜び」を得た結子だが空回りしそうなところにそれっぽい案件?▷一月号:『こうほう日和』存続のピンチ。結子はどうする? 伊達豹変?
■簡単な単語集
【明美】結子の友人。
【芦名真 -
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殺すつもりがなかったとしても結果として相手が死んでしまえば殺人の加害者になってしまう。それが少年の頃に犯した罪でも生涯逃れられない。心葉の様に反省して生き直しても、殺人事件の第一発見者になったら犯人に疑われてしまうのもあり得る事なのだろう。
心葉に惹かれていた彩が信じたいけど怖いと思ってしまう心理状態はわかる気がする。しかし、仲の良い同僚が兄を殺した犯人だと知った時の千暁のショックは想像を絶する。それでも近くにいたからこそ心葉の後悔している様子を知る事が出来たのは遺族として少しは救われたのではないだろうか。
許せないのは当事者の気持ちなど関係なしに事実ではないことをさも事実の様にネットで拡 -
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天祢涼『罪びとの手』角川文庫。
初読み作家。警察ミステリー。
どうにもこうにも、川崎少女連続殺人事件と無理矢理、中年男性の遺体発見事件と結び付けたような展開が不自然過ぎる。大体、刑事にたまたま葬儀屋の同級生が居て、事件に巻き込まれるなどあり得ない。その刑事の父親も警察官で、川崎少女連続殺人事件の捜査に関わり、左遷されていたとなると、開いた口が塞がらない。僅かな偶然なら承知出来るが、結末ありきの余りにも強引過ぎる展開では、ミステリーとしては成立しない。
川崎区の廃ビルで身許不明の中年男性の遺体が発見される。検死の結果、事件性なしと判断されるが、刑事の滝沢圭は死亡推定日時と遺品の壊れた腕時 -
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ネタバレ74/100
んやー、星5にもいきそうではあって惜しかったな…っていう本でした。
心理的ストーリーが星5だった。仲良くなった人が、殺人事件を起こしたことがあると言われると、確かにこの感情になるよな…でもそんな簡単に割り切れないよな…と凄く辛くなり、読んでいて涙を流した。「過去は過去、今は今」この言葉では割り切れなくて自分もすごく悩んで辛かった時が実際にあったからこそ感情移入したセリフ。そしてラストの「いつの日か」。これは先程のように時間で割りきれないけど、時が解決してくれることもあると伝えている一言である。
その一方で、ミステリーのストーリー性があまりにも陳腐になってしまった。え?こいつ