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十月の日曜の朝、横浜・日吉に住む千弦は、昨夜近くの小道で女性が刺殺されたことを知る。しかもそれは昨夜「相談したいことがある」とのみLINEを送ってきた幼なじみの玲奈だった。相談は事件に関わるものだったのか――悩んだ千弦は真相を探ろうと決意する。未来と仲間の見えない時代に凄絶な孤独が引き起こした悲劇の結末とは――。
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Posted by ブクログ
古典的な仕掛けでも普通にやられたからいい作品ですし、社会派的テーマをミステリに絡めていて良かった。 3050冊 今年278冊目
ちょっとした違和感だけ、そのまま読み続けました。ボーっとしていても、少しずつ少しずつ飽きもさせず、わかりやす過ぎず、ほどよくミステリを明かしていただけました!ミステリだけでもない、お腹いっぱい。
初めての天袮涼作品でした。 犯人の姿が見えていく流れの中で 動機がなかなか頭に浮かばないもどかしさを 後半、場面が切り替わり、ラストまで 一気に読者を瞬間移動させられた感覚です。 社会的な問題も含んだ内容でシリーズは 期待できそうです。 文体は読みやすく好きな感覚でした。
珍しく社会派的な作品じゃないのかな?と思って読み進めましたが、そこはやはり天祢涼、最後にしっかりとまとめてくれました。 人それぞれ、今に至るにはそれだけの理由があるということが胸にのしかかりました。 今を幸せに生きられていない人の理由にも、目を向けていく必要があるのだろうと思いました。
幼馴染で同じ大学に通う友人が近所の公園で殺害されその真相を探る話 殺害される前夜「相談したいことがある」とLINEを送っていた 主人公の千弦の視点 玲奈のゼミの先生 犯罪社会学の葛葉の視点 早々に犯人が明かされる⋯ のかと思いきや! 主人公は周囲や相手を観察し分析するのが得意の様子 セリフ等が...続きを読む説明的で、都合よく話が進み過ぎであるけど、テンポよく読みやすくはあった タイトルの "闇" が何を指すのか 犯人の境遇、動機が痛ましい だけど 記者の土用下報子に助けられた辺り、 急に荒々しくなる土用下の言葉遣いや、こっちが私の本性だとか、本性見せちゃったから「報子さん」「千弦」と呼びあうとか なんかそれは違和感⋯ 記者と仲良くなるくだりいる?と思っていたけど これも伏線? のちに自分で取材し文章を書く記者を目指すらしい? そして記者となった?守矢千弦が再登場する次作「その血は瞳に映らない」が2025年8月刊行される予定らしい (文庫解説より)
すごいものを読んだ。まずそんな感想が浮かんだ。幼馴染みが殺された事件を捜査する主人公と彼女が疑う人物という構図が全てひっくり返るどんでん返しが待ち受けていた。それのみにならず深刻な社会問題のことも精緻に描写されていて紛れもなく上質な本格×社会派ミステリーだった。
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